- 売上高: 352.53億円
- 営業利益: 26.49億円
- 当期純利益: 12.73億円
- 1株当たり当期純利益: 78.49円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 352.53億円 | 323.71億円 | +8.9% |
| 売上原価 | 81.81億円 | - | - |
| 売上総利益 | 81.71億円 | - | - |
| 販管費 | 64.13億円 | - | - |
| 営業利益 | 26.49億円 | 33.45億円 | -20.8% |
| 営業外収益 | 1.54億円 | - | - |
| 営業外費用 | 99百万円 | - | - |
| 経常利益 | 26.60億円 | 33.12億円 | -19.7% |
| 法人税等 | 5.39億円 | - | - |
| 当期純利益 | 12.73億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 22.26億円 | 25.60億円 | -13.0% |
| 包括利益 | 18.35億円 | 27.45億円 | -33.2% |
| 減価償却費 | 10.69億円 | - | - |
| 支払利息 | 11百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 78.49円 | 90.36円 | -13.1% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 25.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 580.47億円 | - | - |
| 現金預金 | 106.03億円 | - | - |
| 売掛金 | 151.84億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 147.57億円 | - | - |
| 固定資産 | 424.87億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 11.59億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -24.06億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.3% |
| 粗利益率 | 23.2% |
| 流動比率 | 253.7% |
| 当座比率 | 189.2% |
| 負債資本倍率 | 0.43倍 |
| インタレストカバレッジ | 240.82倍 |
| EBITDAマージン | 10.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.9% |
| 営業利益前年同期比 | -20.8% |
| 経常利益前年同期比 | -19.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -13.0% |
| 包括利益前年同期比 | -33.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 28.76百万株 |
| 自己株式数 | 367千株 |
| 期中平均株式数 | 28.37百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,556.48円 |
| EBITDA | 37.18億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 25.00円 |
| 期末配当 | 30.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AnimalHealth | 37.65億円 | 2.82億円 |
| Oversea | 21.33億円 | 1.32億円 |
| Pharmaceutical | 292.55億円 | 31.19億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 710.00億円 |
| 営業利益予想 | 60.00億円 |
| 経常利益予想 | 60.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 50.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 176.22円 |
| 1株当たり配当金予想 | 28.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
あすか製薬ホールディングス(4886)の2026年度第2四半期は、売上高35,253百万円(前年比+8.9%)とトップラインは堅調ながら、営業利益2,649百万円(同-20.8%)、当期純利益2,226百万円(同-13.0%)と減益。営業利益率は約7.5%(=2,649/35,253)で前年から低下し、売上成長が利益に結び付いていない。デュポン分解では、純利益率6.31%、総資産回転率0.324回、財務レバレッジ1.50倍によりROEは3.07%と低水準にとどまる。粗利益率は23.2%と開示され、原価上昇や製品ミックス変化を示唆。EBITDAは3,718百万円、EBITDAマージン10.5%で、減価償却費1,069百万円を踏まえると固定費負担の重さが窺える。営業キャッシュフロー(OCF)は1,159百万円で、OCF/純利益は0.52と利益の現金化率はやや弱め。流動比率253.7%、当座比率189.2%と短期流動性は厚く、負債資本倍率0.43倍、インタレストカバレッジ240.8倍と財務安全性は高い。総資産は108,773百万円、純資産72,594百万円で、資本基盤は厚い一方、資本効率(ROE)は課題。営業費用(とくに販管費やR&D)や製品ポートフォリオの変化により営業レバレッジがマイナスに働いた可能性が高い。普通利益(経常利益)2,660百万円と純利益2,226百万円の差は法人税等539百万円等で説明可能だが、実効税率の開示は限定的。財務CFは-2,406百万円で、配当や自己株式、或いは借入返済等の支出が示唆されるが内訳詳細は未開示。棚卸資産は14,757百万円と大きく、在庫回転効率のモニタリングが必要。IFRSではなくJGAAPベースであり、研究開発費の処理や特別損益の位置づけがIFRSと異なる点に留意。0と記載のいくつかの項目は不記載を意味し、FCFや現金同等物、自己資本比率など一部指標は正確な解釈ができない。総じて、売上は伸長、利益は伸び悩み、キャッシュ創出は慎重、財務の安全性は高いというコントラストが鮮明。今後は価格改定、ミックス改善、費用最適化による営業利益率の底上げが焦点。R&Dの投下と収益化タイミング、そして在庫・与信の運転資本管理がキャッシュ創出改善の鍵となる。
ROEは3.07%(純利益率6.31% × 総資産回転率0.324回 × 財務レバレッジ1.50倍)で、純利益率の低下と資産回転の低さが効いている。営業利益率は約7.5%で前年比低下、EBITDAマージン10.5%から減価償却費比率は約3.0%ポイント強と推測され、固定資産由来コストの負担が継続。粗利益率23.2%は原価上昇または販売ミックスの悪化を示唆し、売上増加にもかかわらず販管費(R&D含む)の伸びが上回ったことで営業レバレッジがマイナスに作用した可能性が高い。経常利益2,660百万円に対し支払利息は11百万円と軽微で、金融費用は収益性を大きく毀損していない。純利益率6.31%は国内中堅製薬のレンジ下限~中位に位置し、当面の課題は粗利率の回復と販管費効率化による営業利益率の再拡大。
売上高は+8.9%と堅調で、新製品貢献または主力品の数量成長が示唆される一方、営業利益は-20.8%と減益で、拡大局面における費用先行(R&D、販促、原材料コスト)を示す。利益の質は、OCF/純利益0.52とやや弱く、売上成長のキャッシュ転換が遅れている。棚卸資産14,757百万円と運転資本35,168百万円から、在庫・売上債権の増加がキャッシュを吸収している可能性。短期見通しでは、価格改定・収載やジェネリック圧力、採算管理次第。中期では、パイプラインの上市・適応拡大が寄与すれば売上成長の持続余地はあるが、利益回復には粗利率改善と費用ディシプリンが前提。
流動資産58,047百万円、流動負債22,879百万円で流動比率253.7%、当座比率189.2%と余裕。負債合計31,339百万円、純資産72,594百万円で負債資本倍率0.43倍と保守的な資本構成。インタレストカバレッジ240.8倍(EBITベース想定)と利払い負担は極小。総資産108,773百万円に対し資産回転0.324回で効率は高くないため、資産圧縮や稼働率向上が資本効率改善に寄与。財務CF-2,406百万円は配当・自己株・借入返済等の支出を示唆するが、詳細未開示。自己資本比率の数値は不記載のため水準評価は負債資本倍率等で代替。
営業CF1,159百万円に対し純利益2,226百万円で、キャッシュコンバージョンは0.52と慎重。減価償却費1,069百万円を考慮すると、運転資本の悪化(在庫や売上債権の増)や一時支出がOCFを圧迫した可能性。投資CFは不記載のためFCFの厳密計算は不可(開示の0円は未開示の意味と解釈)。暫定的には、OCFが正値である点は評価できるが、成長投資(設備・無形資産、R&D前払等)の実態次第で実質的なFCFは変動しうる。運転資本は35,168百万円と大きく、在庫14,757百万円の回転改善、与信管理による売上債権回収加速がOCFの改善余地。
年間配当、配当性向、FCFカバレッジの数値は不記載と解釈され、現時点で配当持続可能性の定量評価は困難。EPSは78.49円と利益創出力はあるが、営業CF/純利益0.52や財務CFのマイナスから、過去の資本配分(配当・自社株・償還)の有無と方針の開示確認が必要。方針面では、低ROE(3.07%)下での株主還元強化は資本効率改善に資する一方、研究開発や製品ライフサイクルに応じた成長投資とのバランスが前提。現時点では、配当実績・方針が未開示のため、次四半期以降のガイダンス更新を注視。
ビジネスリスク:
- 製品ミックス悪化・薬価改定による粗利益率低下
- 研究開発の不確実性(試験結果、承認時期遅延)
- 競合(先発・ジェネリック)による価格圧力とシェア低下
- サプライチェーン・原材料価格の変動リスク
- 在庫積み上がりによる評価損・回転悪化
財務リスク:
- 運転資本増による営業CF圧迫(OCF/純利益0.52)
- 財務CFマイナス継続時の手元流動性低下リスク(詳細未開示)
- 資産回転率の低迷による資本効率悪化(総資産回転0.324回)
- 税率・特別損益変動による純利益のボラティリティ
主な懸念事項:
- 売上成長に対し営業利益が減少し、営業レバレッジが効いていない
- 粗利益率23.2%と低めでコスト高止まりの可能性
- FCF実態が投資CF未開示で把握困難
- 在庫14,757百万円と運転資本負担の大きさ
重要ポイント:
- 売上は+8.9%と伸長も、営業利益-20.8%で利益率が低下
- ROE3.07%と資本効率は低位、レバレッジは抑制的(1.50倍)
- OCF/純利益0.52でキャッシュ創出は慎重、運転資本の最適化余地
- 流動性は厚く(流動比率254%)財務耐性は高い
- 財務CFは-24億円で株主還元/返済等の支出示唆(内訳要確認)
注視すべき指標:
- 粗利益率と営業利益率の四半期推移
- 在庫回転日数・売上債権回転期間
- OCF/純利益とFCF(投資CFの開示)
- R&D費率と新製品寄与度
- 薬価改定・価格改定の影響
- 資産回転率とROEの改善進捗
セクター内ポジション:
国内中堅製薬として、財務の堅さ(低レバレッジ、高流動性)は上位だが、利益率・資本効率は同業平均と比べ見劣り。成長投資と費用最適化、ミックス改善が進めば改善余地。
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