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63642026 第3四半期プライムJGAAP

AIRMAN(6364) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益12%増

2026年度第3四半期の売上高は427.9億円(前年同期比+3.8%)、営業利益は56.8億円(同+12.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥427.9億¥412.0億+3.8%
営業利益¥56.8億¥50.6億+12.1%
経常利益¥62.5億¥56.5億+10.7%
純利益¥43.6億¥39.1億+11.3%
ROE9.9%9.5%-

Executive Summary

増収を上回る増益となり、収益性の改善が確認できる決算である。売上高は427.9億円(前年比+3.8%)、営業利益は56.8億円(同+12.1%)、経常利益は62.5億円(同+10.7%)、親会社株主に帰属する純利益は43.5億円(同+11.3%)となった。営業利益率は13.3%と前年から改善し、増収による固定費吸収と採算改善が進んだ。営業外収益には為替差益3.3億円が含まれ、経常利益の伸びには一部市況要因が寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は427.9億円で前年比+3.8%。セグメント別ではConstructionMachineryが348.0億円(構成比81.3%)、IndustrialMachineryが79.8億円(同18.7%)で、主力の建設機械分野が売上を牽引した。

【損益】営業利益は56.8億円(前年比+12.1%)、営業利益率は13.3%で前年から改善した。粗利率27.3%を維持しつつ販管費率14.0%に抑制し、営業レバレッジがプラスに作用した。経常利益は62.5億円(同+10.7%)で、為替差益3.3億円を含む営業外収益6.6億円が上乗せに寄与した。特別損失0.3億円(固定資産除却損)は一時的要因で影響は軽微。純利益は43.6億円(同+11.3%)。結論として増収増益。

セグメント別分析

ConstructionMachinery(建設機械)は売上高348.0億円、営業利益56.4億円、利益率16.2%で、全社売上の81.3%を占める主力セグメントである。IndustrialMachinery(産業機械)は売上高79.8億円、営業利益15.2億円、利益率19.1%とセグメント単体では建設機械を上回る収益性を示す。両セグメントとも二桁の利益率を確保しており、事業ポートフォリオ全体の採算性は良好である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率13.3%、純利益率10.2%はいずれも前年から改善しており、粗利率27.3%を販管費率14.0%で吸収する構造が収益力を支えている。【キャッシュ品質】売掛金は220.9億円と売上高の51.6%に達し、回収サイクルの長さが運転資本を拘束している点は今後の資本効率上の論点である。【投資効率】ROEは9.9%で、収益性の高さに対し総資産回転率が相対的に低く、資産効率には改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率65.2%、流動資産482.0億円に対し流動負債122.2億円と、財務基盤は極めて安定している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を読み取ると、現金及び預金は163.8億円で前年の192.5億円から減少した一方、売掛金は220.9億円へ増加し、投資有価証券も53.9億円へ積み増している。利益剰余金は365.6億円へ36.3億円増加しており、当期純利益の蓄積が進んでいる。有利子負債は74.5億円で、長期借入金が中心を占め短期資金への依存は低い。売掛金の増加ペースが現金残高の伸びを上回っている点は、利益成長に対して運転資本の拡大が資金を吸収していることを示唆する。

収益の質

経常的な収益の柱は営業利益56.8億円であり、営業外収益6.6億円のうち為替差益3.3億円は市況変動に依存する非経常的性格を持つ。特別損失0.3億円(固定資産除却損)は純利益に対する影響が軽微で、一時的要因として扱ってよい水準である。包括利益は51.9億円で純利益43.6億円を上回っており、その他有価証券評価差額金10.3億円の増加が主因である。この乖離は保有株式等の時価評価によるもので、本業のキャッシュ創出力とは区別して捉える必要がある。売掛金の増加ペースが売上成長を上回っている点は、アクルーアルの観点から利益の現金化速度に留意すべき材料である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高550.0億円(前年比+1.2%)、営業利益69.2億円(同+7.1%)、経常利益70.0億円(同+2.5%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高77.8%、営業利益82.0%、経常利益89.3%となり、いずれも標準進捗率(75%目安)を上回る。経常利益の進捗超過には為替差益の寄与が含まれるため、営業利益ベースの実力進捗を中心に評価するのが妥当である。会社計画は通期営業利益率12.6%を前提としており、累計実績13.3%を下回る保守的な設定となっている。

株主還元

第2四半期配当は1株20円で、通期予想は年間60円である。第2四半期実績を踏まえると期末配当は40円が想定される。通期予想純利益48.7億円に対する年間配当性向は約33.7%であり、利益水準に対して配当負担は保守的である。現金及び預金163.8億円は有利子負債74.5億円を上回っており、配当の支払い余力は高い。

リスク要因

  1. 売掛金回収遅延リスク: 売掛金は220.9億円で売上高の51.6%に達し、回収サイクルの長期化は運転資本と資金効率に影響を与え得る。

  2. 為替変動リスク: 経常利益に含まれる為替差益3.3億円は営業利益の5.9%に相当し、為替環境の変化は経常利益の押上げ効果を反転させる可能性がある。

  3. 需要循環リスク: 主力のConstructionMachinery(売上構成比81.3%)は建設・設備投資動向に連動するため、需要変動が固定費吸収と利益率に影響し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率13.3%8.6% (4.3%–12.7%)+4.7pt
純利益率10.2%6.4% (2.8%–10.3%)+3.8pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で優位な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.8%3.3% (-2.1%–8.9%)+0.5pt

売上成長率は業種中央値をわずかに上回るものの、IQR上限には届かず標準的な水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高成長率+3.8%に対し営業利益成長率+12.1%となり、営業利益率は前年から改善した。増収以上に採算改善が進んだ点が本決算の特徴である。

  2. 通期進捗率は営業利益82.0%、純利益89.2%と標準進捗を上回るが、経常利益・純利益の高進捗には為替差益の寄与が含まれるため、営業利益の実力進捗との切り分けが有用である。

  3. 売掛金は売上高の51.6%に達しており、利益成長のペースに対する運転資本の拡大度合いが、今後のキャッシュ創出力を評価する上での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,658円
base(基準)1,718円
bull(強気)1,771円
算出前提
1株純資産(BPS)1,610円
調整後予想EPS194.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.9%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.07倍 / 8.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,670円〜1,768円、ω±0.1で 1,716円〜1,722円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(89%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。