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55302026 第2四半期JGAAP

日本システムバンク(5530) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は40.2億円(前年同期比+3.0%)、営業利益は3.2億円(同+9.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥40.2億¥39.0億+3.0%
営業利益¥3.2億¥2.9億+9.0%
経常利益¥3.1億¥2.9億+6.1%
純利益¥2.4億¥1.8億+32.3%
ROE(年換算)18.5%15.0%-

Executive Summary

主力のコインパーキング事業の拡大により増収増益となったが、純利益の伸びには資産売却等の一時的要因が寄与している点に留意が必要である。売上高は40.2億円(前年比+3.0%)、営業利益は3.2億円(同+9.0%)、経常利益は3.1億円(同+6.1%)、純利益は2.4億円(同+32.3%)となった。営業利益率は7.9%で前年同期の7.5%から改善し、売上成長を上回る利益成長を実現した一方、純利益の伸びには投資有価証券売却益や事業譲渡益など特別利益0.7億円が含まれる。

業績変動要因

【売上高】売上高は40.2億円で前年同期比+3.0%。連結売上高の98.6%を占めるコインパーキング事業が39.6億円(同+3.1%)と成長を牽引し、プロパティマネジメント事業は0.5億円(同-7.4%)と縮小した。コインパーキング事業では一定期間にわたり移転される収益(賃貸型)が15.5億円で同+4.9%と伸びを主導し、一時点で移転される収益(都度利用型)は23.6億円で同+2.2%にとどまった。

【損益】営業利益は3.2億円で同+9.0%、営業利益率は7.9%と前年同期の7.5%から改善した。粗利率が28.3%から28.5%へ小幅改善したことに加え、販管費の増加率が売上成長率を下回ったことが利益率改善に寄与した。経常利益は3.1億円(同+6.1%)、純利益は2.4億円(同+32.3%)だが、税引前利益3.7億円には特別利益0.7億円(投資有価証券売却益0.3億円、固定資産売却益0.1億円、事業譲渡益0.3億円)が含まれ、特別損失0.1億円を差し引いた差額約0.6億円が純利益の伸びを押し上げている。営業面の改善は確認できるが、純利益の伸長は一時的要因の影響を強く受けており、増収増益ながら質的には営業利益中心の評価が妥当である。

セグメント別分析

コインパーキング事業は売上高39.6億円(前年比+3.1%)、セグメント利益5.6億円(同+4.8%)、利益率14.2%で、連結売上高の98.6%を占める中核事業として増収増益を維持した。プロパティマネジメント事業は売上高0.5億円(同-7.4%)と縮小したが、セグメント利益は0.06億円で前年同期の小幅損失から黒字化した。全社費用は2.3億円で前年同期の2.3億円から増加し、主力事業の利益拡大を一部相殺している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は7.9%で前年同期の7.5%から改善し、純利益率は6.1%で前年同期の4.7%から拡大した。年換算ROEは18.5%と高水準だが、純利益率6.1%に加え財務レバレッジの寄与が大きく、リターンの一部は資本構成の効果によるものである。【キャッシュ品質】営業CFは4.1億円で純利益2.4億円の約1.7倍にあたり、利益を上回るキャッシュ創出が確認できる。【投資効率】設備投資は2.4億円で減価償却費2.1億円を上回り、資産の更新を上回る投資が継続している。【財務健全性】自己資本比率は35.4%で、流動資産29.3億円は流動負債20.0億円を上回り短期の資金繰りに余裕がある一方、長期借入金21.5億円を含む有利子負債の水準は資産集約型事業の特性上、モニタリングが必要である。

キャッシュフロー分析

営業CFは4.1億円で純利益2.4億円を上回る水準にあり、利益のキャッシュ化は良好といえる。投資CFは0.5億円の流入となったが、これは設備投資2.4億円の流出を、固定資産売却や事業譲渡等による収入が上回った結果であり、通常の投資活動のみを見れば設備投資が減価償却費2.1億円を上回る継続的な投資段階にある。財務CFは1.6億円の流入で、長期借入金の新規調達6.0億円が返済3.9億円を上回ったことによる。営業CFから設備投資を控除したキャッシュ余力は約1.7億円であり、配当支払いをカバーする水準にある。フリーキャッシュフローは4.7億円だが、資産売却収入を含むため、継続的なキャッシュ創出力の評価では通常の営業CFと設備投資の関係を重視する必要がある。

収益の質

営業利益・経常利益の改善は売上成長と粗利率・販管費率の改善によるもので、経常的な収益力の伸長として評価できる。一方、純利益の前年同期比+32.3%という高い伸びは、税引前利益に含まれる特別利益0.7億円(投資有価証券売却益0.3億円、固定資産売却益0.1億円、事業譲渡益0.3億円)が特別損失0.1億円を上回ったことに大きく依存しており、一時的要因の影響が純利益率の拡大(4.7%→6.1%)の主因となっている。営業外収益は0.03億円と僅少で、営業外費用0.1億円の大半は支払利息であり、営業外損益の構成自体に特異な要素は見られない。営業CFが純利益を上回り、アクルーアル(利益とキャッシュフローの差)はマイナス方向にあることから、計上された利益の裏付けとなる現金創出力は確認できる。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上高79.0億円、営業利益4.0億円、経常利益3.8億円)に対する上期進捗率は、売上高50.8%、営業利益80.6%、経常利益81.9%であり、営業利益・経常利益は上期時点で高進捗となっている。通期純利益予想2.3億円に対する上期純利益の進捗率は107.6%に達するが、これは上期の特別利益の寄与によるものであり、営業面の上振れを直接示すものではない。通期予想は前年比で売上高+0.4%、営業利益-7.0%、経常利益-9.8%と、上期実績の増収増益基調とは異なる保守的な下期前提が置かれており、下期の利益率動向が今後の焦点となる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり12.00円であり、中間純利益に対する配当性向は約11.3%である。自社株買いは実質的に行われておらず、総還元性向と配当性向の差は僅少である。通期配当予想は1株当たり32.00円で、通期純利益予想2.27億円に対する予想配当性向は約32.3%となる。中間配当の想定総額(約0.27億円)は営業CFから設備投資を控除したキャッシュ余力(約1.7億円)で十分にカバーされており、当四半期の配当予想修正は行われていない。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: コインパーキング事業が連結売上高の98.6%を占めており、駐車場稼働率、土地オーナーとの契約条件、競合出店や料金改定の動向が業績に集中的に影響する構造である。

  2. 財務レバレッジ: 長期借入金21.5億円に1年内返済予定分7.5億円を加えた有利子負債水準は、資産集約型事業の投資原資として機能している一方、EBITDAに対する負債水準は相対的に高く、金利環境の変化や借換条件がキャッシュフローに影響する可能性がある。

  3. 資産除去債務: 資産除去債務は5.8億円で総負債の12.0%を占める。土地・設備等の撤去や原状回復に関する将来支出の見積りであり、資産ポートフォリオの入替え時にはキャッシュ流出圧力となりうる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.9%
純利益率6.1%

比較対象となる中央値データが未提供のため、業種内での相対的な位置づけは判定できない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)3.0%

同様に中央値データが未提供のため、成長率の業種内での位置づけは判定できない。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は7.9%で前年同期比約0.4pt改善し、売上成長率+3.0%を上回る営業利益成長+9.0%を実現した。粗利率改善と販管費の増加抑制が寄与しており、営業面の収益力向上は構造的な改善として観察できる。

  2. 純利益は前年同期比+32.3%と大きく伸びたが、税引前利益に含まれる特別利益0.7億円(投資有価証券・固定資産売却益、事業譲渡益)の影響が大きく、経常的な収益力の伸びとは区別して捉える必要がある。

  3. 通期営業利益予想に対する上期進捗率は80.6%と高い一方、通期予想自体は前年比で営業利益-7.0%を見込む保守的な前提となっており、下期の実績が上期の改善基調を維持できるかが今後の観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,087円
base(基準)1,114円
bull(強気)1,130円
算出前提
1株純資産(BPS)1,155円
調整後予想EPS109.8円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向32.2%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.96倍 / 10.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,084円〜1,146円、ω±0.1で 1,113円〜1,115円。

注記:

  • のれん償却 0.3円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 通期予想に対する純利益の進捗(107%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。