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62002026 第1四半期プライムJGAAP

インソース(6200) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益4%減

2026年度第1四半期の売上高は37.6億円(前年同期比+7.2%)、営業利益は14億円(同-4.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥37.6億¥35.1億+7.2%
営業利益¥14.0億¥14.6億−4.0%
経常利益¥14.0億¥14.6億−4.0%
純利益¥9.6億¥9.3億+3.1%
ROE(年換算)34.0%29.9%-

Executive Summary

当期は増収減益となり、販管費の伸びが売上成長を上回ったことが利益率低下の主因である。売上高は37.6億円(前年同期比+7.2%)、営業利益は14.0億円(同-4.0%)、経常利益も14.0億円(同-4.0%)となった。純利益は9.6億円(同+3.1%)と増益だが、これは前年同期に計上された投資有価証券評価損1.1億円の反動によるもので、営業段階の利益動向とは異なる。売上総利益率は76.3%と依然高水準ながら前年同期から低下し、販管費率が39.1%へ上昇したことが営業利益率37.2%(前年同期比約4.4pt低下)の主要因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は37.6億円で前年同期比+7.2%増加した。会社の通期売上高予想168.0億円(同+15.8%)に対する進捗率は22.4%で、標準的な25%をやや下回る水準である。

【損益】売上原価は前年同期比+12.9%、販管費は同+16.7%と、いずれも売上成長率7.2%を上回るペースで増加した。特に販管費の伸びが顕著であり、売上総利益率76.3%(前年同期77.5%)、営業利益率37.2%(同41.6%)がともに低下した。経常利益も営業利益とほぼ同水準の14.0億円にとどまり、営業外損益による補完は見られない。一方、純利益は9.6億円(+3.1%)と増益だが、前年同期に計上された投資有価証券評価損1.1億円が当期には発生していない比較上の効果が大きい。基礎的な収益動向としては、増収減益と結論づけられる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率37.2%、純利益率25.6%はいずれも高水準だが、前年同期の営業利益率41.6%からは低下しており、売上総利益率も76.3%と前年同期77.5%を下回る。【キャッシュ品質】現金及び預金は60.5億円で総資産の42.3%を占め、流動負債28.7億円の約2.1倍にあたる厚みを維持している。【投資効率】年換算ROEは34.0%であり、高い純利益率と資産回転率を主因とする資本効率の強さがうかがえる。【財務健全性】自己資本比率は79.3%(前年73.7%相当から上昇)、負債合計は29.6億円と純資産113.4億円に対し極めて小さく、財務レバレッジは限定的である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は60.5億円で前年同期比21.4億円減少(-26.1%)した一方、売掛金は20.0億円(同+6.7%)へ増加し、棚卸資産も0.7億円へ増加している。現金の減少は運転資本の変動や資本配分(配当・自己株式取得等)による資金流出を反映したものと考えられる。もっとも、現金は依然として流動負債の約2.1倍にあたる水準を維持しており、当座比率283.5%と合わせて短期の資金繰りに懸念は見られない。

収益の質

当期純利益9.6億円は前年同期比+3.1%増だが、この増益は前年同期に計上された投資有価証券評価損1.1億円が当期に発生していないという一時的要因の剥落によるところが大きく、営業利益は同-4.0%減であることから、経常的な収益力はむしろ弱含んでいる。営業外損益はほぼゼロに近く、経常利益と純利益の差は主として法人税等4.4億円の控除にとどまる。包括利益は9.5億円で純利益9.6億円とほぼ同水準であり、その他有価証券評価差額金の変動(-0.1億円)は小幅であることから、純利益と包括利益の乖離は限定的である。総じて、当期の増益は一時的要因の反動によるものであり、収益の質を評価する上では営業利益の減益トレンドを重視する必要がある。

業績予想・ガイダンス

会社は通期で売上高168.0億円(前年比+15.8%)、営業利益・経常利益ともに68.0億円(同+13.7%、+13.4%)を計画している。当期の進捗率は売上高22.4%、営業利益20.6%、純利益20.8%(通期予想46.3億円に対し9.6億円)であり、いずれも単純な期割り基準の25%を下回る。特に営業利益の進捗が売上高進捗より低いことは、通期計画達成には後半にかけての販管費効率改善、または売上成長の加速が必要であることを示している。

株主還元

会社は通期の配当予想として1株当たり29.5円を公表している。前年同期のデータでは配当実績が0円と記載されており、期末配当を中心とした配当政策が想定される。予想EPS55.15円に基づくと配当性向は約53.5%となる。現金及び預金60.5億円、自己資本比率79.3%という保守的な財務基盤は、当該配当水準の支払余力を支える一因といえる。

リスク要因

  1. 販管費増加による利益率圧迫: 販管費は前年同期比+16.7%と売上高成長率+7.2%を大きく上回っており、この差が続く場合、営業利益率のさらなる低下要因となり得る。

  2. 需要変動リスク: 法人向け研修・人材開発サービスの需要は企業の教育投資予算に左右されやすく、景気動向や雇用環境の変化が売上成長率に影響を与える可能性がある。

  3. 現金流動性の減少: 現金及び預金は前年同期比-26.1%(-21.4億円)減少しており、流動性水準は依然高いものの、資本配分や運転資本変動によるネットキャッシュの縮小傾向はモニタリングが必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(healthcare)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率37.2%
純利益率25.6%

自社の営業利益率・純利益率は業種内でも高水準の部類に位置づけられるとみられる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.2%

売上成長率は着実な増収を示すが、業種内での相対的な水準は中央値データの制約により明確ではない。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 当期は増収減益であり、販管費の伸び(+16.7%)が売上高成長(+7.2%)を上回ったことが営業利益率低下の主因である。通期計画達成には後半での販管費効率改善が焦点となる。

  2. 純利益の増益(+3.1%)は前年同期の投資有価証券評価損の反動という一時的要因によるものであり、経常的な収益力を評価する上では営業利益の減益(-4.0%)を重視すべき点である。

  3. 自己資本比率79.3%、負債資本倍率0.26倍、現金及び預金60.5億円という保守的な財務構成は、事業投資や株主還元における財務的な柔軟性を示している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)266円
base(基準)282円
bull(強気)301円
算出前提
1株純資産(BPS)135円
調整後予想EPS57.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向53.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER2.09倍 / 4.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 274円〜290円、ω±0.1で 278円〜288円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。