| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥113.6億 | ¥109.1億 | +4.1% |
| 営業利益 | ¥13.4億 | ¥13.8億 | -3.1% |
| 経常利益 | ¥16.3億 | ¥15.8億 | +3.3% |
| 純利益 | ¥11.5億 | ¥11.0億 | +4.2% |
| ROE | 5.2% | 5.2% | - |
ヤスハラケミカル2026年度Q3決算は、売上高113.6億円(前年比+4.5億円 +4.1%)、営業利益13.4億円(同-0.4億円 -3.1%)、経常利益16.3億円(同+0.5億円 +3.3%)、純利益11.5億円(同+0.5億円 +4.2%)となった。増収を確保した一方で販管費の増加により営業減益となったが、為替差益2.5億円を含む営業外収益により経常・純利益は増益を確保した。
【収益性】ROE 5.2%(前年比横ばい圏)、営業利益率 11.8%、純利益率 10.1%、売上総利益率 28.0%。営業外収益3.6億円のうち為替差益2.5億円が経常利益を押し上げ、経常利益率は14.3%となった。【キャッシュ品質】現金預金32.2億円(前年60.2億円から-46.5%)、短期負債に対する現金カバレッジ1.89倍。インタレストカバレッジ133.7倍。【投資効率】総資産回転率 0.44倍、ROIC 4.3%。【財務健全性】自己資本比率 86.4%、流動比率 1286.8%、有利子負債27.0億円(Debt/Capital比率10.8%)、短期負債比率63.0%。運転資本164.6億円で、原材料57.1億円、仕掛品25.7億円、製品28.4億円の在庫が資金を拘束している。
現金預金は前年比-28.0億円減の32.2億円へ減少し、流動性バッファが縮小している。長期借入金は18.5億円から10.0億円へ-8.5億円(-45.9%)減少しており、返済または借換による短期化が進んだと推定される。買掛金は4.7億円から6.4億円へ+1.8億円(+37.4%)増加し、支払サイト延長によるサプライヤークレジット活用が確認できる。短期借入金17.0億円に対し現金カバレッジは1.89倍を維持するが、現金残高の大幅減と短期負債集中により資金繰りの柔軟性は前年から低下している。運転資本164.6億円は売上高の145%に相当し、在庫関連資金の拘束が継続している。
経常利益16.3億円に対し営業利益13.4億円で、非営業純増は約2.9億円。内訳は為替差益2.5億円が最大で、受取利息0.4億円、受取配当金0.1億円が寄与している。営業外収益3.6億円は売上高の3.2%を占め、為替変動が収益に一定の影響を及ぼしている。営業利益は減少したが経常利益が増加したのは為替差益によるもので、営業本業の収益性は粗利益率維持の一方で販管費が前年14.8億円から18.4億円へ+24.2%増加し営業レバレッジを圧迫している。営業キャッシュフローは未開示のため利益の現金化度合いは評価できないが、現金残高の大幅減少は資金創出とのバランスに注意を要する。
短期負債集中リスク: 短期負債比率63.0%で短期借入金17.0億円が資金調達の中心となっており、現金残高の前年比-46.5%減少とあわせてリファイナンスリスクが高まっている。運転資本拘束リスク: 運転資本164.6億円(売上高の145%)が資金を拘束し、在庫回転率低下や滞留在庫増加がキャッシュフロー圧迫要因となる。為替変動リスク: 為替差益2.5億円が経常利益の15.4%を占めており、為替レート反転時には非営業収益が減少し経常増益が反転する可能性がある。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)収益性: 純利益率10.1%は業種中央値5.4%を大きく上回り、営業利益率11.8%も業種中央値7.3%を上回る高水準。ROE 5.2%は業種中央値4.9%をわずかに上回るが、総資産利益率4.5%は業種中央値3.3%を上回る。健全性: 自己資本比率86.4%は業種中央値63.9%を大幅に上回り極めて保守的な資本構成。流動比率12.9倍は業種中央値2.67倍を大幅に上回るが、これは運転資本の大きさに起因する。効率性: 売上高成長率4.1%は業種中央値2.8%を上回る。ネットデット/EBITDA倍率はネットキャッシュポジションで業種中央値-1.11と比較し財務健全性は良好。(業種: 製造業、比較対象: 2025年Q3、N=65社、出所: 当社集計)
営業外収益依存の構造: 営業利益が前年比-3.1%減少する中で為替差益2.5億円により経常・純利益が増加しており、営業本業の収益力改善が課題となる。販管費増加率+24.2%が売上増加率+4.1%を大きく上回っており、費用コントロールが営業利益率改善の鍵となる。短期負債依存と現金減少: 短期負債比率63.0%と現金残高の前年比-46.5%減少が同時進行しており、借入期間の長期化または営業キャッシュフロー改善が資金安定性向上に必要となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。