クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥34.7億 | ¥31.4億 | +10.5% |
| 営業利益 | ¥3.5億 | ¥3.1億 | +11.8% |
| 経常利益 | ¥3.8億 | ¥3.2億 | +17.7% |
| 純利益 | ¥2.5億 | ¥2.1億 | +20.9% |
| ROE | 10.9% | 9.5% | - |
Executive Summary
2026年度Q3累計決算(自2025年4月1日至2025年12月31日)は、売上高34.7億円(前年同期比+3.3億円 +10.5%)、営業利益3.5億円(同+0.4億円 +11.8%)、経常利益3.8億円(同+0.6億円 +17.7%)、純利益2.5億円(同+0.4億円 +20.9%)と増収増益を達成。売上総利益8.7億円(粗利率25.1%)から販管費5.2億円(販管費率15.1%)を差し引き、営業利益率10.0%を確保。営業外では受取配当金0.1億円(前年0.0億円から+0.1億円増)が経常利益押し上げに寄与し、経常利益率10.9%(前年10.2%)へ改善。ROE 10.9%(前年比+2.8pt)は純利益率改善と総資産回転率0.99倍、財務レバレッジ1.51倍に支えられている。
業績変動要因
【売上高】売上高は34.7億円(前年31.4億円から+10.5%)と増収。セグメント別では、システム開発事業が売上34.1億円(構成比98.2%)、営業利益3.3億円(利益率9.7%)で主力事業として牽引。就労支援事業は売上0.8億円(構成比2.3%)、営業利益0.2億円(利益率21.7%)と小規模だが高利益率を維持。システム開発事業の増収(前年31.1億円から+9.6%)が全体の成長を牽引し、就労支援事業は前年0.0億円から新規計上となった模様。セグメント集中度が高く、システム開発事業への依存度は98%超で事業リスク集中が顕著。【損益】売上原価26.0億円(前年23.8億円から+9.2%)の増加を売上成長が吸収し、粗利率は25.1%(前年24.3%から+0.8pt改善)。販管費5.2億円(前年4.5億円から+15.8%増)は売上増を上回る伸び率だが、営業利益は+11.8%の増益を確保。営業利益率10.0%(前年9.9%)は横ばい圏内。営業外収益0.3億円(主に受取配当金0.1億円、受取利息0.1億円)の増加(前年0.1億円から+0.2億円)により経常利益は+17.7%と営業利益を上回る伸び。営業外費用は0.0億円と僅少(支払利息0.0億円、為替差損0.0億円)。特別損失に投資有価証券評価損0.0億円を計上したが、税引前利益3.7億円(前年3.2億円から+17.1%)を確保。法人税等1.2億円(実効税率32.6%)控除後の純利益は2.5億円(+20.9%)。包括利益2.5億円は有価証券評価差額金-0.1億円のマイナス計上により純利益をわずかに下回る。経常利益と純利益の乖離は+2.2%で限定的だが、営業外収益の増加が経常段階での利益率改善に寄与。結論として増収増益を達成。
セグメント別分析
システム開発事業は売上高34.1億円(構成比98.2%)、営業利益3.3億円(利益率9.7%)で主力事業。前年売上31.1億円から+9.6%の増収を果たし、営業利益は前年3.4億円から-2.9%の微減だが絶対額では高水準を維持。就労支援事業は売上高0.8億円(構成比2.3%)、営業利益0.2億円(利益率21.7%)と小規模ながら高収益。前年は売上0.0億円、営業損失-0.3億円であり、黒字転換を果たした。セグメント間ではシステム開発事業の利益率9.7%に対し就労支援事業の利益率21.7%と約12pt差があり、就労支援事業は小規模ながら高付加価値事業として位置づけられる。ただし売上構成比98%超をシステム開発事業が占めるため、同事業の案件動向や受注環境が業績全体に直接影響する集中リスクが高い。
主要財務指標
【収益性】ROE 10.9%(前年6.5%から+4.4pt改善)は純利益率7.3%(前年6.6%から+0.7pt)、総資産回転率0.99倍(前年0.98倍)、財務レバレッジ1.51倍(前年1.47倍)の組合せ。営業利益率10.0%(前年9.9%)はほぼ横ばい、粗利率25.1%(前年24.3%から+0.8pt)の改善が収益性底支え。【キャッシュ品質】現金預金15.2億円(前年14.5億円から+4.8%増)に短期投資有価証券1.0億円を加えた現金同等物は16.2億円で、流動負債8.7億円に対するカバレッジ1.86倍。短期借入金0.5億円と長期借入金の短期返済分1.2億円を含む短期有利子負債1.7億円に対しては9.5倍のカバレッジを確保し、短期流動性は十分。【投資効率】総資産回転率0.99倍(前年0.98倍)は横ばい圏内で、投資有価証券10.1億円(前年6.2億円から+62.6%増)が総資産35.0億円中28.8%を占め、運用資産比率の上昇が回転率改善を抑制。【財務健全性】自己資本比率66.1%(前年68.1%から-2.0pt低下)は高水準を維持するも、長期借入金3.1億円(前年1.3億円から+145.1%増)により有利子負債が3.6億円へ増加。流動比率238.0%(前年244.1%から微減)、負債資本倍率0.51倍(前年0.47倍)とレバレッジは低位で保守的な財務構造を保つ。
キャッシュフロー分析
現金預金は前年14.5億円から当期15.2億円へ+0.7億円増加し、営業増益と受取配当金の増加が資金積み上げに寄与したと推察される。一方、投資有価証券が前年6.2億円から当期10.1億円へ+3.9億円増加しており、余剰資金を金融商品運用へ振り向ける動きが顕著。長期借入金が前年1.3億円から当期3.1億円へ+1.8億円増加し、財務活動では借入による資金調達を実施。短期借入金0.5億円は前年同水準で推移。運転資本では売掛金が前年6.1億円から当期5.3億円へ-0.8億円減少し、売掛金回転日数の短縮または回収効率改善が確認できる。買掛金は前年0.8億円から当期0.8億円とほぼ横ばい。仕掛品は前年0.0億円から当期0.1億円へ小幅増だが、仕掛品比率に関する品質アラート(仕掛品過剰: 100% > 40%)が出ており、進行中プロジェクトの長期化または完工遅延の可能性に留意。短期負債8.7億円に対する現金預金カバレッジ1.75倍で、流動性は強固。長期借入金増加により調達資金を投資有価証券や運転資本に配分した可能性があり、財務・投資活動のバランス変化が資金動向の特徴。
収益の質
経常利益3.8億円に対し営業利益3.5億円で、営業外純増は約0.3億円。内訳は営業外収益0.3億円(受取配当金0.1億円、受取利息0.1億円、その他0.1億円)が主で、営業外費用は0.0億円と僅少(支払利息0.0億円、為替差損0.0億円)。営業外収益は売上高の0.9%を占め、経常利益段階での利益率10.9%(営業利益率10.0%から+0.9pt)への押し上げに寄与。特別損益では投資有価証券評価損0.0億円を計上したが影響は軽微。純利益2.5億円は包括利益2.5億円とほぼ一致し、有価証券評価差額金-0.1億円のマイナス計上による乖離は限定的。営業活動からの収益が主体で、営業外収益の寄与度は小さく、収益構造は概ね健全。ただし投資有価証券10.1億円の増加により将来の評価損益リスクは高まっており、運用資産の質が今後の収益安定性に影響する可能性がある。
業績予想・ガイダンス
通期予想(2026年度通期)は売上高44.9億円(YoY +5.9%)、営業利益2.8億円(YoY -31.8%)、経常利益3.0億円(YoY -28.3%)、純利益2.0億円。Q3累計実績に対する進捗率は売上高77.3%(標準Q3進捗75%から+2.3pt先行)、営業利益124.3%(標準75%を+49.3pt超過)、経常利益126.7%(標準75%を+51.7pt超過)、純利益127.2%(標準75%を+52.2pt超過)と、利益進捗率が大幅に上振れ。通期予想の減益見通しに対しQ3時点で既に通期予想を上回る利益を計上しており、Q4に大幅減益または特別損失の計上が想定される。会社は通期予想修正なしとしており、Q4単独での営業損失-0.7億円、経常損失-0.8億円、純損失-0.5億円を織り込んだ前提と推察される。Q4での減益要因(季節性、プロジェクト損失、一時費用等)の開示がなく、予想前提の透明性は限定的。受注残高データの開示はないため、将来の売上可視性は評価不可。
株主還元
中間配当(Q2末)25円、期末配当予想32円の合計57円が年間配当見込み(ただし業績予想欄の配当予想29円と齟齬あり、実績ベースでは合計57円と判断)。期中平均株式数200万株を前提とすると年間配当総額1.1億円となり、純利益2.5億円に対する配当性向は45.2%。前年配当25円に対し当年57円は+128%の増配で、積極的な株主還元姿勢が確認できる。ただし通期予想純利益2.0億円に対し年間配当1.1億円では配当性向58%超となり、通期予想達成時には配当負担が高まる。自社株買いの開示はなく、総還元性向は配当性向45.2%に同じ。現金預金15.2億円は配当総額1.1億円の約14倍のカバレッジを持ち、短期的な配当支払能力は十分だが、通期減益見通し下では配当維持の前提条件に注意が必要。
リスク要因
- セグメント集中リスク: システム開発事業が売上の98.2%を占める単一事業依存度が極めて高く、特定顧客やプロジェクトの失注・採算悪化が業績全体に直結。受注残高や主要顧客情報の非開示により将来収益の可視性が低い。
- 投資有価証券評価リスク: 投資有価証券10.1億円が総資産の28.8%を占め、前年比+62.6%増。市場変動により評価損計上リスクが高まり、包括利益へのマイナス影響や売却損益の変動が収益を不安定化させる可能性。当期も有価証券評価差額金-0.1億円のマイナス計上が発生。
- 通期減益予想下のQ4業績リスク: Q3累計時点で通期営業利益予想を24.3%超過しており、Q4単独で営業損失-0.7億円を想定。予想修正なしの方針だが、Q4での大幅な収益性悪化または特別損失が発生した場合、年間利益水準と配当維持に影響を及ぼすリスク。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)収益性ではROE 10.9%が業種中央値8.1%(IQR 6.3%〜10.9%、n=10)の上限に位置し、業種内では高水準。営業利益率10.0%は業種中央値4.7%(IQR 1.8%〜12.4%、n=10)を大きく上回り、収益効率が優位。純利益率7.3%も業種中央値6.5%(IQR 3.6%〜13.5%、n=10)を上回る。健全性では自己資本比率66.1%が業種中央値52.3%(IQR 35.5%〜60.6%、n=10)を+13.8pt上回り、財務安全性は高い。流動比率238.0%(2.38倍)も業種中央値2.03倍(IQR 1.63倍〜3.24倍、n=9)の第3四分位近傍で流動性は強固。効率性では総資産回転率0.99倍が業種中央値0.82倍(IQR 0.44〜1.06、n=10)を上回り、資産効率も良好。成長性では売上高成長率+10.5%が業種中央値+5.7%(IQR -1.0%〜+11.6%、n=10)を+4.8pt上回り、業種内で高成長。EPS成長率+20.9%は業種中央値+24.0%(IQR -28.0%〜+45.0%、n=10)の第2四分位近傍で堅調。総じて収益性・健全性・成長性で業種内優位にあり、中堅IT受託企業として財務体質は良好だが、セグメント集中度と投資有価証券比率の高さが業種平均と比べたリスク特性となる。(業種: 情報・通信業、比較対象: 2025年Q3決算期、出所: 当社集計)
決算上の注目ポイント
決算上の注目ポイントは以下3点。1) Q3累計での営業利益率10.0%と純利益率7.3%は業種中央値を上回り、高収益体質を維持。ただし通期予想では営業利益率が6.2%へ低下見込みで、Q4の大幅減益要因(季節性、プロジェクト採算悪化、一時費用等)の開示が今後の透明性評価ポイント。2) 投資有価証券10.1億円(総資産比28.8%)の大幅増加と長期借入金+1.8億円の資金調達が同時進行しており、余剰資金運用の積極化がバランスシート構造を変化させている。金融資産の評価損益が包括利益・純資産に与える影響を今後もモニタリング必要。3) 配当性向45.2%(実績ベース)は株主還元を重視する姿勢を示すが、通期減益見通し下では配当維持の前提が変動リスクにさらされる。現金預金15.2億円のカバレッジは十分だが、Q4業績とフリーキャッシュフローの動向が配当持続性の鍵となる。セグメント集中度98%超のリスクと投資有価証券の増加は中長期的な監視ポイントとして位置づけられる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
AI財務分析
総括
2026年度第3四半期累計は、売上高34.69億円(前年同期比10.5%増)、営業利益3.47億円(同11.8%増)と、増収増益を確保した。経常利益は3.76億円(同17.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.52億円(同20.9%増)となり、営業段階を上回る利益成長となった。営業利益率は10.0%と前年同期の9.9%から約10bp拡大した。売上総利益率は25.1%と前年同期の24.3%から約86bp改善しており、増収に加えて売上原価率の改善が営業増益を支えた。純利益率は7.3%と前年同期の6.6%から約63bp上昇した。営業外では受取配当金0.14億円、受取利息0.07億円が寄与し、経常利益の増益率が営業利益を上回った。営業外収益0.33億円は売上高の0.9%であり、利益の主軸は営業利益である。特別損失は投資有価証券評価損を中心に0.02億円と小さく、税引前利益への影響は限定的である。システム開発事業は売上成長を維持した一方、セグメント利益率は低下した。就労支援事業は小規模ながら黒字化し、連結営業利益の増加に寄与した。通期会社計画に対する売上高進捗率は77.2%で、標準的な第3四半期進捗率75%を小幅に上回る。営業利益、経常利益および純利益は既に通期計画を上回っており、現計画は保守的な設定となっている。現金預金15.22億円、流動比率238.0%により短期流動性は強い。もっとも、長期借入金の増加と投資有価証券の積み増しにより、資本配分と金融資産のリスク管理は継続的な観察点となる。年間配当予想57円に対する予想配当性向は57.9%であり、利益計画を前提にした配当水準には一定の余力がある。
収益性分析
年換算ROEは14.5%であり、純利益率7.3%×総資産回転率1.320回×財務レバレッジ1.51倍に分解される。ROEの水準は「良好」な10~15%レンジの上限近辺で、収益性、資産効率、レバレッジが比較的均衡している。3因子のうち、収益性の改善が当期の利益成長に最も直接的に寄与した。売上総利益率が約86bp改善し、営業利益率も約10bp拡大したことから、増収に伴う原価吸収が確認できる。システム開発事業では売上高34.05億円(前年同期比9.6%増)に対し、セグメント利益は3.31億円(同2.4%減)、利益率は9.7%(前年同期10.9%)へ約120bp低下している。したがって、連結ベースの営業利益率改善は、就労支援事業の黒字化およびセグメント間・代理人取引に係る連結調整を含む構成変化の影響も受けている。就労支援事業は売上高0.64億円(同90.3%増)、セグメント利益0.17億円となり、前年同期の0.28億円の損失から改善した。CFA5因子では税負担係数0.673、金利負担係数1.079、EBITマージン10.0%である。金利負担係数が1を上回るのは受取利息・配当金などの営業外収益が支払利息を上回るためであり、利払い圧力は低い。実効税率32.6%は税引前利益に対して相応の水準であり、純利益の増加は主に営業・営業外双方の利益拡大による。販管費は前年同期の4.52億円から5.25億円へ16.2%増加し、売上高の10.5%増を上回った。システム開発事業の利益率低下と販管費の増勢が続く場合、今後の営業レバレッジには下押し圧力となる。
成長性評価
売上高は前年同期比10.5%増で、主力のシステム開発事業が同9.6%増と成長の中心である。就労支援事業は売上規模が0.64億円にとどまるものの、高成長と黒字化により利益ポートフォリオの補完要因となった。連結営業利益が同11.8%増となったため、売上成長は営業利益成長を伴っている。経常利益は同17.7%増、純利益は同20.9%増であり、営業外の受取配当金・受取利息も利益拡大に寄与した。通期予想の売上高44.91億円に対して第3四半期累計の進捗率は77.2%で、標準進捗率を2.2pt上回る。営業利益は通期予想2.76億円に対して125.8%、経常利益は同2.98億円に対して126.2%、純利益は同1.97億円に対して128.2%まで進捗している。通期計画は営業利益で前期比31.8%減、経常利益で同28.3%減を見込む一方、第3四半期累計は増益で推移しており、第4四半期には賞与、採用・人材投資、案件採算または季節性を織り込んだ利益減少が前提となっている可能性がある。会社は業績予想を修正していないため、計画対比で上振れた累計利益が通期にどの程度残るかが焦点となる。
財務健全性
流動比率・当座比率はいずれも238.0%で、流動資産20.82億円が流動負債8.75億円を大きく上回る。運転資本は12.07億円、現金預金は15.22億円であり、短期債務の支払能力は高い。流動負債に対する現金預金の比率も約174%であり、満期ミスマッチのリスクは限定的である。負債資本倍率は0.51倍、Debt/Capital比率は11.8%で、D/Eが2.0倍を超える、または流動比率が1.0倍を下回るといった警戒水準には該当しない。インタレストカバレッジは123.18倍で、支払利息0.03億円への利益余力は非常に大きい。長期借入金は前年同期の1.26億円から3.10億円へ1.84億円増加(+145.1%)した。借入増加は資本構成を直ちに悪化させる規模ではないが、投資有価証券の増加と併せ、資金調達と運用の実効利回り・価格変動リスクを確認する必要がある。投資有価証券は6.19億円から10.06億円へ3.87億円増加(+62.6%)し、総資産の28.7%を占める。評価差額等はマイナス0.16億円であり、保有有価証券の時価変動は包括利益および純資産に影響する。無形固定資産は0.01億円で総資産に占める割合が僅少であり、のれんに依存した財政状態ではない。資産除去債務は0.04億円で、確認できる範囲のオフバランス性・将来支出性の負債エクスポージャーは限定的である。
B/S変動のポイント
長期借入金: +1.84億円(+145.1%)- 3.10億円へ増加。負債資本倍率0.51倍、Debt/Capital 11.8%の範囲では財務負担は抑制的だが、借入資金の運用効率と金利感応度を確認する必要がある。投資有価証券: +3.87億円(+62.6%)- 10.06億円へ増加し、総資産の28.7%を占める。評価差額等はマイナス0.16億円であり、市場価格変動が純資産に及ぼす影響を監視する必要がある。無形固定資産: 微減(-33.6%)- 残高は0.01億円と極めて小さく、無形資産・のれんへの依存は限定的である。
キャッシュフロー品質
配当持続性
第2四半期配当は1株当たり28円である。第3四半期累計純利益2.52億円に対し、第2四半期配当28円を年率換算した計算上の配当性向は22.2%である。通期の年間配当予想は1株当たり57円であり、通期純利益予想1.97億円に対する予想配当性向は57.9%となる。これは配当のみを純利益で除した配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。57.9%は一般的な60%未満の持続可能性目安の範囲内だが、配当余力は通期利益計画の達成度に左右される。現金預金15.22億円、利益剰余金18.39億円は配当支払いのバランスシート上の耐性を支える。
リスク評価
ビジネスリスクとして、高:システム開発事業が外部売上高の98.2%を占める主力事業であり、IT案件の受注環境、顧客のIT投資抑制、人材需給および案件採算の変動が連結業績へ大きく波及する。、高:システム開発事業のセグメント利益率は前年同期の10.9%から9.7%へ低下しており、人件費上昇、外注費、稼働率または価格競争が継続すれば利益成長が抑制される。、中:就労支援事業は前年同期の赤字から黒字化したが、売上高0.64億円と小規模であり、成長の再現性や収益安定化には制度環境・稼働率の影響を受ける。、中:ITサービス業界固有のリスクとして、エンジニア採用競争、賃金上昇、離職および外部委託単価上昇が、案件供給能力と利益率の双方を左右する。が挙げられます。
財務リスクとしては、中:長期借入金は前年同期比145.1%増の3.10億円であり、現時点の利払い余力は強いものの、借入増加が継続する場合は資本効率と金利感応度を押し下げ得る。、中:投資有価証券は10.06億円、総資産の28.7%まで拡大しており、評価差額等がマイナス0.16億円であることから、市場価格変動や投資先信用リスクが純資産に影響する。、低:仕掛品は0.07億円と小額である一方、品質アラートでは仕掛品比率100.0%(40%超)が示されている。これは棚卸資産が実質的に仕掛品で構成されることを示すもので、受託開発における案件進捗、検収遅延および原価回収の管理対象となる。総資産に対する仕掛品の絶対額は約0.2%にとどまるため、現時点で流動性を大きく毀損する規模ではないが、案件別の滞留長期化には注意を要する。が挙げられます。
主な懸念事項としては、優先度高:通期営業利益計画2.76億円に対して第3四半期累計で3.47億円まで進捗しており、第4四半期の利益率・費用発生が通期着地を左右する。、優先度高:主力システム開発事業の増収とセグメント利益率低下の併存。売上拡大が持続的な利益率向上に結び付くかを確認する必要がある。、優先度中:借入増加と有価証券投資増加を伴う資本配分。投資の収益性、リスク量および借入資金との対応関係が観察点となる。が挙げられます。
投資示唆
重要ポイントとして、第3四半期累計は売上高10.5%増、営業利益11.8%増、純利益20.9%増で、利益率も改善した。、年換算ROE14.5%は良好な水準で、低い負債依存度と1.32回の総資産回転率が収益性を補完している。、流動比率238.0%、インタレストカバレッジ123.18倍で、流動性・利払い能力は強固である。、営業利益の通期計画進捗率125.8%は、業績計画の保守性または第4四半期のコスト増加・季節性を示唆する。、投資有価証券の増加と主力システム開発事業の利益率低下は、今後の収益性・資本配分を評価する上で重要である。が挙げられます。
注視すべき指標は、システム開発事業のセグメント利益率および人件費・外注費を含む販管費の売上高比率、第4四半期の営業利益、通期予想との差異、および業績予想修正の有無、投資有価証券10.06億円の評価差額、配当・利息収入、投資有価証券評価損、長期借入金3.10億円と借入金利、ならびに借入増加後の資本配分、就労支援事業の黒字継続性と売上・利益の拡大速度、仕掛品の残高推移と案件検収・原価回収の進捗です。
セクター内ポジションについては、営業利益率10.0%、純利益率7.3%、年換算ROE14.5%はいずれも提示ベンチマーク上で良好な領域にあり、流動性と利払い能力も強い。一方で、営業利益率は15%超の優良基準には未達であり、主力事業のセグメント利益率低下が改善余地と収益性リスクを併せ持つ。