- 売上高: 22.76億円
- 営業利益: -2.57億円
- 当期純利益: -95百万円
- 1株当たり当期純利益: -8.91円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 22.76億円 | 23.41億円 | -2.8% |
| 売上原価 | 17.73億円 | 18.83億円 | -5.9% |
| 売上総利益 | 5.04億円 | 4.58億円 | +10.0% |
| 販管費 | 7.62億円 | 6.21億円 | +22.7% |
| 営業利益 | -2.57億円 | -1.63億円 | -57.7% |
| 営業外収益 | 27百万円 | 38百万円 | -28.6% |
| 営業外費用 | 12百万円 | 9百万円 | +26.5% |
| 経常利益 | -2.42億円 | -1.34億円 | -80.6% |
| 税引前利益 | -97百万円 | -2.95億円 | +67.0% |
| 法人税等 | -2百万円 | 1百万円 | -260.1% |
| 当期純利益 | -95百万円 | -2.96億円 | +67.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -95百万円 | -2.95億円 | +67.8% |
| 包括利益 | -69百万円 | -2.66億円 | +74.1% |
| 減価償却費 | 76百万円 | 53百万円 | +43.9% |
| 支払利息 | 11百万円 | 6百万円 | +76.8% |
| 1株当たり当期純利益 | -8.91円 | -26.45円 | +66.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 34.81億円 | 48.51億円 | -13.69億円 |
| 現金預金 | 15.11億円 | 16.52億円 | -1.42億円 |
| 売掛金 | 10.01億円 | 20.81億円 | -10.80億円 |
| 棚卸資産 | 2.03億円 | 2.09億円 | -7百万円 |
| 固定資産 | 23.74億円 | 19.98億円 | +3.76億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 3.63億円 | -2.86億円 | +6.50億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.12億円 | 22百万円 | -3.34億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -4.2% |
| 粗利益率 | 22.2% |
| 流動比率 | 202.1% |
| 当座比率 | 190.4% |
| 負債資本倍率 | 0.99倍 |
| インタレストカバレッジ | -24.29倍 |
| EBITDAマージン | -8.0% |
| 実効税率 | 2.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -2.8% |
| 営業利益前年同期比 | -14.0% |
| 経常利益前年同期比 | -26.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +95.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.40百万株 |
| 自己株式数 | 634千株 |
| 期中平均株式数 | 10.67百万株 |
| 1株当たり純資産 | 273.11円 |
| EBITDA | -1.81億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 6.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 63.00億円 |
| 営業利益予想 | 2.30億円 |
| 経常利益予想 | 2.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.35億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 21.82円 |
| 1株当たり配当金予想 | 6.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の明治機械は、売上が微減の一方で営業赤字が継続し、収益性の弱さが鮮明な四半期でした。売上高は22.76億円で前年同期比-2.8%と縮小、売上総利益は5.04億円(粗利率22.2%)で、販管費7.62億円(売上比33.5%)を吸収できず営業損失は-2.57億円となりました。営業外では受取利息0.17億円が寄与し、営業外収益は0.27億円、費用は0.12億円にとどまったものの、経常損失は-2.42億円(マージン-10.6%)です。税引前損失-0.97億円ののち、当期純損失は-0.95億円(純利益率-4.2%)で、前年同期比+95.1%は赤字幅の大幅縮小(改善)を示唆します。粗利率22.2%に対し販管費率33.5%で、営業段階の構造的ギャップは1,126bp(11.3%)のマイナス圧力となっています。YoYの利益率bp変化は開示不足で算出不能ですが、営業損失の前年比-14.0%は損失幅の改善余地を示す一方、なお二桁%の営業赤字率が続いています。デュポン分解の結果、ROEは-3.2%(純利益率-4.2%×総資産回転率0.389×財務レバレッジ1.99倍)で、主因は低い利益率です。ROICは-9.3%と資本コストを大幅に下回り、投下資本の価値毀損が続いています。営業CFは3.63億円とプラスで、純損失-0.95億円を大きく上回り、営業CF/純利益は-3.82倍(閾値<0.8)と、会計利益より実際のキャッシュ創出が強い一方で、比率指標上は品質警告シグナルが点灯します。流動性は流動比率202%・当座比率190%と厚く、現金15.11億円が有利子負債(短期3.00・長期9.64=計12.64億円)を上回るネットキャッシュ約2.47億円で、資金繰りリスクは抑制されています。インタレストカバレッジは-24.29倍と低く、会計上の営業赤字が利払い耐性指標を押し下げていますが、実際の利払い負担(支払利息0.11億円)は現状の現金水準で賄える範囲です。設備投資は2.91億円、営業CFから控除したフリーCFは概算0.72億円と黒字で、当面の自己資金による投資・返済余力は残ります。もっとも、販管費の絶対水準が粗利を上回る構造が持続する限り、利益改善は進みにくく、価格転嫁や案件ミックス改善、固定費の引き下げが焦点です。今後は受注残・案件採算の可視化、粗利率の底打ち、販管費の伸び抑制、ならびにROIC改善の道筋が重要な示唆となります。
デュポン分析(ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ): ROE -3.2% = (-4.2%) × 0.389 × 1.99倍。最も毀損度が大きいのは純利益率で、粗利率22.2%に対して販管費率33.5%が重く、営業損失率-11.3%が純損失率-4.2%の根因です。総資産回転率0.389は需要軟化とプロジェクト進捗の停滞を反映し、固定資産23.74億円・運転資本17.59億円の資産負荷に対し売上の伸びが不足しています。財務レバレッジ1.99倍は中程度で、レバレッジによるROE押し上げ効果は限定的です。ビジネス上の理由としては、売上微減下で人件費・賃借料等の固定費性販管費が下がらず、価格転嫁や案件ミックス改善が追いついていないことが想定されます。このコスト構造の改善は施策次第で持続的に是正可能ですが、短期的には一時性ではなく構造的課題と評価します。懸念トレンドとして、売上-2.8%に対し販管費は売上比33.5%と高止まりしており、売上成長率を上回る販管費伸長(または固定費粘着)を示唆します。
売上は22.76億円(-2.8%)で、マイナス成長。需要の鈍化または案件計上の遅れが示唆されます。粗利率22.2%は一定の採算を確保する一方、価格競争や部材コストの高止まりが重しとなった可能性があります。営業外では受取利息0.17億円が一定の下支えですが、本業の弱さを補う規模ではありません。利益の質は、営業赤字の継続から本業の収益性改善が必要な局面です。先行きは、(1) 受注残・稼働率の回復、(2) 価格転嫁・仕様見直しによる粗利率の改善、(3) 固定費スリム化による販管費率の低下、(4) 運転資本効率化による総資産回転率の改善が鍵。マクロ要因(設備投資サイクル・インフレコスト・為替)と案件ミックスが成長軌道復帰のボラティリティ要因です。
流動比率202.1%、当座比率190.4%で短期資金繰りは健全。総負債29.14億円に対し現金15.11億円、短期借入3.00億円・長期借入9.64億円でネットキャッシュ約2.47億円とレバレッジは抑制的(負債資本倍率0.99倍)。満期ミスマッチは、流動資産34.81億円が流動負債17.22億円を大きく上回り、短期返済能力に懸念なし。金利支払い(0.11億円)は現行キャッシュで十分賄える規模。オフバランス債務の開示はなく評価不能。D/E>2.0や流動比率<1.0の警告条件には該当しません。
営業CFは3.63億円とプラスで、会計上の純損失-0.95億円に対しキャッシュ創出が勝る構図。営業CF/純利益は-3.82倍で定義上の閾値を下回り品質警告シグナルですが、赤字期特有の分母効果があり、実態は運転資本の解放や前受金の増加等が寄与した可能性があります。設備投資2.91億円を控除した概算FCFは0.72億円と黒字。配当・自社株買いのキャッシュアウトは未開示のため、FCFによる株主還元カバレッジは評価限定的。運転資本操作の兆候は詳細内訳未開示で断定不可ながら、売掛金10.01億円・棚卸2.03億円の規模感に対し営業CFが強い点は回収改善や在庫圧縮の可能性を示唆します。
年間配当・配当総額は未開示で、計算上の配当性向-72.0%は赤字期の参考値に留まります。概算FCFは0.72億円の黒字で、仮に小規模な配当であればキャッシュフローで賄える余地はありますが、営業赤字が続く限り持続性は事業改善次第。ネットキャッシュ体質と流動性は配当耐性を高めますが、優先順位はROIC改善と黒字転換に置かれるべき局面です。方針見通しとしては、業績の不確実性が解消するまで保守的な株主還元スタンスが想定されます。
ビジネスリスク:
- 受注計上の遅延・キャンセルによる売上変動
- 価格転嫁遅れと部材・外注コスト高止まりによる粗利率圧迫
- 固定費性の高い販管費に起因する営業レバレッジの負の作用
- 主要顧客・業界の設備投資サイクル鈍化
- プロジェクト個別の採算悪化(仕様変更・やり直し工事等)
財務リスク:
- 営業赤字継続によるインタレストカバレッジの低下
- ROICがマイナスで投下資本回収が遅延するリスク
- 金利上昇局面における借入金利負担の漸増(長短合計12.64億円)
- 運転資本の膨張によるキャッシュフロー悪化リスク
主な懸念事項:
- 販管費率33.5%が粗利率22.2%を上回る構造的赤字
- ROIC -9.3%と資本コスト大幅乖離
- 総資産回転率0.389の低迷(資産効率)
- インタレストカバレッジ-24.29倍という指標上の耐性の弱さ
重要ポイント:
- 売上微減下で営業赤字継続、純損失は縮小も収益性の基礎体力が不足
- 粗利率22.2%に対し販管費率33.5%で営業段階のマイナスギャップ1126bp
- ROE -3.2%、ROIC -9.3%と資本効率が課題
- 営業CFは3.63億円と堅調、概算FCFは0.72億円で当面の資金耐性は確保
- 流動性は厚くネットキャッシュ約2.47億円で財務は保守的
注視すべき指標:
- 受注残・ブックトゥビル(新規受注/売上)
- 粗利率の四半期トレンドと価格転嫁進捗
- 販管費の絶対額および売上比率の低下度合い
- 営業CFと純利益の乖離(品質)
- ROICと総資産回転率の改善度合い
- 在庫・売掛金回転期間(運転資本効率)
- 借入の金利条件・満期構成
セクター内ポジション:
同業機械セクター内では、財務安全性(流動性・ネットキャッシュ)は相対的に良好だが、収益性(営業利益率・ROIC)はセクター平均を下回る。短期のディフェンシブ耐性はある一方、中期の資本効率改善が投資魅力度の鍵となる。
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