- 売上高: 43.43億円
- 営業利益: 1.45億円
- 当期純利益: 1.64億円
- 1口当たり当期純利益 (EPU): 55.10円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 43.43億円 | 42.46億円 | +2.3% |
| 売上原価 | 28.31億円 | 28.40億円 | -0.3% |
| 売上総利益 | 15.12億円 | 14.06億円 | +7.6% |
| 販管費 | 13.67億円 | 13.44億円 | +1.7% |
| 営業利益 | 1.45億円 | 61百万円 | +137.7% |
| 営業外収益 | 1.02億円 | 46百万円 | +120.1% |
| 営業外費用 | 58百万円 | 77百万円 | -24.4% |
| 経常利益 | 1.89億円 | 30百万円 | +530.0% |
| 税引前利益 | 1.89億円 | 31百万円 | +511.0% |
| 法人税等 | 25百万円 | 21百万円 | +18.3% |
| 当期純利益 | 1.64億円 | 10百万円 | +1594.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.63億円 | 9百万円 | +1711.1% |
| 包括利益 | 2.90億円 | -93百万円 | +411.8% |
| 減価償却費 | 4.44億円 | 4.59億円 | -3.2% |
| 支払利息 | 52百万円 | 48百万円 | +10.1% |
| 1口当たり当期純利益 (EPU) | 55.10円 | 3.25円 | +1595.4% |
| 1口当たり分配金 (DPU) | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 86.41億円 | 83.94億円 | +2.47億円 |
| 現金預金 | 16.20億円 | 13.47億円 | +2.73億円 |
| 売掛金 | 17.83億円 | 19.95億円 | -2.12億円 |
| 棚卸資産 | 21.02億円 | 21.40億円 | -38百万円 |
| 固定資産 | 76.15億円 | 75.61億円 | +54百万円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 6.15億円 | 7.99億円 | -1.85億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -60百万円 | -3.47億円 | +2.86億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.8% |
| 粗利益率 | 34.8% |
| 流動比率 | 238.6% |
| 当座比率 | 180.5% |
| 負債資本倍率 | 0.99倍 |
| インタレストカバレッジ | 2.76倍 |
| EBITDAマージン | 13.6% |
| 実効税率 | 13.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.3% |
| 営業利益前年同期比 | +136.7% |
| 経常利益前年同期比 | +511.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +70.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済投資口数(自己投資口含む) | 2.99百万株 |
| 自己投資口数 | 21千株 |
| 期中平均投資口数 | 2.97百万株 |
| 1口当たり純資産 (NAV) | 2,744.34円 |
| EBITDA | 5.89億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期分配金 | 0.00円 |
| 期末分配金 | 25.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 92.00億円 |
| 営業利益予想 | 5.00億円 |
| 経常利益予想 | 4.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 3.50億円 |
| 1口当たり当期純利益予想 (EPU) | 117.78円 |
| 1口当たり分配金予想 (DPU) | 40.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2は売上の緩やかな増加に対して利益が大幅に伸長し、収益性改善が鮮明な四半期でした。売上高は43.43億円で前年比+2.3%と小幅増収、営業利益は1.45億円で+136.7%と大幅増益、経常利益は1.89億円で+511.6%、当期純利益は1.63億円で+70.4%でした。粗利率は34.8%で、販管費13.67億円(売上比31.5%)を吸収し営業利益率は3.3%に改善しました。前年の売上高を42.46億円、営業利益を0.61億円と逆算すると営業利益率は約1.44%から3.34%へ約190bp拡大した計算です。営業外収益は1.02億円(受取配当0.25億円、受取利息0.04億円等)と大きく、経常利益の底上げに寄与しました。一方で営業外費用は0.58億円(支払利息0.52億円が主)で、有利子負債コストの影響は無視できません。営業外項目への依存度は相応に高く、経常利益1.89億円のうち約54%に相当する1.02億円が非営業由来である点は質の観点で注視が必要です。営業CFは6.15億円と当期純利益1.63億円を大きく上回り(営業CF/純利益3.77倍)、利益のキャッシュ裏付けは良好でした。流動比率238.6%、当座比率180.5%と短期流動性は強固で、短期借入金15.64億円は現金16.20億円と売掛金17.83億円で十分に賄える水準です。インタレストカバレッジは2.76倍とベンチマーク(>5倍)に届かず、利払い耐性は改善余地が残ります。総資産162.56億円、純資産81.55億円で負債資本倍率は0.99倍と過度ではない一方、Debt/EBITDAは7.56倍と高めで収益力対比のレバレッジは重いです。ROEは2.0%(純利益率3.8%、総資産回転率0.267、財務レバレッジ1.99倍の積)に留まり、ROICは1.1%と資本効率は依然低位で、品質アラートの通り改善が課題です。設備投資は1.59億円で、営業CFからみた簡易FCF(営業CF−設備投資)は約4.56億円と黒字推定、配当性向(計算値)45.9%は概ね許容レンジにあります。販管費率の抑制と価格改定・ミックス改善が奏功し営業レバレッジが発現している一方、非営業収益への依存や利払い負担が経常段階の質をやや押し下げています。先行きは、コストコントロールの継続、在庫正常化、金利動向による利払い負担、ならびに価格浸透の持続性が鍵となります。業種は切削工具などの製造業であり、総合商社の持分法利益依存構造は当社には当てはまらない点に留意してください。データは四半期スナップショットであり、研究開発費、投資CF、配当金総額などの未記載に伴う分析の限界があります。総じて、収益性は持ち直し、キャッシュ創出も良好だが、資本効率と利払い耐性の改善が次の焦点です。
・ROE分解: ROE 2.0% = 純利益率3.8% × 総資産回転率0.267 × 財務レバレッジ1.99倍。・変化の最大要因: 営業利益の大幅増(+136.7%)に伴う純利益率の改善が主要ドライバー。一方、総資産回転率は0.267と低位で、レバレッジは約2倍に留まり寄与は限定的。・ビジネス上の理由: 価格改定・製品ミックス改善と販管費の伸び抑制により営業利益率が約190bp上昇、これが純利益率の押し上げに直結。営業外収益(配当・利息等)も経常利益を補完。・持続性評価: 販管費効率化は一定の持続性が見込めるが、非営業収益は市況/金利/持ち株配当等に左右され変動性が高い。支払利息負担は金利環境次第で増減しうる。・懸念トレンド: 売上成長(+2.3%)に対し、利払い負担(支払利息0.52億円)が依然重く、営業外への依存度が高いこと、総資産回転率0.267の低さ(資産滞留の可能性)を指摘。
・売上の持続可能性: 緩やかな+2.3%成長。受注やエンド市場(自動車/一般機械/金型等)の需要回復に依存し、在庫調整の進捗と価格維持がカギ。・利益の質: 営業利益率は1.44%→3.34%へ約+190bp改善と構造的改善の兆し。一方で経常段階では非営業収益への依存が大きく、持続性には不確実性。・見通し: コストダウン継続、原材料・物流コストの安定、選別的な設備投資により営業段階の改善は続く可能性。金利上昇が続く場合は利払い負担が利益成長の逆風となる。為替の円安は海外売上や輸出採算に追い風だが、輸入材料コストには逆風の局面もあり得る。
・流動性: 流動比率238.6%、当座比率180.5%で強固。短期借入金15.64億円は現金16.20億円と売掛金17.83億円で十分カバー可能。・資本構成: 負債資本倍率0.99倍、自己資本81.55億円で過度なレバレッジではない。・支払能力: インタレストカバレッジ2.76倍はベンチマーク(>5倍)に未達で、利払い耐性は中程度。Debt/EBITDA 7.56倍と収益力対比の負債水準は高め。・満期ミスマッチ: 長期借入金28.92億円、短期借入金15.64億円に対し、流動資産86.41億円が厚くミスマッチリスクは限定的。・オフバランス: 開示情報からは特段のオフバランス債務は把握不可(未記載)。・警告: 流動比率<1.0やD/E>2.0の警告条件には該当せず。
・利益の質: 営業CF/純利益3.77倍と高水準で、利益のキャッシュ裏付けは良好。・FCF分析: 投資CFは未記載のため正確なFCF算定不可だが、設備投資1.59億円を控除した簡易FCFは約+4.56億円と推定。・運転資本: 在庫21.02億円、売掛金17.83億円。営業CFが潤沢であることから、売上増に対する運転資本の増勢はコントロールされている可能性が高いが、詳細内訳(在庫回転日数・回収サイト)は未開示。運転資本操作の兆候は現時点で確認困難。
・配当性向: 計算値45.9%は一般的な許容レンジ内(<60%)。・FCFカバレッジ: 正確な投資CF不明のため厳密評価不可だが、営業CFから見た簡易FCFが黒字推定のため配当原資の確保余地はあると判断。・バランスシート耐性: 流動性は厚いが、Debt/EBITDAが高く利払い負担が残るため、過度な増配は金利環境次第でリスク。・方針見通し: 収益回復が継続し、営業CFが安定すれば現状配当水準の維持は可能性が高いが、非営業収益への依存低減と利払い負担の軽減が持続的な増配の前提。
ビジネスリスク:
- エンド需要(自動車、一般機械、金型等)の変動による受注影響
- 価格改定の継続性・競争環境によるマージン圧力
- 原材料・エネルギー・物流コストの変動
- 為替変動による採算・評価影響
財務リスク:
- インタレストカバレッジ2.76倍とDebt/EBITDA7.56倍に示される利払い耐性の脆弱性
- 非営業収益(配当・利息等)への依存度が経常利益の変動性を高める
- 総資産回転率0.267の低さに伴う資産効率・滞留リスク
- 金利上昇局面における支払利息増加
主な懸念事項:
- ROIC1.1%と資本効率の低位停滞
- 営業外収益比率が高く、コア収益の底上げが未達
- インタレストカバレッジの低さ(<5倍)
- 在庫水準の最適化と回転の可視性が不足(未記載)
重要ポイント:
- 営業利益率が前年比で約+190bp改善し、収益性回復が進展
- 営業CFが純利益の3.77倍と高品質で、簡易FCFも黒字推定
- 非営業収益への依存と利払い負担が経常段階の質を低下させるボトルネック
- ROIC1.1%、ROE2.0%と資本効率は依然課題
- 流動性は厚く短期リスクは限定、ただしDebt/EBITDAは高水準
注視すべき指標:
- 営業利益率と販管費率(売上比)の推移
- インタレストカバレッジと平均調達金利
- 在庫回転日数・売掛回転日数(開示あれば)
- 価格改定の継続率と製品ミックス
- 投資CFと実行CAPEX、成長投資対効果(ROICの改善)
- 非営業収益の構成(配当・金利・その他)の変動
セクター内ポジション:
国内切削工具・工作機器サプライヤー群の中で、短期流動性は健全だが、収益力対比のレバレッジ(Debt/EBITDA)と資本効率(ROIC, ROE)が見劣り。営業段階の改善が続けば同業内での位置付け改善余地。
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