クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥172.9億 | ¥179.6億 | −3.7% |
| 営業利益 | ¥21.9億 | ¥31.0億 | −29.2% |
| 経常利益 | ¥23.0億 | ¥31.3億 | −26.3% |
| 純利益 | ¥15.4億 | ¥20.4億 | −24.8% |
| ROE(年換算) | 7.1% | 9.8% | - |
Executive Summary
当第3四半期累計は減収減益となり、原価率上昇による利益率縮小が最大の特徴である。売上高は172.9億円(前年179.6億円、YoY-3.7%)、営業利益は21.9億円(同31.0億円、YoY-29.2%)、経常利益は23.0億円(同31.3億円、YoY-26.3%)、親会社株主に帰属する純利益は15.1億円(同20.3億円、YoY-25.4%)となった。減収率を大幅に上回る減益は、売上原価率の上昇による粗利益率の悪化が主因であり、販管費削減(前年比18.8%減)ではこれを補えなかった。通期会社計画に対する進捗率は売上高57.6%、営業利益43.9%と標準的な75%を下回り、第4四半期に業績が集中する計画となっている。
業績変動要因
【売上高】売上高は172.9億円で前年同期比3.7%減となった。セグメント別ではRealEstateDevelopmentが112.0億円(構成比64.8%)と主力を占め、LeasingAndManagementAndOthersが71.5億円(構成比41.3%、営業利益率14.3%)で安定収益源となっている一方、Residence2.9億円、Material12.5億円は利益率0.5%・0.7%と低採算にとどまる。通期計画300.0億円(前年比+9.2%)に対する進捗率は57.6%であり、第4四半期に127.1億円の売上計上が必要となる。
【損益】営業利益は21.9億円で前年同期比29.2%減、営業利益率は12.7%(前年17.3%)と456bp縮小した。売上総利益率が23.1%(前年29.6%)へ648bp低下したことが主因で、販管費18.0億円(前年比18.8%減)による費用抑制効果を上回った。経常利益は営業外収益の有価証券売却益1.1億円と受取配当金0.9億円により営業利益を1.1億円上回る23.0億円となったが、これらは継続性の限定的な収益である。特別損益は軽微で、純利益は15.1億円(同25.4%減)。減収減益に整理される。
セグメント別分析
RealEstateDevelopment(売上112.0億円、営業利益18.8億円、利益率16.8%)が利益の中心を占める。LeasingAndManagementAndOthers(売上71.5億円、営業利益10.3億円、利益率14.3%)も高採算で安定的な収益源となっている。一方、Residence(利益率0.5%)とMaterial(利益率0.7%)は採算が低く、全社利益率12.7%への貢献は限定的である。不動産開発とリース・管理の2セグメントで営業利益の大半を稼ぐ構造が確認できる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は12.7%(前年17.3%)、純利益率は8.8%(前年11.3%)でいずれも悪化した。粗利益率は23.1%と前年29.6%から648bp低下し、収益性悪化の主因となっている。【キャッシュ品質】経常利益は営業利益を1.1億円上回るが、その差は有価証券売却益1.1億円と受取配当金0.9億円という非継続的な営業外収益に依存している。【投資効率】ROEは7.1%、資産の79.1%を販売用不動産383.5億円が占める資産負担型構造であり、資本効率面では改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は59.5%(前年61.9%)と高水準を維持するが、短期借入金は152.2億円(前年比+107.8%)へ急増し、負債の大半が短期性である点はモニタリングが必要である。
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細開示はないが、BS推移から資金動向を分析すると、販売用不動産が前年同期比98.2億円増(+34.9%)の383.5億円へ拡大し、在庫積み増しに大きな資金を投じたことがうかがえる。この資金需要は主に短期借入金の78.9億円増(+107.8%)で調達されており、買掛金は40.3億円減少している。現金及び預金は14.9億円減少し20.3億円となり、在庫拡大と資金調達構造の変化が現金水準を圧迫している。総じて、在庫投資が先行し資金回収は今後の販売進捗に依存する状況にある。
収益の質
営業利益21.9億円に対し、経常利益は23.0億円と1.1億円上回っており、この差は有価証券売却益1.1億円と受取配当金0.9億円を含む営業外収益2.1億円によるものである。これらは市況や保有資産の売却タイミングに依存する非継続的な収益であり、本業の稼ぐ力を示す営業利益の減速(前年比29.2%減)を部分的に補完している点には留意が必要である。特別損益は固定資産売却益0.03億円のみで軽微であり、税引前利益への影響は限定的である。粗利益率の648bp低下という構造的な悪化が続く場合、営業外収益への依存度が高まる可能性がある。
業績予想・ガイダンス
通期会社計画は売上高300.0億円(前年比+9.2%)、営業利益50.0億円(同+6.9%)、経常利益50.0億円(同+6.1%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高57.6%、営業利益43.9%、経常利益46.1%といずれも標準的な75%を下回っている。計画達成には第4四半期単独で売上高127.1億円、営業利益28.1億円が必要となり、これは累計実績の営業利益21.9億円を上回る規模である。物件引渡しの集中と採算改善が計画達成の前提となる。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は80円、第2四半期配当は0円である。予想EPS451.11円に基づく予想配当性向は17.7%と、利益ベースでは保守的な水準にとどまる。自己株式は983千株で発行済株式数の12.2%に相当するが、当期の自社株買い実績についてはデータがなく、総還元性向としての評価は行わない。配当のみで見た配当性向17.7%は低めであり、配当負担は相対的に軽い。
リスク要因
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不動産在庫・市況リスク: 販売用不動産383.5億円は総資産の79.1%を占め、前年同期比34.9%増加している。市況悪化や販売遅延、値引き販売は売上・粗利益率・資産価値に直接影響する。
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短期資金調達への依存: 短期借入金は152.2億円(前年比+107.8%)へ急増し、負債総額の大半が短期性である。現金及び預金は20.3億円にとどまり、短期負債に対する現金の比率は限定的である。
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第4四半期への業績集中: 通期計画達成には第4四半期単独で営業利益28.1億円が必要であり、累計実績の営業利益21.9億円を上回る規模である。引渡しの遅延や採算悪化が計画未達につながり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(real_estate)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.7% | 8.0% (2.8%–11.2%) | +4.7pt |
| 純利益率 | 8.9% | 4.4% (1.2%–7.2%) | +4.5pt |
自社の収益性は業種中央値を明確に上回り、上位グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −3.7% | 18.5% (6.9%–54.7%) | −22.2pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に下回り、成長性の面では業種内で劣後している。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
営業利益率は12.7%(前年17.3%)と縮小し、粗利益率は648bp低下した。販管費削減(前年比18.8%減)は行われたが、原価率上昇を補うには至っていない。
-
販売用不動産383.5億円(総資産の79.1%)への在庫積み増しは短期借入金の急増(前年比+107.8%)で調達されており、資金構造の変化が確認できる。
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通期計画に対する進捗率は営業利益43.9%、売上高57.6%と標準を下回り、第4四半期の物件引渡し規模と採算改善が通期業績を左右する構造となっている。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,124円 |
| base(基準) | 4,205円 |
| bull(強気) | 4,272円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,096円 |
| 調整後予想EPS | 479.3円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 17.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.03倍 / 8.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,087円〜4,329円、ω±0.1で 4,203円〜4,209円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。