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62842026 第2四半期プライムJGAAP

日精エー・エス・ビー機械(6284) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は240.4億円(前年同期比+9.8%)、営業利益は65.1億円(同+18.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥240.4億¥219.0億+9.8%
営業利益¥65.1億¥54.8億+18.8%
経常利益¥66.8億¥57.5億+16.3%
純利益¥47.8億¥40.2億+19.0%
ROE7.7%6.8%-

Executive Summary

増収に対して営業利益・純利益がより高い伸び率となり、増収増益かつ利益率が改善する決算内容である。売上高は240.4億円(前年比+9.8%)、営業利益は65.1億円(同+18.8%)、経常利益は66.8億円(同+16.3%)、親会社株主に帰属する中間純利益は47.8億円(同+19.0%)となった。営業利益率は27.1%で、増収率を上回る増益は東アジアの利益率改善が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は240.4億円、前年同期比+9.8%増収となった。地域別では欧州が+33.5%、米州が+17.4%、南・西アジアが+4.2%と増収に寄与した一方、東アジアは外部売上高ベースで前年同期比19.1%減となっている。全社売上に占める構成比は東アジア約16%、米州約34%、南・西アジア約29%、欧州約21%であり、米州・南西アジアが規模面での牽引役となっている。

【損益】営業利益は65.1億円(前年同期比+18.8%)、経常利益は66.8億円(同+16.3%)、純利益は47.8億円(同+19.0%)となり、いずれも増収率9.8%を上回る伸びとなった。経常利益と営業利益の差1.7億円は受取利息等の営業外収益によるもので一時的要因ではない。特別損益は固定資産除却損0.01億円のみで純利益への影響は軽微である。セグメント利益では東アジアが+49.7%増の45.6億円と大きく伸びた一方、米州は-27.5%、南・西アジアは-1.8%と減益となり、地域間で採算が分化している。結論として増収増益である。

セグメント別分析

セグメント利益は東アジアが45.6億円で報告セグメント利益合計83.5億円の54.6%を占め、利益率29.6%と他地域を大きく上回る。東アジアは外部売上高が減少する一方でセグメント利益が拡大しており、収益性の高い案件構成へのシフトが示唆される。米州は売上高82.6億円(+17.4%)に対しセグメント利益9.6億円(-27.5%)、利益率は11.7%へ低下した。南・西アジアは売上高139.4億円(+4.2%)、セグメント利益19.9億円(-1.8%)で利益率14.3%とやや低下している。欧州は売上高51.8億円(+33.5%)、セグメント利益8.3億円(+30.9%)、利益率16.1%とほぼ横ばいである。報告セグメント利益合計83.5億円から全社費用等18.4億円を控除し、連結営業利益65.1億円に調整されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率27.1%、純利益率19.9%はいずれも前年同期から改善しており、売上総利益率も49.5%と高水準である。ROEは7.7%であり、収益性の高さに対して資本効率はやや低い水準にとどまる。【キャッシュ品質】営業CFは純利益の0.95倍で会計利益との乖離は小さいが、EBITDAに対する営業CFの比率は約0.61倍にとどまり、運転資本の増加がキャッシュ転換を抑制している。【投資効率】設備投資9.6億円は減価償却費9.5億円とほぼ同水準であり、能力増強よりも維持更新的な投資規模である。総資産回転率は低く、現金預金331.4億円を含む資産効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率75.1%、流動比率446.1%と極めて高く、有利子負債は53.7億円にとどまり財務リスクは小さい。

キャッシュフロー分析

営業CFは45.7億円で前年同期比-5.7%となり、純利益47.8億円をやや下回る水準にとどまった。投資CFは設備投資9.6億円を中心に-9.6億円となり、フリーキャッシュフローは36.0億円を確保している。財務CFは配当支払等により-37.9億円であり、フリーキャッシュフローの水準に近い規模の資金流出となっている。営業CFが利益成長に対して伸び悩んだ背景には、売上債権の15.1億円増加、棚卸資産の7.1億円増加、仕入債務の8.0億円減少という運転資本の資金負担がある。契約負債は17.4億円増加しており、将来の収益計上に対応する前受金の積み上がりが運転資本負担を一部相殺している。現金及び預金は331.4億円と厚く、運転資本の一時的な増加が資金繰りに与える影響は限定的である。

収益の質

営業利益65.1億円に対し経常利益は66.8億円であり、差額1.7億円は受取利息1.4億円等の営業外収益が支払利息等の営業外費用を上回ったことによる経常的な要因である。営業外収益は売上高の約1.0%にとどまり、非営業的な収益への依存は小さい。特別損益は固定資産除却損0.01億円のみで、純利益を左右する一時的項目は限定的である。経常利益と純利益の乖離は法人税等19.0億円によるもので、実効税率は約28.4%と平年並みである。営業CFは純利益の0.95倍でアクルーアルは小さいが、EBITDAに対する営業CF比率は低めであり、売上債権・棚卸資産の増加が利益の現金化を一部遅らせている点は収益の質を評価するうえで留意点となる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高48.1%、営業利益50.0%、経常利益51.0%、純利益52.6%であり、いずれも標準的な上期進捗率50%近辺で計画線上に位置する。通期予想は売上高500.0億円(+14.5%)、営業利益130.0億円(+22.2%)であり、下期には売上成長の加速と現行水準に近い営業利益率の維持が前提となる。当四半期において業績予想および配当予想はともに修正されている。

株主還元

第2四半期末時点の配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり240円である。予想EPS607.03円に対する配当性向は約39.5%であり、配当のみを分子とした水準である。予想配当総額は約36.0億円で、上期フリーキャッシュフロー36.0億円とほぼ同水準にあり、現金預金331.4億円、自己資本比率75.1%という財務余力が配当継続を支えている。当四半期の配当予想は修正されている。

リスク要因

  1. 運転資本の長期化リスク: 年換算ベースの売上債権回転日数87日、棚卸資産回転日数282日、キャッシュコンバージョンサイクル344日と長く、営業CFのEBITDAに対する転換比率は約0.61倍にとどまる。生産・検収の遅延が生じた場合、在庫滞留と資金回収遅延が同時進行するリスクがある。

  2. 地域別採算格差の拡大: 米州はセグメント利益率が11.7%へ低下(前年同期比-27.5%減益)、南・西アジアも利益率14.3%へ低下している。増収が利益に直結しない状態が継続すれば、東アジアの高採算に依存した収益構造が続く。

  3. 仕掛品比率の高さ: 仕掛品は75.7億円で棚卸資産に占める比率が高く、生産ボトルネックや納入延期が生じた場合、在庫評価損や追加製造コストにつながる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率27.1%9.7% (5.4%–23.7%)+17.4pt
純利益率19.9%5.4% (1.3%–20.1%)+14.5pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.8%10.6% (-3.4%–25.4%)−0.8pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQRの範囲内に収まる水準である。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率27.1%、純利益率19.9%は業種中央値を大きく上回り、増収率9.8%を上回る利益成長を実現している点は、固定費吸収や採算ミックス改善を示す事実として注目される。

  2. 東アジアは外部売上高が減少する一方でセグメント利益が+49.7%と拡大し、他地域では増収でも利益が伸びていない。地域別の採算分化が進んでいる点は決算構造上の特徴である。

  3. 自己資本比率75.1%、流動比率446.1%と財務健全性は高い一方、ROE7.7%、年換算CCC344日という運転資本の長期化が資本効率を抑制している構図が、収益性と資本効率のギャップとして観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)4,688円
base(基準)4,851円
bull(強気)5,092円
算出前提値
1株純資産(BPS)4,126円
調整後予想EPS650.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.5%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.18倍 / 7.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 4,716円〜4,992円、ω±0.1で 4,834円〜4,877円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。