- 売上高: 12.66億円
- 営業利益: -90百万円
- 当期純利益: -1.18億円
- 1株当たり当期純利益: -26.70円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 12.66億円 | 15.65億円 | -19.1% |
| 売上原価 | 11.10億円 | 12.48億円 | -11.1% |
| 売上総利益 | 1.56億円 | 3.17億円 | -50.8% |
| 販管費 | 2.47億円 | 2.61億円 | -5.4% |
| 営業利益 | -90百万円 | 56百万円 | -260.7% |
| 営業外収益 | 12百万円 | 13百万円 | -12.0% |
| 営業外費用 | 21百万円 | 16百万円 | +30.3% |
| 経常利益 | -99百万円 | 53百万円 | -286.8% |
| 税引前利益 | -1.16億円 | 49百万円 | -335.5% |
| 法人税等 | 3百万円 | 12百万円 | -75.7% |
| 当期純利益 | -1.18億円 | 37百万円 | -419.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -1.18億円 | 37百万円 | -418.9% |
| 包括利益 | -1.61億円 | 98百万円 | -264.3% |
| 減価償却費 | 58百万円 | 72百万円 | -18.4% |
| 支払利息 | 18百万円 | 10百万円 | +81.2% |
| 1株当たり当期純利益 | -26.70円 | 8.35円 | -419.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 17.97億円 | 21.83億円 | -3.87億円 |
| 現金預金 | 7.19億円 | 8.47億円 | -1.28億円 |
| 売掛金 | 5.77億円 | 6.75億円 | -98百万円 |
| 固定資産 | 17.44億円 | 17.60億円 | -16百万円 |
| 有形固定資産 | 14.95億円 | 15.20億円 | -24百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.43億円 | 1.98億円 | -56百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -2.20億円 | -1.26億円 | -94百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -9.3% |
| 粗利益率 | 12.3% |
| 流動比率 | 107.8% |
| 当座比率 | 107.8% |
| 負債資本倍率 | 1.93倍 |
| インタレストカバレッジ | -4.99倍 |
| EBITDAマージン | -2.5% |
| 実効税率 | -2.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -19.1% |
| 経常利益前年同期比 | -94.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -98.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.58百万株 |
| 自己株式数 | 142千株 |
| 期中平均株式数 | 4.44百万株 |
| 1株当たり純資産 | 272.02円 |
| EBITDA | -32百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 10.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| MachineTool | 10百万円 | -1.25億円 |
| TransportEquipment | 6.98億円 | 33百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 25.34億円 |
| 営業利益予想 | -2百万円 |
| 経常利益予想 | 5百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 0.23円 |
| 1株当たり配当金予想 | 10.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の株式会社ヤマザキは売上減少と営業赤字で厳しい四半期となりました。売上高は12.66億円で前年同期比-19.1%と大幅減収です。粗利は1.56億円、粗利率は12.3%にとどまり、販管費2.47億円(売上比19.5%)を吸収できず営業損失-0.90億円となりました。営業外収益は0.12億円(受取利息0.05億円、受取配当金0.03億円等)あるものの、営業外費用0.21億円と支払利息0.18億円が重く、経常損失-0.99億円に拡大しました。最終損益は-1.18億円(前年同期比-98.3%)と大幅悪化、EPSは-26.70円です。営業利益率は-7.1%、経常利益率は-7.8%、純利益率は-9.3%で、収益性は多段で毀損しています。利益率の観点では、粗利率12.3%から販管費19.5%を控除した結果、営業段階で1,940bpのマージン低下が発生しています。営業CFは1.43億円と黒字化している一方、純損失-1.18億円との乖離により営業CF/純利益は-1.21倍で、利益の質に対する警戒シグナルが点灯しています。総資産35.40億円に対して売上高12.66億円で総資産回転率は0.358と低く、資産効率の面でも課題が明確です。負債資本倍率は1.93倍とやや高く、短期借入金13.70億円が流動負債16.66億円の大宗を占め、現金7.19億円を大きく上回るため流動性にタイトさが見られます。インタレストカバレッジは-4.99倍と低下しており、金利負担に対する収益耐性が不足しています。ROEは-9.8%、ROICは-4.2%と資本コストを大きく下回る水準で、資本効率の低下が顕著です。なお、投資CFや配当金支払の詳細は未記載で、FCFの全体像は把握困難です。営業CF1.43億円と設備投資0.40億円から推計される暫定的なフリーCFは約1.03億円ですが、投資CFの他項目次第で変動する点には留意が必要です。今後は需要回復と粗利率改善、固定費の弾力化に加え、短期借入金のリファイナンス・期間長期化が最重要課題となります。受注動向(ブック・トゥ・ビル)、製品ミックスの改善、価格転嫁の進捗が回復速度を左右する見込みです。
ステップ1(ROE分解): ROE(-9.8%) = 純利益率(-9.3%) × 総資産回転率(0.358) × 財務レバレッジ(2.93倍)。ステップ2(変化の大きい要素): 現状のROE毀損の主因は純利益率のマイナス化であり、次いで総資産回転率の低さが寄与。財務レバレッジは2.93倍とやや高いが、負の利益率を拡大する方向に作用。ステップ3(ビジネス上の理由): 売上-19.1%の減収と粗利率12.3%の低水準に対し、販管費19.5%が固定的に残り、営業段階で-7.1%の赤字を招いた。金利負担(支払利息0.18億円)が経常段階の赤字を拡大し、価格転嫁や生産稼働率の低下が粗利率を圧迫した可能性が高い。ステップ4(持続性評価): 減収起点の利益率悪化は景気・投資循環に連動する性格が強く、需要回復や価格見直しが進めば改善余地はある一方、短期的には金利負担と固定費の粘着性により改善速度は緩慢になりやすい。ステップ5(懸念トレンド): 販管費売上比(19.5%)が粗利率(12.3%)を上回る構図が継続すると、売上の回復がない限り赤字が常態化する。加えて、営業外費用増(利息負担)により、営業改善がそのまま最終利益に結びつきにくい点がリスクである。総資産回転率0.358は資産効率面のボトルネックで、在庫・固定資産の回転改善や不採算資産の見直しが必要。
売上は前年同期比-19.1%と弱含みで、需要の鈍化または案件遅延の影響が示唆される。売上総利益率は12.3%と低く、価格競争・原材料コスト高・稼働率低下のいずれか(もしくは複合)が示唆される。営業段階の赤字(-0.90億円)は固定費の吸収不足が主因であり、営業レバレッジがマイナスに作用。営業外では受取利息・配当金があるものの小幅で、収益構成への寄与は限定的。短期的な成長回復は受注・出荷の改善、製品ミックス高度化、価格転嫁の実行度合いに依存。中期的には資本効率(ROIC -4.2%)の底上げが必須で、余剰・低回転資産の圧縮、工程自動化による限界コスト低減が有効。投資CFの詳細不明のため成長投資の実行度は評価困難だが、設備投資0.40億円は維持・更新水準と推察される。見通しは、短期:漸進的回復、金利負担がヘッドウィンド、中期:固定費弾力化と回転率改善が鍵、という構図。
流動比率107.8%、当座比率107.8%と100%は上回るが、健全水準(>150%)には届かずタイト。短期借入金13.70億円が流動負債16.66億円の大半を占め、現金7.19億円に対しキャッシュ対短期借入金比率は0.52倍で満期ミスマッチのリスクがある。総負債23.33億円、純資産12.07億円で負債資本倍率1.93倍(D/E≒1.93)はやや高水準だが、2.0超ではないため直ちに警告水準ではない。一方、インタレストカバレッジ-4.99倍は警戒を要し、金利上昇・借換条件悪化に脆弱。長期借入金2.87億円に比して短期比率が高く、期間長期化が必要。運転資本は1.31億円と薄く、売掛金5.77億円の回収遅延が生じると流動性に影響し得る。オフバランス債務(リース等)は未記載で把握不能。自己資本比率は未開示だが、資産35.40億円・純資産12.07億円から概算で34%程度と推定され、極端に低い水準ではないものの、損失継続による毀損に注意。
営業CF1.43億円に対し純損失-1.18億円で、営業CF/純利益-1.21倍は品質警告の閾値(<0.8)を下回る。利益赤字にもかかわらず営業CFが黒字であるため、運転資本の解放(在庫・売掛の減少)や非現金費用(減価償却0.58億円)が主因の可能性が高い。もっとも、こうした運転資本由来のCFは一過性で、売上回復局面では逆回転リスク(運転資本増大によるCF悪化)がある。投資CFは未記載で全体FCFは評価不能だが、暫定的に営業CF-設備投資でみると約+1.03億円の擬似FCF。財務CFは-2.20億円(返済超過)で、キャッシュにはネット減少圧力がかかっているとみられる。インタレストカバレッジが負であるため、営業からのキャッシュ創出が利払いを十分賄えていない点は構造的課題。運転資本操作の兆候有無は期中増減の明細未記載により断定不能だが、営業CFの正側寄与の多くが運転資本由来である可能性に留意。
配当情報は未記載で、配当方針・金額は不明。EPSが-26.70円、純損失-1.18億円のため、理論上の配当性向は算出不能も、利益ベースの持続性は低い。営業CFは黒字だが、利払い負担と借入金返済(財務CF-2.20億円)を勘案すると、キャッシュ余力は限定的。暫定FCF(営業CF-設備投資)約1.03億円はプラスだが、投資CFの全体像不明と運転資本逆回転リスクを踏まえると、安定的な配当原資としては脆弱。よって短期的には配当抑制・維持が合理的で、増配余地は限定的。将来の配当持続性は、(1) 営業利益黒字化、(2) 金利負担の圧縮、(3) 運転資本の安定化、に依存。
ビジネスリスク:
- 需要減速・投資循環の下振れに伴う受注減(売上-19.1%)
- 粗利率低下・価格競争激化に伴うマージン圧迫(粗利率12.3%)
- 固定費の粘着性により営業レバレッジが逆回転(販管費率19.5%)
- 製品ミックス悪化・稼働率低下による採算悪化
財務リスク:
- 短期借入金偏重(13.70億円)によるリファイナンス・満期ミスマッチリスク
- インタレストカバレッジ負(-4.99倍)に伴う金利耐性の低さ
- 負債資本倍率1.93倍と資本構成の脆弱化余地
- 運転資本逆回転時の営業CF悪化リスク
主な懸念事項:
- ROIC -4.2%と資本コスト割れが継続
- 営業CF/純利益-1.21倍と利益の質の低下
- 売上回復の遅延時に赤字常態化の懸念
- 投資CF・配当情報未記載による資金繰り・株主還元の不確実性
重要ポイント:
- 減収-19.1%と低粗利率(12.3%)により営業赤字-0.90億円
- 営業CFは1.43億円と黒字だが、利益との乖離(-1.21倍)が品質面の警鐘
- 短期借入金13.70億円と現金7.19億円のギャップにより流動性タイト
- インタレストカバレッジ-4.99倍で金利負担がボトルネック
- ROE-9.8%、ROIC-4.2%と資本効率の明確な悪化
注視すべき指標:
- 受注高・ブック・トゥ・ビル比
- 粗利率と価格転嫁進捗
- 販管費率(固定費の弾力化)
- 運転資本回転日数(売掛・在庫)
- 短期借入金の借換条件・期間長期化の進捗
- インタレストカバレッジと有利子負債残高の推移
セクター内ポジション:
現状は収益・CF・バランスシートの三位一体で圧迫されており、同業内でも守り重視の局面。需要回復期には営業レバレッジの反転余地はあるが、金利負担と短期負債依存が相対的な重し。運転資本・コスト構造の早期是正が相対評価改善の鍵。
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