クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1086.3億 | ¥1053.5億 | +3.1% |
| 営業利益 | ¥28.5億 | ¥17.9億 | +59.2% |
| 税引前利益 | ¥27.4億 | ¥16.9億 | +62.0% |
| 純利益 | ¥19.1億 | ¥11.1億 | +71.4% |
| ROE(年換算) | 13.0% | 8.6% | - |
Executive Summary
当第3四半期累計は増収増益で、増収率を大きく上回る増益率が特徴の決算である。売上収益は1,086.3億円(前年同期比+3.1%)、営業利益は28.5億円(同+59.2%)、税引前利益は27.4億円(同+62.0%)、親会社所有者帰属利益は19.8億円(同+77.2%)となった。増益の主因は粗利益率の改善(22.1%、前年同期比+約1.1pt)と販管費の増収率以下への抑制であり、数量拡大よりも収益性改善が利益成長を牽引した。国内Working事業の利益率改善が連結増益の中心的な要因である。
業績変動要因
【売上高】売上収益は1,086.3億円で前年同期比+3.1%。国内Working事業が655.2億円(同+4.9%)と最大の売上規模を占め、海外Working事業は430.4億円(同+0.6%)と伸びが鈍化した。売上全体の成長は国内事業が主導し、海外事業は現地雇用市場や為替の影響で伸び悩んだ。
【損益】営業利益は28.5億円(前年同期比+59.2%)、親会社所有者帰属利益は19.8億円(同+77.2%)。粗利益率22.1%(前年同期比+約1.1pt)の改善と、販管費率19.5%(同-約0.1pt)の抑制が主因で、営業レバレッジが効いた。国内Working事業のセグメント利益率は4.6%と前年同期の3.3%から改善し、連結増益への寄与が最大である。税引前利益と親会社所有者帰属利益の乖離は主に法人所得税費用8.3億円によるもので、一時的要因は確認されない。結論として増収増益。
セグメント別分析
国内Working事業は売上収益655.2億円(前年同期比+4.9%)、セグメント利益30.1億円(同+44.7%)、利益率4.6%(前年同期3.3%から改善)で、連結営業利益への寄与が最大の主力事業である。海外Working事業は売上収益430.4億円(同+0.6%)、セグメント利益17.5億円(同+16.2%)、利益率4.1%(前年同期3.5%)と、増収は小幅ながら利益率は改善した。その他事業は売上収益0.7億円、セグメント損失2.1億円で連結への影響は限定的。両報告セグメントの利益合計47.7億円に対し、全社費用等の調整額17.0億円を控除し連結営業利益28.5億円となる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は2.6%で前年同期の1.7%から約0.9pt改善し、粗利益率は22.1%(前年同期22.0%程度から改善)、販管費率は19.5%とほぼ横ばいで、増収率を上回る利益成長を実現した。【キャッシュ品質】営業CFは47.3億円で親会社所有者帰属利益19.8億円の約2.4倍と現金創出力は良好だが、仕入債務増加13.6億円と法人税等支払減少が寄与しており、運転資本要因を除いた持続力は継続観察が必要。【投資効率】ROE(年換算)13.0%は総資産回転率と一定の財務レバレッジに支えられた水準で、低い純利益率1.8%を資産効率で補う構造。【財務健全性】自己資本比率36.2%、現金及び現金同等物69.9億円は流動負債263.5億円の26.5%にとどまり、売掛金190.5億円の回収状況が短期資金繰りの鍵となる。短期借入金は前年同期の40.0億円から19.6億円へ大幅縮小し、財務体質は改善方向にある。
キャッシュフロー分析
営業CFは47.3億円で前年同期の20.3億円から大幅増加し、親会社所有者帰属利益19.8億円を上回る現金創出を示した。増加要因は仕入債務13.6億円の増加と、前年同期に比べ法人税等支払額が16.2億円から3.5億円へ減少したことによる時期的な要因を含む。投資CFは10.3億円の支出で、設備投資4.2億円のほか子会社取得8.2億円を含む。フリーCFは37.0億円となり、配当支払10.2億円の約3.6倍のカバー余力を確保した。財務CFは40.6億円の支出で、短期借入金の純返済20.7億円、長期借入金の純増加、リース負債返済9.6億円、配当支払を反映し、短期資金依存の低下と借入構成の長期化が進んだ。
収益の質
営業利益28.5億円に対しその他収益1.6億円・その他費用0.4億円の純寄与は1.2億円にとどまり、非営業収益への依存は限定的である。税引前利益27.4億円と親会会社所有者帰属利益19.8億円の乖離は主に法人所得税費用8.3億円によるもので、実効税率は約30.3%と特段の異常はない。営業CFが親会社所有者帰属利益を大きく上回り、アクルーアル比率がマイナスであることから、当期利益の現金裏付けは良好と評価できる。一方、営業CF増加の一部は仕入債務増加や法人税支払タイミングによるもので、経常的な収益性改善と一時的な運転資本要因が混在している点に留意が必要である。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想(売上収益1,435.0億円、営業利益31.0億円、純利益19.8億円)に対する進捗率は、売上収益75.7%、営業利益92.0%、純利益99.0%である。売上進捗は標準的な75%水準に近いが、利益進捗は大きく先行しており、第4四半期は営業利益率約0.7%程度への大幅低下を前提とした計画となっている。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで、会社側は保守的な下期想定を維持している。
株主還元
通期配当予想は1株44.0円で、通期予想EPS87.31円に基づく配当性向は約50.4%である。累計配当支払額10.2億円は累計親会社所有者帰属利益19.8億円の約51.3%、フリーCF37.0億円の約27.5%であり、キャッシュ面での配当余力は十分に確保されている。自己株式の処分は0.04億円と小規模で、当期において自己株式取得を伴う総還元性向の拡大は確認されない。
リスク要因
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国内事業への収益依存: 国内Working事業は連結営業利益の主力であり、売上収益655.2億円は連結の60.3%を占める。人材需要や稼働率の変動が、連結営業利益率2.6%という低マージン構造の下で利益に増幅的に影響しやすい。
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流動性・営業債権管理: 現金及び現金同等物69.9億円は流動負債263.5億円の26.5%にとどまり、流動資産の68.2%を占める売掛金190.5億円の回収状況に短期資金繰りが依存する。
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のれんの資本比率: のれん96.7億円は純資産196.2億円の49.3%を占める。IFRS基準では定期償却がなく減損テストによる評価となるため、買収事業の収益性悪化時には資本への影響が大きくなり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.6% | 8.3% (3.6%–18.6%) | −5.7pt |
| 純利益率 | 1.8% | 6.1% (2.3%–12.8%) | −4.4pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、業種内では低マージン層に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.1% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −7.3pt |
売上成長率も業種中央値を下回り、人材サービス業としての緩やかな増収基調が確認される。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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売上収益+3.1%に対し営業利益+59.2%、親会社所有者帰属利益+77.2%と、増収率を大きく上回る増益率が確認された。粗利益率改善と販管費抑制による営業レバレッジが主因である。
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国内Working事業の利益率が前年同期比約1.3pt改善し、連結増益の中心的な要因となった。海外Working事業も利益率は改善したが売上成長は小幅にとどまる。
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営業CFは親会社所有者帰属利益の約2.4倍に達し、配当・投資を上回る現金創出力を示した一方、現金の流動負債カバー率は26.5%、のれんは純資産の49.3%を占め、短期流動性とM&A資産の質は継続的な観察対象である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 861円 |
| base(基準) | 892円 |
| bull(強気) | 901円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 857円 |
| 調整後予想EPS | 96.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 867円〜917円、ω±0.1で 891円〜893円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(99%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。