- 売上高: 60.96億円
- 営業利益: -1.88億円
- 当期純利益: -2.71億円
- 1株当たり当期純利益: -25.13円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 60.96億円 | 64.49億円 | -5.5% |
| 売上原価 | 46.04億円 | 50.34億円 | -8.5% |
| 売上総利益 | 14.92億円 | 14.15億円 | +5.4% |
| 販管費 | 16.81億円 | 17.19億円 | -2.2% |
| 営業利益 | -1.88億円 | -3.04億円 | +38.2% |
| 営業外収益 | 49百万円 | 63百万円 | -22.2% |
| 営業外費用 | 96百万円 | 47百万円 | +104.3% |
| 経常利益 | -2.36億円 | -2.88億円 | +18.1% |
| 税引前利益 | -2.38億円 | -2.83億円 | +15.9% |
| 法人税等 | 32百万円 | 5.00億円 | -93.6% |
| 当期純利益 | -2.71億円 | -7.84億円 | +65.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.70億円 | -7.84億円 | +65.6% |
| 包括利益 | -4.84億円 | -5.63億円 | +14.0% |
| 減価償却費 | 2.12億円 | 2.34億円 | -9.4% |
| 支払利息 | 7百万円 | 5百万円 | +40.0% |
| 1株当たり当期純利益 | -25.13円 | -72.89円 | +65.5% |
| 1株当たり配当金 | 5.00円 | 5.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 123.43億円 | 134.04億円 | -10.61億円 |
| 現金預金 | 64.64億円 | 53.55億円 | +11.09億円 |
| 売掛金 | 12.41億円 | 22.89億円 | -10.48億円 |
| 棚卸資産 | 11.55億円 | 12.56億円 | -1.01億円 |
| 固定資産 | 82.37億円 | 84.99億円 | -2.62億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 16.51億円 | -10百万円 | +16.61億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.91億円 | 8.43億円 | -12.34億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -4.4% |
| 粗利益率 | 24.5% |
| 流動比率 | 381.3% |
| 当座比率 | 345.6% |
| 負債資本倍率 | 0.31倍 |
| インタレストカバレッジ | -26.86倍 |
| EBITDAマージン | 0.4% |
| 実効税率 | -13.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.02百万株 |
| 自己株式数 | 228千株 |
| 期中平均株式数 | 10.78百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,459.29円 |
| EBITDA | 24百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 5.00円 |
| 期末配当 | 5.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AutomobileCarPartsProcessing | 88百万円 | 7百万円 |
| ITRelatedManufacturingEquipment | 6.38億円 | 37百万円 |
| MachineTools | 1百万円 | -2.33億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 125.19億円 |
| 営業利益予想 | -4.82億円 |
| 経常利益予想 | -5.53億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -6.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -55.63円 |
| 1株当たり配当金予想 | 5.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の高松機械工業は、売上減少とコスト高により営業赤字に転落し、純損失を計上する厳しい四半期でした。売上高は60.96億円で前年同期比-5.5%と減収、売上総利益は14.92億円、粗利率は24.5%にとどまりました。販管費は16.81億円と売上総利益を上回り、営業損失は-1.88億円(営業利益率-3.1%)となりました。営業外収支は0.49億円の収益に対し0.96億円の費用でネット-0.47億円、経常損失は-2.36億円(経常利益率-3.9%)です。当期純損失は-2.70億円、純利益率は-4.4%で、EPSは-25.13円でした。粗利率は24.5%と前年の比較は不明ながら、需要軟化や製品ミックス、コストインフレの影響が示唆されます。営業利益率は想定ベースで前年から大幅に悪化した可能性が高く、販管費が売上の27.6%に達し固定費の重さが顕在化しました。デュポン分解では純利益率の悪化がROEを-1.7%まで押し下げ、資産回転率0.296、レバレッジ1.31倍は比較的安定的です。キャッシュフロー面では営業CFが16.51億円と大幅なプラスで、純損失との乖離(営業CF/純利益=-6.11倍)は利益の質に関する警戒シグナルです。強い営業CFは運転資本の解放(売掛債権回収や在庫圧縮)や、前受金増など非反復要因が寄与した可能性があります。貸借対照表は流動比率381%・当座比率346%と厚い流動性、負債資本倍率0.31倍と保守的なレバレッジで耐久性は高いです。現金64.64億円に対し短期借入金6.90億円で、短期資金繰りの安全域は十分です。一方、インタレストカバレッジは-26.86倍と指標上は警告域で、損益赤字の継続は将来の利払い耐性に影響し得ます。設備投資は0.81億円に抑制され、CFO-設備投資の近似FCFは約15.70億円と潤沢でした(投資CF全体は未開示)。ROICは-1.8%と資本コストを下回り、短期的には資本効率の改善が最重要課題です。総じて、需要回復と粗利率の回復、固定費の適正化が反転の鍵であり、営業CFの強さが一時要因に依存していないか見極めが必要です。なお、商社・REIT特有の指標は当社ビジネスには適用外であり、関連するアラートは分析上考慮していません。
ステップ1: ROEを純利益率×総資産回転率×財務レバレッジに分解すると、-4.4% × 0.296 × 1.31 = 約-1.7%で報告ROEと一致します。ステップ2: 3要素のうち最もROEにネガティブ寄与が大きいのは純利益率の悪化で、赤字転落が主要因です。ステップ3: 純利益率悪化は、粗利率24.5%の低迷と販管費率27.6%の高止まりにより営業赤字となったこと、加えて営業外費用(0.96億円)が収益(0.49億円)を上回ったことが背景です。ステップ4: コストインフレ・製品ミックス・減産による操業度低下は一時的要因の側面もありますが、需要軟化が続けば粗利率・固定費吸収の改善は遅れるため、持続性は不透明です。ステップ5: 懸念トレンドとして、売上-5.5%に対し販管費は絶対額で高止まり(売上比27.6%)、営業レバレッジが逆回転しています。さらに営業外費用の増加は純利益感応度を高め、利益ボラティリティを増幅させています。
売上は60.96億円で前年比-5.5%、需要軟化や為替、納期調整の影響が示唆されます。粗利率24.5%は価格転嫁・ミックスの弱さや操業度低下を反映し、利益成長の足かせです。営業利益は-1.88億円で、固定費(販管費16.81億円)の吸収不足が主因。経常以下も営業外費用超過で下押し。短期見通しは、受注動向・在庫水準の正常化、価格改定の浸透が回復の前提です。中期ではコスト構造の見直し(固定費の変動費化、購買・製造の効率化)と高付加価値領域へのミックス改善が必要です。営業CFは16.51億円と強く、短期的な成長投資や在庫再積み増しの資金余力は確保されていますが、CFOの持続性(運転資本の一時的解放か否か)の検証が前提です。
流動比率381.3%・当座比率345.6%と流動性は非常に健全で、満期ミスマッチリスクは低いです。現金64.64億円に対し短期借入金6.90億円・流動負債32.37億円で即時支払能力は高水準。負債資本倍率0.31倍と保守的な資本構成で、財務耐性は良好です。長期借入金6.42億円・固定負債15.94億円も自己資本157.48億円に比して小さく、ソルベンシーに懸念は限定的です。インタレストカバレッジは指標上-26.86倍と警告域で、損益赤字が続けば利払い耐性が低下し得ます。オフバランス債務の情報は未開示であり、リース等の潜在債務の把握には追加開示が必要です。
営業CFは16.51億円で純損失-2.70億円を大きく上回り、営業CF/純利益=-6.11倍と品質警告閾値(0.8倍)を下回ります。これは運転資本の解放(売掛回収、在庫圧縮、前受増など)や一時要因の寄与を示唆します。投資CFは未開示ですが、設備投資は-0.81億円に抑制。近似FCF(CFO-設備投資)は約15.70億円と潤沢で、短期の投資・配当余力は十分と推定されます。運転資本の詳細内訳の期首比は不明で、恣意的な期末調整の有無は判断不能です。今後は営業CFと損益の収斂、運転資本回転の持続性、減価償却費2.12億円に見合う設備投資水準の適否を注視します。
配当関連の定量開示は不足しており(年間配当、配当総額未記載)、当期は純損失のため計算上の配当性向は-40.8%と参考性に乏しいです。近似FCF(15.70億円)が潤沢である一方、これは運転資本解放に依存している可能性があり、持続的なカバレッジ評価には投資CF全体と来期のCFO見通しが不可欠です。財務余力(現金64.64億円、低D/E)から短期的な配当継続能力は高いとみられますが、中期的な持続性は損益の黒字化とROIC改善が条件です。会社方針(連結配当性向目標・安定配当方針等)の最新開示が未確認のため、政策リスクを織り込む必要があります。
ビジネスリスク:
- 需要軟化に伴う売上減少(売上-5.5%)と操業度低下による粗利率圧迫
- 販管費率高止まり(27.6%)による固定費負担と営業レバレッジの逆回転
- 価格転嫁・製品ミックス改善の遅れ
- サプライチェーン・部材コストの変動による粗利率の不安定化
- 業界固有:工作機械市況の循環性、受注のボラティリティ
財務リスク:
- 損益赤字継続時の利払い耐性低下(インタレストカバレッジ-26.86倍)
- 営業CFと純利益の乖離(-6.11倍)に起因するCFの持続性不確実性
- 為替変動による評価損益・仕入コスト影響
- オフバランス債務(リース等)未把握による潜在レバレッジ
主な懸念事項:
- ROIC-1.8%と資本コスト割れの継続
- 経常損失-2.36億円:営業外費用超過の構造的課題
- 在庫・売掛など運転資本の一時的解放に依存した強い営業CF
- 粗利率24.5%の低迷と価格競争環境
重要ポイント:
- 売上-5.5%と販管費高止まりで営業赤字、純損失-2.70億円
- 営業CF16.51億円と潤沢だが、利益との乖離が大きく品質に注意
- 流動性・レバレッジは強固(流動比率381%、負債資本倍率0.31倍)
- ROIC-1.8%で資本効率が大きな課題、粗利率・ミックス改善が鍵
- 短期投資・配当余力はCF面で確保も、持続性は損益黒字化次第
注視すべき指標:
- 受注高・バックログとブック・トゥ・ビル
- 粗利率と価格改定進捗(四半期bp変化)
- 販管費の絶対額と売上比(固定費削減の進捗)
- 営業CFと純利益の収斂度(営業CF/純利益の改善)
- 在庫回転日数・売掛回転日数(運転資本の再積み増し動向)
- インタレストカバレッジの改善(>2倍の回復)
セクター内ポジション:
同業国内中堅の中では財務安全性は高い一方、利益水準とROICは下位レンジ。需要循環の底打ち局面での収益回復力(粗利率・固定費弾力性)の立ち上がりが相対評価の決め手。
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