クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥369.3億 | ¥392.6億 | −5.9% |
| 営業利益 | ¥36.9億 | ¥65.2億 | −43.5% |
| 経常利益 | ¥37.0億 | ¥70.8億 | −47.8% |
| 純利益 | ¥26.3億 | ¥51.5億 | −49.0% |
| ROE | 3.9% | 8.4% | - |
Executive Summary
主力の半導体製造装置事業の採算悪化により減収減益となり、収益性が大きく後退した。売上高は369.3億円(前年比-5.9%)、営業利益は36.9億円(同-43.5%)、経常利益は37.0億円(同-47.8%)、親会社株主に帰属する純利益は26.3億円(同-49.0%)となった。営業利益率は10.0%と前年同期16.6%から6.6pt低下し、売上減少幅を大きく上回る利益減少が生じた。
業績変動要因
【売上高】売上高は369.3億円で前年比5.9%減。主力のSemiconductorEquipment事業が339.4億円(構成比91.9%、同-6.0%)と減収し連結減収の主因となった。MedicalDevice事業は18.7億円(構成比5.1%、同+7.8%)と増収したが規模が小さく相殺には至らない。レーザ加工装置事業も同20.0%減収と低調で、3事業中2事業が減収した。
【損益】営業利益は36.9億円で同43.5%減、営業利益率は10.0%(前年16.6%)へ6.6pt低下した。主因はSemiconductorEquipment事業のセグメント利益率が17.2%から10.1%へ約7pt低下したことで、連結利益率悪化のほぼ全てを説明する。レーザ加工装置事業は営業損失が拡大し固定費吸収不足が続く。経常利益は37.0億円(同-47.8%)で、為替差損3.4億円の計上が営業外収支を押し下げた。純利益は26.3億円(同-49.0%)。特別損益は純額0.8億円と小幅で、経常段階までの動きが純利益減少の主因である。結論として、減収に伴う固定費吸収低下が利益率を押し下げた減収減益である。
セグメント別分析
半導体製造装置事業は売上高339.4億円(構成比91.9%、前年比-6.0%)、セグメント利益34.3億円(同-44.8%)、利益率10.1%(前年17.2%から低下)で、連結業績のほぼ全体を左右する。メディカルデバイス事業は売上高18.7億円(構成比5.1%、同+7.8%)、セグメント利益3.5億円(同-6.1%)、利益率18.6%と相対的に高収益だが規模が小さい。レーザ加工装置事業は売上高11.2億円(同-20.0%)、営業損失0.9億円と赤字が拡大しており、固定費負担が連結利益を圧迫する構図が続く。
主要財務指標
【収益性】営業利益率10.0%は前年同期16.6%から6.6pt低下し、純利益率も7.1%にとどまる。デュポン分解では純利益率7.1%、総資産回転率0.364回、財務レバレッジ1.50倍の組合せでROEを構成する。【キャッシュ品質】DSOは約95日、DIOは約208日でCCCは約253日と長期化しており、仕掛品117.9億円(構成比62.4%)の滞留が運転資本効率を押し下げている。【投資効率】ROEは3.9%で資本効率の一般的な目安である8%を下回り、低い総資産回転率が主因となっている。【財務健全性】自己資本比率は66.6%と前年73.8%から低下したが依然高水準で、流動比率244.6%、現金及び預金299.4億円、有利子負債155.3億円でDebt/Capital比率18.7%と保守的な財務構成を維持する。
キャッシュフロー分析
営業・投資・財務キャッシュフローの数値は開示されていないため、貸借対照表の動きから資金動向を分析する。現金及び預金は299.4億円と前年同期213.4億円から増加した一方、売掛金128.2億円、仕掛品117.9億円と運転資本項目も膨らんでいる。DSO約95日、DIO約208日、CCC約253日という運転資本サイクルの長期化は、利益の現金化が遅れやすい構造を示す。短期借入金110.0億円を含む短期負債比率は70.8%とやや高いが、現金及び預金が短期負債を上回る水準にあり、当面の資金繰りへの懸念は限定的である。
収益の質
経常利益37.0億円と純利益26.3億円の差は法人税等11.5億円によるもので、特別損益は純額0.8億円と小幅であり、当期純利益は主に通常の事業・営業外損益に基づく。営業外収支では受取配当金1.1億円等の収益5.0億円に対し、為替差損3.4億円を含む費用4.9億円が計上され、差引でほぼ相殺されている。為替差損3.4億円は営業利益の9.2%に相当し、通貨変動が経常利益を押し下げる一因となった。包括利益は75.9億円と純利益26.3億円を大きく上回るが、その主因は為替換算調整額34.9億円と有価証券評価差額金15.1億円であり、事業の稼得力の改善を意味するものではない点に留意が必要である。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高545.0億円(前期比+1.9%)、営業利益70.0億円(同-21.2%)、経常利益70.0億円(同-25.5%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高67.8%、営業利益52.6%、経常利益52.9%と、通常想定される75%水準を下回る。特に営業利益の進捗遅れが目立ち、第4四半期には約175.7億円の売上高と、累計の10.0%を大きく上回る営業利益率が必要になる計算となる。通期計画の達成には主力の半導体製造装置事業における出荷集中や採算改善が前提となる。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり0円、通期会社予想の年間配当は1株当たり20.0円である。予想EPS65.98円に対する配当性向は約30.3%で、一般的な持続可能性の目安である60%を下回る水準にある。現金及び預金299.4億円、自己資本比率66.6%という財務基盤は配当支払いの余力を支える。自己株式は12.9万株、帳簿価額1.1億円にとどまり、当期の自社株買いに関する開示は確認できないため、配当のみに基づく配当性向で評価している。
リスク要因
-
半導体製造装置事業への集中リスク: 連結売上高の91.9%、セグメント利益の93.0%を同事業が占め、セグメント利益率が17.2%から10.1%へ約7pt低下したことが連結収益性悪化のほぼ全てを説明する。同事業の需給動向が業績を直接左右する構造にある。
-
運転資本の長期化リスク: DSO約95日、DIO約208日、CCC約253日と資金回収サイクルが長期化しており、仕掛品117.9億円(構成比62.4%)の滞留が目立つ。検収遅延や在庫評価の動向が今後の収益・資金効率に影響し得る。
-
レーザ加工装置事業の採算悪化リスク: 同事業は売上高が前年比20.0%減少し、営業損失が拡大している。需要回復や固定費の見直しが遅れる場合、連結利益への下押し圧力が続く可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.0% | 8.6% (4.3%–12.7%) | +1.4pt |
| 純利益率 | 7.1% | 6.4% (2.8%–10.3%) | +0.7pt |
収益性は業種中央値を上回るが、前年からの急低下傾向には留意が必要である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −5.9% | 3.3% (-2.1%–8.9%) | −9.2pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内でも減収の程度が目立つ位置にある。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
営業利益率は10.0%と業種中央値を上回るものの、前年同期比6.6ptの急低下がみられ、収益性回復の確度を見極める上での注目点となる。
-
通期営業利益予想に対する進捗率は52.6%にとどまり、第4四半期に大幅な採算改善を織り込む計画となっている点は、通期計画の達成状況を確認する材料となる。
-
仕掛品117.9億円、DIO約208日という運転資本の長期化は、生産・検収の進捗と現金化のタイミングを継続的にモニタリングすべきポイントである。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 817円 |
| base(基準) | 835円 |
| bull(強気) | 853円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 900円 |
| 調整後予想EPS | 64.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×0.980(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 12.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 812円〜859円、ω±0.1で 833円〜836円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。