クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥252.1億 | ¥347.6億 | −27.5% |
| 営業利益 | ¥72.6億 | ¥106.0億 | −31.5% |
| 経常利益 | ¥80.6億 | ¥113.0億 | −28.7% |
| 純利益 | ¥55.4億 | ¥72.0億 | −23.0% |
| ROE | 6.7% | 9.2% | - |
Executive Summary
2026年3月期第3四半期累計は、主力のアミューズメント関連機器を中心とした需要一巡により減収減益となったが、収益性と財務健全性は高水準を維持した。売上高は252.1億円(前年比△27.5%、△95.5億円)、営業利益は72.6億円(同△31.5%、△33.4億円)となった。経常利益は80.6億円(同△28.7%)、純利益は55.4億円(同△23.0%)であり、営業利益率28.8%と高収益構造は保たれているものの、減収局面で固定費吸収力が弱まり、営業利益の減少率が売上高の減少率を上回った。
業績変動要因
【売上高】売上高は252.1億円で前年同期比27.5%減となった。セグメント別ではアミューズメント関連が191.1億円(構成比75.8%)、ホテル関連が21.2億円(同8.4%)であり、アミューズメント関連の需要一巡が全体減収の主因とみられる。
【損益】営業利益は72.6億円(同△31.5%)で、減収率を上回る減益率となり、減収局面での営業レバレッジ(固定費吸収力の低下)が表れた。営業利益率は28.8%、粗利率53.8%から販管費率25.0%を差し引いた水準で、収益構造自体の耐性は保たれている。経常利益は受取配当金6.2億円などの営業外収益8.0億円に支えられ80.6億円(同△28.7%)となり、営業利益の減益率をやや緩和した。特別利益0.8億円(投資有価証券売却益)は純利益への寄与が限定的であり、一時的要因の影響は小さい。純利益は55.4億円(同△23.0%)で、結論として減収減益である。
セグメント別分析
アミューズメント関連は売上高191.1億円、営業利益71.1億円で利益率37.2%と高収益セグメントであり、全社営業利益の大半をこのセグメントが占める。ホテル関連は売上高21.2億円、営業利益1.0億円で利益率4.8%にとどまり、収益貢献は限定的である。全社営業利益率28.8%はアミューズメント関連の高い収益性に牽引されている構図であり、同セグメントの需要動向が業績全体を左右する。
主要財務指標
【収益性】営業利益率28.8%、純利益率22.0%と高水準を維持しているが、いずれも前年同期(営業利益率30.5%相当)から低下しており、減収に伴う固定費吸収力の低下が確認できる。【キャッシュ品質】営業CFは純利益の0.86倍にとどまり、在庫増加14.3億円と売上債権増加15.6億円が現金創出を圧迫している。【投資効率】ROE(累計ベース)は6.7%で、現金預金・投資有価証券が総資産の約6割を占める資産構成が総資産回転率を抑制し、収益性に比して資本効率はやや低い水準にある。【財務健全性】自己資本比率90.6%、流動比率は流動資産532.6億円に対し流動負債46.5億円と極めて高く、負債資本倍率は0.1倍程度と財務基盤は極めて強固である。
キャッシュフロー分析
営業CFは47.5億円で前年比32.5%減少し、純利益55.4億円に対する比率は0.86倍にとどまった。運転資本面では棚卸資産が14.3億円、売上債権が15.6億円それぞれ増加し、仕入債務の増加4.1億円では相殺できず、営業キャッシュ創出を圧迫した。投資CFは設備投資7.3億円を中心に9.8億円のマイナスであり、財務CFは配当金支払27.3億円を中心にマイナスとなった。この結果フリーキャッシュフローは37.7億円となり、設備投資や配当を賄うキャッシュ余力は確保されている。減価償却費4.2億円に対し設備投資は7.3億円と上回っており、更新・成長投資を継続しながらも正のFCFを維持している点は、資金繰りの安定性を示す。
収益の質
経常利益80.6億円のうち、営業外収益8.0億円(主に受取配当金6.2億円)が押し上げ要因となっており、投資有価証券194.5億円からの配当収益が経常利益を安定的に補完している。特別利益は投資有価証券売却益0.8億円のみで、純利益に対する寄与は1.5%程度と小さく、一時的要因による利益の水増しは限定的である。一方、包括利益は77.5億円と純利益55.4億円を22.1億円上回り、主因はその他有価証券評価差額金の増加22.0億円である。この乖離は保有株式等の含み益拡大によるものであり、事業損益の実態を必ずしも反映しない点に留意が必要である。営業CFが純利益をやや下回っており、在庫・売上債権の増加という運転資本要因が利益の現金化を抑制していることも、収益の質を評価する上での確認点となる。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想に対する進捗率は、売上高67.2%(252.1億円/375.0億円)、営業利益67.9%(72.6億円/107.0億円)、経常利益70.1%(80.6億円/115.0億円)である。第3四半期累計としての標準的な進捗率75%を4〜8ポイント下回っており、進捗はやや遅れ気味である。通期予想達成には第4四半期に売上高122.9億円、営業利益34.4億円が必要であり、これは累計の営業利益率28.8%に近い水準(約28.0%)を維持できれば到達可能な計算となる。したがって、第4四半期の売上規模確保と利益率維持の両立が進捗確認の焦点となる。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり75.00円、通期会社予想の年間配当は150.00円である。通期純利益予想78.0億円と発行済株式数ベースで算出した配当性向は約43.7%であり、配当性向としては持続可能性の目安とされる60%を下回る水準にある。フリーキャッシュフロー37.7億円は設備投資7.3億円と配当支払27.3億円を賄う水準にあり、現金預金374.3億円と低い負債資本倍率も配当継続の裏付けとなっている。なお自社株買いに関する当期実績データは示されていないため、本レポートでは配当性向のみを記載し、総還元性向としての評価は行っていない。
リスク要因
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需要変動リスク: アミューズメント関連機器の売上高は前年同期比27.5%減となり、顧客の設備投資サイクルや市場稼働動向に業績が左右されやすい構造にある。通期予想達成には第4四半期の売上回復が前提となる。
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運転資本・在庫リスク: 棚卸資産は14.3億円、売上債権は15.6億円それぞれ増加し、営業CFを圧迫した。製品38.0億円、原材料34.5億円を中心とする在庫の滞留は、需給ミスマッチや評価損発生の可能性を伴う。
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投資有価証券の価格変動リスク: 投資有価証券194.5億円は総資産の21.2%を占め、受取配当金6.2億円が経常利益を下支えする一方、評価差額はその他包括利益を通じて自己資本に影響する。当期は評価差額金22.0億円の増加が包括利益を押し上げたが、市場価格下落局面では逆方向に作用しうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 28.8% | 8.6% (4.3%–12.7%) | +20.2pt |
| 純利益率 | 22.0% | 6.4% (2.8%–10.3%) | +15.6pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、製造業の中でも高収益な部類に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −27.5% | 3.3% (-2.1%–8.9%) | −30.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内では減収幅の大きい部類に位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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営業利益率28.8%、純利益率22.0%は業種中央値を大きく上回る高収益水準にあるが、前年同期比では減収に伴う固定費吸収力の低下により利益率が低下傾向にある点は、今後の推移を確認すべきポイントである。
-
営業CF/純利益が0.86倍にとどまり、棚卸資産・売上債権の増加が運転資本を圧迫している。利益水準に対して現金創出力がやや弱含んでいる点は、収益の質を評価する上での注目点である。
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通期予想に対する進捗率は売上高67.2%、営業利益67.9%と標準進捗を下回っており、第4四半期における売上・利益率の両立が通期計画達成の分岐点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,440円 |
| base(基準) | 4,546円 |
| bull(強気) | 4,702円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,512円 |
| 調整後予想EPS | 453.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.01倍 / 10.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,421円〜4,678円、ω±0.1で 4,546円〜4,548円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。