- 売上高: 8.63億円
- 営業利益: 1.24億円
- 当期純利益: 82百万円
- 1株当たり当期純利益: 44.47円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 8.63億円 | 8.93億円 | -3.4% |
| 売上原価 | 4.90億円 | - | - |
| 売上総利益 | 4.04億円 | - | - |
| 販管費 | 2.75億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.24億円 | 1.29億円 | -3.9% |
| 営業外収益 | 4百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.26億円 | 1.31億円 | -3.8% |
| 税引前利益 | 1.32億円 | - | - |
| 法人税等 | 41百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 82百万円 | 90百万円 | -8.9% |
| 減価償却費 | 24百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 44.47円 | 48.91円 | -9.1% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 28.17億円 | - | - |
| 現金預金 | 20.89億円 | - | - |
| 売掛金 | 4.64億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 12百万円 | - | - |
| 固定資産 | 8.09億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -98百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -93百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 9.5% |
| 粗利益率 | 46.8% |
| 流動比率 | 475.1% |
| 当座比率 | 473.0% |
| 負債資本倍率 | 0.24倍 |
| EBITDAマージン | 17.1% |
| 実効税率 | 31.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -3.4% |
| 営業利益前年同期比 | -3.6% |
| 経常利益前年同期比 | -3.6% |
| 当期純利益前年同期比 | -9.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.87百万株 |
| 自己株式数 | 18千株 |
| 期中平均株式数 | 1.86百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,562.71円 |
| EBITDA | 1.48億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 55.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 23.00億円 |
| 営業利益予想 | 4.08億円 |
| 経常利益予想 | 4.11億円 |
| 当期純利益予想 | 2.86億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 154.17円 |
| 1株当たり配当金予想 | 35.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の横田製作所は、売上・利益ともに小幅減収減益ながら、利益率は概ね維持しつつもキャッシュフローの品質に懸念が生じた四半期でした。売上高は8.63億円で前年同期比-3.4%、営業利益は1.24億円で-3.6%、当期純利益は0.82億円で-9.1%と減少しました。粗利益率は46.8%と高水準を維持し、販管費率は31.9%(販管費2.75億円)で、営業利益率は14.4%と堅調です。経常利益は1.26億円で、営業外収支は純増0.03億円と軽微なプラス寄与に留まりました。純利益率は9.5%と引き続き一桁後半を確保していますが、前年同期の約10.1%から約61bp低下しています。営業利益率は前年約14.39%から約14.37%へと約2bpの僅かな悪化にとどまり、コストコントロールは良好です。ROEは2.8%で、低い総資産回転率(0.261回)が主因となり資本効率は抑制されています。バランスシートは総資産33.08億円、純資産28.99億円、負債合計7.07億円で、負債資本倍率0.24倍、流動比率475%と極めて堅固です。一方で営業キャッシュフローは-0.98億円とマイナスで、営業CF/純利益が-1.19倍と品質警告水準(<0.8)を下回っています。現金預金は20.89億円と潤沢なため短期の資金繰りリスクは限定的ですが、営業CFの赤字と財務CFの流出(-0.93億円)が重なり、現金残高の自然減少圧力は無視できません。配当性向(計算値)は125.7%と高く、当期利益や営業CFに対して過大である可能性があり、持続性に注意が必要です。ROICは10.6%と資本コストを十分上回る良好な水準で、事業の投下資本効率は健全です。短期的には需要鈍化(売上-3.4%)の影響を受けつつも、コストの適正化で営業利益率を維持している点はポジティブです。今後は売上の回復とともに総資産回転率の改善(在庫・債権の回転向上)と営業CFの正常化が最重要論点になります。税負担は実効税率31.0%で平常域にあり、特段の一過性要因は見られません。資金面の安全性は高い一方、キャッシュ創出力の短期的な弱さと高い配当性向の組み合わせが中期的な資本配分の柔軟性を制約するリスクです。総じて、収益性は守り切ったがキャッシュの質と資本効率の平準化が課題という評価です。
roe_decomposition:
- reported_roe: 2.8%
- net_profit_margin: 9.5%
- asset_turnover: 0.261x
- financial_leverage: 1.14x
- reconciled_roe: 約2.8%(9.5% × 0.261 × 1.14 ≈ 2.83%)
key_driver_changes: 資本効率を最も抑制している要因は総資産回転率の低さで、レバレッジは0.24倍(負債資本倍率)相当と低く、マージンは維持されているため、ROEのボトルネックは回転率にあります。四半期のマージンは前年からほぼ横ばい(営業利益率約-2bp)で、純利益率は約-61bp低下しています。
business_explanations: 売上の-3.4%減により固定費吸収がやや悪化したものの、粗利率を46.8%で維持し、販管費の伸びを抑制した結果、営業利益率はほぼ横ばい。, 資産規模(現金含む)が売上規模に対して大きく、現金・売掛金の厚みが回転率を低下させている可能性。, 営業外は軽微で本業の収益性に依存度が高い構造。
sustainability_of_changes: 粗利率・営業利益率の水準は当面維持可能だが、需要環境に左右されやすく、売上が弱含む局面では純利益率の微減傾向が続く可能性。総資産回転率の改善は運転資本効率化(債権回収、在庫最適化)次第で構造的に引き上げ余地あり。
watchouts: 販管費率(31.9%)は売上の伸びが止まると相対的に上昇し得るため、売上成長率が販管費の増勢を下回る期間が続くとマージン圧迫リスク。, 営業CFのマイナスは利益質の低下シグナルで、回転率改善の遅れに直結。
revenue_sustainability: 売上は-3.4%と弱含み。機械・部品需要の調整や顧客在庫調整の影響が示唆される一方、粗利率の維持から価格主導力は一定程度確保されている可能性。
profit_quality_and_outlook: 営業利益率14.4%、EBITDAマージン17.1%と収益性は堅調だが、純利益率9.5%は前年から約-61bp。需要の回復と運転資本の平常化が進めば、キャッシュ創出力の改善余地は大きい。短期は横ばい〜小幅改善、外需・設備投資サイクル次第で上振れもありうる。
forward_indicators: 受注残と見積依頼動向(売上トレンドの先行指標), 売上総利益率の持続(価格転嫁・ミックス), 売掛金回転日数・在庫回転日数の改善
liquidity:
- current_ratio: 475.1%
- quick_ratio: 473.0%
- commentary: 流動資産28.17億円に対し流動負債5.93億円で極めて厚い流動性。現金20.89億円が大宗を占める。
leverage_and_capital_structure:
- debt_to_equity: 0.24倍(負債資本倍率)
- equity_ratio: 約87.6%(純資産/総資産)
- interest_coverage: N/A(支払利息未記載)
- commentary: 極めて保守的な資本構成で債務耐性は高い。
maturity_mismatch: 短期負債5.93億円に対し現金20.89億円、売掛金4.64億円と十分にカバー。満期ミスマッチリスクは低い。
off_balance_sheet: オフバランス債務に関する開示は未記載で判断不能。
ocf_to_net_income: -1.19倍(<0.8で品質懸念)
free_cash_flow: N/A(投資CF詳細未記載のため算出不可)
capex: -0.59億円(設備投資)
diagnosis: 営業CFは-0.98億円で当期純利益0.82億円を大きく下回り、利益の現金化が遅延。, 要因は運転資本の増加(売掛金・在庫・前払費用)の可能性が高いが、内訳未開示で特定不可。, 財務CFは-0.93億円(配当や借入返済等)で、営業CF赤字と重なり現金残高の自然減少圧力。
working_capital_signals: 売掛金4.64億円・在庫0.12億円の水準は示されるが、増減は不明。, 営業CFマイナスは運転資本の積み上がりを示唆。回収・棚卸適正化が急務。
sustainability: 潤沢な現金残高で短期の耐性は高いが、営業CFマイナスが継続する場合は配当・投資・自己株買いの同時遂行に制約。
payout_ratio: 125.7%(計算値、当期利益比)
fcf_coverage: 算定不可(投資CF未記載)。営業CFがマイナスのため、現状は当期キャッシュ創出でのフルカバーは困難。
policy_and_outlook: 高配当性向は株主還元姿勢の強さを示す一方、当期の利益・OCF水準に対しては過大。中期的な持続性確保には、(1) 営業CF正常化、(2) 投資配分の優先順位付け、(3) 必要に応じた一時的な還元調整が論点。現金水準は厚く短期維持は可能だが、連続性には利益とCFの裏付けが必要。
ビジネスリスク:
- 需要減速・顧客在庫調整に伴う売上の下押し(売上-3.4%)。
- 価格競争・原材料価格変動による粗利率の圧迫リスク。
- 少量多品種・小規模生産における固定費負担増による営業レバレッジ悪化。
- 特定顧客・用途への依存度が高い場合の受注変動リスク(未開示だが中小型メーカー一般の構造的リスク)。
- 為替変動による輸出入コストや採算への影響(業界固有)。
財務リスク:
- 営業CFマイナスの継続リスク(OCF/NI=-1.19)。
- 高い配当性向(125.7%)による内部留保の毀損と将来投資余力の制約。
- 資産回転率の低さ(0.261x)によるROE低迷の固定化。
- 営業外収支・金利コストの変動に対する感応度(支払利息未開示で把握困難)。
主な懸念事項:
- 利益の現金化遅延(運転資本悪化の可能性)。
- 売上回復の遅れが続く場合の純利益率のじり安。
- キャッシュアウト(配当・財務CF)と営業CF赤字の同時発生による現金残高の漸減。
重要ポイント:
- 営業利益率14.4%、粗利率46.8%と収益性は堅調。
- 売上-3.4%、純利益-9.1%と減収減益。
- ROE 2.8%は総資産回転率0.261xの低さが主因。
- 営業CF/純利益=-1.19で利益の現金化に課題。
- 資本構成は極めて保守的(負債資本倍率0.24倍、流動比率475%)。
- 配当性向125.7%は持続性に注意。
注視すべき指標:
- 受注残・月次売上トレンド(需要回復の確認)
- 売掛金回転日数・在庫回転日数(運転資本効率)
- 営業CFの黒字転換タイミング
- 粗利益率の維持・価格転嫁状況
- 設備投資実行額と投下資本回収(ROIC>10%の維持)
セクター内ポジション:
安全性は同業中小型メーカーと比較して極めて高い一方、成長鈍化局面での資本効率(ROE)は見劣り。運転資本効率改善と売上モメンタム回復が進めば相対的な評価改善余地。
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