- 売上高: 9,632.13億円
- 営業利益: 520.05億円
- 当期純利益: 221.00億円
- 1株当たり当期純利益: 361.63円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 9,632.13億円 | 9,225.16億円 | +4.4% |
| 売上原価 | 8,226.99億円 | 7,999.76億円 | +2.8% |
| 売上総利益 | 1,405.13億円 | 1,225.39億円 | +14.7% |
| 販管費 | 885.07億円 | 882.75億円 | +0.3% |
| 営業利益 | 520.05億円 | 342.64億円 | +51.8% |
| 営業外収益 | 157.09億円 | 131.53億円 | +19.4% |
| 営業外費用 | 94.45億円 | 102.34億円 | -7.7% |
| 持分法投資損益 | 31.25億円 | 37.10億円 | -15.8% |
| 経常利益 | 582.70億円 | 371.82億円 | +56.7% |
| 税引前利益 | 772.76億円 | 324.76億円 | +137.9% |
| 法人税等 | 205.93億円 | 78.67億円 | +161.8% |
| 当期純利益 | 221.00億円 | 24.67億円 | +795.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 549.83億円 | 224.86億円 | +144.5% |
| 包括利益 | 752.26億円 | 548.73億円 | +37.1% |
| 減価償却費 | 539.16億円 | 557.91億円 | -3.4% |
| 支払利息 | 38.58億円 | 42.60億円 | -9.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 361.63円 | 134.60円 | +168.7% |
| 1株当たり配当金 | 132.00円 | 45.00円 | +193.3% |
| 年間配当総額 | 149.30億円 | 149.30億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 6,177.97億円 | 5,943.27億円 | +234.70億円 |
| 現金預金 | 1,231.60億円 | 1,198.39億円 | +33.21億円 |
| 売掛金 | 2,271.89億円 | 2,221.87億円 | +50.02億円 |
| 棚卸資産 | 1,225.71億円 | 1,213.81億円 | +11.90億円 |
| 固定資産 | 6,228.94億円 | 6,086.03億円 | +142.91億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 890.28億円 | 940.62億円 | -50.34億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -205.84億円 | -511.09億円 | +305.25億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -661.25億円 | -187.68億円 | -473.57億円 |
| フリーキャッシュフロー | 684.44億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 5.4% |
| 総資産経常利益率 | 4.8% |
| 配当性向 | 67.6% |
| 純資産配当率(DOE) | 2.3% |
| 1株当たり純資産 | 4,639.87円 |
| 純利益率 | 5.7% |
| 粗利益率 | 14.6% |
| 流動比率 | 195.7% |
| 当座比率 | 156.9% |
| 負債資本倍率 | 0.71倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.4% |
| 営業利益前年同期比 | +51.8% |
| 経常利益前年同期比 | +56.7% |
| 税引前利益前年同期比 | +137.9% |
| 当期純利益前年同期比 | +795.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +144.5% |
| 包括利益前年同期比 | +37.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 153.16百万株 |
| 自己株式数 | 2.79百万株 |
| 期中平均株式数 | 152.05百万株 |
| 1株当たり純資産 | 4,838.64円 |
| EBITDA | 1,059.21億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 57.00円 |
| 期末配当 | 75.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| EngineeringFillingAndLogisticsBusinesses | 2,291.36億円 | 32.93億円 |
| FunctionalMaterialsRelated | 578.45億円 | 68.31億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 312.68億円 | 21.56億円 |
| Packaging | 6,073.19億円 | 267.84億円 |
| PropertyRelated | 99.30億円 | 50.20億円 |
| SteelPlateRelated | 1,142.91億円 | 98.59億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 10,300.00億円 |
| 営業利益予想 | 300.00億円 |
| 経常利益予想 | 350.00億円 |
| 当期純利益予想 | 220.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 300.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 199.51円 |
| 1株当たり配当金予想 | 93.00円 |
2026年度は売上高が9,632億円(+4.4%)と増収、営業利益が520億円(+51.8%)と大幅な増益で、四半期でなく通期としても力強い業績回復を示した。営業利益率は5.4%と前年の3.7%から+169bp改善し、粗利率も14.6%とコスト環境の安定・価格転嫁の定着を示唆する。経常利益は582億円(+56.7%)、当期純利益は550億円(+144.5%)と大幅増益で、純利益率は5.7%(前年2.4%)へ+327bp改善した。営業外では受取配当金33億円、受取利息13億円、為替差益26億円が寄与し、金融収益面の追い風があった。特別利益は208億円(投資有価証券売却益180億円、固定資産売却益28億円)と大きく、当期純利益の押し上げ要因となっている。OCFは890億円で純利益の1.62倍、FCFは684億円と厚く、利益の現金化は総じて良好である。一方、現金転換率(OCF/EBITDA)は0.84倍とやや水準を下回り、運転資本(DSO 86日、DIO 92日、CCC 128日)の負荷が残る。セグメント別では主力のPackagingは売上構成比57.9%、営業利益268億円(マージン4.4%)と規模は大きいが、利益率は他セグメント比で低い。Engineering・充填・物流は売上+16.4%、営業利益+134.1%と回復が鮮明で、事業ポートフォリオの多角化効果が出ている。財務は流動比率196%、当座比率157%と流動性は堅固、Debt/EBITDA 1.73倍、インタレストカバレッジ27.5倍で信用体質も良好である。短期負債比率は46.5%と高めだが、現金/短期負債1.44倍によりリファイナンスリスクは一定程度緩和される。ROEは7.6%と改善したが、依然として1桁台で資本効率には余地がある(ROIC 4.8%)。配当は年間132円、配当性向は36.8%、FCFカバレッジは3.39倍と持続可能性は高い。自社株買い257億円を含む総還元は親会社株主帰属利益に対し約76%と積極的で、資本効率改善の意志を示す。もっとも、当期の純利益には一時的要素(特別利益208億円)が大きく、来期以降は平準化が想定される。実際、会社計画は翌期営業利益300億円、親会社株主に帰属する当期純利益300億円と今期比で減益見通しで、特別要因の剥落と運転資本の正常化、原材料価格・為替の変動に対する慎重姿勢がうかがえる。今後はPackagingの収益性引き上げ、運転資本効率の改善、特殊利益依存からの脱却が中期テーマとなる。
ROEはデュポン分解で、純利益率5.7%×総資産回転率0.776×財務レバレッジ1.71=約7.6%となる。今期の改善は主に純利益率の上昇(+327bp)が牽引し、営業利益率の改善(+169bp)と営業外・特別要因の寄与が効いた。総資産回転率は0.776と製造業として中庸で大きな変化は限定的、レバレッジも1.71倍と保守的水準で安定的である。ビジネス面では、価格転嫁の定着とエネルギー・原材料コストの安定により粗利が改善、販管費は885億円とほぼ横ばいで営業レバレッジが発現した。為替差益や配当金などの非営業要因も純利益率押し上げに寄与し、投資有価証券売却益など一時的要素の影響が大きい点は留意が必要で、持続性は限定的と評価する。トレンド面では売上成長率(+4.4%)に対し販管費の伸びは抑制され、コストコントロールは良好。一方、粗利率14.6%は業界ベンチマーク(>20%)に届かず、主力Packagingの低マージン構造が足かせで、中期的な利益率改善施策が鍵となる。
売上は国内横ばい、アジア・その他地域の伸長で全体+4.4%。セグメントではEngineering・充填・物流(+16.4%)と機能材料(+11.4%)が牽引した。営業増益は価格転嫁の浸透とミックス改善、コスト安定が主因で、固定費の伸び抑制が効果的に作用。今期の純利益増には特別利益208億円の寄与が大きく、来期はこの反動で減益ガイダンス(営業利益300億円、親会社株主帰属利益300億円)と保守的。中期的にはEngineering・機能材料の高成長・高マージン化と主力Packagingのマージン底上げが持続成長のカタリスト。運転資本の効率化(DSO/DIO短縮)がキャッシュ創出力の更なる押し上げ余地となる。
流動比率195.7%、当座比率156.9%と流動性は十分。Debt/EBITDA 1.73倍、EBITベースのインタレストカバレッジ13.5倍、EBITDAカバレッジ27.5倍で負債耐性は高い。負債資本倍率0.71倍、Debt/Capital 20.1%と資本構成は保守的。短期負債比率46.5%は高めでリファイナンス感応度があるが、現金/短期負債1.44倍と流動資産裏付けが相応にあり、満期ミスマッチリスクは管理可能。退職給付負債310億円はあるが、バランスシート全体から見た負担は限定的。オフバランスの示唆は特段みられない。
長期借入金: -323.4億円(-24.8%)- 返済進捗により長期負債を圧縮、金利感応度の抑制に寄与。短期借入金: +95.4億円(+12.6%)- 長短入替により短期負債比率が上昇、リファイナンス管理が重要。未払法人税等: +104.1億円(+123%)- 利益増加に伴う税負担増で流動負債が増加。建設仮勘定: +61.1億円(+39.2%)- 投資パイプラインの拡大、将来の稼働率・減価償却負担増に留意。年金資産(純額): +112.4億円(+28.4%)- 市況改善等により純資産の押し上げ要因。非流動負債: -279.5億円(-12.4%)- 長期借入金の減少等で財務安定性が向上。
営業CFは890億円と純利益の1.62倍で品質は高い。EBITDA1,059億円に対するOCFは0.84倍で、運転資本の積み上がりが現金転換をやや抑制。FCFは684億円で、配当支払いを大幅に上回り、配当+通常CapExの自己完結度は高い。運転資本では売掛金・在庫の滞留(DSO 86日、DIO 92日)が継続し、CCC 128日と長い。来期はCCC短縮がOCF/EBITDA改善の主ドライバーとなる。
年間配当132円で配当性向は36.8%と持続可能域(<60%)。FCFカバレッジ3.39倍と安全域が厚い。自社株買い257億円を含む総還元は親会社株主帰属利益比で約76%と積極的だが、FCF(684億円)の範囲内で賄えており財務の毀損はない。来期は利益平準化見込みの中でも、配当方針は安定配当を継続可能とみられるが、総還元は業績進捗と投資機会のバランスで機動的運用が望ましい。
ビジネスリスクとして、主力Packagingの低マージン構造に起因する収益ボラティリティ、原材料(鋼板、樹脂)価格・エネルギーコストの変動リスク、為替変動による海外事業・調達コストへの影響、セグメント集中(Packaging売上比57.9%)による事業ポートフォリオ偏重が挙げられます。
財務リスクとしては、短期負債比率46.5%によるリファイナンス感応度上昇、DSO 86日、DIO 92日、CCC 128日と運転資本の資金拘束、ROIC 4.8%と資本効率の低さ(資本コスト乖離リスク)が挙げられます。
主な懸念事項としては、特別利益(208億円)依存の純利益押し上げは来期反動リスク、粗利率14.6%と業界ベンチマーク未達(<20%)、売掛債権・在庫の回転日数長期化による現金転換率の抑制が挙げられます。
重要ポイントとして、コア収益(営業利益)は大幅回復し、コストコントロールの成果が明確、純利益は特別利益の寄与が大きく、一時要因の剥落に注意、運転資本効率がボトルネックで、CCC短縮が次の価値創出ドライバー、財務体質は堅固(Debt/EBITDA 1.73倍、当座比率157%)で還元余力あり、主力Packagingのマージン改善と高採算セグメントの拡大が評価ポイントが挙げられます。
注視すべき指標は、Packagingの営業利益率(目標5%超)、CCC(目標90日未満)、DSO・DIOの四半期推移、粗利率(20%へのギャップ縮小度合い)、特別損益の発生規模(平準化の進展)、Debt/EBITDAと短期負債比率(リファイナンス需要)です。
セクター内ポジションについては、国内容器・素材系製造の中で、財務安全性とキャッシュ創出力は上位だが、粗利率とROICは中位以下。ポートフォリオ内の高採算事業(機能材料、不動産、鋼板関連)の伸長と主力の収益改善が進めば、同業平均並みの資本効率へ収斂余地。