- 売上高: 126.72億円
- 営業利益: 4.47億円
- 当期純利益: 3.29億円
- 1株当たり当期純利益: 49.90円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 126.72億円 | 119.73億円 | +5.8% |
| 売上原価 | 109.28億円 | 103.96億円 | +5.1% |
| 売上総利益 | 17.44億円 | 15.78億円 | +10.6% |
| 販管費 | 12.97億円 | 12.74億円 | +1.8% |
| 営業利益 | 4.47億円 | 3.04億円 | +47.0% |
| 営業外収益 | 46百万円 | 36百万円 | +27.3% |
| 営業外費用 | 10百万円 | 5百万円 | +109.3% |
| 経常利益 | 4.83億円 | 3.35億円 | +44.2% |
| 税引前利益 | 4.84億円 | 3.35億円 | +44.3% |
| 法人税等 | 1.55億円 | 1.13億円 | +37.2% |
| 当期純利益 | 3.29億円 | 2.23億円 | +47.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3.01億円 | 1.91億円 | +57.6% |
| 包括利益 | 3.31億円 | 2.23億円 | +48.4% |
| 減価償却費 | 1.99億円 | 2.18億円 | -8.9% |
| 支払利息 | 6百万円 | 4百万円 | +71.3% |
| 1株当たり当期純利益 | 49.90円 | 31.66円 | +57.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 136.91億円 | 137.97億円 | -1.06億円 |
| 現金預金 | 33.30億円 | 31.29億円 | +2.01億円 |
| 売掛金 | 34.93億円 | 35.90億円 | -98百万円 |
| 棚卸資産 | 26.21億円 | 26.91億円 | -70百万円 |
| 固定資産 | 56.14億円 | 54.99億円 | +1.15億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 9.14億円 | 3.31億円 | +5.83億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.92億円 | -6.31億円 | +2.39億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 1,658.74円 |
| 純利益率 | 2.4% |
| 粗利益率 | 13.8% |
| 流動比率 | 171.4% |
| 当座比率 | 138.6% |
| 負債資本倍率 | 0.80倍 |
| インタレストカバレッジ | 68.83倍 |
| EBITDAマージン | 5.1% |
| 実効税率 | 32.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.8% |
| 営業利益前年同期比 | +47.2% |
| 経常利益前年同期比 | +44.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +57.6% |
| 包括利益前年同期比 | +48.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.09百万株 |
| 自己株式数 | 47千株 |
| 期中平均株式数 | 6.04百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,774.86円 |
| EBITDA | 6.46億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 22.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 253.00億円 |
| 営業利益予想 | 7.60億円 |
| 経常利益予想 | 8.10億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 82.72円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のサンユウは、売上高+5.8%の増収と営業利益+47.2%の大幅増益で、収益性の改善が鮮明な良好な四半期でした。売上高は126.72億円、売上総利益は17.44億円で粗利率は13.8%と確認され、費用面では販管費12.97億円を吸収して営業利益は4.47億円に拡大しました。営業利益率は3.5%と推定され、前年同期の約2.5%(営業利益3.04億円、売上約119.8億円と逆算)から約100bp改善しました。経常利益は4.83億円(+44.2%)、当期純利益は3.01億円(+57.6%)とボトムラインも大きく伸長し、純利益率は約2.4%で前年の約1.6%から約80bp改善しています。営業外収益は0.46億円(受取配当0.21億円、受取利息0.02億円を含む)で、営業外収入比率は15.3%と一定の寄与が見られますが、あくまで増益の主因は営業段階の改善です。デュポン分解では純利益率2.4%、総資産回転率0.656、財務レバレッジ1.80倍からROEは2.8%と算出され、報告値と一致します。営業キャッシュフローは9.14億円と純利益(3.01億円)を大きく上回り、営業CF/純利益は3.04倍と非常に高く、利益の質は高いと評価できます。流動比率171%、当座比率139%、インタレストカバレッジ約69倍と流動性・支払能力は堅固で、総借入15.1億円に対して現金33.3億円とネットキャッシュ基調です。一方で、ROICは3.4%と5%を下回り、資本効率面は警戒シグナルが点灯しています。営業外に依存しない増益はポジティブですが、構造的な収益力(粗利率・付加価値、資産回転効率)とROICの改善が次の課題です。投資CFの全体像や配当金総額が未記載のためFCFと株主還元の完全な整合性は検証できませんが、設備投資3.01億円を控除した準FCFは約6.13億円と推定され、内部資金創出力は良好です。配当性向は44.5%とされ、仮に通期も同水準なら持続可能性は高いとみられます。前期比で営業レバレッジが効いており、インプットコストや販売価格のスプレッド改善が示唆されますが、鋼材価格・エネルギー価格・為替など外部要因の反転には注意が必要です。総じて、今期は効率的な費用コントロールと良好なキャッシュ創出に支えられた質の高い増益期であり、今後はROIC>5%回復と2桁の営業利益率は難しいものの、3–4%台後半の営業利益率定着と資産回転率の引き上げが鍵となります。なお、商社的な持分法投資利益は未記載であり、本社は製造業に近い事業ポートフォリオのため、商社フレームの適用は限定的です。データ面では投資CF、配当総額、持分法内訳が未記載で、一部の推定を含む点に留意ください。
ステップ1(ROE分解):ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ=2.4%×0.656×1.80≈2.8%。ステップ2(変化の大きい要素):前年同期比の伸びから逆算すると、最も改善したのは純利益率(営業利益率改善に起因)で、総資産回転率とレバレッジは大きな変化要因ではないと評価。ステップ3(ビジネス上の理由):売上+5.8%に対し営業利益+47.2%と大幅に上振れ、値上げ・製品ミックス改善・歩留/稼働率改善・エネルギー/物流コストの安定化などにより粗利率と販管費率のレベニュー・レバレッジが効いた可能性が高い。営業外収益の増分(受取配当/利息)も純利益率をわずかに押し上げた。ステップ4(持続性評価):価格スプレッドの改善が主因であれば、資源・鋼材価格の市況次第で逆風もありうる一方、販管費の固定費吸収による改善は需要が維持されれば一定程度持続可能。よって純利益率の全幅は循環的、一部は構造的と評価。ステップ5(懸念トレンド):販管費明細の未記載項目が多く、コスト再膨張リスクの可視性が低い。さらにROICが3.4%と低位にとどまり、資本効率改善(売上総利益率拡大と総資産回転率の向上)が急務。営業利益率は約100bp改善(約2.5%→約3.5%)したが、依然として絶対水準は薄く、原材料高や需要減速時には逆回転しやすい点に注意。
売上は126.72億円で前年比+5.8%、自動車・建設向け等の需要底堅さを反映した増収とみられます。営業利益は+47.2%と大幅増で、営業レバレッジが強く発現。純利益も+57.6%増で純利益率は約80bp改善。持続可能性については、(1)価格改定・製品ミックスが継続できるか、(2)エネルギー/物流コストの再上昇がないか、(3)在庫水準26.21億円の回転が円滑か、が鍵。利益の質は営業CF9.14億円が純利益3.01億円の3.04倍と極めて高く、未実現利益や運転資本膨張に依存しない増益と評価。通期見通しについては非開示項目が多いが、現時点の営業利益率3.5%水準の維持と売上の片桁成長が前提なら、ROEの漸進的改善が見込める一方、ROICは低位(3.4%)のため、過度な投資拡大より既存資産の回転向上・高付加価値品比率の引き上げが優先課題。
流動比率171.4%、当座比率138.6%で流動性は健全域。総資産193.04億円に対し現金33.30億円・売掛金34.93億円・棚卸26.21億円と流動資産が厚く、短期借入金12.30億円・買掛金17.52億円など流動負債79.88億円を十分にカバー。D/E(負債資本倍率)0.80倍は保守的レンジ内で、警告基準(>2.0)には遠い。インタレストカバレッジ約68.8倍と金利耐性も非常に高い。満期ミスマッチの観点では、短期負債に対し現金・売掛・在庫の流動資産が潤沢で短期資金繰りの余裕は大きい。総借入(短長計)15.07億円に対し現金33.3億円でネットキャッシュ約18億円とみられる。オフバランス債務の情報は未記載で確認不能。
営業CFは9.14億円で純利益3.01億円の3.04倍と高品質(>1.0倍のベンチマークを大幅に上回る)。投資CF全体は未記載だが、設備投資額-3.01億円が開示されており、これを用いた準フリーCF(営業CF−設備投資)は約6.13億円と推定される。財務CFは-3.92億円で、借入返済や配当支払いによるキャッシュアウトが示唆される(内訳未記載)。運転資本については、売掛金34.93億円・棚卸26.21億円・買掛金17.52億円の水準から、売上拡大局面に沿った正常な積み増しと判断するが、投資CF未記載のため在庫評価差額や与信条件の変化は特定できない。営業CF/純利益<0.8の品質問題は該当せず、むしろ回収・在庫回転と利益実現性は良好と評価。
配当性向(計算値)44.5%はベンチマーク<60%に収まり、持続可能性は高い水準。ただし配当金総額・期別配当は未記載で、算定基礎(通期/半期、特別配当の有無)は不明。純利益3.01億円×44.5%を機械的に当期配当総額と仮定すると約1.34億円で、準フリーCF約6.13億円(営業CF−設備投資ベース)に対するカバレッジは約4.6倍と十分な余裕がある。ネットキャッシュ基調で財務余力も厚い一方、ROICが低位のため、今後は配当と同時に資本効率改善投資(高採算領域への選択と集中、低回転資産の圧縮)とのバランスが焦点。データ欠落によりFCFカバレッジの厳密計測は不可である点に留意。
ビジネスリスク:
- 原材料価格(鋼材・鉄スクラップ)とエネルギー価格の上昇によるスプレッド圧縮リスク
- 主要需要産業(自動車、建設、産業機械)のサイクル変動による数量・稼働率の低下
- 製品ミックス悪化や価格競争激化による粗利率低下
- 為替変動(輸出入比率次第)による原価・販売価格の変動
- サプライチェーン混乱や物流コスト上昇の再燃
財務リスク:
- ROIC 3.4%と資本効率の低位停滞
- 在庫26.21億円の評価損リスク(市況下落時)
- 営業外収益(受取配当等)への相対的依存度上昇時の利益ボラ(営業外収入比率15.3%)
- 投資CF内訳未開示に伴う大型投資・減損の把握遅延リスク
主な懸念事項:
- マージン改善の一部が市況寄与で持続性に不確実性
- ROE 2.8%・ROIC 3.4%と資本コストを下回る可能性(資本効率警告)
- 配当総額・投資計画の未開示により還元と成長投資の両立度合いが評価困難
重要ポイント:
- 営業レバレッジの発現で営業利益率は約100bp改善、純利益率も約80bp改善
- 営業CF/純利益3.04倍とキャッシュ創出は非常に良好、ネットキャッシュ基調
- 一方でROIC 3.4%と資本効率が課題、構造的な改善アクションが必要
- 原材料・エネルギー価格と為替の反転によりマージン逆風リスク
- 投資CF・配当総額未記載でFCFと還元の整合評価に不確実性
注視すべき指標:
- 粗利率と販売価格−原材料価格スプレッド
- 営業利益率(3.5%水準の維持可否)
- 在庫回転日数・売掛回収日数
- ROIC(>5%回復への進捗)と総資産回転率
- 設備投資計画と減価償却のバランス(過剰投資の有無)
- 配当方針(総還元性向、自己株買いの活用)
セクター内ポジション:
財務安全性は同業比でも強固(高流動性・高カバレッジ・ネットキャッシュ)だが、利益率・ROICは同業上位に比べて低位。市況に左右されやすい一方、費用規律とミックス改善が進めば相対的な収益性ギャップ縮小余地。
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