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49282026 第1四半期プライムJGAAP

ノエビアホールディングス(4928) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は154.7億円(前年同期比-7.9%)、営業利益は22.5億円(同-29.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥154.7億¥168.0億−7.9%
営業利益¥22.5億¥31.7億−29.0%
経常利益¥24.2億¥32.7億−26.2%
純利益¥14.0億¥10.4億+34.2%
ROE(年換算)11.7%7.7%-

Executive Summary

当期は減収減益となり、営業利益率の低下が本業の収益力低下を示している。売上高は154.7億円(前年比-7.9%)、営業利益は22.5億円(同-29.0%)、経常利益は24.2億円(同-26.2%)となった。純利益は14.0億円(前年10.4億円)と増加したが、これは固定資産売却益9.2億円を含む特別利益に起因し、本業の実態を反映するものではない。売上減少に対して販管費が1.5%増加したことが、営業利益率悪化(前年18.9%→14.6%)の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は154.7億円で前年同期比7.9%減少した。セグメント別ではCosmeticsが122.8億円(構成比81.4%、利益率20.6%)、MedicineAndGroceryが28.8億円(構成比19.6%、利益率12.9%)となっており、主力の化粧品事業の需要動向が全体の売上を左右している。

【損益】売上原価は49.1億円(前年54.5億円)で売上高の減少率を上回るペースで減少し、粗利率は68.2%と前年の67.6%から改善した。しかし販管費は83.0億円と前年の81.8億円から1.5%増加し、減収下での固定費吸収力低下が営業利益を圧迫した。営業利益は22.5億円(前年比-29.0%)、経常利益は24.2億円(同-26.2%)と減益となった。一方、純利益は14.0億円(前年10.4億円、同+35.7%)と増加したが、固定資産売却益9.2億円という一時的要因による押し上げが大きく、減損損失1.2億円も同時に発生している。営業利益・経常利益の減少と純利益の増加という乖離があり、本業ベースでは減収減益、最終利益ベースでは増益という結果になっている。総合的には、一時的要因を除けば減収減益と評価される。

セグメント別分析

Cosmeticsセグメントは売上高122.8億円(構成比81.4%)、営業利益25.2億円、利益率20.6%と全社利益の中核を占める。MedicineAndGroceryセグメントは売上高28.8億円(構成比18.6%)、営業利益3.7億円、利益率12.9%であり、Cosmeticsに比べ収益性は低い。全社営業利益22.5億円に対しセグメント営業利益合計は28.9億円であり、差額は本社費等の全社共通コストが影響していると見られる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は14.6%で前年同期の18.9%から約4.3pt低下し、粗利率は68.2%と前年の67.6%から小幅に改善した。純利益率は9.1%(前年6.2%)と改善したが、固定資産売却益の影響を含む。【キャッシュ品質】純利益13.0億円に対し包括利益は16.7億円で、為替換算調整額1.8億円、有価証券評価差額金0.8億円が上乗せされている。現金及び預金は124.9億円と前年269.3億円から大幅に減少しており、資金配分の変化が見られる。【投資効率】ROE(年換算)は11.7%であり、総資産704.3億円、純資産480.2億円という資産構成のもとで一定の資本効率を確保している。【財務健全性】自己資本比率は68.2%と前年の70.3%から2.1pt低下したが、依然高水準である。流動資産436.2億円に対し流動負債100.2億円で、短期の資金繰りに余裕がある。

キャッシュフロー分析

CF計算書の直接データは限定的だが、BS推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は前年269.3億円から124.9億円へ144.4億円減少した一方、短期投資有価証券が99.95億円計上されており、現金の一部が短期運用資産へ振り替えられた可能性がある。利益剰余金は前年441.1億円から375.8億円へ65.3億円減少しており、当期純利益14.0億円の計上を上回る資本流出(配当支払い等)が生じたとみられる。総資産は704.3億円から764.9億円から減少し、資産全体が縮小する中での資金配分の変化が観察される。

収益の質

当期の純利益増加は本業の経常的な収益力によるものではなく、固定資産売却益9.2億円を主因とする特別利益の影響が大きい。営業利益・経常利益はいずれも前年比で大幅に減少しており、経常的な収益力は低下している一方、特別損失として減損損失1.2億円も計上されている。営業外収益は1.6億円で、受取配当金0.2億円、為替差益0.3億円、その他0.8億円から構成され、営業外費用はごく僅かである。包括利益16.7億円は純利益14.0億円を上回り、為替換算調整額1.8億円等のその他包括利益がプラスに寄与している。以上を踏まえると、当期の増益は一時的要因に依存しており、収益の質としては本業の持続的な稼ぐ力を示すものではない。

業績予想・ガイダンス

通期予想では売上高650.0億円(前年比+0.4%)、営業利益114.0億円(同+2.9%)、経常利益118.0億円(同+0.2%)を計画している。当期(Q1)の進捗率は売上高23.8%、営業利益19.7%、経常利益20.5%であり、いずれも四半期進捗の目安である25%を下回っている。特に営業利益の進捗遅れは、通期計画達成のためにQ2以降で売上回復と販管費効率の改善が必要であることを示している。

株主還元

通期配当予想は1株当たり230.00円である。通期予想EPS240.07円に基づく配当性向は約95.8%と非常に高い水準にある。当期の利益剰余金は前年比65.3億円減少しており、配当原資としての現金及び短期投資有価証券は合計で224.9億円と一定の余力を保持しているものの、高い配当性向は通期利益予想の達成に依存する構造となっている。

リスク要因

  1. 営業レバレッジの悪化: 売上高が前年比7.9%減少する一方、販管費は1.5%増加し、営業利益率は前年18.9%から14.6%へ約4.3pt低下した。売上回復が遅れれば固定費負担により利益の下振れが拡大する可能性がある。

  2. 高税負担: 税引前利益30.5億円に対し法人税等16.5億円が発生し、実効税率は約54.1%と高い。税負担の高止まりは最終利益および配当原資への制約要因となる。

  3. 純利益に対する一時的要因の依存: 当期純利益14.0億円のうち、固定資産売却益9.2億円(特別損失として減損損失1.2億円も計上)が寄与しており、本業の稼ぐ力を示す指標としては変動性が高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率14.6%7.2% (3.2%–12.5%)+7.4pt
純利益率9.1%5.9% (2.9%–12.5%)+3.2pt

自社の収益性は業種中央値を大きく上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−7.9%5.6% (1.1%–13.9%)−13.5pt

自社の売上成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内では減収局面にある点が特徴的である。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は68.2%と前年比約0.7pt改善したが、営業利益率は14.6%と同約4.3pt低下しており、販管費の吸収力回復が今後の注目点である。

  2. 親会社株主帰属の純利益は前年比+35.7%となったが、固定資産売却益9.2億円を含むため、本業評価では営業利益22.5億円、経常利益24.2億円を重視する必要がある。

  3. 通期営業利益予想に対する当期(Q1)進捗率は19.7%であり、標準的な四半期進捗25%を下回る。通期計画の達成度はQ2以降の売上動向と費用管理に左右される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,663円
base(基準)1,722円
bull(強気)1,769円
算出前提
1株純資産(BPS)1,406円
調整後予想EPS258.1円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向95.8%
予想EPSの信頼度調整×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.22倍 / 6.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,679円〜1,767円、ω±0.1で 1,716円〜1,731円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。