- 売上高: 538.32億円
- 営業利益: -6.72億円
- 当期純利益: -13.54億円
- 1株当たり当期純利益: -45.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 538.32億円 | 635.03億円 | -15.2% |
| 売上原価 | 514.98億円 | 559.23億円 | -7.9% |
| 売上総利益 | 23.33億円 | 75.80億円 | -69.2% |
| 販管費 | 30.05億円 | 41.96億円 | -28.4% |
| 営業利益 | -6.72億円 | 33.83億円 | -119.9% |
| 営業外収益 | 4.35億円 | 6.76億円 | -35.7% |
| 営業外費用 | 9.45億円 | 13.22億円 | -28.5% |
| 経常利益 | -11.82億円 | 27.36億円 | -143.2% |
| 税引前利益 | -10.22億円 | 46.90億円 | -121.8% |
| 法人税等 | 3.31億円 | 4.82億円 | -31.3% |
| 当期純利益 | -13.54億円 | 42.08億円 | -132.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -13.54億円 | 42.08億円 | -132.2% |
| 包括利益 | -47.28億円 | 40.29億円 | -217.3% |
| 減価償却費 | 6.89億円 | 14.23億円 | -51.6% |
| 支払利息 | 6.38億円 | 7.15億円 | -10.8% |
| 1株当たり当期純利益 | -45.86円 | 309.92円 | -114.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 735.01億円 | 748.96億円 | -13.95億円 |
| 現金預金 | 75.99億円 | 209.79億円 | -133.80億円 |
| 売掛金 | 112.67億円 | 98.16億円 | +14.51億円 |
| 棚卸資産 | 86.04億円 | 117.19億円 | -31.15億円 |
| 固定資産 | 238.52億円 | 244.02億円 | -5.50億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -124.38億円 | 16.43億円 | -140.81億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -5.25億円 | -10.24億円 | +4.99億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -2.5% |
| 粗利益率 | 4.3% |
| 流動比率 | 279.0% |
| 当座比率 | 246.3% |
| 負債資本倍率 | 17.19倍 |
| インタレストカバレッジ | -1.05倍 |
| EBITDAマージン | 0.0% |
| 実効税率 | -32.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -15.2% |
| 営業利益前年同期比 | -53.8% |
| 経常利益前年同期比 | -51.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 13.59百万株 |
| 自己株式数 | 8千株 |
| 期中平均株式数 | 29.54百万株 |
| 1株当たり純資産 | 394.25円 |
| EBITDA | 17百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 |
|---|
| ElectronicComponentsAndAdvancedMaterials | 18.70億円 |
| EnvironmentAndRecycling | 0円 |
| MineralResource | 47.17億円 |
| Smelting | 3.68億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,184.00億円 |
| 営業利益予想 | 26.00億円 |
| 経常利益予想 | 18.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 13.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 44.02円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の東邦亜鉛は、売上の減速とコスト高・金融費用負担が重なり、営業赤字・経常赤字・最終赤字を計上し、収益性と財務耐性の両面で厳しい四半期となりました。売上高は538.32億円で前年比-15.2%、売上総利益は23.33億円、粗利率は4.3%と薄利で、販管費30.05億円を吸収できず営業損失は-6.72億円です。営業外収益4.35億円に対し営業外費用9.45億円(うち支払利息6.38億円)が上回り、経常損失は-11.82億円、当期純損失は-13.54億円に拡大しました。包括利益は-47.28億円と純損失を大きく上回り、その他包括損失(評価差額や為替換算等)の逆風が示唆されます。営業利益率は-1.25%(営業損失/売上高)で、粗利率は4.3%に留まり、精錬マージンや金属価格環境の厳しさが示されています。利払い能力はインタレストカバレッジ-1.05倍と脆弱で、金利負担が損益を圧迫しています。貸借対照表では総資産973.54億円に対し純資産53.53億円と自己資本が薄く、負債資本倍率は17.19倍と極めて高レバレッジの状態です。流動資産735.01億円に対し流動負債263.46億円で流動比率は279%と高い一方、固定負債656.54億円(長期借入金620.26億円)が重く、満期ストラクチャー面の圧力は継続します。営業キャッシュフローは-124.38億円と大幅流出で、損益(純損失-13.54億円)との乖離が大きく、運転資本の膨張や在庫・債権増減の逆回転が示唆されます。設備投資は7.70億円規模であるため、簡易FCF(営業CF−CAPEX)は-132.08億円程度とみられ、外部資金依存が高い局面です。デュポン分解では純利益率-2.5%、総資産回転率0.553、財務レバレッジ18.19倍からROEは-25.3%と算出され、低採算×高レバレッジが資本効率を大幅に毀損しています。ROICは-1.1%と資本コストに大きく未達で、投下資本から価値創造できていない状況です。bp単位の利益率の前年同期比変化は開示不足で正確には算出不可ですが、売上減少と利払い負担増で営業・経常段階の収益性が悪化した公算が大きいです。営業CF/純利益は9.19倍という機械的比率は一見高品質に見えますが、符号の違いによる見かけ上の数値であり、実態は営業CFが大幅マイナスという品質懸念のシグナルです。将来に向けては、金属価格(亜鉛・鉛)およびTC/RC(製錬手数料)、為替(円安/円高)、エネルギーコストの動向が損益とCFの両面で決定的で、運転資本の是正・利払い圧縮・非中核資産の活用等による資本効率改善が急務です。極端に薄い自己資本(利益剰余金-338.40億円)と高レバレッジの持続可能性が最大のボトルネックで、コベナンツおよび資金調達環境の変化に留意が必要です。包括損失の拡大から、有価証券評価差額や為替換算の逆風が純資産を更に毀損するリスクも意識されます。政策的には、赤字事業のテコ入れ、操業度の最適化、在庫回転の改善が短期の改善策となり、長期は高ROIC案件への再配分が鍵です。配当については開示がなく、損失・FCF赤字の現状では実行余地に制約があると見ます。結論として、期間内の業績は需要・市況・金利の三重逆風を反映したもので、資本構成の脆弱性が収益低迷を通じて更に露呈した四半期です。
・ROE分解(デュポン):ROE -25.3% = 純利益率 -2.5% × 総資産回転率 0.553 × 財務レバレッジ 18.19倍。
・変化の最も大きい要素:現時点の水準では財務レバレッジ(18.19倍)がROE変動感度を最も増幅し、採算悪化(純利益率マイナス)が直接ROEを押し下げています。総資産回転率も0.553と低めで、固定費負担の吸収が進んでいないことを示唆。
・ビジネス上の理由:粗利率4.3%の薄利構造、販管費30.05億円の固定費吸収不足、支払利息6.38億円等の金融費用増で、営業〜経常段階の利益が圧迫。金属価格軟化やTC/RC・エネルギーコスト上昇、為替の揺らぎが背景と推察。
・持続性評価:利払い負担とレバレッジの高さは構造的で短期に是正しにくい一方、金属市況・為替は循環要因で可変。したがって純利益率は市況次第で改善余地があるが、レバレッジの負の効果は当面持続しやすい。
・懸念トレンド:売上-15.2%に対し販管費は30.05億円と高止まりで、営業レバレッジが逆回転。インタレストカバレッジ-1.05倍は、営業利益の伸び以上に金融費用が収益性を侵食しているサイン。
・売上の持続可能性:売上高538.32億円(-15.2%)は、需要軟化・市況(亜鉛/鉛)下落や金属販売数量/価格下押しの影響が示唆され、下期は価格反発・操業度調整・為替動向が回復可否を左右。
・利益の質:営業赤字(-6.72億円)に加え、支払利息6.38億円が経常赤字拡大に寄与。包括損失-47.28億円から、評価性の要因が純資産を毀損しており、PL単体以上にバランスシート劣化が進行。
・見通し:短期は在庫調整・運転資本圧縮(売掛・棚卸回転改善)、エネルギー調達コスト最適化、治金収率・操業効率改善による粗利率テコ入れが必須。中期は高ROIC投資への選別と負債削減がカギ。市況反転があれば利益率は弾性高く回復し得るが、レバレッジ負担が回復幅を相殺するリスク。
・流動性:流動資産735.01億円、流動負債263.46億円で流動比率279%・当座比率246%と短期流動性は表面上良好。
・資本構成:総負債920.01億円に対し純資産53.53億円、負債資本倍率17.19倍と極めて高レバレッジ。明確な警告水準(D/E>2.0)。利益剰余金は-338.40億円で自己資本は薄く、自己資本比率は低位と推定。
・支払能力:インタレストカバレッジ-1.05倍で利払い原資が不足。長期借入金620.26億円が固定負債656.54億円の大半を占め、満期再編・金利再設定時のリスクが高い。
・満期ミスマッチ:短期負債より長期負債の比重が大きく、目先の流動性は維持しやすいが、長期の返済原資(安定的な営業CF)が不足しており、構造的なミスマッチ懸念は残る。
・オフバランス:リース債務・保証等の開示はN/Aで、追加のオフバランス債務の有無は不明。
・営業CFは-124.38億円と大幅流出で、純損失-13.54億円に対し乖離が大きい(営業CF/純利益 9.19倍は符号の影響による見かけ上の良好値であり、実態は品質懸念)。
・運転資本:売掛金112.67億円、棚卸86.04億円、買掛金74.84億円から、運転資本471.55億円がバランスシート上で厚く、在庫・債権の積み上がりが営業CF悪化要因となった可能性。
・FCF持続性:投資CFはN/Aだが、設備投資7.70億円をCAPEXの代理とすると簡易FCFは-132.08億円。配当・負債返済・金利支払いの自走は困難で、外部資金に依存。
・運転資本操作の兆候:売上減少期に営業CFが大幅マイナスであることは、在庫回転の悪化や回収サイトの延伸を示唆。下期に是正されるか注視が必要。
・配当方針/実績はN/A。今期は当期純損失・営業CF赤字・簡易FCF赤字であり、仮に配当を実施する場合は内部資金やFCFでは賄い難い。
・配当性向:損失計上につき算出不可だが、持続性の観点では無配/減配バイアスが強い環境。
・カバレッジ:FCFカバレッジは実質的に不足。まずは収益・CFの黒字化とレバレッジ圧縮が前提となる見込み。
ビジネスリスク:
- 金属価格(亜鉛・鉛)下落による粗利率・在庫評価影響
- TC/RCの変動および製錬マージンの圧縮
- エネルギー価格高止まりによるコスト上昇
- 為替変動(円高/円安)による採算・評価差額の変動
- 操業度低下や歩留まり悪化による固定費の未吸収
財務リスク:
- 極めて高いレバレッジ(D/E 17.19倍)と自己資本の薄さ
- インタレストカバレッジ-1.05倍による利払い能力不足
- 営業CF大幅マイナスとFCF赤字の継続
- 長期借入の再調達・金利再設定リスク
- 包括損失の拡大による純資産の更なる毀損
主な懸念事項:
- ROIC -1.1%で資本コスト未達、価値毀損が進行
- 運転資本の膨張による資金繰り悪化
- 評価差額・為替換算差損等のOCIによる純資産圧迫
- コベナンツ・信用格付への下押し圧力
- 追加の資本対策(増資・資産売却)の必要性
重要ポイント:
- 売上-15.2%・粗利率4.3%・営業赤字で採算が大幅に低下
- インタレストカバレッジ-1.05倍、D/E 17.19倍と資本構成は脆弱
- 営業CF-124.38億円、簡易FCF-132.08億円と資金需要が大きい
- ROE -25.3%、ROIC -1.1%で資本効率は大幅未達
- 包括損失-47.28億円で純資産毀損が進行
注視すべき指標:
- 金属価格(亜鉛/鉛)とTC/RCの四半期推移
- 営業CFと運転資本(在庫・売掛・買掛)の回転指標
- インタレストカバレッジと平均借入金利、借入満期プロファイル
- ROICと事業別マージン(精錬・リサイクル等)
- 包括利益の内訳(評価差額・為替換算差額)
セクター内ポジション:
非鉄製錬各社の中でもレバレッジの高さと営業CFの弱さが目立ち、金属市況反発の恩恵に対する感応度は高い一方、下押し局面での耐性は相対的に低い。短期の改善は運転資本是正とコストコントロール、長期は負債削減と高ROIC案件への再配分がカギ。
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