- 売上高: 24.73億円
- 営業利益: 11.95億円
- 当期純利益: 8.32億円
- 1株当たり当期純利益: 54.99円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 24.73億円 | 18.60億円 | +33.0% |
| 売上原価 | 4.26億円 | - | - |
| 売上総利益 | 14.34億円 | - | - |
| 販管費 | 6.11億円 | - | - |
| 営業利益 | 11.95億円 | 8.23億円 | +45.2% |
| 営業外収益 | 4百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 2百万円 | - | - |
| 経常利益 | 12.02億円 | 8.25億円 | +45.7% |
| 税引前利益 | 8.25億円 | - | - |
| 法人税等 | 2.46億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.32億円 | 5.79億円 | +43.7% |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 54.99円 | 38.66円 | +42.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 54.51円 | 38.03円 | +43.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 25.27億円 | - | - |
| 現金預金 | 19.66億円 | - | - |
| 売掛金 | 5.07億円 | - | - |
| 固定資産 | 5.44億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 2.48億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 33.6% |
| 粗利益率 | 58.0% |
| 流動比率 | 451.9% |
| 当座比率 | 451.9% |
| 負債資本倍率 | 0.21倍 |
| インタレストカバレッジ | 531.58倍 |
| 実効税率 | 29.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +33.0% |
| 営業利益前年同期比 | +45.2% |
| 経常利益前年同期比 | +45.7% |
| 当期純利益前年同期比 | +43.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 15.15百万株 |
| 自己株式数 | 242株 |
| 期中平均株式数 | 15.14百万株 |
| 1株当たり純資産 | 205.05円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 12.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 33.49億円 |
| 営業利益予想 | 14.94億円 |
| 経常利益予想 | 14.99億円 |
| 当期純利益予想 | 10.40億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 68.26円 |
| 1株当たり配当金予想 | 16.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のeWeLLは、売上・利益ともに力強い二桁成長を達成し、収益性は水準面で非常に高い決算となりました。売上高は24.73億円で前年比+33.0%、営業利益は11.95億円で+45.2%、経常利益は12.02億円で+45.7%、当期純利益は8.32億円で+43.7%と、全ての利益段階で売上成長を上回る伸びを示しました。営業利益率は約48.3%(=11.95/24.73)、純利益率は33.6%と高水準で、価格決定力やスケールメリットの浸透が示唆されます。粗利益率は58.0%とされ、粗利段階の収益性も高い水準にあります。一方、前年のマージンが未開示のため、営業利益率・純利益率のbpベースの拡大・縮小は定量比較できません。ROEは26.8%(純利益率33.6%×総資産回転率0.668×財務レバレッジ1.19)と優れ、利益率の高さがROEの主因です。総資産37.03億円、純資産31.07億円と自己資本は厚く、負債資本倍率0.21倍と保守的な資本構成です。流動比率は451.9%と極めて高く、現金預金19.66億円および売掛金5.07億円を背景に短期の資金繰りは盤石です。インタレストカバレッジは約532倍と超高水準で、金利負担は業績に対して軽微です。キャッシュフロー計算書は未開示であり、営業CF対純利益の乖離の有無やFCF創出力は本データからは判断できません。販管費や減価償却費の明細は未開示で、利益の持続性評価には追加開示が必要です。なお、損益内訳(売上総利益・販管費)と営業利益の間に整合性の取りにくい数値が散見されるため、ラインアイテム間の比較は限定的に扱います。配当性向は21.9%(計算値)と控えめで、成長投資を優先しつつ配当も両立できる余地が窺えます。今後は高い利益率の維持と規模拡大の両立、ならびに営業CFの裏づけが業績評価の鍵です。解約率・チャーンやARPU、顧客基盤の拡大速度などSaaS的なKPIが、成長の質を測る上で重要となります。総じて、財務健全性は極めて高く、短期リスクは限定的で、成長持続性とキャッシュフローの裏づけの確認が次の注目点です。
デュポン分解の観点から、ROE26.8%は、純利益率33.6%×総資産回転率0.668×財務レバレッジ1.19により説明され、最大のドライバーは高い純利益率です。今期の変化寄与で最も大きいのは利益率(営業利益+45.2%が売上+33.0%を上回る)で、営業レバレッジの発現が示唆されます。高マージンの背景には、ソフトウェア/プラットフォームのスケールメリット、単価改善、サポート/導入コストの相対的低下などが想定されます(詳細内訳は未開示)。この改善が持続的かどうかは、解約率や継続率、追加機能販売(アップセル)といったKPIの動向次第で、短期的には維持、長期的には競争環境次第で再投資負担や販促費増により一定の低下リスクもあります。販管費明細やR&D/減価償却の未開示により、販管費の伸び率が売上の伸びを上回る懸念を点検できないことは制約です。総資産回転率0.668はキャッシュリッチなバランスシートの影響でやや抑制されますが、売上成長が続けば改善余地があります。財務レバレッジは1.19倍と低く、ROEは主に高利益率に依存しており、利益率低下があればROE弾力性は高くはありません。したがって、マージン維持とトップライン拡大の両輪がROE維持の前提となります。
売上は+33.0%と高成長で、営業利益+45.2%と利益成長が上回る良好な構図です。営業外収支は軽微(営業外収入比率0.5%)で、本業主導の成長と評価できます。粗利率58.0%、営業利益率約48.3%は水準として極めて高く、価格・ミックス・スケールのいずれかの改善が示唆されます。もっとも、売上総利益・販管費・営業利益の数値整合が限定的で、ラインアイテム別の寄与分析は制約があります。持続可能性の評価では、SaaS/サブスク比率、解約率(チャーン)、ARPU、新規獲得単価(CAC)、LTVなどのKPI開示が望まれます。営業CFが未開示のため、売上成長が現金化しFCFに貢献しているかは確認不能です。短期的見通しは、契約数の積み上げ、既存顧客への機能追加販売、価格改定余地に依存します。規制・診療報酬制度など制度変更の影響も留意点です。中期的には、高マージンの維持と市場拡大の両立により、利益成長持続の余地が大きいと見ますが、人員強化や開発投資の先行でマージン平準化の可能性はあります。
流動比率451.9%、当座比率451.9%と極めて健全で、短期の支払能力は非常に高い水準です。負債資本倍率0.21倍、固定負債1.02億円とレバレッジは低く、D/E>2.0や流動比率<1.0の警告には該当しません。現金預金19.66億円と売掛金5.07億円で流動負債5.59億円を十分にカバーし、満期ミスマッチリスクは低位です。インタレストカバレッジ約532倍で金利上昇の影響も限定的です。オフバランス債務(リース、保証等)は未開示のため把握できません。自己資本比率は未算出ながら、純資産31.07億円/総資産37.03億円から概算で約84%と推定され、資本の厚みは十分とみられます。
営業CF・投資CF・財務CFが未開示のため、営業CF/純利益やFCF水準は評価不能です。営業CF/純利益<0.8の品質問題の有無は判定できません。運転資本は19.68億円(流動資産25.27−流動負債5.59)でプラス、短期負債依存は低く、売上の拡大に伴う売掛金の増加耐性はあります。現金水準が厚いため短期の資金需要は十分に賄えますが、運転資本の具体的な回転(日数)や前期比の変化は未開示で、運転資本操作の兆候は判断できません。設備投資額が未開示のため成長投資とFCFのバランス評価も今期はできません。
配当性向は計算値で21.9%と保守的で、利益成長と内部留保の積み上げを優先しながらの配当実施が可能な水準です。FCFの開示がないため、配当のFCFカバレッジは評価不能ですが、現金残高19.66億円と低レバレッジから短期的な配当維持余力は高いとみられます。今後は、営業CF創出力、設備投資計画、成長投資(人材・開発)との配分方針が配当余力の鍵です。自社株買いの有無や総還元方針は未開示で、資本政策の継続性は次報での確認が必要です。
ビジネスリスク:
- 顧客解約率(チャーン)上昇による売上成長の減速・LTV低下
- 競合激化に伴う価格下落・販促費増加によるマージン圧迫
- プロダクト開発遅延や品質問題による導入停滞
- 制度・規制(診療報酬・介護報酬等)変更による需要変動
- 大口顧客・代理店依存(集中度未開示)による売上変動
財務リスク:
- キャッシュフロー未開示による利益の現金裏づけ不確実性
- 売掛金増加時の回収遅延リスク(回転日数未開示)
- ストックオプション等の希薄化リスク(詳細未開示)
- オフバランス債務(リース・保証)の潜在リスク(未開示)
主な懸念事項:
- 損益内訳(売上総利益・販管費)と営業利益の数値整合に乖離が見られ、ラインアイテム分析の精度が制約される
- 営業CF・投資CF未開示により、利益の質(現金創出力)の検証ができない
- 高ROEが高利益率依存で、マージン低下時のROE感応度が高い
重要ポイント:
- 売上+33%、営業利益+45%と本業主導の高成長・高収益を確認
- ROE26.8%は高い純利益率(33.6%)が主因で、レバレッジ依存は低い
- 流動比率452%、D/E0.21倍と財務健全性は非常に高い
- CF未開示で利益の現金裏づけ評価は保留、次回開示が鍵
- 損益内訳の整合性に疑義があり、詳細明細の確認が必要
注視すべき指標:
- 営業キャッシュフロー/純利益の比率(>1.0が望ましい)
- 解約率・継続率、ARPU、CAC/LTV等のKPI
- 売掛金回転日数と入金条件の変化
- 販管費率と人件費・開発費の伸び(売上成長との相対)
- 単価動向(値上げ浸透、ミックス改善)と粗利率の推移
セクター内ポジション:
同業SaaS/ヘルスケアITと比べても収益性・資本効率は水準面で極めて高く、レバレッジ依存度が低い点は良好。ただし、キャッシュフロー開示と損益明細の整合性確認が相対評価のボトルネック。
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