- 売上高: 7.56億円
- 営業利益: 5百万円
- 当期純利益: 12百万円
- 1株当たり当期純利益: 3.03円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 7.56億円 | 7.88億円 | -4.1% |
| 売上原価 | 1.81億円 | 2.40億円 | -24.5% |
| 売上総利益 | 5.75億円 | 5.48億円 | +5.0% |
| 販管費 | 5.69億円 | 6.47億円 | -12.0% |
| 営業利益 | 5百万円 | -98百万円 | +105.1% |
| 営業外収益 | 13百万円 | 5百万円 | +169.5% |
| 営業外費用 | 2百万円 | 30百万円 | -91.9% |
| 経常利益 | 16百万円 | -1.23億円 | +113.0% |
| 税引前利益 | 16百万円 | -1.24億円 | +113.2% |
| 法人税等 | 4百万円 | 1百万円 | +270.2% |
| 当期純利益 | 12百万円 | -1.25億円 | +109.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12百万円 | -1.24億円 | +109.7% |
| 包括利益 | 8百万円 | -1.23億円 | +106.5% |
| 減価償却費 | 15百万円 | 12百万円 | +27.1% |
| 支払利息 | 2百万円 | 3百万円 | -7.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 3.03円 | -30.89円 | +109.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 15.56億円 | 17.17億円 | -1.62億円 |
| 現金預金 | 9.12億円 | 11.49億円 | -2.38億円 |
| 売掛金 | 2.18億円 | 1.70億円 | +47百万円 |
| 固定資産 | 5.45億円 | 5.68億円 | -23百万円 |
| 有形固定資産 | 5.16億円 | 5.28億円 | -11百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -1.77億円 | -95百万円 | -82百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -52百万円 | -60百万円 | +8百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 1.6% |
| 粗利益率 | 76.0% |
| 流動比率 | 370.8% |
| 当座比率 | 370.8% |
| 負債資本倍率 | 0.52倍 |
| インタレストカバレッジ | 2.09倍 |
| EBITDAマージン | 2.7% |
| 実効税率 | 24.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.08百万株 |
| 自己株式数 | 7千株 |
| 期中平均株式数 | 4.06百万株 |
| 1株当たり純資産 | 339.30円 |
| EBITDA | 20百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 16.40億円 |
| 営業利益予想 | 1.09億円 |
| 経常利益予想 | 1.16億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.10億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 27.13円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のフェニックスバイオは、売上減少の中で辛うじて黒字を確保したが、営業キャッシュフローの大幅マイナスが利益の質を大きく毀損している四半期だった。売上高は7.56億円で前年比-4.0%、粗利益は5.75億円、粗利率は76.0%と高水準を維持した。一方、販管費は5.69億円まで膨らみ、営業利益は0.05億円(営業利益率0.7%)にとどまった。営業外収益0.13億円(うち受取利息0.05億円)の寄与で経常利益は0.16億円まで押し上げられ、営業利益率0.7%から経常利益率2.1%へ約+146bp改善した。最終利益は0.12億円(純利益率1.6%)で、経常利益から純利益への移行で約-52bpのマージン縮小(法人税等0.04億円)が生じた。EBITDAは0.20億円、EBITDAマージンは2.7%と低位で、固定費の重さが確認できる。ROEは0.9%(純利益率1.6% × 総資産回転率0.360 × レバレッジ1.52倍)と低水準で、ROICも0.5%と資本コストを大幅に下回る。営業外収入比率は109.1%と、利益創出が本業ではなく営業外収益に大きく依存している構図が明確だ。営業CFは-1.77億円で純利益0.12億円に対し-14.78倍と大きく乖離し、収益の現金化に課題がある。期末の現金預金は9.12億円と潤沢で流動比率370.8%と流動性は厚いが、短期的な資金消費が続けば安全余裕度は低下しうる。負債資本倍率は0.52倍、ネットキャッシュは約6.32億円(現金9.12億円−有利子負債2.80億円)と財務は保守的で、返済負担は現時点で高くない。インタレストカバレッジは2.09倍と最低限の安全圏にあるが、営業利益の薄さを踏まえると改善余地が大きい。運転資本は11.36億円と大きく、営業CFのマイナスには運転資本の増加や回収遅延が影響している可能性が高い。利益剰余金は-20.21億円と累積赤字であり、将来の配当余力は利益体質転換とCF改善に依存する。先行指標としては、販管費率(現状75.2%)の低減、受注・バックログ、売掛金の回収と運転資本効率の改善が重要となる。総じて、短期の流動性は問題ないが、利益の質と資本効率の低さが持続可能性のボトルネックで、営業外依存から本業収益への回帰が次期の最重要課題である。
デュポン分解:ROE(0.9%)=純利益率(1.6%)×総資産回転率(0.360)×財務レバレッジ(1.52倍)。現状のROE水準を最も押し下げているのは純利益率の低さと総資産回転率の低さで、いずれも構造的に弱い。純利益率は、粗利率76.0%と高いにもかかわらず販管費率75.2%がほぼ粗利を吸収し、営業利益率0.7%にとどまったことが主因である。経常段階では営業外収益の寄与で2.1%まで改善したが、これに依存する限り持続的なROE改善は限定的になりやすい。総資産回転率0.360は、現金・運転資本の積み上がりに対して売上規模が小さいことを反映している。ビジネス面では、研究開発支援・特殊モデル動物等のニッチ市場特性からスケール獲得が難しく、固定費(人件費・品質保証・規制対応等)が先行する構造が純利益率と回転率を同時に圧迫していると解釈できる。短期的には販管費のコントロールと価格改定、アセットの活用度向上(稼働率・受注平準化)で是正可能だが、持続的な改善には売上のスケールアップによる営業レバレッジ発現が不可欠である。営業レバレッジの観点では、売上-4.0%の減少に対し販管費が実額でほぼ横ばい(5.69億円)で、マージンが圧縮されている。警戒点として、販管費成長率が売上成長率を上回る局面が続く場合、ROICとROEの同時低下につながる。総じて、ROE改善のレバーは「販管費率の是正」と「資産効率(運転資本回収・余剰現金の有効活用)」であり、営業外収益への依存は本質的な改善には寄与しにくい。
売上は7.56億円で前年比-4.0%と減速し、需要の一時的な弱さまたは案件の平準化不足が示唆される。粗利率は76.0%と堅調で価格・ミックスは維持されている一方、固定費の吸収不足が利益の伸長を阻害している。営業外収益0.13億円の寄与により当期の経常・最終黒字を確保したが、成長の質としては本業ドリブンとは言い難い。将来の持続可能性は、(1) 受注・バックログの積み上げによる稼働率安定、(2) 販管費効率化(自動化・外注見直し・固定費弾力化)、(3) 価格改定・高付加価値メニュー比率の引き上げ、の3点が鍵となる。営業CFが-1.77億円と大幅マイナスであることから、売上成長の手前で運転資本が先行投資的に膨らんでいる可能性もあり、回収改善が短期的な成長余地の制約となる。総じて、トップラインの反発と営業レバレッジの顕在化が確認できるまで、利益成長は脆弱でボラタイルになりやすい。
流動性は厚く、流動比率370.8%、当座比率370.8%で短期債務(流動負債4.20億円)に対し現金9.12億円が十分に上回る。負債資本倍率0.52倍、長短借入合計2.80億円に対しネットキャッシュ約6.32億円でレバレッジは低い。インタレストカバレッジは2.09倍と下限に近く、営業利益の薄さが続くと金利上昇局面で圧迫要因となる。満期ミスマッチは限定的で、短期借入金1.00億円は現金で十分カバー可能。固定負債3.00億円の返済スケジュール不明だが、現状の手許資金からみて即時の支払能力懸念は小さい。オフバランス債務についての開示はなく把握できない。自己資本は13.66億円ある一方、利益剰余金-20.21億円の累積赤字が残り、将来的な資本政策(増資・準備金振替等)や株主還元余地に制約を与えうる。
営業CFは-1.77億円で純利益0.12億円に対する営業CF/純利益は-14.78倍と、品質面に重大な懸念がある。主因は運転資本の悪化(売掛金2.18億円の増勢や前受・買掛の減少等が想定)または前受の剥落で、利益の現金化が遅延している可能性。投資CFは未記載だが、設備投資額は-0.09億円と小規模。近似的にFCF(営業CF−設備投資)を-1.86億円と推定でき、配当・自社株・借入返済まで含めると手許現金の取り崩しで賄う構図。運転資本操作の兆候として、売上減少にもかかわらず営業CFが大幅悪化している点は注意で、在庫・前受金・未収入金など詳細科目のモニタリングが必要。短期的には回収強化と与信管理、前受・里程金の再構築で是正可能だが、受注の季節性・案件ミックスによるボラティリティも想定される。
配当情報は未記載で判定困難だが、当期のFCF近似が-1.86億円、純利益0.12億円、累積赤字-20.21億円という構図から、仮に配当を実施する場合はキャッシュの取り崩し依存となり持続可能性は低い。現時点の優先順位はCFの黒字化とROIC改善であり、安定配当を標榜するには営業CF>純利益(>1.0倍)と正味FCFの黒字化が前提。DOEや配当性向の開示がなく、還元方針の継続性は読みづらい。したがって、近未来の株主還元は業績とCFの安定度合いに強く連動するとの見方が妥当。
ビジネスリスク:
- 需要変動と案件の季節性による売上ボラティリティ(売上-4.0%)
- 高固定費構造(販管費率75.2%)による損益分岐点の高さ
- 受注・回収遅延による稼働率・キャッシュの不安定化
- 価格改定・ミックス悪化時のマージン圧迫
- 研究開発支援・前臨床領域に固有の規制・品質コストの上昇リスク
財務リスク:
- 営業CF大幅マイナス(-1.77億円)と利益の乖離による資金消費リスク
- インタレストカバレッジ2.09倍と低マージン継続による利払い耐性の低下
- 累積赤字(利益剰余金-20.21億円)による将来の配当・資本政策制約
- 運転資本増加に伴う追加運転資金需要の発生リスク
主な懸念事項:
- ROIC0.5%と資本コスト未達が継続する資本効率の低さ
- 営業外収益依存(営業外収入比率109.1%)による本業収益の脆弱性
- 営業CF/純利益-14.78倍という収益品質の低下
- 売掛金・前受金など運転資本の可視性不足(科目明細未開示)
重要ポイント:
- 売上は-4.0%減、粗利率76.0%を維持するも、販管費率75.2%で営業利益率0.7%に低迷
- 営業外収益で経常利益率2.1%へ+146bp改善する一方、持続性は限定的
- 営業CF-1.77億円、営業CF/純利益-14.78倍で収益の現金化に問題
- ROE0.9%、ROIC0.5%と資本効率は低位でWACC未達が続く
- 流動比率370.8%、ネットキャッシュ約6.32億円で短期の流動性は厚い
注視すべき指標:
- 受注・バックログと稼働率(四半期ベース)
- 販管費率と固定費削減の進捗(目安:<65%)
- 営業CFと運転資本回転(DSO/DPO/在庫回転)
- 営業外依存度の低下(営業利益率の持続的改善)
- ROICの改善軌道(目安:>5%→中期的に>8%)
- 売掛金回収と貸倒れ発生率
セクター内ポジション:
同業の前臨床・CRO/バイオ研究支援各社と比較して、粗利率は高いがスケール不足と固定費の重さから営業利益率・ROICで劣後。短期の流動性は優位だが、キャッシュ創出力(営業CF)と本業収益依存度での改善が必要。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
- 正確性の非保証: 本分析の正確性・完全性は保証されません。正確な財務データについては、必ずTDnet等で公開されている開示資料の原本をご確認ください
- 投資助言ではありません: 本分析は一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引法に定める投資助言には該当しません。特定の有価証券の売買を推奨するものではありません
- 自己責任の原則: 投資判断はご自身の責任において行ってください。本分析に基づく投資により生じた損失について、当サービスは一切の責任を負いません