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49192026 第1四半期プライムJGAAP

ミルボン(4919) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益75%増

2026年度第1四半期の売上高は124.2億円(前年同期比+11.0%)、営業利益は12.5億円(同+75.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社ミルボン

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥124.2億¥111.8億+11.0%
営業利益¥12.5億¥7.1億+75.4%
経常利益¥13.4億¥6.2億+113.7%
純利益¥10.2億¥4.6億+119.6%
ROE2.1%0.9%-

Executive Summary

2026年度第1四半期は増収に対し利益が大幅に上回って伸びる増収増益決算となり、収益性が明確に改善した。売上高は124.2億円(前年比+11.0%)、営業利益は12.5億円(同+75.4%)、経常利益は13.4億円(同+113.7%)、純利益は10.2億円(同+119.6%)となった。営業利益率は10.1%と前年同期の約6.4%から約3.7pt改善しており、粗利益率63.4%を維持しつつ販管費増を吸収した営業レバレッジが主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は124.2億円で前年同期比+11.0%増収した。当社は化粧品の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の内訳開示はない。通期会社計画(売上高548.0億円、前年比+3.7%)を上回るペースで四半期進捗率は22.7%と、標準進捗率25%をやや下回るものの高い伸びで推移している。

【損益】売上原価45.4億円、販管費66.2億円の水準で、売上増分を吸収したうえで営業利益は12.5億円(同+75.4%)と大幅増益となった。営業外収益0.9億円(受取配当金・為替差益等)は小規模で、経常利益13.4億円の増加要因は主に本業の営業利益改善である。特別損失は固定資産除却損等0.004億円と僅少で一時的要因の影響は極めて小さい。税引前利益13.4億円に法人税等3.2億円(実効税率24.0%)を控除し、純利益は10.2億円(同+119.6%)となった。以上より、増収に対し利益が大きく上回る増収増益であり、利益率改善を伴う質の高い決算といえる。

セグメント別分析

当社グループは化粧品の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は10.1%で前年同期の約6.4%から約3.7pt改善し、純利益率も8.2%と前年同期の約3.7%から約4.1pt改善した。粗利益率は63.4%と高水準を維持しており、ブランド力と製品ミックスが収益基盤となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は108.1億円、売掛金50.0億円の合計は流動負債72.7億円を大きく上回り、短期の資金繰りに余裕がある。【投資効率】ROEは2.1%(四半期実績、年換算前)にとどまり、純利益率の改善に対して総資産回転率の低さが資本効率を制約している。総資産569.8億円、純資産486.5億円という厚い資産・資本基盤に対し、売上規模はなお小さい。【財務健全性】自己資本比率は85.4%、流動比率は約383.8%、有利子負債はほぼなくD/Eレシオは0.17倍と、極めて保守的な財務構成である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示は本資料に含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は108.1億円で前年同期の118.2億円から10.1億円減少した一方、棚卸資産は85.1億円で前年の80.0億円から増加しており、在庫積み増しが資金の一部を吸収した可能性がある。売掛金は50.0億円で前年の59.6億円から減少し、回収面では資金効率が改善している。有形固定資産は231.8億円で前年の229.1億円から微増しており、設備投資が継続的に行われていることがうかがえる。自己資本比率85.4%、流動比率383.8%という強固な財務基盤は、在庫増加局面においても資金繰りの余裕を維持していることを示す。

収益の質

当期の利益改善は特別損益に依存せず、本業の営業利益拡大によるものであり、収益の質は高いと評価できる。特別損失は固定資産除却損等0.004億円と僅少で、一時的要因が経常利益・純利益に与えた影響はほぼない。営業外収益0.9億円は受取配当金0.1億円、為替差益0.1億円、その他0.5億円で構成され、売上高の0.7%にとどまり、経常利益の増加は主として営業利益の改善に由来する。包括利益は11.2億円で純利益10.2億円とおおむね近い水準にあり、為替換算調整額+0.7億円、有価証券評価差額金+0.8億円が純利益を上回る要因となる一方、退職給付に係る調整額-0.5億円がこれを相殺しており、包括利益と純利益の乖離は限定的である。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高548.0億円(前年比+3.7%)、営業利益63.0億円(同+11.4%)、経常利益61.8億円(同+13.3%)である。当第1四半期の進捗率は売上高22.7%、営業利益19.8%、経常利益21.6%で、いずれも標準進捗率25%をやや下回る。もっとも、当第1四半期の増益率(営業利益+75.4%)は通期計画の増益率(+11.4%)を大幅に上回っており、通期計画は保守的に設定されている可能性がある。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり88.0円である。前年同期の配当実績は1株当たり40円(中間または期末の一部)であり、通期予想との単純比較はできないが、通期純利益予想43.0億円と期中平均株式数31,780,584株を用いると、予想配当性向は配当金のみで約65.0%となる。一般的な60%の目安をやや上回るが、利益剰余金430.7億円、現金及び預金108.1億円、自己資本比率85.4%という財務基盤を踏まえると、配当支払余力は厚く、持続性への懸念は限定的である。自己株式の取得に関する開示はない。

リスク要因

  1. 在庫・運転資本効率の低下: 棚卸資産は85.1億円(うち製品85.1億円)で前年同期の80.0億円から増加している。在庫回転および運転資本の効率が低下傾向にあり、需要見通しとの整合性、滞留・評価損のリスクをモニタリングする必要がある。

  2. 単一セグメント構成による集中リスク: 化粧品の製造・販売という単一セグメント構成のため、特定市場・製品群・チャネルの需要変動を他事業で相殺する余地が乏しい。

  3. 資産除去債務の負担: 資産除去債務は9.2億円で総負債83.3億円の11.0%を占める。製造設備を保有する事業特性上の一定の義務であるが、見積り前提の変更は将来の費用・負債増加要因となり得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.1%7.2% (3.2%–12.5%)+2.9pt
純利益率8.2%5.9% (2.9%–12.5%)+2.3pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)11.0%5.6% (1.1%–13.9%)+5.4pt

売上高成長率も業種中央値を上回るが、IQR上限(13.9%)の範囲内にあり突出した水準ではない。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高11.0%増に対し営業利益は75.4%増となり、営業利益率は前年同期比約3.7pt改善した。粗利益率63.4%を維持したまま販管費増を吸収した営業レバレッジの効果が明確に表れている。

  2. 自己資本比率85.4%、流動比率383.8%という強固な財務基盤を持つ一方、資産・資本規模に対して売上規模がなお小さく、資本効率の改善は中期的な論点である。

  3. 棚卸資産は前年同期から増加しており、増収局面における在庫水準と実需の整合性が、今後の収益性の持続性を判断するうえでの注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,485円
base(基準)1,519円
bull(強気)1,547円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,531円
調整後予想EPS145.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向65.0%
予想EPSの信頼度調整×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.99倍 / 10.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,479円〜1,562円、ω±0.1で 1,519円〜1,520円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。