クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥17.0億 | ¥13.8億 | +23.2% |
| 営業利益 | ¥4.3億 | ¥2.7億 | +58.2% |
| 経常利益 | ¥4.3億 | ¥2.7億 | +57.8% |
| 純利益 | ¥3.0億 | ¥1.9億 | +58.6% |
| ROE(年換算) | 17.4% | 12.4% | - |
Executive Summary
増収に加えて利益率の大幅改善が伴い、増収増益の質の高い決算となった。売上高は17.0億円(前年比+23.2%)、営業利益は4.3億円(同+58.2%)、経常利益は4.3億円(同+57.8%)、純利益は3.0億円(同+58.6%)となった。増益率が増収率を大きく上回った要因は、粗利率が47.5%から52.5%へ上昇したことと、販管費増加率20.6%が売上成長率を下回ったことによる営業レバレッジの効果である。
業績変動要因
【売上高】売上高は17.0億円で前年同期比+23.2%増となった。契約負債は5.84億円で流動負債の70.9%を占め、受注済み契約に基づく将来の売上の一定の可視性を示している。
【損益】営業利益は4.3億円(+58.2%)、経常利益は4.3億円(+57.8%)、純利益は3.0億円(+58.6%)と、いずれも増収率を大きく上回る伸びとなった。粗利率は498bp、営業利益率は556bp改善し、収益拡大は本業の採算改善に主に裏付けられている。営業外損益は純額で小さく、経常利益は営業利益とほぼ同水準である。税引前利益4.3億円に対し実効税率は31.0%で、純利益との差額1.3億円は主に法人税等による。結論として増収増益であり、利益成長が売上成長を上回る内容である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は25.1%(前年19.5%)、純利益率は17.4%(前年13.5%)と、いずれも大幅に改善した。粗利率は52.5%で前年の47.5%から上昇している。【キャッシュ品質】現金及び預金は23.2億円で総資産の74.9%を占め、営業外収支の規模は小さく利益の裏付けとなる資産は良好である。契約負債5.84億円は将来の履行義務に対応する資金性負債であり、キャッシュの質を損なう要因ではない。【投資効率】年換算ROEは17.4%、年換算総資産回転率は0.732倍、財務レバレッジは1.36倍であり、高いROEは高採算の本業に支えられ、過度な負債活用によるものではない。【財務健全性】自己資本比率は73.4%、流動比率は327.4%、負債資本倍率は0.36倍であり、いずれも保守的な財務構成を示す。
キャッシュフロー分析
CF計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は前年同期の19.98億円から23.19億円へ3.21億円増加し、総資産の74.9%を占める水準まで積み上がった。利益剰余金は10.42億円から12.62億円へ2.20億円増加し、Q3累計純利益2.96億円の蓄積が主因である。有形固定資産は3.80億円から3.20億円へ0.60億円減少しており、大型の投資支出は限定的だったとみられる。自己株式は0.60億円のマイナスから0.11億円のマイナスへ縮小し、純資産の増加に寄与した。全体として、営業活動による利益蓄積が資金の主な増加要因であり、資本効率を落とさない範囲で現金が積み上がっている状況がうかがえる。
収益の質
経常利益と純利益の差は法人税等によるもので、一時的要因による損益は確認されない。営業外収益は受取利息など0.03億円、営業外費用は支払手数料など0.01億円と規模が小さく、経常利益は営業利益とほぼ同水準にとどまる。このため今期の増益は本業の採算改善によるものであり、営業外の一時的な押し上げ効果に依存していない点で収益の質は高いと評価できる。一方で、仕掛品が前年同期のほぼゼロから0.22億円へ増加しており、案件進行に伴う原価滞留の増加を示す。総資産比では約0.7%と小さいが、受注損失引当金0.06億円とあわせて案件採算の推移をモニタリングする必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高23.2億円(前年比+19.4%)、営業利益5.2億円(同+23.4%)、経常利益5.2億円(同+23.1%)、純利益3.5億円(同+13.9%)である。Q3累計の進捗率は売上高73.3%、営業利益82.1%、経常利益82.3%、純利益84.1%であり、季節性を考慮した標準進捗率75%と比べ、売上高はやや下回るものの利益は明確に上回っている。利益進捗の先行は、現行の高採算が継続すれば通期予想に対して上振れの余地があることを示す一方、Q4における人件費や案件構成の変化が進捗の持続性を左右する。
株主還元
第2四半期配当は0円で、会社の通期配当予想は1株当たり15.0円である。通期予想EPS63.17円に基づく配当性向は23.7%であり、利益水準に対して配当は抑制的な設定となっている。現金及び預金23.2億円、負債資本倍率0.36倍という保守的な財務基盤は、配当の継続性を支える要素である。自社株買いに関するデータは確認されない。
リスク要因
-
利益率反転リスク: 営業利益率は前年比556bp改善したが、案件ミックスの変化や人材採用・処遇強化、研究開発投資の増加が生じた場合、現行の高い粗利率52.5%が反転低下する可能性がある。
-
案件採算・進捗リスク: 仕掛品が前年同期のほぼゼロから0.22億円へ増加しており、案件の進捗遅延や採算悪化が生じた場合、原価回収や引当のリスクが生じ得る。受注損失引当金は0.06億円である。
-
契約履行リスク: 契約負債5.84億円は流動負債の70.9%を占め将来売上の可視性を示す一方、履行遅延や契約更新の停滞が発生した場合には売上計上時期と採算に影響を与える可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 25.1% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +16.7pt |
| 純利益率 | 17.4% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +11.3pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、業種内で高収益グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 23.2% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | +12.8pt |
売上高成長率も業種中央値を上回り、業種内で高成長グループに位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
売上高+23.2%増に対し営業利益は+58.2%増となり、粗利率498bp・営業利益率556bpの改善が確認された。増収率を上回る増益は、販管費増加率が売上成長を下回ったことによる営業レバレッジが主因である。
-
通期予想に対するQ3累計の進捗は営業利益82.1%、純利益84.1%と、季節性を考慮した標準進捗75%を上回っており、利益面の進捗は良好である。
-
現金及び預金23.2億円、流動比率327.4%、負債資本倍率0.36倍と財務基盤は保守的であり、通期予想配当性向23.7%は利益水準に対して抑制的な設定となっている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 458円 |
| base(基準) | 472円 |
| bull(強気) | 490円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 405円 |
| 調整後予想EPS | 66.2円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 23.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.17倍 / 7.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 459円〜486円、ω±0.1で 470円〜474円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。