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60852026 第3四半期グロースJGAAP

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は5.5億円(前年同期比-18.4%)、営業損失は4.8億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥5.5億¥6.8億−18.4%
営業利益−¥4.8億−¥0.6億−763.6%
経常利益−¥4.6億−¥0.6億−698.3%
純利益−¥4.5億−¥1.1億−321.2%
ROE(年換算)−1079.7%−60.0%-

Executive Summary

2026年2月期第3四半期累計は、減収に加えて販管費負担の急拡大が重なり、営業損失が前年同期比で大幅に拡大した。売上高は5.5億円(前年6.8億円、YoY-18.4%)、営業利益は-4.8億円(前年-0.6億円)、経常利益は-4.6億円(前年-0.6億円)、純利益(連結の当期純利益)は-4.5億円(前年-1.1億円)となった。粗利益率は50.0%へ低下する一方、販管費率は135.7%まで上昇しており、コスト構造が売上規模縮小に追いついていないことが損失拡大の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は5.5億円で前年同期比18.4%減となった。セグメント別では、LifestyleRelatedが3.3億円(前年比±0.0%)で構成比を高め、HousingRelatedは2.2億円(+1048.5%)と大幅増加したものの高採算化には至らず、InvestmentRelatedは0.0億円(-99.1%)とほぼ消滅した。HousingRelatedの急拡大が全体売上を支えた一方、収益への貢献は限定的である。

【損益】売上総利益は2.8億円、粗利益率は50.0%で前年の65.0%から約1,500bp低下した。販管費は7.5億円と売上高を上回り、販管費率は135.7%(前年73.2%)へ悪化した。セグメント利益ではLifestyleRelatedが2.9億円の利益(利益率87.4%)を確保したのに対し、HousingRelatedは-1.8億円の損失(利益率-80.6%)となり、事業間の採算格差が営業損益悪化の主因となっている。特別損益は利益0.6億円・損失0.6億円でほぼ相殺され、損失0.4億円の減損損失がその内訳の中心である。結論として、減収減益の決算である。

セグメント別分析

LifestyleRelatedは売上3.3億円・営業利益2.9億円(利益率87.4%)と高採算を維持し、全社の利益を実質的に支えている。HousingRelatedは売上2.2億円と急拡大(+1048.5%)したが、営業利益は-1.8億円(利益率-80.6%)と大幅な損失を計上し、増収が損失拡大に直結した形である。InvestmentRelatedは売上0.0億円まで縮小し、利益への影響は限定的である。全社費用等の調整額-2.2億円を含め、セグメント利益合計は四半期連結営業損失と一致する。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-85.6%(前年-8.1%)と大幅に悪化し、粗利益率も50.0%(前年65.0%)へ低下した。純利益率(連結の当期純利益ベース)はマイナス圏が続き、ROE(年換算)は-1079.7%となっているが、純資産が0.6億円まで縮小した結果としての数値であり、経営効率の指標としては解釈に注意を要する。【キャッシュ品質】営業外収益0.3億円が売上高の6%程度を占め、本業赤字を補う規模には至っていない。【投資効率】総資産12.7億円に対し売上高5.5億円で、資産効率も低下傾向にある。【財務健全性】自己資本比率は4.3%(前年11.0%)まで低下し、流動資産2.7億円に対し流動負債3.7億円と、短期的な資金対応力にも留意が必要な水準である。

キャッシュフロー分析

CF計算書データの開示はないが、BS変動から資金動向を読み取ると、現金及び預金は前年同期の2.1億円から0.6億円へ1.5億円減少している。この間、長期借入金は12.0億円から7.6億円へ4.4億円圧縮された一方、短期借入金は0.25億円から0.68億円へ増加しており、長期債務の返済負担が手元資金を圧迫し、一部が短期資金への切り替えで補われた形である。売掛金は1.7億円減少し回収が進んだ可能性があるが、事業規模縮小による請求残高の減少も考えられる。総じて、資金の流出が続く中で借入構成の見直しが進行している状況がうかがえる。

収益の質

当期の損益は本業の赤字が中心であり、一時的要因の影響は限定的である。特別利益0.6億円・特別損失0.6億円はほぼ相殺され、純額での押し上げ効果はわずかにとどまる。特別損失の内訳である減損損失0.4億円は、資産の将来収益性に対する見直しを反映したものであり、一時的要因ではあるが構造的な採算悪化を示唆する側面もある。営業外収益0.3億円には受取配当金やその他収益が含まれるが、支払利息0.2億円を含む営業外費用と概ね相殺関係にある。損益の中心が本業の営業損失(4.8億円)にある点で、収益の質は事業の収益力そのものの低下を反映しており、アクルーアル的な調整の影響は小さい。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高7.0億円、営業利益-5.1億円、経常利益-5.0億円、純利益(親会社株主帰属)-6.15億円である。第3四半期累計の進捗率は、売上高が79.9%(標準的な75%を上回る)、営業損失が93.1%、経常損失が93.5%と、損失面で通期予想の大半を既に計上している。親会社株主帰属の純損失進捗率は62.3%にとどまり、第4四半期にも追加的な特別損益・税効果等の発生が想定される。当四半期に業績予想の修正が行われており、下方修正後の水準に対しても損失計上ペースは速い状況である。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円、通期配当予想も0円で無配が継続している。親会社株主に帰属する持分がマイナス0.05億円となる中での無配継続は、資本保全と流動性確保を優先した対応と位置付けられる。配当支出が発生していないため、配当性向は算定対象がなく、利益・現金の回復が株主還元再開の前提となる。

リスク要因

  1. 収益性悪化リスク: 売上高が前年同期比18.4%減少する中、粗利益率は65.0%から50.0%へ低下し、販管費率は135.7%まで上昇した。固定費吸収不足が続く場合、損失がさらに拡大する可能性がある。

  2. 資金繰り・レバレッジリスク: 流動資産2.7億円に対し流動負債3.7億円で運転資本はマイナスとなっている。自己資本比率は4.3%まで低下し、長期借入金7.6億円を含む有利子負債が総資産に対して大きな比重を占める。

  3. 資産評価リスク: 特別損失に含まれる減損損失0.4億円は、事業資産の収益見通しに対する下方圧力を示す。収益改善が遅れる場合、追加の資産評価損が発生する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−85.6%8.3% (3.6%–18.6%)−93.9pt
純利益率−80.2%6.1% (2.3%–12.8%)−86.4pt

自社の収益性は業種中央値を大幅に下回り、営業利益率・純利益率ともに業種内で下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−18.4%10.4% (-0.9%–19.9%)−28.8pt

業種内の多くの企業が増収基調にある中、自社は減収であり、成長性においても業種下位に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上減少・粗利益率低下・販管費率上昇が同時進行し、営業利益率は-85.6%まで悪化した。損益分岐点の引下げが今後の焦点となる。

  2. 通期売上進捗率は79.9%と標準を上回る一方、営業・経常損失は通期予想の9割超を既に計上しており、第4四半期のコスト管理が計画達成の分岐点となる。

  3. 長期借入金の削減が進む一方、現金及び預金の減少と短期借入金の増加が同時に生じており、資金の満期構成の変化が今後の観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)0円
base(基準)0円
bull(強気)0円
算出前提
1株純資産(BPS)5円
調整後予想EPS−53.5円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)

感応度: 株主資本コスト±1%で -44円〜-44円、ω±0.1で -44円〜-44円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。