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63922026 第3四半期スタンダードJGAAP

ヤマダコーポレーション(6392) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は118.5億円(前年同期比+7.2%)、営業利益は18.8億円(同+9.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥118.5億¥110.6億+7.2%
営業利益¥18.8億¥17.1億+9.9%
経常利益¥19.1億¥17.6億+8.6%
純利益¥11.8億¥12.6億−7.1%
ROE(年換算)8.8%10.1%-

Executive Summary

増収増益基調は続くが、特別損失の計上により純利益は減益となった点が今回の決算の要点である。売上高は118.5億円(前年比+7.2%)、営業利益は18.8億円(同+9.9%)、経常利益は19.1億円(同+8.6%)と各段階で増収増益を確保した。一方、親会社株主に帰属する純利益は11.8億円(同-7.1%)で、特別損失1.6億円の計上と為替差損の拡大が最終利益を圧迫した。営業段階の増益は販管費の伸び(+5.8%)が売上成長(+7.2%)を下回ったことによる費用効率化が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は118.5億円で前年比+7.2%増収となった。セグメント別ではインダストリアル分野が78.6億円(同+9.5%)と伸長を主導し、地域別では米国が48.2億円(同+7.5%)、オランダが13.0億円(同+22.3%)と海外拠点が成長を支えた。日本は46.97億円(同+2.2%)と伸びが鈍く、地域間で成長速度の差が見られる。

【損益】営業利益は18.8億円(同+9.9%)で、営業利益率は15.8%と前年同期15.4%から改善した。粗利率は44.5%とほぼ横ばいであり、販管費の伸び抑制(+5.8%)が増益の主因である。経常利益も19.1億円(同+8.6%)と増加した一方、特別利益0.2億円に対し特別損失1.6億円を計上し、差引1.4億円の損失要因が発生した。加えて為替差損が0.6億円(前年0.4億円)に拡大し、純利益は11.8億円(同-7.1%)に減少した。営業・経常段階の増収増益に対し、特別損益・為替要因により最終利益が減益となる増収増益・純利益減益の構図である。

セグメント別分析

セグメント利益は米国が8.6億円(利益率17.6%)と最大で、全セグメント利益の約49%を占める。タイは利益率23.3%と最も高採算だが規模は2.6億円と小さい。オランダは売上13.4億円・利益2.0億円(利益率14.7%)で、前年同期比で利益が大幅に伸長した。中国は売上7.7億円・利益0.8億円(利益率10.8%)である。日本は売上78.4億円と最大規模だが利益率は6.9%と最も低く、前年同期比で利益が減少しており、国内の採算改善が連結収益性向上の課題として残る。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は15.8%で前年同期15.4%から改善し、純利益率は9.9%で前年同期11.5%から低下した。ROE(年換算)は8.8%である。【キャッシュ品質】営業CFは18.2億円で純利益11.8億円の約1.55倍にあたり、利益の現金化は良好である。【投資効率】設備投資は13.8億円で減価償却5.2億円の約2.7倍に達し、建設仮勘定の増加を伴う拡張投資局面にある。フリーCFは5.3億円である。【財務健全性】自己資本比率は87.8%、現金及び預金は40.5億円、有利子負債は限定的で、財務基盤は保守的な構成である。

キャッシュフロー分析

営業CFは18.2億円で前年同期比+62.5%増加し、純利益11.8億円を上回る水準で利益の現金化を裏付けている。投資CFは12.9億円の流出で、主に設備投資13.8億円によるもので前年から投資規模が拡大している。財務CFは7.3億円の流出で、配当支払等が中心である。営業CFから設備投資を控除したフリーCFは5.3億円のプラスを維持したが、投資拡大により前期に比べ余剰資金の規模は縮小している。棚卸資産の増加2.2億円は営業CFの押し下げ要因となっており、在庫の資金拘束が資金効率上の留意点である。

収益の質

営業利益・経常利益は増収と販管費効率化を背景とした経常的な収益改善であるのに対し、純利益の減益は特別損失1.6億円と為替差損0.6億円という非経常的・市場要因による部分が大きい。営業外収益は受取配当金や利息収入など小規模な項目で構成され、収益の質に大きな影響を与えていない。包括利益は15.3億円で純利益11.8億円を上回り、為替換算調整額3.2億円等のその他包括利益が上乗せされている。この乖離は海外事業の資産・負債の換算差によるもので、事業の稼ぐ力そのものを示す指標ではない点に留意が必要である。営業CFが純利益を上回っており、アクルーアル(会計上の利益と現金の差)は小さく、利益の質は総じて良好といえる。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高78.5%、営業利益93.8%、経常利益91.0%となっており、営業・経常利益の進捗は標準的な75%水準を大きく上回る。親会社株主に帰属する純利益の通期予想15.0億円に対する進捗率は78.3%で、営業段階ほどの超過進捗ではない。会社予想を前提とすると、第4四半期に必要な営業利益は約1.3億円、売上高は約32.5億円となり、前3四半期に比べ小幅な計画となっている。この背景には保守的な計画設定や第4四半期における投資・費用の集中が考えられる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり100円、通期配当予想は210円である。通期予想純利益15.0億円を基準とした予想配当性向は約33.6%であり、持続可能とされる60%未満の範囲にある。自己株式取得に関するキャッシュフローは示されておらず、本分析では配当性向のみを評価している。現金及び預金40.5億円、有利子負債の少なさ、営業CFの安定性を踏まえると、現行配当水準を支える財務余力は高い。

リスク要因

  1. 在庫・運転資本効率リスク: 棚卸資産は33.0億円で前年同期比+13.6%と売上成長率(+7.2%)を上回るペースで増加している。需要変動時には完成品在庫を中心とした評価損や生産調整のリスクが想定される。

  2. 地域別採算のばらつき: 米国がセグメント利益の約49%を占める一方、日本は売上高最大にもかかわらず利益率6.9%と低く、前年同期比で利益が減少している。特定地域への利益依存は連結採算の変動要因となる。

  3. 特別損益・為替の変動リスク: 当期は特別損失1.6億円、為替差損0.6億円が純利益を圧迫した。これらが再発する場合、営業段階の改善が最終利益に反映されにくい構造が続く可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率15.8%8.6% (4.3%–12.7%)+7.2pt
純利益率9.9%6.4% (2.8%–10.3%)+3.5pt

両指標とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.2%3.3% (-2.1%–8.9%)+3.9pt

売上高成長率も業種中央値を上回り、業種内で相対的に高い成長を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率15.8%(前年同期15.4%)への改善は、販管費の伸び抑制による費用効率化を反映しており、増収に伴う固定費吸収が進んでいることを示す。

  2. 営業CFが純利益の1.55倍に達しており、当期の利益は現金を伴う実質的な収益であることを示す一方、設備投資が減価償却の2.7倍規模に拡大しており、投資の回収状況が今後の資金創出力を左右する。

  3. 日本セグメントの利益率低下と在庫増加は、連結収益の持続的改善を評価する上での構造的な確認点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)6,908円
base(基準)7,059円
bull(強気)7,280円
算出前提
1株純資産(BPS)7,408円
調整後予想EPS671.4円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.5%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.95倍 / 10.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 6,866円〜7,260円、ω±0.1で 7,047円〜7,066円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。