- 売上高: 124.56億円
- 営業利益: 11.37億円
- 当期純利益: 8.01億円
- 1口当たり当期純利益 (EPU): 40.49円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 124.56億円 | 123.46億円 | +0.9% |
| 売上原価 | 97.20億円 | 95.53億円 | +1.7% |
| 売上総利益 | 27.35億円 | 27.92億円 | -2.0% |
| 販管費 | 15.98億円 | 13.56億円 | +17.8% |
| 営業利益 | 11.37億円 | 14.36億円 | -20.8% |
| 営業外収益 | 59百万円 | 54百万円 | +9.3% |
| 営業外費用 | 18百万円 | 10百万円 | +80.0% |
| 経常利益 | 11.78億円 | 14.80億円 | -20.4% |
| 税引前利益 | 11.98億円 | 14.80億円 | -19.1% |
| 法人税等 | 3.96億円 | 4.72億円 | -16.1% |
| 当期純利益 | 8.01億円 | 10.07億円 | -20.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.01億円 | 10.07億円 | -20.5% |
| 包括利益 | 10.80億円 | 8.78億円 | +23.0% |
| 減価償却費 | 1.47億円 | 1.36億円 | +8.1% |
| 支払利息 | 6百万円 | 3百万円 | +100.0% |
| 1口当たり当期純利益 (EPU) | 40.49円 | 50.89円 | -20.4% |
| 1口当たり分配金 (DPU) | 41.00円 | 41.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 218.29億円 | 243.94億円 | -25.65億円 |
| 現金預金 | 71.33億円 | 98.92億円 | -27.59億円 |
| 売掛金 | 109.34億円 | 102.22億円 | +7.12億円 |
| 固定資産 | 113.65億円 | 95.15億円 | +18.50億円 |
| 有形固定資産 | 63.37億円 | 59.57億円 | +3.80億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -12.33億円 | -2.55億円 | -9.78億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.24億円 | -8.16億円 | +6.92億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.4% |
| 粗利益率 | 22.0% |
| 流動比率 | 240.2% |
| 当座比率 | 240.2% |
| 負債資本倍率 | 0.71倍 |
| インタレストカバレッジ | 189.50倍 |
| EBITDAマージン | 10.3% |
| 実効税率 | 33.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.9% |
| 営業利益前年同期比 | -20.8% |
| 経常利益前年同期比 | -20.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -20.4% |
| 包括利益前年同期比 | +22.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済投資口数(自己投資口含む) | 20.60百万株 |
| 自己投資口数 | 794千株 |
| 期中平均投資口数 | 19.81百万株 |
| 1口当たり純資産 (NAV) | 977.87円 |
| EBITDA | 12.84億円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ChemicalPlants | 1.12億円 | 6.29億円 |
| EnergyAndEnvironmentEngineering | 5.47億円 | 4.99億円 |
| Engineering | 11百万円 | 8百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 255.00億円 |
| 営業利益予想 | 25.20億円 |
| 経常利益予想 | 26.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 18.20億円 |
| 1口当たり当期純利益予想 (EPU) | 91.89円 |
| 1口当たり分配金予想 (DPU) | 41.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の木村化工機は、売上が小幅増ながら営業利益・純利益ともに2割減で、減益決算となりました。売上高は124.56億円で前年比+0.9%と伸びた一方、営業利益は11.37億円で前年比-20.8%、経常利益は11.78億円で-20.4%、当期純利益は8.01億円で-20.4%でした。営業利益率は9.13%に低下し、前年の約11.63%から約250bpのマージン縮小が生じています。粗利率は22.0%(27.35億円)と示され、販管費は15.98億円で売上比12.8%とコスト負担が重くなった可能性があります。営業外収益は0.59億円、営業外費用0.18億円でネット+0.41億円と、非業務収益が経常段階をわずかに下支えしました。実効税率は33.1%で平常域ですが、利益減の影響で最終利益の押し下げインパクトは相対的に大きく見えます。資産効率は総資産回転率0.375と低位で、財務レバレッジ1.71倍と合わせたデュポン分解の結果、ROEは4.1%にとどまっています。ROICは5.3%と会社の資本コスト想定や業界目標(7-8%)に届かず、資本効率の改善余地が明確です。流動性は流動比率240%と厚めで、短期支払能力は良好です。インタレストカバレッジは189.5倍、Debt/EBITDAは1.74倍とレバレッジ負担は軽く、財務安全性は高い水準です。一方で、営業キャッシュフローは-12.33億円とマイナスで、純利益8.01億円に対する営業CF/純利益は-1.54倍と品質警告シグナルが点灯しています。設備投資(-4.41億円)を勘案した概算FCFは-16.74億円とみられ、配当性向(計算値)105.4%との整合は弱いです。売上は堅調ながら、案件採算・コスト高・工程進捗の影響で利益率に逆風がかかった公算が高いです。売上債権109.34億円と大型で、案件の検収・回収遅れや運転資本の膨張がCF悪化の主因と推察されます。中期的には受注残の消化・価格転嫁の進展・生産性向上が利益率回復の鍵となります。短期は案件ミックスと原材料・外注費、為替の振れが利益とCFの変動要因です。総じて、損益はマージン悪化とCFの質が課題で、財務基盤の強さがクッションとなる一方、資本効率とキャッシュ創出力の改善が次の評価軸になります。
・ROE分解:ROE 4.1% = 純利益率6.4% × 総資産回転率0.375 × 財務レバレッジ1.71倍。
・変動寄与:前年からの低下は主として営業利益率の縮小(営業利益-20.8% vs 売上+0.9%)に起因し、純利益率の悪化が最大のドライバー。
・ビジネス要因:プロジェクト型(プラント・装置)の工程進捗・ミックス悪化、原材料・外注費の上昇、価格転嫁のタイムラグが粗利率・営業利益率を圧迫した可能性。
・持続性評価:原価高と価格転嫁の時間差は半期~1年程度の一時的要素もあるが、受注条件・工程管理次第では継続的課題になり得るため、中立~やや慎重に評価。
・懸念トレンド:売上成長(+0.9%)に対し営業利益-20.8%で負の営業レバレッジが顕在化。ROIC 5.3%と資本コストを下回り、資本効率改善の優先度が高い。
・売上は+0.9%と横ばい圏の成長で、案件の消化は続くものの新規案件の立ち上がりや工程の山谷が大きい構造が示唆されます。
・利益の質は、営業外収益への依存が限定的(営業外収入比率7.4%)で本業中心ですが、営業CFがマイナスと収益のキャッシュ化に遅れ。売上債権の積み上がりが回収時期次第で可変要因。
・見通し:価格改定・契約条件の見直しと工程管理強化でマージン回復余地。資源・素材価格の落ち着きや為替の安定は追い風。半面、プロジェクト遅延やサプライチェーン逼迫は下押しリスク。
・短期(今期):受注残の採算と回収進捗が利益とCFの主要ドライバー。
・中期:ROIC>7%への改善に向け、選別受注と運転資本効率の向上が鍵。
・流動比率240.2%、当座比率240.2%と高水準で短期流動性は良好。警告水準(<1.0)には該当せず。
・負債資本倍率0.71倍、Debt/EBITDA 1.74倍でレバレッジは保守的。D/E>2.0の警告にも該当せず。
・満期ミスマッチ:流動資産218.29億円に対し流動負債90.88億円で短期債務の償還余力は十分。短期借入金6.65億円は現金71.33億円で十分カバー可能。
・オフバランス:開示からは確認できず。大型プロジェクトでは保証・保険・瑕疵担保等の潜在債務が存在し得る点は留意。
・利払い耐性:インタレストカバレッジ189.5倍と極めて強固。
・営業CF/純利益=-1.54倍と品質警告(<0.8)に該当。収益の現金化遅延(売上債権109.34億円の増勢)や前受・在庫の変動など運転資本の悪化が主因と推定。
・FCF:営業CF-12.33億円、設備投資-4.41億円より概算FCFは-16.74億円(投資CF詳細未開示のため参考値)。
・持続可能性:マイナスFCFの継続は望ましくなく、回収進捗・前受金の獲得、与信管理強化が必要。現金残高71.33億円と低レバレッジが当面のクッション。
・運転資本操作の兆候:売上伸長に比して営業CFが大幅マイナスで、期末近傍の検収計上や請求・回収タイミングの偏りが示唆。四半期別の前受金・仕掛・出来高基準の動態確認が必要。
・配当性向(計算値)105.4%は警戒水準(<60%が望ましい)を超過。今期利益水準とCFの観点から持続性は低下。
・FCFカバレッジ:概算FCFがマイナスで自社キャッシュ創出での配当原資確保は不十分。内部資金・手元流動性での補填は可能だが継続は望ましくない。
・方針見通し:今後は利益の回復と運転資本の正常化が前提。採算改善が進まない場合は配当の見直し(据置き・減配・柔軟な配当性向運用)リスクを内包。
ビジネスリスク:
- プロジェクト採算悪化(原材料・外注費上昇、価格転嫁の遅れ)
- 工程遅延・検収遅れによる売上/利益の期ずれ
- 受注ミックスの悪化(低採算案件比率上昇)
- 為替変動によるコスト・価格競争力の変動
- 主要顧客・産業(化学・エネルギー)投資サイクルの減速
財務リスク:
- 営業CFのマイナス継続と運転資本の膨張
- 売上債権回収遅延・与信リスクの顕在化
- 資本効率低下(ROIC 5.3%)による価値毀損リスク
- 設備投資・大型案件前払の資金需要増大
- 潜在的な保証・瑕疵担保などのオフバランス債務リスク
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益が-1.54倍と収益の現金化に課題
- 営業利益率が約250bp低下し負の営業レバレッジ
- ROE 4.1%・ROIC 5.3%と資本コスト未達
- 高い配当性向(>100%)とマイナスFCFの組み合わせ
重要ポイント:
- 売上は横ばい増だがマージン縮小で減益、利益率回復が最優先課題
- 営業CFが赤字で運転資本効率の改善が喫緊
- 財務体質は健全(低レバレッジ・高流動性)で耐性は高い
- ROICが目標未達で選別受注・価格交渉・生産性向上が必要
注視すべき指標:
- 受注残とその採算・工程進捗
- 売上債権回転日数・前受金の推移
- 粗利率・営業利益率(価格転嫁進捗とコスト動向)
- 営業CF/純利益比率とFCF
- ROIC(>7-8%回復の道筋)
- 為替感応度(円安/円高の影響)
セクター内ポジション:
同業プラント・装置メーカーとの比較で、財務安全性は良好だが、今期は利益率とキャッシュ創出で見劣り。受注の質と運転資本効率の改善が進めば相対的地位は改善余地。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
- 正確性の非保証: 本分析の正確性・完全性は保証されません。正確な財務データについては、必ずTDnet等で公開されている開示資料の原本をご確認ください
- 投資助言ではありません: 本分析は一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引法に定める投資助言には該当しません。特定の有価証券の売買を推奨するものではありません
- 自己責任の原則: 投資判断はご自身の責任において行ってください。本分析に基づく投資により生じた損失について、当サービスは一切の責任を負いません