| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥29.9億 | ¥34.6億 | -13.6% |
| 営業利益 | ¥-1.9億 | ¥-4.6億 | -75.6% |
| 経常利益 | ¥-1.6億 | ¥-3.9億 | -76.3% |
| 純利益 | ¥-5.8億 | ¥-4.3億 | -34.2% |
| ROE | -30.1% | -17.2% | - |
当期は主力事業の一部であったCREADITSサービスが実質的に縮小し、海外売上も大幅に減少したことで減収となった一方、販管費削減により営業損失は前年から縮小したものの、特別損失の計上により最終損益では損失が拡大した。売上高は29.9億円(前年34.6億円、YoY-13.6%)、営業利益は-1.9億円(前年-4.6億円)、経常利益は-1.6億円(前年-3.9億円)となった。当期純利益(連結)は-5.8億円(前年-4.3億円、YoY-34.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は-7.4億円(前年-5.2億円、YoY-44.0%)で、非支配株主帰属分を除いた最終損益の悪化幅がより大きい。損失拡大の主因は投資有価証券評価損等を含む特別損失7.5億円の計上であり、投資有価証券売却益3.8億円の特別利益と相殺しきれなかったことにある。
【売上高】売上高は29.9億円で前年比-13.6%の減収。製品・サービス別ではCREADITSサービスが4.26億円から0.02億円へ事実上消失(-99.5%)し、減収の主因となった。マーケティングサービスは29.9億円(-1.6%)とほぼ横ばいで推移している。地域別では海外売上(米国・その他地域合計)が5.0億円から1.8億円へ-65.0%と急減し、国内売上28.2億円(-4.9%)を上回るペースで縮小したことも減収に寄与した。
【損益】売上総利益は20.3億円、粗利率は67.8%で前年68.9%からわずかに低下した。一方、販管費は22.1億円(前年28.5億円、-22.2%)と大きく削減され、販管費率は74.1%と前年82.2%から8.1pt改善した。この結果、営業利益率は-6.3%(前年-13.3%)へ7.0pt改善したが、粗利率を上回る販管費水準のため営業損失は解消していない。経常利益は為替差益0.7億円等により-1.6億円まで縮小したものの、特別損失7.5億円(投資有価証券評価損等)が特別利益3.8億円(投資有価証券売却益)を上回り、税引前利益は-5.3億円に拡大した。減収に加え最終損益の損失幅が拡大しており、減収減益と結論づけられる。
単一セグメントのため報告セグメント別の営業損益開示はないが、製品・サービス別および地域別の売上構成が開示されている。製品別では、マーケティングサービスが売上の99.9%を占め29.9億円(前年比-1.6%)とほぼ横ばい、CREADITSサービスは0.02億円(前年4.26億円、-99.5%)へ縮小し事業ポートフォリオがマーケティングサービスへ一段と集中した。地域別では日本が28.2億円(構成比94.1%、前年比-4.9%)、海外(米国を含むその他地域)が1.8億円(構成比5.9%、前年比-65.0%)となり、前年に単独開示のあった米国売上が当期は「その他地域」に統合されるほど海外事業が縮小している。国内依存度の上昇は、海外展開の巻き戻しが進行中であることを示している。
【収益性】営業利益率は-6.3%で前年-13.3%から7.0pt改善したが、粗利率67.8%(前年68.9%)に対し販管費率74.1%(前年82.2%)が依然上回り、営業損益は赤字を継続している。【キャッシュ品質】営業CFは-8.6億円(前年-1.1億円)へ悪化し、運転資本変動前の小計も-9.5億円のマイナスであり、会計上の損益に対しキャッシュ創出力がさらに劣後している。1株当たり指標では、EPS(親会社株主帰属)が-51.81円(前年-36.33円)、BPSが112.48円(前年168円、-33.0%)と1株あたり資本の縮小が続いている。【投資効率】ROEは-30.1%となり、2期連続でマイナスの状態が継続している。設備投資は0.0億円と減価償却1.0億円を下回り、資産の更新投資は抑制的である。【財務健全性】自己資本比率は59.7%と高水準を維持し、現金及び預金15.3億円に対し長期借入金2.8億円と有利子負債は限定的で、流動比率は259.0%と短期の資金繰りに余裕がある。
営業CFは-8.6億円と前年の-1.1億円から悪化し、投資CFは投資有価証券売却(回収3.9億円)により+3.1億円(前年-1.4億円)となった。財務CFは長期借入金の新規調達5.0億円と返済1.7億円等により+1.4億円(前年+3.1億円)となり、フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFの合計で-5.5億円(前年-2.5億円)とマイナスが拡大した。運転資本面では売上債権の減少1.0億円がキャッシュ創出に寄与した一方、仕入債務の減少0.6億円が支出要因となった。これらの結果、現金及び現金同等物は期末15.3億円(前年19.4億円)へ減少し、投資有価証券の売却によって一時的にキャッシュを補ったものの、本業からの資金創出力の不足が続いている状況がうかがえる。
当期は特別利益3.8億円(主に投資有価証券売却益)と特別損失7.5億円(投資有価証券評価損等)が計上され、差引-3.7億円の一時的な損失要因が税引前利益を押し下げており、経常利益-1.6億円と税引前利益-5.3億円の乖離の大部分はこの一時項目に起因する。営業外収益は為替差益1.0億円が中心で、本業以外の収益に依存する構成となっている。包括利益は-9.1億円で、親会社株主に帰属する当期純利益-7.4億円との差はその他有価証券評価差額金-1.8億円によるもので、保有株式の評価変動が損失を拡大させた。営業CFが-8.6億円と純損益に対して大きくマイナスであることは、会計上の損益とキャッシュフローの乖離(アクルーアル)が大きいことを示しており、収益の質という観点ではキャッシュ転換力に課題が残る。
次期(2026年12月期)通期予想として、売上高30.0億円(前年比+0.3%)、営業利益0.5億円、経常利益0.5億円、EPS予想1.26円が公表されている。当期の営業損失-1.9億円からの黒字転換を見込む内容だが、当期の営業CFが-8.6億円のマイナスであったことや販管費率74.1%が依然高水準にあることを踏まえると、費用構造の一段の改善と売上の安定確保が計画達成の前提となる。
1株当たり配当は前期・当期ともに0円で無配を継続している。当期は親会社株主に帰属する当期純損失-7.4億円を計上し、利益剰余金は前期末+3.0億円から当期末-4.4億円へ転落しており、配当性向の算定対象となる分配可能な利益は確保されていない。自社株買いの実施に関する開示はなく、総還元性向の算定は行っていない。
収益性リスク: 売上高が前年比-13.6%減少する中、販管費率は74.1%と粗利率67.8%を上回る水準にあり、営業損失-1.9億円が継続している。販管費の絶対額削減(前年比-22.2%)は進んでいるが、損益分岐点には届いていない。
キャッシュフローリスク: 営業CFは-8.6億円、フリーキャッシュフローは-5.5億円とマイナスが拡大しており、現金及び預金は期末15.3億円(前年19.4億円、-21.2%)へ減少している。投資有価証券の売却による一時的な資金確保が続いた場合、資産構成の縮小が進む可能性がある。
資本の質に関するリスク: 利益剰余金が前期末+3.0億円から当期末-4.4億円へ転落し、内部留保がマイナス化している。また特別損失7.5億円の計上により純損益の変動性が高く、単年度の損益動向だけでは事業の実態把握が難しい状況にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -6.3% | – | – |
| 純利益率 | -19.5% | – | – |
自社の営業利益率・純利益率はいずれもマイナスで、業種内比較データは未整備だが自社単体でも損益改善が課題であることが確認できる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -13.6% | – | – |
売上高成長率は-13.6%とマイナス成長であり、業種中央値との比較データは未整備だが自社トップラインの縮小傾向が明確である。
※出所: 当社集計
販管費率は前年82.2%から74.1%へ8.1pt改善し営業損失の縮小に寄与したが、粗利率67.8%を下回る収益基盤の下では損益分岐点への到達には追加のコスト構造改善が必要である。
CREADITSサービスの売上が前年4.26億円から0.02億円へ事実上消失し、事業がマーケティングサービス単一構造へ収束している。海外売上も-65.0%と急減し、国内依存度が94.1%まで上昇している点は事業構成の変化を示している。
次期予想は営業利益0.5億円の黒字転換を見込むが、当期の営業CFが-8.6億円のマイナスであったことや投資有価証券残高が前年比-50.9%へ縮小していることを踏まえると、資金創出力の回復が計画実現性を左右する要素となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。