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60352026 第3四半期プライムJGAAP

アイ・アールジャパンホールディ…(6035) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は46.5億円(前年同期比+7.5%)、営業利益は9.7億円(同+32.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥46.5億¥43.2億+7.5%
営業利益¥9.7億¥7.3億+32.9%
経常利益¥9.8億¥7.3億+34.3%
純利益¥6.8億¥5.0億+36.6%
ROE(年換算)15.4%11.9%-

Executive Summary

増収を上回る利益成長により、営業利益率が大幅に改善した決算である。売上高は46.5億円(前年比+7.5%)、営業利益は9.7億円(同+32.9%)、経常利益は9.8億円(同+34.3%)、親会社株主に帰属する純利益は6.8億円(同+36.6%)となった。営業利益率は20.9%と前年同期16.9%から約4pt上昇し、売上原価・販管費の伸びが売上高成長を下回ったことで営業レバレッジが強く効いた。経常利益と営業利益の差は0.1億円と小さく、利益成長は営業外要因に依存せず本業の収益性改善に基づく。

業績変動要因

【売上高】売上高は46.5億円で前年同期比+7.5%増となった。売上総利益は36.7億円(同+10.4%)で売上高の伸びを上回り、粗利率は79.1%と前年の78.2%から改善した。売上原価は9.7億円(同+3.4%)にとどまり、案件採算の改善がうかがえる。

【損益】販管費は27.0億円(同+2.0%)と売上高成長率を大きく下回るペースで推移し、販管費率は58.2%から低下した。この結果、営業利益は9.7億円(同+32.9%)となり、経常利益9.8億円(同+34.3%)、純利益6.8億円(同+36.6%)へとつながった。増収増益であり、増益率が増収率を大きく上回る点が特徴である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は20.9%(前年16.9%)、純利益率は14.7%(前年11.5%)といずれも前年から大幅に改善した。粗利率は79.1%で前年78.2%からわずかに上昇している。【キャッシュ品質】現金及び預金は45.1億円で総資産の63.4%を占め、営業外収益0.2億円のうち投資事業組合運用益が主体であり、金融収益への依存度は低い。【投資効率】年換算ROEは15.4%、自己資本比率は83.1%であり、低い財務レバレッジのもとで高い純利益率が資本効率を支えている。【財務健全性】流動資産53.2億円に対し流動負債11.3億円で、流動比率は約471%と厚みがある。有利子負債は短期借入金2.0億円のみで、Debt/Capital比率は3.3%と保守的な資本構成である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は45.1億円で前年の41.9億円から増加し、総資産の6割超を占める。利益剰余金は48.9億円で前年から2.7億円増加しており、当期純利益の内部留保が進んでいることを示す。有形固定資産は2.4億円、ソフトウェアは5.5億円で前年から減少しており、大型の投資回収局面にあると見られる。短期借入金2.0億円は前年と同水準で、資金調達構造に大きな変化はない。総じて自己資金による内部成長型の資金運営が続いている。

収益の質

利益成長の質は高いと評価できる。営業外収益は0.2億円で売上高の0.3%程度にとどまり、投資事業組合運用益0.1億円が主な内訳であるため、一時的な要因への依存は小さい。経常利益と営業利益の差はわずか0.1億円であり、利益は本業由来である。包括利益は7.1億円で純利益6.8億円をやや上回り、その差は有価証券評価差額金0.2億円によるもので、アクルーアル的な歪みは限定的である。税負担については税引前利益9.8億円に対し法人税等3.0億円で、実効税率は約30.6%と標準的な水準にある。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり13.00円である。期中平均株式数17,763,383株から算出される配当総額は約2.3億円であり、累計純利益6.8億円に対する配当性向は約34.1%となる。利益剰余金48.9億円という厚い内部留保を背景に、配当のみでみた還元負担は抑制的な水準にある。自己株式4.1億円を保有しているが、当期の追加取得実績は開示データからは確認できないため、総還元性向としての評価は行わない。

リスク要因

  1. 専門人材依存リスク: IR・SR支援等の専門サービスは人材採用・報酬上昇に業績が左右されやすい。当期は販管費増加率+2.0%が売上高成長率+7.5%を下回り営業レバレッジが効いたが、人件費が売上高成長を上回るペースで増加する局面では利益率改善傾向が反転する可能性がある。

  2. 需要変動リスク: 事業は株式市場環境、株主アクティビズムの強弱、顧客企業の資本政策・M&A発生状況に影響を受けやすく、案件発生ペースの変動が売上の変動要因となり得る。

  3. 短期負債集中リスク: 有利子負債は短期借入金2.0億円のみで満期は短期に集中するが、現金及び預金45.1億円は同借入金の約22倍にあたり、現時点の借換負担は限定的である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(healthcare)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率20.9%6.9% (3.0%–10.5%)+14.0pt
純利益率14.7%5.3% (2.4%–7.7%)+9.3pt

自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、業種内で高い水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.5%8.6% (1.4%–16.0%)−1.1pt

売上成長率は業種中央値をわずかに下回るが、IQR内の範囲に収まっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高成長率+7.5%に対し営業利益成長率+32.9%となり、営業利益率が前年16.9%から20.9%へ改善した。販管費の伸びが売上高成長を下回ったことによる営業レバレッジの発現が主因である。

  2. 現金及び預金45.1億円、自己資本比率83.1%、Debt/Capital比率3.3%という保守的な財務構成のもとで、年換算ROE15.4%を達成している点は、収益性と財務安全性の両立を示す。

  3. 経常利益と営業利益の差はわずか0.1億円、包括利益と純利益の差も0.2億円程度と小さく、当期の利益成長は一時的要因への依存が少なく本業由来である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。