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53682026 第3四半期スタンダードJGAAP

日本インシュレーション(5368) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は109.4億円(前年同期比+25.8%)、営業利益は12.1億円(同+97.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/ガラス・土石製品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥109.4億¥87.0億+25.8%
営業利益¥12.1億¥6.1億+97.4%
経常利益¥12.3億¥6.3億+95.1%
純利益¥8.4億¥4.6億+82.3%
ROE(年換算)7.8%4.5%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は増収増益で、売上拡大に伴う営業レバレッジ効果により営業利益が大幅に伸長した点が最重要ポイントである。売上高は109.4億円(前年比+25.8%)、営業利益は12.1億円(同+97.4%)、経常利益は12.3億円(同+95.1%)、純利益は8.4億円(同+82.3%)となった。プラント関連・建築関連の両セグメントが増収増益に寄与し、販管費の伸び(+8.8%)が売上成長を下回ったことで利益率が拡大した。

業績変動要因

【売上高】売上高は109.4億円で前年同期比+25.8%増加した。プラント関連が69.5億円(構成比63.5%、同+31.3%)、建築関連が39.9億円(構成比36.5%、同+17.2%)と両事業が増収し、プラント関連が全社増収額の大半を占めた。

【損益】営業利益は12.1億円(同+97.4%)、経常利益は12.3億円(同+95.1%)、純利益は8.4億円(同+82.3%)となった。粗利率は27.8%(前年26.5%)へ改善し、販管費増加率8.8%が売上増加率25.8%を大きく下回ったことで営業利益率は11.0%(前年7.0%)へ約4.0pt拡大した。前年同期にあった投資有価証券売却益0.8億円が当期は発生しておらず、純利益の伸びは経常段階以下ではなく営業利益の増加が中心である。増収増益と結論できる。

セグメント別分析

プラント関連は売上高69.5億円(前年比+31.3%)、セグメント利益11.8億円(同+49.4%)、利益率16.9%と、売上・利益額で主力を占める。建築関連は売上高39.9億円(同+17.2%)、セグメント利益8.6億円(同+48.5%)、利益率21.5%と、規模はプラント関連に劣るが利益率はより高い。両セグメントともに増収率を上回る利益成長を実現し、全社費用(8.3億円、前年比+9.9%)の増加を上回るセグメント利益拡大(+6.7億円)が連結営業利益の押し上げに直結した。プラント関連では固定資産の減損損失0.04億円を計上している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は11.0%(前年7.0%)、純利益率は7.7%(前年5.3%)と、いずれも大幅に改善した。粗利率は27.8%(前年26.5%)へ上昇し、増収に伴う固定費吸収が寄与している。【キャッシュ品質】現金及び預金は57.8億円で総資産の約31%を占め、営業外収益は売上高の0.4%にとどまり非営業収益への依存はない。売掛金は29.9億円と前年から大幅増加しており、増収ペースを上回る伸びとなっている。【投資効率】ROE(年換算)は7.8%で、純利益率7.7%と総資産回転率0.78回、財務レバレッジ1.29倍に分解される。資本効率は負債活用ではなく収益性改善に依存する構造である。【財務健全性】自己資本比率は77.3%(前年76.9%)と高水準を維持し、有利子負債は5.5億円と少額で、Debt/Capital比率は3.7%にとどまる。流動比率は406.0%と資金余力は大きい。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示はないが、BS推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は57.8億円で前年同期の60.3億円からやや減少している。一方で売掛金が12.3億円増加(+70.2%)し、棚卸資産(製品5.5億円、仕掛品2.0億円、原材料1.3億円)も一定水準を維持していることから、増収に伴う運転資本の積み増しが現金水準にやや影響したことがうかがえる。有形固定資産は53.3億円とほぼ横ばいで、大型投資は限定的である。借入金は短期・長期ともに増加したが、絶対額は5.5億円と小さく、資金調達面での資金繰り悪化を示すものではない。利益剰余金は111.2億円へ積み上がり、内部蓄積による資金基盤は厚い。

収益の質

営業利益12.1億円に対し、営業外収益0.4億円、営業外費用0.2億円が加減され、経常利益は12.3億円と営業利益をわずかに上回る程度であり、経常段階での特殊な収益依存は見られない。営業外収益のうち受取利息・配当金は0.3億円で、売上高比0.4%と非営業収益の比重は小さい。特別損失は固定資産除却損等の合計0.1億円で、純利益に対する影響は0.6%程度と軽微である。前年同期には投資有価証券売却益0.8億円が特別利益として計上されていたが、当期は該当する一時的要因がなく、純利益の増加は営業利益の伸長を主因とする点で収益の質は良好といえる。税前利益12.3億円に対し法人税等3.8億円が計上され、純利益8.4億円との差は実効税率31%程度の通常の税負担であり、アクルーアル面での異常は見られない。ただし売掛金の増加ペースが売上増加率を上回っており、利益の現金化については今後の回収動向を確認する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(売上高141.3億円、営業利益14.6億円、経常利益14.6億円、純利益10.4億円)に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高77.5%、営業利益82.7%、経常利益84.5%、純利益81.6%である。標準的な進捗率75%と比較して、いずれの指標も上回っており、特に経常利益は9.5pt、営業利益は7.7pt上回るペースにある。会社は当四半期に業績予想および配当予想を修正しており、通期計画は上方修正後の水準である。第4四半期に計画達成に必要な営業利益は2.5億円程度であり、必要な四半期営業利益率は約8.0%と、累計実績の11.0%より低い水準で達成可能な計画となっている。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり40円(第2四半期配当0円、期末配当に集中)で、通期EPS予想118.86円に対する配当性向は約33.7%である。当四半期に配当予想の修正が行われている。利益剰余金は111.2億円、現金及び預金は57.8億円と、配当を支える内部資金は厚く、現行計画の配当性向は持続可能な範囲にあるとみられる。

リスク要因

  1. 売掛金の増加と回収管理: 売掛金は29.9億円で前年同期比+70.2%と、売上高増加率25.8%を大きく上回っている。増収ペースを超える運転資本の積み増しは、案件構成の変化や回収期間長期化の可能性を示しており、今後の回収動向の確認が必要である。

  2. セグメント収益の集中: プラント関連は売上高69.5億円、セグメント利益11.8億円と全社利益の過半を占める。当該セグメントでは固定資産の減損損失0.04億円も発生しており、大型案件の進行状況や検収タイミングが全社業績に与える影響が大きい。

  3. コスト上昇による利益率変動: 建築・プラント工事に関わる資材価格やエネルギー価格、労務費の上昇は、現状27.8%の粗利率を圧迫し得る要因である。全社費用も前年比+9.9%で増加しており、売上成長を上回る固定費増に転じないかが今後の確認点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.0%8.6% (4.3%–12.7%)+2.4pt
純利益率7.7%6.4% (2.8%–10.3%)+1.3pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)25.8%3.3% (-2.1%–8.9%)+22.5pt

売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも高成長に位置づけられる。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+25.8%増に対し営業利益+97.4%増となり、営業利益率は11.0%へ約4.0pt拡大した。増収に対する販管費の伸び(+8.8%)が抑制的であったことが、営業レバレッジ効果を生んだ構造的な特徴である。

  2. 通期計画に対する第3四半期累計の進捗率は営業利益82.7%、経常利益84.5%と標準進捗率(75%)を上回っており、会社は当四半期に業績予想・配当予想を上方修正している。

  3. 自己資本比率77.3%、流動比率406.0%、有利子負債5.5億円という保守的な財務構成の一方、売掛金は前年比+70.2%と売上成長を上回るペースで増加しており、利益成長の現金化状況が今後の確認点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,502円
base(基準)1,538円
bull(強気)1,565円
算出前提
1株純資産(BPS)1,666円
調整後予想EPS132.7円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.7%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 11.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,497円〜1,582円、ω±0.1で 1,534円〜1,541円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。