| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1055.1億 | ¥1152.6億 | -8.5% |
| 営業利益 | ¥86.3億 | ¥82.2億 | +5.0% |
| 経常利益 | ¥86.5億 | ¥80.0億 | +8.2% |
| 純利益 | ¥59.0億 | ¥67.4億 | -12.5% |
| ROE | 4.5% | 5.2% | - |
2026年度Q3決算は、売上高1,055.1億円(前年比-97.5億円 -8.5%)と減収ながら、営業利益86.3億円(同+4.1億円 +5.0%)、経常利益86.5億円(同+6.5億円 +8.2%)と増益を確保した。売上総利益率が前年14.9%から17.2%へ+2.3pt改善し、案件ミックスと原価管理の進展が増益を牽引した。純利益は59.0億円(同-8.4億円 -12.1%)と減益だが、前年の投資有価証券売却益17.7億円剥落による影響が主因で、コア収益力の悪化ではない。営業利益率は8.2%(前年7.1%から+1.1pt)と改善し、採算管理の成果が表れている。
【収益性】ROE 4.5%(前年5.4%から低下)、営業利益率8.2%(前年7.1%から+1.1pt)、純利益率5.6%(前年5.8%から-0.2pt)、売上総利益率17.2%(前年14.9%から+2.3pt改善)。【キャッシュ品質】現金預金230.8億円(前年比+62.4億円)、短期借入金60億円に対する現金カバレッジ3.85倍、インタレストカバレッジ30.4倍(営業利益/支払利息)で資金調達耐性は極めて高い。【投資効率】総資産回転率0.512回転(前年0.53回転から低下)、ROIC 4.7%で資本効率は低水準。【財務健全性】自己資本比率64.1%(前年59.7%から+4.4pt改善)、流動比率303.9%、当座比率295.4%で流動性は極めて厚い。負債資本倍率0.56倍、有利子負債175億円(前年205億円から-30億円)、Debt/Capital 11.7%と保守的な資本構成。
現金預金は前年比+62.4億円増の230.8億円へ積み上がり、営業増益と投資有価証券の評価益拡大が資金基盤を強化した。運転資本効率では完成工事未収入金が1,102.8億円と大きく、売上1,055.1億円の約1.04倍に相当し、長期案件の特性による未収計上が資金を固定化している。一方で前受金(未成工事受入金)は34.4億円と抑制され、先行受領による資金調達余地は限定的。長期借入金は前年160億円から115億円へ-45億円減少し、レバレッジ圧縮による財務安全性向上が確認できる。短期負債に対する現金カバレッジは3.85倍で流動性は十分。投資有価証券は前年104.7億円から154.2億円へ+49.5億円増加し、運用資産の積み上げと評価益拡大がその他包括利益+34.1億円を生み、包括利益93.0億円として純資産を補強した。工事損失引当金37.4億円は将来のキャッシュアウトリスクを示唆するが、潤沢な手元資金が緩衝となる。
経常利益86.5億円に対し営業利益86.3億円で、非営業純増は約0.2億円と僅少である。営業外収益は受取配当金3.2億円、受取利息0.2億円が主であり、売上高の約0.3%を占める。営業外費用は支払利息2.8億円と為替差損2.2億円が主因で、合計5.0億円の負担となった。前年は投資有価証券売却益17.7億円が特別利益として計上され純利益を押し上げたが、当期はこの一過性要因が剥落し、純利益は前年比-12.1%と減少した。営業CFの詳細開示はないものの、現金預金の増加と借入金返済が並行して進んだことから、営業キャッシュ創出力は底堅いと推定される。完成工事未収入金の大きさから回収タイミングに依存するアクルーアル変動が生じ得るが、営業利益率の改善と包括利益の拡大が収益の質を支えている。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: 営業利益率8.2%は業種中央値8.3%とほぼ同水準、純利益率5.6%は業種中央値6.3%を-0.7pt下回る。ROE 4.5%は業種中央値5.0%を-0.5pt下回り、資本効率は業種内でやや低位。効率性: 総資産回転率0.512回転は業種中央値0.58回転を下回り、資産効率の改善余地を示す。売掛金回転日数は完成工事未収入金の規模から業種中央値82.9日を大きく上回ると推定され、運転資本の固定化が顕著。健全性: 自己資本比率64.1%は業種中央値63.8%とほぼ同等、流動比率303.9%は業種中央値284%を上回り、財務安全性は業種内で良好な水準。財務レバレッジ1.56倍は業種中央値1.53倍とほぼ同水準。成長性: 売上高成長率-8.5%は業種中央値+2.7%を-11.2pt下回り、減収局面にある。EPS成長率は純利益減少により業種中央値+6%を大きく下回る。総合評価として、財務安全性は業種上位だが、資本効率と成長性は業種平均を下回り、案件選別と運転資本効率化が課題となる。 (業種: 製造業、比較対象: 2025年Q3、N=98社、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。