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52522026 第3四半期グロースJGAAP

日本ナレッジ(5252) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は33.1億円、営業損失は3,100万円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥33.1億--
営業利益−¥0.3億--
経常利益−¥0.2億--
純利益−¥0.3億--
ROE−3.2%--

Executive Summary

2026年度第3四半期累計決算は、売上高33.1億円、営業損失0.3億円、経常損失0.2億円、当期純損失0.3億円となった。売上高については検証事業19.5億円(構成比58.8%)、開発事業13.7億円(同41.2%)の2セグメントで構成されている。売上総利益は4.6億円(粗利率13.9%)を確保したものの、販管費4.9億円が上回り営業損失に転落した。営業外収益0.2億円により経常損失は0.2億円まで縮小したが、法人税等0.1億円の負担により最終損失は0.3億円となった。通期業績予想は売上高46.9億円、営業利益0.9億円、経常利益1.1億円を掲げており、Q3累計進捗率は売上高70.6%、営業損益段階では未達の状況である。

業績変動要因

【売上高】外部顧客向け売上高33.1億円の内訳は、検証事業19.5億円(構成比58.8%)、開発事業13.7億円(同41.2%)で構成される。セグメント間の内部売上振替を調整後、連結売上高は33.1億円となった。通期予想46.9億円に対する進捗率は70.6%で、Q3時点の標準進捗75%を4.4pt下回っている。第3四半期会計期間中に株式会社アルテックスの全株式を取得し連結範囲に含めたことにより、開発事業セグメントにおいてのれん0.7億円が発生した。この子会社取得は開発事業の売上積み増しに寄与したと推察されるが、買収時期と売上貢献度の詳細は開示されていない。

【損益】売上原価28.5億円(原価率86.1%)により売上総利益4.6億円(粗利率13.9%)を計上した。販管費は4.9億円(対売上高比率14.9%)で、売上総利益を0.3億円上回る構造となっている。セグメント別営業利益は検証事業2.5億円(利益率12.7%)、開発事業2.1億円(同15.6%)の合計4.6億円であったが、セグメントに配分されない全社費用4.9億円が発生したため、連結営業損失0.3億円となった。全社費用の主な内容は報告セグメントに帰属しない一般管理費等である。営業外損益では営業外収益0.2億円(受取利息・受取配当金等)から営業外費用0.0億円(支払利息等)を差し引き、経常損失0.2億円となった。法人税等0.1億円の負担により、当期純損失は0.3億円に拡大した。経常利益と純利益の差は税負担が主因であるが、当期純損失に対して税負担が発生している点は繰延税金資産の取崩しや税効果会計上の調整が影響していると推察される。

特別損益項目の開示はなく、一時的要因は確認されなかった。M&Aに伴うのれん発生は固定資産増加要因であるが、当期の損益には償却費として影響している可能性がある。結論として、当第3四半期累計は増収減益(前年比データは未開示のため売上高の増減は不明だが、通期予想との対比では増収基調と判断)の構造であり、セグメント単位では黒字を確保しているものの、全社費用負担により営業段階で赤字となっている。

セグメント別分析

検証事業は売上高19.5億円(構成比58.8%)、営業利益2.5億円(利益率12.7%)を計上し、全社の主力事業となっている。開発事業は売上高13.7億円(同41.2%)、営業利益2.1億円(同15.6%)で、利益率は開発事業の方が3.0pt高い。両セグメント合計の営業利益4.6億円は全社費用4.9億円に吸収され、連結営業損失0.3億円となった。セグメント間の利益率差異は開発事業の方が高収益構造にあることを示しており、今後の成長ドライバーとして期待される。ただし、開発事業では第3四半期に株式会社アルテックスを取得したことによりのれん0.7億円が計上されており、統合効果と減損リスクの両面でモニタリングが必要である。

主要財務指標

【収益性】ROE -3.2%は赤字決算を反映しており、営業利益率-0.9%、純利益率-1.0%と低水準にとどまっている。売上総利益率13.9%に対して販管費率14.9%と逆ザヤ構造が収益性を圧迫している。【キャッシュ品質】現金及び預金6.3億円を保有し、短期借入金0.5億円に対する現金カバレッジは12.5倍と十分である。運転資本は6.2億円で、売掛金7.0億円の回収に77日を要しており(DSO 77日)、業種中央値61.25日を15.75日上回る水準である。【投資効率】総資産回転率1.50倍は業種中央値0.67倍を大きく上回り、資産効率は相対的に高い。【財務健全性】自己資本比率49.3%は業種中央値59.2%を9.9pt下回るが、流動比率178.9%は業種中央値215.0%を下回るものの短期支払能力は確保されている。有利子負債3.5億円(短期借入金0.5億円、長期借入金3.0億円)に対する負債資本倍率は1.03倍で、財務レバレッジ2.03倍は業種中央値1.66倍を0.37倍上回る。インタレストカバレッジは-8.66倍と深刻な水準であり、利払い負担が収益を圧迫している構造が確認できる。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示がないため、BS推移から資金動向を分析する。現金預金6.3億円は短期的な流動性を確保しており、短期借入金0.5億円に対する現金カバレッジは12.5倍と十分である。売掛金7.0億円は回収に77日を要しており、業種平均を上回る水準であるため、運転資本効率の改善余地がある。買掛金2.5億円は支払サイト管理により資金繰りを支援している。有形固定資産5.3億円、無形固定資産0.8億円、のれん0.7億円の合計6.8億円が固定資産として計上されており、第3四半期に実施した子会社取得による資産増加が確認できる。長期借入金3.0億円は設備投資やM&A資金として調達されたと推察され、有利子負債合計3.5億円に対する現金比率は1.8倍となっている。利益剰余金7.0億円は過去の蓄積であるが、当期純損失により減少基調にある。配当予想10円(発表では期末20円)を実施する場合、配当総額は約0.8億円となり、現金預金残高からは支払可能であるが、赤字下での配当実施は資本の社外流出となるため持続可能性に注意が必要である。

収益の質

経常損失0.2億円に対し営業損失0.3億円で、営業外損益は純増0.1億円の改善効果があった。営業外収益0.2億円の内訳は受取利息・受取配当金等の金融収益が中心であり、事業外収益への依存度は相対的に低い。営業外費用0.0億円には支払利息が含まれ、有利子負債3.5億円に対する金利負担が発生している。営業外収益は売上高の0.6%を占める程度で、本業外収益への依存は限定的である。当期純損失0.3億円に対して法人税等0.1億円が計上されており、税引前損失0.2億円から純損失への拡大は税効果会計上の調整(繰延税金資産の取崩し等)が影響していると推察される。営業CFデータがないため利益の現金裏付けは評価できないが、現金預金残高が一定水準で維持されていることから、短期的な資金繰りは安定していると判断できる。ただし、営業赤字が継続する場合、現金預金の取崩しにより流動性が低下するリスクがある。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高46.9億円、営業利益0.9億円、経常利益1.1億円、当期純利益0.7億円、EPS 16.90円を掲げている。Q3累計実績に対する進捗率は売上高70.6%(標準進捗75%に対し-4.4pt)、営業損益段階では未達(予想0.9億円に対し実績-0.3億円)、経常損益段階でも未達(予想1.1億円に対し実績-0.2億円)の状況である。第4四半期単独では売上高13.8億円(Q3累計33.1億円と通期予想46.9億円の差)、営業利益1.2億円、経常利益1.3億円の計上が必要となる。Q3累計で全社費用4.9億円が計上されていることを考慮すると、第4四半期に大幅な費用削減またはセグメント利益の積み増しが求められる。子会社取得の通期寄与効果や季節性要因(第4四半期の売上集中等)が前提となっている可能性があるが、進捗率の遅れは通期予想達成のリスク要因である。予想修正の開示はなく、会社側は通期予想を維持しているが、Q3時点の実績を踏まえると下方修正の可能性も視野に入れる必要がある。

株主還元

配当予想は期末20円(第2四半期時点では期末配当10円の予想であったが、今回発表では20円に上方修正された可能性がある)で、年間配当20円となる。発行済株式数4,151千株を基準とすると配当総額は約0.8億円となる。当期純損失0.3億円に対する配当性向は-244.2%となり、赤字下での配当実施は利益剰余金7.0億円からの支払いとなる。通期業績予想の当期純利益0.7億円を前提とした場合、配当総額0.8億円は配当性向114.3%に相当し、利益を上回る配当となる。現金預金6.3億円の残高からは配当支払いは可能であるが、営業赤字が継続する状況下での配当実施は資本の社外流出となり、持続可能性に疑問が残る。自社株買いの開示はなく、株主還元は配当のみである。配当政策の背景として、株主への還元姿勢を維持する意図が推察されるが、財務健全性と利益回復のバランスを慎重に評価する必要がある。

リスク要因

  1. 全社費用負担による収益性悪化リスク: セグメント営業利益4.6億円に対し全社費用4.9億円が発生し、営業赤字の主因となっている。全社費用の内訳は一般管理費等であり、固定費の削減が進まない場合は営業損失が継続するリスクがある。通期予想達成には第4四半期に大幅な費用削減またはセグメント利益の積み増しが必要である。
  2. 売掛金回収遅延と運転資本圧迫リスク: DSO 77日は業種中央値61.25日を15.75日上回り、売掛金回収の遅れが資金繰りを圧迫する可能性がある。売掛金7.0億円は現金預金6.3億円を上回る規模であり、回収遅延が顕在化した場合は追加借入や資金調達が必要となるリスクがある。
  3. のれん減損リスク: 第3四半期に取得した子会社に係るのれん0.7億円(開発事業セグメント)は、今後の業績が計画を下回る場合に減損損失を計上するリスクがある。通期予想の営業利益0.9億円に対してのれん残高は相対的に大きく、減損が発生した場合は純利益に重大な影響を与える可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) IT・通信業種における相対的な位置づけを業種中央値との比較で評価する。収益性では営業利益率-0.9%に対し業種中央値8.2%を9.1pt下回り、純利益率-1.0%も業種中央値6.0%を7.0pt下回る。ROE -3.2%は業種中央値8.3%を11.5pt下回り、収益性指標は業種内で劣後している。効率性では総資産回転率1.50倍が業種中央値0.67倍を0.83倍上回り、資産効率は相対的に高い。財務健全性では自己資本比率49.3%が業種中央値59.2%を9.9pt下回り、財務レバレッジ2.03倍は業種中央値1.66倍を0.37倍上回る。流動比率178.9%は業種中央値215.0%を36.1pt下回るが、短期支払能力は確保されている。売掛金回転日数77日は業種中央値61.25日を15.75日上回り、運転資本効率に改善余地がある。全体として、資産効率は高いものの収益性と財務健全性で業種平均を下回る構造であり、販管費削減と利益率改善が課題である。(業種: IT・通信業、比較対象: 2025年Q3決算企業104社、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントとして、以下2点が挙げられる。第一に、セグメント単位では黒字(検証事業2.5億円、開発事業2.1億円)を確保しているにもかかわらず、全社費用4.9億円の負担により営業赤字に転落している構造が確認できる。全社費用の削減余地と固定費の見直しが、通期黒字達成および中期的な収益性改善の鍵となる。第二に、第3四半期に実施した子会社取得によりのれん0.7億円が計上されており、M&A統合効果の発現と減損リスクの両面でモニタリングが必要である。通期予想の営業利益0.9億円に対してのれん残高は相対的に大きく、買収シナジーが想定通り実現しない場合は減損損失が業績に影響を与える可能性がある。配当政策では赤字下で期末配当20円を予定しており、株主還元姿勢を維持する意図が読み取れるが、持続可能性の観点からは利益回復と営業CFの確保が前提となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度第3四半期累計は、売上高33.14億円に対して営業損失0.31億円、親会社株主に帰属する四半期純損失0.34億円となり、収益性は赤字で推移した。売上総利益は4.61億円、粗利益率は13.9%である。販管費は4.93億円と売上高の14.9%を占め、粗利益を0.32億円上回ったことが営業赤字の直接要因である。営業利益率はマイナス0.9%であり、情報・通信サービス企業としては低い粗利益率と本社費用負担が採算を圧迫している。経常損失は0.20億円で、営業外収支は0.11億円の黒字となり営業損失を一部補填した。営業外収益0.15億円には補助金収入0.09億円が含まれ、営業段階の採算改善とは区別して評価する必要がある。税引前損失0.21億円に対して法人税等が0.14億円発生し、純損失は0.34億円へ拡大した。実効税率はマイナス66.5%であり、赤字局面では税金費用の計上が純利益の変動を増幅している。年換算ROEはマイナス4.2%で、純利益率マイナス1.0%、総資産回転率2.005倍、財務レバレッジ2.03倍で構成される。総資産回転率はサービス企業として一定の資産活用を示す一方、赤字の純利益率が資本効率を押し下げた。流動比率178.9%、当座比率178.9%、現金預金6.27億円であり、短期流動性には一定の余力がある。借入金は3.49億円、Debt/Capitalは24.3%で、資本構成そのものは過度にレバレッジ化していない。有利子負債のうち長期借入金が2.99億円を占め、資金調達の満期構成は比較的長期寄りである。一方、EBITが赤字のためインタレストカバレッジはマイナス8.66倍となり、現状の収益力では利払いを営業利益で賄えていない。通期会社計画に対する売上高進捗率は70.7%で、標準的な第3四半期進捗率75%を4.3ポイント下回る。営業損失0.31億円に対し通期営業利益計画は0.92億円であるため、第4四半期には利益率の明確な改善が必要となる。第3四半期に株式会社アルテックスを連結子会社化し、開発事業でのれん0.72億円が新たに計上された。のれんは純資産の6.6%にとどまり、現時点で貸借対照表がM&A価値に過度に依存している状態ではない。今後は、粗利益率の改善、全社費用の吸収、アルテックス買収後の収益寄与、および通期計画を達成するための第4四半期の利益転換が焦点となる。

収益性分析

デュポン分析では、年換算ROEマイナス4.2%は、純利益率マイナス1.0%×年換算総資産回転率2.005倍×財務レバレッジ2.03倍で説明される。最も本質的な悪化要因は純利益率の赤字であり、資産回転率やレバレッジでは補えない状態にある。粗利益率13.9%に対して販管費率は14.9%であり、10bpではなく約100bpの費用超過が営業赤字を生んでいる。セグメント合計利益4.61億円に対し、配賦不能の全社費用が4.93億円発生しており、全社費用の売上高比率14.9%が利益転換の最大の論点である。検証事業は外部売上高19.91億円、セグメント利益2.48億円、利益率12.4%である。開発事業は外部売上高13.24億円、セグメント利益2.13億円、利益率16.1%であり、検証事業を3.7ポイント上回る。セグメント利益寄与額が最大の検証事業は主力事業であり、セグメント利益合計に占める寄与は53.8%である。開発事業は相対的に高採算である一方、全社費用を吸収後の連結営業利益はマイナス0.31億円である。CFA5因子ではEBITマージンがマイナス0.9%、金利負担係数が0.667倍で、営業利益の赤字と利払い負担が税引前損益を圧迫している。税負担係数は1.645倍であり、税引前赤字に対する税金費用の発生により純損失が拡大した。利益率改善の持続性は、第4四半期における売上の積み上がりと、買収子会社を含む開発事業の利益寄与が全社費用を上回れるかに依存する。

成長性評価

売上高は第3四半期累計で33.14億円に達し、通期計画46.90億円に対する進捗率は70.7%である。標準的な75%進捗を下回るため、売上計画の達成には第4四半期で13.76億円の売上高が必要となる。これは累計売上高の41.5%に相当し、第4四半期への依存度は高い。利益面では、通期営業利益計画0.92億円に対して累計営業損失0.31億円であり、第4四半期に少なくとも1.23億円の営業利益が必要となる。通期親会社株主帰属利益計画0.70億円に対して累計純損失0.34億円であり、利益計画の実現には第4四半期での大幅な利益回復が求められる。検証事業は売上規模で主力を維持しているが、開発事業のセグメント利益率16.1%は検証事業の12.4%より高く、開発事業の拡大と収益化は連結採算にとって重要である。株式会社アルテックスの連結化は開発事業の売上・収益基盤拡張につながり得るが、のれん0.72億円の回収は買収後の収益貢献によって検証される。補助金収入0.09億円は経常損益を補完したが、営業利益率の恒常的な改善を判断する材料とは位置付けにくい。

財務健全性

流動資産14.02億円は流動負債7.84億円を6.18億円上回り、流動比率・当座比率はいずれも178.9%である。現金預金6.27億円は短期借入金0.50億円の12.53倍であり、短期借入への現金カバーは厚い。流動負債には買掛金2.54億円、1年内返済予定の長期借入金0.74億円などが含まれるが、現金および売掛金6.99億円を中心とする流動資産で対応可能な構成である。有利子負債3.49億円は純資産10.87億円に対して0.32倍、総資本に対するDebt/Capitalは24.3%であり、D/Eが2.0倍を超えるような過大な財務レバレッジはみられない。借入金は長期借入金2.99億円が中心で、短期負債比率14.3%という満期構成は借換え圧力を相対的に抑える。ただし、営業損失を計上しているため、インタレストカバレッジはマイナス8.66倍である。この債務返済警告は、現金残高では短期債務をカバーできる一方、継続的な営業利益による利払い余力が不足していることを意味する。金利負担係数0.67倍も、EBITから税引前利益への移行過程で金利等が利益を圧迫していることを示す。総資産に占める有形固定資産は24.2%であり、サービス事業として一定の固定資産を保有する。のれん0.72億円は純資産比6.6%、総資産比3.2%で、M&A関連の無形資産集中リスクは現段階では限定的である。

B/S変動のポイント

のれん: +0.72億円(当第3四半期の株式会社アルテックス全株式取得に伴う増加)- 開発事業の事業基盤拡張を示す一方、買収後の収益寄与および将来の減損リスクを監視する必要がある。のれん/純資産は6.6%で、現時点の残高水準は限定的。

キャッシュフロー品質

配当持続性

第2四半期配当は1株当たり0円である。通期会社予想の年間配当は1株当たり10円であり、発行済株式数4,151,100株を基準とした年間配当総額は約0.42億円となる。通期親会社株主帰属利益予想0.70億円に対する予想配当性向は約59%であり、配当のみの基準では60%未満に収まる。ただし、第3四半期累計では純損失0.34億円であり、通期配当の持続性は第4四半期における利益計画の達成に依存する。自己株式は204株と僅少であり、自社株買いを加えた総還元性向ではなく、配当性向として評価している。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度:粗利益率13.9%が20%を下回り、販管費率14.9%を吸収できていない。ITサービス・検証/開発案件における単価、外注費、人件費、稼働率のいずれかが悪化すれば、赤字が継続するリスクがある。、高優先度:第4四半期に売上高13.76億円、営業利益1.23億円以上が必要であり、通期計画の達成は期末案件の検収・稼働・収益認識に大きく依存する。、中優先度:主力の検証事業はセグメント利益率12.4%で、開発事業の16.1%を下回る。主力事業における人員稼働率、技術者採用、外注単価の変動が連結利益に与える影響は大きい。、中優先度:株式会社アルテックスの取得により開発事業でのれん0.72億円が発生した。PMI、顧客基盤の維持、人材定着、案件シナジーの実現が想定を下回れば、買収効果が限定される。、中優先度:情報・通信業固有のリスクとして、技術者の採用難・賃金上昇、顧客のIT投資抑制、開発品質問題、サイバーセキュリティおよび個人情報保護対応が案件採算と受注機会を左右する。が挙げられます。

財務リスクとしては、高優先度:インタレストカバレッジがマイナス8.66倍であり、営業利益による利払いカバーができていない。現金預金6.27億円は流動性を支えるが、赤字が継続すれば資金余力は低下する。、中優先度:金利負担係数0.67倍は、EBITから税引前利益までに約33%の利益圧迫があることを示す。金利上昇や借入条件の悪化は赤字局面での利益変動を拡大させる。、中優先度:税引前損失0.21億円に対して法人税等0.14億円を計上し、実効税率はマイナス66.5%となった。赤字時の税金費用は純損失と自己資本の減少を加速させ得る。、低優先度:仕掛品は0.12億円で売上高比0.4%と絶対額は小さいが、棚卸資産が仕掛品に集中している。案件の進捗遅延や採算悪化が生じた場合には、評価損や収益認識の遅れを監視する必要がある。が挙げられます。

主な懸念事項としては、最重要論点は、営業利益率マイナス0.9%と年換算ROICマイナス5.1%で示される資本・営業効率の低さである。、全社費用4.93億円がセグメント利益合計4.61億円を上回っており、売上拡大だけでなく固定費の吸収・抑制が必要である。、粗利益率13.9%は低粗利警告の水準であり、価格設定、案件ミックス、外注・人件費管理の改善度合いを継続して確認する必要がある。、のれんは純資産比6.6%と限定的だが、アルテックスの収益寄与が弱い場合には、将来の減損リスクを含めて買収の資本効率を検証する必要がある。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、流動比率178.9%、現金預金6.27億円、Debt/Capital 24.3%は、短期流動性および資本構成の安定要素である。、一方、営業損失0.31億円、純損失0.34億円、年換算ROEマイナス4.2%、年換算ROICマイナス5.1%は、収益性の立て直しを最優先課題として示す。、開発事業のセグメント利益率16.1%は検証事業の12.4%より高く、買収を含む開発事業の収益拡大が利益構造改善の鍵となる。、通期予想達成には第4四半期での大幅な売上・利益の積み上げが必要であり、期末の案件進捗と固定費吸収が決定的である。、年間10円配当の予想配当性向は約59%だが、現時点の累計赤字を踏まえると、配当原資は通期利益計画の実現度に連動する。が挙げられます。

注視すべき指標は、第4四半期の売上高13.76億円の達成状況、第4四半期の営業利益1.23億円以上の確保状況、粗利益率と販管費率、特に全社費用の売上高比率、検証事業・開発事業のセグメント利益率と案件ミックス、アルテックス連結後の売上・利益寄与およびのれんの回収進捗、インタレストカバレッジと有利子負債の推移、通期利益の実現を前提とした年間10円配当の維持可能性です。

セクター内ポジションについては、短期流動性と負債資本構成は比較的保守的である一方、営業利益率マイナス0.9%、粗利益率13.9%、年換算ROICマイナス5.1%は、収益性・資本効率の面で業界ベンチマークを下回る。開発事業は検証事業より高いセグメント利益率を有するが、現状では全社費用を吸収できておらず、利益率改善の実証が相対的な評価を左右する。