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63872026 第3四半期プライムJGAAP

サムコ 株式会社 2026年度 第3四半期 決算

サムコ 株式会社の2026年度第3四半期決算レポート

サムコ 株式会社

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥74.1億¥62.4億+18.8%
営業利益¥18.6億¥13.9億+33.7%
経常利益¥19.6億¥13.7億+43.4%
純利益¥13.8億¥9.7億+42.1%
ROE9.4%7.1%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は、増収に加えて営業レバレッジが働き、増収増益かつ利益率改善を伴う決算となった。売上高74.1億円(前年比+18.8%)、営業利益18.6億円(同+33.7%)、経常利益19.6億円(同+43.4%)、純利益13.8億円(同+42.1%)となった。売上成長率を上回る利益成長は、高い粗利率(49.3%)を維持しつつ販管費が売上増ほど増加しなかったことによる。通期会社予想に対する進捗率は売上高68.7%、営業利益70.8%、純利益71.7%であり、標準的な75%進捗をやや下回るものの、乖離は小幅にとどまる。

業績変動要因

【売上高】売上高は74.1億円で前年同期比+18.8%増収した。セグメント別内訳は開示がないが、契約負債(前受金)が16.5億円と前年の4.4億円から大きく積み上がっており、受注に伴う前受金取得が進んでいることが増収の背景として推察される。

【損益】営業利益は18.6億円(前年比+33.7%)、営業利益率は25.1%で前年同期の約22.3%から約2.8pt改善した。売上原価率の低下と、販管費率24.1%(売上増ほど伸びなかったこと)が寄与し、営業レバレッジが発現した。経常利益は19.6億円(同+43.4%)で、営業外収支は為替差益0.7億円を含む純額1.0億円の利益となり、営業利益との乖離を拡大させた一因である。純利益は13.8億円(同+42.1%)、法人税等5.9億円(実効税率約30%)を控除した水準で、経常利益からの乖離は概ね税負担に見合う。結論として増収増益であり、本業の収益力改善と営業外の為替差益の双方が寄与している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率25.1%、純利益率18.6%、粗利率49.3%はいずれも前年同期(営業利益率約22.3%、純利益率約15.5%)から改善しており、増収に伴う固定費吸収が進んでいる。【キャッシュ品質】現金及び預金は95.0億円で総資産の46.4%を占め、流動比率は約309.6%と高い流動性を有する一方、仕掛品24.9億円が棚卸資産の78.2%を占め、資産回転を抑制する構造となっている。【投資効率】ROE9.4%は純利益率の高さに支えられているが、総資産回転率は低水準にとどまり、資本効率面での改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は71.5%(前年76.3%からは低下)、有利子負債10.0億円はすべて短期借入金であるが、現金預金が短期借入金を大きく上回り、実質的な財務耐性は高い。

キャッシュフロー分析

本資料にはキャッシュフロー計算書の詳細な内訳はないが、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は95.0億円と前年の69.8億円から+25.2億円増加しており、利益成長に伴う資金創出が進んでいる。一方で仕掛品は24.9億円と前年の20.0億円から増加し、売掛金・受取手形は17.7億円と前年の28.5億円からは減少している。運転資本面では仕掛品の積み上がりが資金拘束要因となっており、利益水準の高さに比して資産回転の改善余地が残る。短期借入金10.0億円は前年から横ばいであり、財務活動面での資金調達依存度は限定的とみられる。

収益の質

経常利益と純利益の主な差異は法人税等5.9億円(実効税率約30%)であり、特別損益等の一時的要因は確認されない。営業外収益1.2億円のうち為替差益0.7億円が含まれ、これは営業利益18.6億円の約3.9%に相当する規模であり、経常的な本業収益とは性質が異なる変動要因である。為替差益を除いても営業利益ベースでの利益率改善は明確であり、収益力の向上は本業の要因が主体である。他方、仕掛品を中心とする棚卸資産の積み上がりは、将来的な売上計上(アクルーアル)として利益に転換され得る一方、検収時期の後ずれや評価損リスクを内包しており、利益の質を評価する上で注視すべき項目である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高107.8億円(前年比+15.4%)、営業利益26.3億円(同+12.3%)、経常利益27.2億円(同+14.7%)、純利益19.2億円(同+13.1%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高68.7%、営業利益70.8%、経常利益72.2%、純利益71.7%と、いずれも標準的な75%進捗をやや下回る。第4四半期に必要な売上高は33.7億円、営業利益は7.7億円で、必要営業利益率は22.8%となり、第3四半期累計の実績25.1%を下回る水準であるため、利益率面でのハードルは高くない。なお、本決算と同日付で業績予想及び配当予想の修正(増配)が開示されている。

株主還元

通期配当予想は1株当たり75.0円であり、本決算発表と同日に増配修正が開示された。第2四半期配当は0円であり、年間配当は期末配当への集中が想定される。期中平均株式数8,032千株を用いた年間配当総額は約6.0億円であり、通期純利益予想19.2億円に対する配当性向は約31.4%となる。現金預金95.0億円、自己資本比率71.5%という財務基盤は、想定される配当総額を十分にカバーする水準にある。

リスク要因

  1. 運転資本の滞留: 仕掛品24.9億円は棚卸資産の78.2%を占め、年換算での在庫回転日数は長期化している。受注生産型案件の検収遅延や評価損の発生が生じた場合、資産効率および利益の質に影響する可能性がある。

  2. 通期計画達成の実行リスク: 第3四半期累計の進捗率は営業利益70.8%、純利益71.7%と標準進捗をやや下回る。第4四半期に必要な売上高33.7億円(累計実績の45.5%相当)の検収・売上計上が計画通り進むかが焦点となる。

  3. 短期借入金の集中: 有利子負債10.0億円は全額が短期借入金であり、借換え時期が集中する構造にある。ただし現金預金が短期借入金を85.0億円上回り、現時点の返済余力は高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率25.1%8.6% (4.3%–12.7%)+16.5pt
純利益率18.6%6.4% (2.8%–10.3%)+12.1pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)18.8%3.3% (-2.1%–8.9%)+15.5pt

売上高成長率も業種中央値を大幅に上回り、業種内で高い成長性を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率25.1%、純利益率18.6%は前年同期からそれぞれ改善しており、増収を上回る利益成長により営業レバレッジの発現が確認できる。

  2. 仕掛品を中心とする棚卸資産の水準は、総資産回転率を抑制する構造要因であり、通期計画の達成度合いは第4四半期における検収・売上計上の進捗に左右される。

  3. 自己資本比率71.5%、現金預金95.0億円という財務基盤は、短期借入金の返済余力および増配を含む株主還元の実行余力を支えている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,989円
base(基準)2,053円
bull(強気)2,147円
算出前提
1株純資産(BPS)1,824円
調整後予想EPS256.0円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向31.4%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.13倍 / 8.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,995円〜2,113円、ω±0.1で 2,047円〜2,061円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。