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55962026 第3四半期グロースJGAAP

アウトルックコンサルティング(5596) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は12.9億円(前年同期比+4.7%)、営業利益は4億円(同+18.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥12.9億¥12.3億+4.7%
営業利益¥4.0億¥3.3億+18.7%
経常利益¥3.8億¥3.3億+12.8%
純利益¥2.4億¥2.3億+3.2%
ROE(年換算)27.9%31.9%-

Executive Summary

今期は増収増益に加え、粗利益率改善と販管費抑制による営業レバレッジの発現が最大の特徴である。売上高は12.9億円(前年12.3億円、YoY+4.7%)、営業利益は4.0億円(前年3.3億円、YoY+18.7%)、経常利益は3.8億円(前年3.3億円、YoY+12.8%)、純利益は2.4億円(前年2.3億円、YoY+3.2%)となった。営業利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回った一方、実効税率上昇により純利益の増加率は限定的となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は12.9億円で前年同期比4.7%増となり、緩やかな増収にとどまった。通期会社予想20.0億円(YoY+20.9%)に対する進捗率は64.3%であり、標準的なQ3進捗率75%を下回るため、第4四半期の売上積み上げへの依存度が高い。契約負債は前年同期の0.3億円から2.9億円へ大幅増加しており、将来の役務提供に対応する先行受領の蓄積が売上認識の基盤となっている。

【損益】売上総利益は8.8億円、粗利率68.3%で前年同期の65.9%から改善した。販管費は4.8億円で前年同期比1.4%増にとどまり、売上成長率を下回ったことで固定費吸収が進み、営業利益率は30.7%(前年27.1%)へ上昇した。営業外費用(支払手数料0.2億円)が営業利益から経常利益への低下要因となり、経常利益は3.8億円(YoY+12.8%)となった。純利益は2.4億円(YoY+3.2%)で、実効税率は前年の30.6%(推定)から36.5%へ上昇し、増益率を押し下げている。増収増益であり、収益性改善が利益成長を牽引した。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は30.7%で前年同期の27.1%から約3.6pt改善し、純利益率は18.6%となった。ROE(年換算)は27.9%であり、純利益率18.6%、総資産回転率0.997回、財務レバレッジ1.51倍のバランスによって形成されている。【キャッシュ品質】現金及び預金は13.6億円で総資産の78.9%を占め、前年同期比55.3%増加した。契約負債2.9億円の増加は先行受領によるキャッシュ確保を伴っており、収益の裏付けとなる資金の質は良好である。【投資効率】固定資産は0.9億円と小規模であり、資産の大半が現金と流動資産で構成される軽装備型の事業構造である。【財務健全性】自己資本比率は66.3%、流動比率・当座比率はともに281.6%であり、短期・長期いずれの観点でも財務基盤は強固である。負債はすべて流動負債5.8億円で構成され、長期債務への依存はみられない。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないものの、BSの推移から資金動向は明確に読み取れる。現金及び預金は前年同期の8.7億円から13.6億円へ4.8億円(+55.3%)増加し、総資産に対する比率も78.9%まで上昇した。この増加の一因として、契約負債が0.3億円から2.9億円へ拡大したことが挙げられ、顧客からの先行受領が手元流動性を押し上げている。流動負債は同期間で2.6億円から5.8億円へ増加したが、流動資産16.3億円との対比で流動比率は281.6%と高水準を維持しており、資金繰りに懸念は見られない。純資産も9.7億円から11.4億円へ増加し、利益の内部留保が資本基盤の拡充に寄与している。

収益の質

今期の利益は特別損益を伴わず、営業利益から経常利益、純利益への連鎖は概ね本業由来の経常的な要因で説明できる。営業外収益は0.0億円と僅少で、営業外費用0.2億円(主に支払手数料)が経常利益を圧迫する主因となっている。特別損失は発生しておらず、一時的要因による利益の押し上げ・押し下げはみられない。一方、実効税率が前年から上昇したことが純利益の伸び(+3.2%)を営業利益(+18.7%)・経常利益(+12.8%)の伸びから大きく引き離しており、税負担の変動が今期の利益の質を評価する上での注目点となる。契約負債の大幅増加は将来の売上に対応する前受収益であり、アクルーアルの観点からは今後の履行義務の進捗確認が重要となる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高20.0億円(YoY+20.9%)、営業利益5.8億円(YoY+15.8%)、経常利益5.8億円(YoY+16.2%)、純利益4.0億円(YoY+6.8%)である。Q3累計の進捗率は売上高64.3%、営業利益68.1%、経常利益65.0%、純利益59.5%となり、いずれも標準的なQ3進捗率75%を下回る。第4四半期に必要な売上高は7.1億円、営業利益は1.9億円、純利益は1.6億円と算出され、特に純利益の達成には第4四半期の純利益率を18.6%(累計実績)から22.8%程度へ高める必要があり、税負担率の動向が進捗の鍵となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり17.00円である。累計純利益2.4億円と期中平均株式数3,157千株から算出される配当性向は約25.5%であり、一般的な目安である60%を大きく下回る。通期予想EPS127.45円に対しては配当17.00円で予想配当性向は約13.3%となる。現金及び預金13.6億円、自己資本比率66.3%という財務余力を踏まえると、現行の配当水準に対する持続性上の懸念は小さい。自社株買いに関する開示はなく、本レポートでは配当性向のみを評価対象としている。

リスク要因

  1. 通期予想達成に向けた第4四半期依存リスク: 売上高進捗率64.3%、純利益進捗率59.5%はいずれも標準的なQ3進捗率75%を下回り、第4四半期に売上高7.1億円・純利益1.6億円の積み上げが必要となる。

  2. 人材集約型事業に伴うコスト上昇リスク: ITコンサルティング・システム導入事業では専門人材の採用競争や賃金上昇が原価・販管費を押し上げる可能性があり、現在30.7%まで改善した営業利益率の持続性に影響を与えうる。

  3. 契約負債の売上転化リスク: 契約負債は前年同期の0.3億円から2.9億円へ大幅増加しており、将来の役務提供義務に対するサービス遂行の遅延や追加コストが発生した場合、利益認識に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率30.7%8.3% (3.6%–18.6%)+22.4pt
純利益率18.6%6.1% (2.3%–12.8%)+12.5pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.7%10.4% (-0.9%–19.9%)−5.8pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、高い収益性に対して成長ペースは相対的に緩やかである。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期の27.1%から30.7%へ約3.6pt改善しており、粗利益率上昇と販管費抑制による構造的な収益性改善が観察される。

  2. 通期予想に対する進捗率は売上高64.3%、純利益59.5%と標準的なQ3水準を下回り、第4四半期の業績寄与度が通期達成の重要な分岐点となる。

  3. 契約負債が前年同期比で大幅に増加しており、先行受領の拡大が将来の売上認識および手元流動性の双方に影響する構造的変化として注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)671円
base(基準)714円
bull(強気)769円
算出前提
1株純資産(BPS)360円
調整後予想EPS133.6円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向13.3%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.98倍 / 5.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 692円〜737円、ω±0.1で 703円〜730円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。