クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥83.5億 | ¥77.5億 | +7.7% |
| 営業利益 | ¥11.6億 | ¥9.3億 | +24.2% |
| 経常利益 | ¥11.9億 | ¥9.0億 | +31.4% |
| 純利益 | ¥8.4億 | ¥6.4億 | +30.5% |
| ROE(年換算) | 10.4% | 8.3% | - |
Executive Summary
バルブ製造販売事業の増収に加え、原価率低下と販管費率改善により、増収以上の増益となった。売上高は83.5億円(前年比+7.7%)、営業利益は11.6億円(同+24.2%)、経常利益は11.9億円(同+31.4%)、純利益は8.4億円(同+30.5%)となった。売上原価率の低下と販管費率の約1.2pt低下が営業増益率を押し上げ、経常段階では有価証券売却益0.4億円が上乗せ要因となっている。
業績変動要因
【売上高】売上高は83.5億円で前年同期比+7.7%増収した。単一セグメント(バルブ製造販売事業)のため、成長は同事業の受注・生産動向に集約される。通期売上計画111.0億円に対する進捗率は75.2%で、標準進捗率75%とほぼ整合的である。
【損益】営業利益は11.6億円(同+24.2%)、営業利益率13.9%は前年同期比で改善した。売上原価が+6.6%増にとどまり売上高の伸び+7.7%を下回ったことで粗利率が改善、加えて販管費の伸び+2.7%が売上高の伸びを下回り販管費率も低下したことが増益率拡大に寄与した。経常利益は11.9億円(同+31.4%)で、営業外収益に含まれる有価証券売却益0.4億円が押し上げ要因となる一方、為替差損0.2億円が一部相殺している。純利益は8.4億円(同+30.5%)、税引前利益に対する税負担は概ね通常水準である。増収増益。
セグメント別分析
当社はバルブ製造販売事業の単一セグメントであり、セグメント別の開示は行われていない。
主要財務指標
【収益性】営業利益率13.9%、純利益率10.0%、年換算ROE10.4%はいずれも前年同期を上回り、収益性は改善傾向にある。粗利率は37.9%で前年同期の37.3%から改善した。【キャッシュ品質】棚卸資産は30.6億円で総資産の22.7%を占め、年換算の在庫回転日数・キャッシュコンバージョンサイクルはいずれも高水準にあり、在庫効率が資本回転率の制約要因となっている。【投資効率】総資産回転率は0.824回で、ROEは高い利益率と適度なレバレッジに支えられており、資産回転の改善余地が残る。【財務健全性】自己資本比率79.7%、流動比率404.4%、有利子負債は長期借入金3.1億円のみで、負債資本倍率は低水準にとどまり財務基盤は強固である。
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細データは限定的だが、BS推移からは資金動向を読み取れる。現金及び預金は21.9億円で前年同期の20.6億円から増加し、長期借入金は4.8億円から3.1億円へ34.6%減少しており、有利子負債の圧縮が進んだ。棚卸資産は30.6億円で前年同期比0.8%減とほぼ横ばいだが、電子記録債権は25.7億円へ32.2%増加しており、売上債権全体の資金化タイミングが資金効率に影響を与えている可能性がある。買掛金は5.6億円へ29.2%増加した一方、電子記録債務は6.1億円へ減少しており、仕入債務全体としては大きな資金繰り改善要因とはなっていない。総じて借入圧縮と現金積み増しが進む一方、在庫・売上債権の回転効率は今後の資金創出力を左右する論点として残る。
収益の質
営業利益段階の増益は売上原価率低下と販管費率低下という経常的な要因に支えられており、収益の質は高いと評価できる。一方、経常利益の増益には有価証券売却益0.4億円が含まれており、これは営業外収益0.6億円の約68%を占める非経常的な押上げ要因である。この要素を除くと経常段階の実質的な伸びはやや緩やかになると考えられる。為替差損0.2億円と固定資産除却損0.1億円が一部相殺要因として作用した。包括利益は7.2億円で純利益8.4億円を下回り、為替換算調整額のマイナス1.1億円がその主因であり、純利益と包括利益の間には一定の乖離が生じている。
業績予想・ガイダンス
通期会社計画に対する進捗率は、売上高75.2%、営業利益93.2%、経常利益95.0%、純利益95.2%と、営業利益以下の各利益項目でQ3標準進捗率75%を大きく上回っている。計画が据え置かれる場合、Q4に必要な営業利益は0.8億円程度にとどまり、Q4営業利益率は約3.1%へ低下する計算となる。これは会社計画が保守的である可能性、または期末にかけての原価・費用計上の季節性を織り込んでいる可能性を示唆する。期末に向けた原価動向と在庫・案件構成の推移が、通期実績の水準を左右する観察点となる。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は40円で、Q2配当は0円のため期末配当に集中する設計とみられる。通期予想EPS196.60円に対する配当性向は約20.3%であり、配当のみでみた還元水準は保守的である。発行済株式数ベースの年間配当総額は概算1.8億円で、通期予想純利益8.8億円に対して十分な内部留保余地を残す。自己株式は前年同期から0.67億円分増加しているが、取得時期・規模が特定できないため、配当と合算した総還元性向は算定していない。純資産107.7億円、流動比率404.4%という財務余力は、予定配当の実行を十分に支える水準にある。
リスク要因
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在庫・運転資本効率: 棚卸資産は30.6億円で総資産の22.7%を占め、年換算の在庫回転日数・CCCはいずれも製造業の一般的水準を上回る。需要変動時の評価損や生産調整のリスクが想定される。
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単一セグメント集中リスク: バルブ製造販売事業の単一セグメントであり、特定の最終需要分野や設備投資サイクル、顧客案件進捗の変動が業績に直接反映されやすい構造にある。
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営業外損益の非経常性: 経常利益の増益には有価証券売却益0.4億円が含まれ、営業外収益の約68%を占める。同水準の収益が継続する保証はなく、また為替差損0.2億円の発生は外貨建て取引に伴う変動リスクを示す。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.9% | 8.6% (4.3%–12.7%) | +5.3pt |
| 純利益率 | 10.0% | 6.4% (2.8%–10.3%) | +3.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、上位水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.7% | 3.3% (-2.1%–8.9%) | +4.4pt |
売上成長率も業種中央値を上回るが、業種内上位レンジ(8.9%)にはわずかに届かない水準にある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高+7.7%増収に対し営業利益は+24.2%増となり、営業利益率が前年同期から拡大した。原価率・販管費率の同時改善という本業に基づく利益成長である点が確認できる。
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通期営業利益・純利益の進捗率はそれぞれ93.2%、95.2%とQ3標準進捗率75%を大幅に上回っており、会社計画に対する上振れ余地または保守性が示唆される。
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年換算在庫回転日数・キャッシュコンバージョンサイクルは業種水準を超過しており、収益性の改善とは対照的に運転資本効率が構造的な監視点となっている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,216円 |
| base(基準) | 2,279円 |
| bull(強気) | 2,334円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,397円 |
| 調整後予想EPS | 216.3円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 20.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.95倍 / 10.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,216円〜2,345円、ω±0.1で 2,275円〜2,282円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(95%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。