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60502026 第2四半期プライムJGAAP

イー・ガーディアン(6050) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は54.6億円(前年同期比-6.9%)、営業利益は5.7億円(同-39.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥54.6億¥58.7億−6.9%
営業利益¥5.7億¥9.3億−39.0%
経常利益¥5.9億¥9.3億−36.7%
純利益¥3.7億¥6.1億−38.5%
ROE(年換算)6.2%10.1%-

Executive Summary

当第2四半期累計は減収に加え販管費増が重なり、営業利益率が大きく低下する減収減益決算となった。売上高は54.6億円(前年58.7億円、YoY-6.9%)、営業利益は5.7億円(前年9.3億円、YoY-39.0%)、経常利益は5.9億円(同-36.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益は3.7億円(同-38.5%)となった。売上減少幅を上回る粗利益の縮小と、販管費7.2%増による固定費負担増が減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は54.6億円で前年同期比6.9%減となった。単一のインターネットセキュリティ事業であり、セグメント間の補完はなく、需要回復の遅れが全社業績に直接反映された形である。

【損益】売上総利益は15.3億円(前年18.3億円)で16.3%減少し、売上減少率を上回る縮小となった。粗利率は28.0%で前年の31.1%から3.1pt低下、一方で販管費は9.6億円と7.2%増加し、減収下での固定費吸収力低下が営業利益率を10.4%(前年15.8%)へ5.4pt押し下げた。営業外では受取利息等が寄与し経常利益は5.9億円にとどまったが、特別損失は軽微であり、純利益減少は主に本業の減益を反映している。減収減益。

セグメント別分析

インターネットセキュリティ事業の単一セグメントであるため、セグメント別開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は10.4%で前年同期の15.8%から5.4pt低下、純利益率も6.8%で前年の10.3%から3.5pt低下した。粗利率は28.0%(前年31.1%)であり、原価削減が売上減少率を下回ったことが利益率悪化の背景にある。【キャッシュ品質】営業CFは1.3億円で、純利益3.7億円に対する営業CF/純利益比率は0.34倍にとどまり、税金支払2.7億円や未払債務・賞与引当金の減少が資金流出要因となった。【投資効率】年換算ROEは6.2%、ROAは概算5.5%であり、総資産回転率0.82倍、財務レバレッジ1.11倍という保守的な資本構成の下での水準である。【財務健全性】自己資本比率は89.9%(前年87.8%から上昇)、流動比率は約1,010%、現金及び預金は106.4億円で総資産の79.5%を占め、負債資本倍率は0.11倍と極めて保守的である。

キャッシュフロー分析

営業CFは1.3億円で前年同期の3.0億円から56.6%減少した。営業CF小計3.8億円から法人税等の支払2.7億円が控除されたほか、賞与引当金や未払債務の減少といった運転資本の変動が資金流出に寄与し、純利益3.7億円に対する現金化比率は低水準となった。投資CFは0.7億円の支出で、無形固定資産取得0.6億円が中心であり、設備投資0.3億円は減価償却0.4億円を下回る水準にとどまる。財務CFは4.1億円の支出で、配当金支払4.1億円が主因である。この結果フリーCFは0.6億円のプラスを確保したが、配当支払額を下回っており、当中間期単独ではフリーキャッシュフローによる配当カバーは弱い。現金及び現金同等物は中間期に3.5億円減少したが、期末残高は106.4億円と潤沢であり、資金繰りへの影響は限定的である。

収益の質

当中間期の利益は経常的な事業活動の悪化を反映したものであり、特別損失は固定資産除却損等の軽微な水準にとどまるため、一時的要因による利益かさ上げ・押し下げは見られない。営業外収益は受取利息0.2億円を中心に0.3億円、営業外費用は為替差損等を含め0.04億円と小さく、経常利益への影響は限定的である。一方でアクルーアルの観点では、売掛金・仕掛品の増加による利益かさ上げの兆候はないものの、営業CFが純利益を大きく下回っており、税金支払や引当金・未払債務の減少が現金化を抑制している。利益の水準自体は本業の減益をそのまま反映した質の高いものだが、キャッシュへの転換力という点では下期以降の正常化確認が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は据え置かれており、売上高120.1億円(前期比+6.1%)、営業利益16.0億円(同+6.7%)、経常利益16.3億円(同+6.5%)を見込む。中間期時点の進捗率は売上高45.5%、営業利益35.3%、経常利益36.2%と、標準的な50%進捗を下回り、特に利益面の遅れが目立つ。予想達成には下期売上高65.5億円、下期営業利益10.4億円が必要であり、必要営業利益率は約15.8%と中間期実績10.4%を約5.4pt上回る水準となる。会社は予想を修正していないが、下期の粗利率・販管費比率の同時改善が計画達成の前提となる。

株主還元

第2四半期末配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり38.0円である。通期純利益予想10.3億円と期中平均株式数を基に試算した年間配当総額は約4.4億円、予想配当性向は約42.7%となる。当中間期の配当金支払額は4.1億円で、同期間のフリーキャッシュフロー0.6億円を上回っており、中間期単独でのキャッシュカバーは弱いが、現金預金106.4億円の水準を踏まえると支払能力自体に懸念はない。自社株買いの実施は当中間期の財務CFに確認されず、株主還元は配当のみで評価される。

リスク要因

  1. 売上・利益予想未達リスク: 通期営業利益進捗率は35.3%で標準的な50%を14.7pt下回り、下期に必要な営業利益率は約15.8%と中間期実績10.4%を大きく上回る。売上回復とマージン改善の両立が求められる。

  2. キャッシュ転換の弱さ: 営業CF/純利益は0.34倍、OCF/EBITDAは0.21倍にとどまる。税金支払や引当金・未払債務の減少が資金流出要因となっており、利益成長がキャッシュ創出に直結しにくい構造が当面の論点となる。

  3. 固定費負担増による収益性低下: 販管費は売上高が6.9%減少する中で7.2%増加し、粗利率も28.0%へ3.1pt低下した。人材集約的な事業特性上、採用・稼働率動向が粗利益率の回復可否を左右する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.4%17.3% (4.1%–24.5%)−6.9pt
純利益率6.8%13.0% (2.0%–16.2%)−6.2pt

収益性は業種中央値を下回っており、営業・純利益率とも業界平均水準には届いていない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−6.9%22.5% (16.2%–26.8%)−29.4pt

売上成長率は業種中央値を大幅に下回り、IT・通信業界の平均的な成長トレンドとは異なる推移となっている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 中間期は減収に加え粗利率低下と販管費増が重なり、営業利益率が前年同期比5.4pt低下した。通期予想は据え置かれているが、下期には約5.4ptのマージン改善が織り込まれている。

  2. 営業CF/純利益が0.34倍にとどまるなど、利益の現金化力が低下している点は収益品質上の注目点であり、下期以降のキャッシュ転換の正常化が確認ポイントとなる。

  3. 自己資本比率89.9%、現金預金106.4億円という財務基盤の強さは、収益性の一時的な低下局面においても事業継続上の耐性を支えている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,020円
base(基準)1,039円
bull(強気)1,061円
算出前提
1株純資産(BPS)1,037円
調整後予想EPS102.0円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.00倍 / 10.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,010円〜1,069円、ω±0.1で 1,039円〜1,039円。

注記:

  • のれん償却 8.3円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。