- 売上高: 61.28億円
- 営業利益: 20.79億円
- 当期純利益: 15.28億円
- 1株当たり当期純利益: 83.69円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 61.28億円 | 44.23億円 | +38.5% |
| 売上原価 | 21.48億円 | 16.75億円 | +28.2% |
| 売上総利益 | 39.81億円 | 27.49億円 | +44.8% |
| 販管費 | 19.01億円 | 16.55億円 | +14.9% |
| 営業利益 | 20.79億円 | 10.93億円 | +90.2% |
| 営業外収益 | 63百万円 | 18百万円 | +260.8% |
| 営業外費用 | 2百万円 | 52百万円 | -96.7% |
| 経常利益 | 21.41億円 | 10.59億円 | +102.2% |
| 税引前利益 | 21.41億円 | 10.57億円 | +102.5% |
| 法人税等 | 6.13億円 | 5.81億円 | +5.4% |
| 当期純利益 | 15.28億円 | 4.76億円 | +220.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 15.28億円 | 4.76億円 | +221.0% |
| 包括利益 | 24.60億円 | -2.16億円 | +1238.9% |
| 支払利息 | 1百万円 | 33万円 | +328.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 83.69円 | 25.44円 | +229.0% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 25.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 195.45億円 | 200.69億円 | -5.25億円 |
| 現金預金 | 101.15億円 | 103.46億円 | -2.31億円 |
| 売掛金 | 68.82億円 | 71.73億円 | -2.91億円 |
| 棚卸資産 | 9.66億円 | 8.21億円 | +1.45億円 |
| 固定資産 | 184.11億円 | 163.56億円 | +20.55億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 24.9% |
| 粗利益率 | 65.0% |
| 流動比率 | 406.7% |
| 当座比率 | 386.6% |
| 負債資本倍率 | 0.20倍 |
| インタレストカバレッジ | 1467.18倍 |
| 実効税率 | 28.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +38.5% |
| 営業利益前年同期比 | +90.2% |
| 経常利益前年同期比 | +102.1% |
| 税引前利益前年同期比 | +102.5% |
| 当期純利益前年同期比 | +220.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +220.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 19.57百万株 |
| 自己株式数 | 1.31百万株 |
| 期中平均株式数 | 18.26百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,731.98円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| EUROPE | 4.13億円 | 56百万円 |
| JAPAN | 44.34億円 | 18.13億円 |
| SUZHOU | 10.57億円 | 1.56億円 |
| TAIWAN | 11.18億円 | 1.47億円 |
| THAILAND | 3.73億円 | 61百万円 |
| ZHUHAI | 8.50億円 | 1.24億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 245.00億円 |
| 営業利益予想 | 76.00億円 |
| 経常利益予想 | 77.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 55.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 303.93円 |
| 1株当たり配当金予想 | 55.00円 |
2026年度Q1のメックは、売上高+38.5%、営業利益+90.2%、当期純利益+220.8%と大幅増益でスタートし、四半期業績は極めて強い。売上高は61.28億円、営業利益20.79億円、経常利益21.41億円、純利益15.28億円と、いずれも前年同期を大きく上回った。粗利益率は65.0%(前年62.1%)で+290bp改善、営業利益率は33.9%(前年24.7%)で+924bpの大幅改善となった。販管費率は31.0%(前年37.4%)へ-637bp低下し、売上規模拡大に伴う営業レバレッジが効いた。非営業項目は営業外収益0.63億円、営業外費用0.02億円と軽微で、金利負担はごく小さく、インタレストカバレッジは1,467倍と極めて厚い。税負担は実効税率28.6%で常識的な水準に収れん。デュポン分解では純利益率24.9%・総資産回転率0.161・財務レバレッジ1.20倍からROEは4.8%で、前年(概算1.6%)からの改善は主に利益率上昇が牽引した。地域別ではJAPANが売上の53.8%、営業利益の約87%を稼ぐ主力事業で、セグメント利益は+180.5%と突出した伸び。財務基盤は流動比率406.7%、当座比率386.6%、負債資本倍率0.20倍と極めて堅固で、短期・長期の支払余力は高い。一方で、品質アラートが示すDSO410日、DIO343日、CCC505日など、運転資本効率に関するシグナルは要警戒で、売掛金・在庫の滞留がキャッシュ創出を圧迫する可能性がある。建設仮勘定は29.56億円(総資産比7.8%、PPE比で23.3%)と高水準で、投資案件の立ち上がり・工程遅延リスクのモニタリングが必要。投資有価証券は33.96億円(+53.4% YoY)へ増加し、包括利益も24.60億円と市場要因の追い風を受けた。ガイダンスに対する進捗は売上25.0%、営業利益27.4%、純利益27.5%と概ね想定線~やや上振れの滑り出し。為替は為替差益0.13億円・差損0.44億円で純マイナス寄与だが、全社収益への影響は限定的。総じて、製品ミックス改善と国内需要の強さを背景に高採算化が進む一方、運転資本と建設仮勘定の滞留がキャッシュ面の潜在的ボトルネックとなり得る。今後は大型投資の稼働寄与と海外拠点の収益性改善が持続性の鍵。販管費の伸び管理が継続できれば、営業利益率30%台の維持も視野に入る。短期的には受注動向と在庫・売掛金の圧縮速度がキャッシュ創出力の改善ペースを左右する。通期見通しは現時点で達成可能性が高いが、四半期の季節性とセグメント集中度(JAPAN偏重)に伴うボラティリティには留意が必要。
ROEは純利益率(24.9%)×総資産回転率(0.161)×財務レバレッジ(1.20倍)=約4.8%で説明でき、前年(概算1.6%)からの改善は純利益率の上昇が最大のドライバー。純利益率の改善は、粗利率+290bp、販管費率-637bpの同時進展により営業利益率が+924bp拡大したことが主因で、JAPANセグメントの高採算化(営業利益率40.9%)と規模の経済の寄与が大きい。総資産回転率も0.121→0.161へ改善しており、売上の伸長が資産成長を上回ったため効率性が上がった。レバレッジは1.20倍で前年1.19倍と大差なく、財務構造は保守的なまま。販管費の増加率(+14.8%)が売上の伸び(+38.5%)を下回り営業レバレッジが効いた点はポジティブで、短期的には持続可能性が高い。一方、為替差損が純額でマイナス寄与(約0.31億円)となっており、外部環境の変動が利益率に断続的なノイズを与え得る。JGAAP下でのれん償却負担は実質的に無視できる水準(無形資産/総資産0.4%)で、IFRS企業との比較歪みは小さい。総じて、ROE改善の主因は営業段階の構造的なマージン改善であり、需要環境と製品ミックスが当面維持されれば継続性は高いと評価する。
売上は+38.5%と高成長で、地域別ではJAPAN+65.3%、THAILAND+88.8%が牽引。高付加価値製品比率の上昇と国内顧客の需要回復が背景。営業利益は+90.2%と売上成長を大きく上回り、営業レバレッジが明確に発現。非営業項目の寄与は限定的で、成長の質は営業起点が中心。固定資産では建設仮勘定が29.56億円へ増加し、生産能力・プロセス強化投資の継続が示唆される。これらの投資が期中後半に稼働すれば増収余地は残る一方、遅延時の費用先行・減価負担前倒しには注意。期初ガイダンスに対するQ1進捗は売上25.0%、営業利益27.4%、純利益27.5%と順調で、上期の需給がタイトであれば通期上振れ余地もある。為替は純額でマイナス寄与だが、全社成長トレンドを左右するほどではない。全体として、需要回復と設備強化の二本柱で上期は堅調推移が期待される。
流動比率406.7%、当座比率386.6%と流動性は極めて厚く、短期負債48.06億円に対して現金等101.15億円・売掛金68.82億円で十分にカバー。負債資本倍率0.20倍、自己資本比率83.3%と保守的な資本構成で、D/E>2.0の警告水準には遠い。満期ミスマッチリスクは限定的で、流動資産195.45億円が流動負債を大きく上回る。投資有価証券は33.96億円(総資産比8.9%)へ増加しており、含み益変動に伴う純資産ボラティリティには一定の注意が必要。買掛金は14.62億円へ増加し、事業拡大に伴う仕入増を反映。繰延税金負債は12.03億円で、評価差額等の拡大も勘案し税効果の将来反転タイミングに留意。固定負債は15.22億円と小さく、金利上昇局面の影響は限定的。
投資有価証券: +11.84億円(+53.4% YoY)- 市場環境の改善や追加投資により評価差額が増加。評価変動が純資産に影響。買掛金: +3.30億円(+29.2% YoY)- 生産・販売増に伴う仕入拡大の反映。運転資本増を示唆。建設仮勘定: +9.06億円(+44.1% YoY)- 設備増強・プロセス改善投資の進捗。稼働遅延時の回収・減損リスクに留意。
営業段階の利益創出は強固だが、品質アラートが示すDSO410日、DIO343日、CCC505日、在庫回転日数164日といった運転資本効率の悪化シグナルはキャッシュ化の遅延を示唆。売掛金・在庫の積み上がりは四半期のキャッシュ創出を圧迫し得るため、Q2以降の回収進捗と在庫圧縮の実行度が重要。建設仮勘定29.56億円はキャッシュアウトが先行しやすく、稼働開始までの期間収益・CFのギャップ拡大に注意。為替差損は発生しているが金額は小さく、現金収支への影響は限定的とみる。総じて、利益に対するキャッシュ転換のモニタリングが今期の重要課題。
通期配当予想は1株55円で、通期EPS303.93円に対する配当性向は約18.1%と十分に保守的。現預金101.15億円と強固なバランスシートにより、事業投資と両立した安定配当が可能な水準。今後の増配余地は、投資案件の稼働によるキャッシュ創出力向上と運転資本の改善進捗に依存する。自社株買いの開示がないため、評価は配当性向ベースで中期的に持続可能と判断する。
ビジネスリスクとして、需要変動リスク:エレクトロニクス関連需要(PCB等)の市況・顧客投資サイクルに左右される、地域集中リスク:JAPANが売上53.8%、営業利益の大半を占め、国内景況や主要顧客動向の影響が大きい、価格競争・製品ミックスリスク:高採算ミックスの崩れによる利益率低下リスクが挙げられます。
財務リスクとしては、運転資本効率悪化:DSO410日、DIO343日、CCC505日、在庫回転日数164日と高水準が継続するとキャッシュ創出を圧迫、建設仮勘定の滞留:CIP比率23.3%で投資案件の遅延・コスト超過時の減損・CF悪化リスク、市場価格リスク:投資有価証券(33.96億円)の評価変動が純資産・包括利益に影響、為替リスク:為替差損が発生しており、円相場変動が利益にノイズを与えるが挙げられます。
主な懸念事項としては、JAPAN偏重の収益構造に伴うボラティリティ、高水準の売掛金・在庫によるキャッシュ転換の遅延、大型投資(CIP)の立ち上がり前の費用先行と稼働リスクが挙げられます。
重要ポイントとして、営業利益率33.9%(+924bp YoY)と収益性が大幅改善、構造的なマージン拡大が確認された、JAPANセグメントが主力(営業利益の約87%)で国内需要・ミックス改善が寄与、財務基盤は極めて強固(流動比率406.7%、負債資本倍率0.20倍)、運転資本効率の悪化シグナル(DSO/DIO/CCC)はキャッシュ創出のネックとなり得る、建設仮勘定が高水準(29.56億円、CIP比率23.3%)で投資回収の確度・タイミングが鍵が挙げられます。
注視すべき指標は、受注と出荷のギャップ、DSO・DIO・CCCの四半期推移、JAPAN以外拠点の営業利益率(13-16%帯)の改善度、建設仮勘定の振替進捗(稼働開始タイミングと減価償却負担)、投資有価証券の評価差額と包括利益のボラティリティ、販管費率の維持(30%前後)と価格改定・ミックス動向です。
セクター内ポジションについては、同業内では高い粗利・営業利益率と強固なバランスシートで上位に位置づけられる一方、運転資本効率は劣後しており、キャッシュ創出の安定性で改善余地が大きい。