- 売上高: 176.41億円
- 営業利益: 14.79億円
- 当期純利益: 12.73億円
- 1株当たり当期純利益: 43.88円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 176.41億円 | 163.52億円 | +7.9% |
| 売上原価 | 81.81億円 | - | - |
| 売上総利益 | 81.71億円 | - | - |
| 販管費 | 64.13億円 | - | - |
| 営業利益 | 14.79億円 | 17.58億円 | -15.9% |
| 営業外収益 | 1.54億円 | - | - |
| 営業外費用 | 99百万円 | - | - |
| 経常利益 | 16.20億円 | 18.13億円 | -10.6% |
| 法人税等 | 5.39億円 | - | - |
| 当期純利益 | 12.73億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12.44億円 | 12.73億円 | -2.3% |
| 包括利益 | 8.95億円 | 19.65億円 | -54.5% |
| 減価償却費 | 10.69億円 | - | - |
| 支払利息 | 11百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 43.88円 | 44.95円 | -2.4% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 25.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 580.47億円 | - | - |
| 現金預金 | 106.03億円 | - | - |
| 売掛金 | 151.84億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 147.57億円 | - | - |
| 固定資産 | 424.87億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 11.59億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -24.06億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 7.1% |
| 粗利益率 | 46.3% |
| 流動比率 | 253.7% |
| 当座比率 | 189.2% |
| 負債資本倍率 | 0.45倍 |
| インタレストカバレッジ | 134.45倍 |
| EBITDAマージン | 14.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +7.9% |
| 営業利益前年同期比 | -15.9% |
| 経常利益前年同期比 | -10.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -2.3% |
| 包括利益前年同期比 | -54.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 28.76百万株 |
| 自己株式数 | 400千株 |
| 期中平均株式数 | 28.36百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,440.85円 |
| EBITDA | 25.48億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 25.00円 |
| 期末配当 | 30.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AnimalHealth | 37.65億円 | 2.82億円 |
| Oversea | 21.33億円 | 1.32億円 |
| Pharmaceutical | 292.55億円 | 31.19億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 750.00億円 |
| 営業利益予想 | 68.00億円 |
| 経常利益予想 | 68.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 52.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 183.44円 |
| 1株当たり配当金予想 | 27.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
あすか製薬ホールディングス(4886)の2026年度Q1は、売上高176.4億円(前年同期比+7.9%)と増収ながら、営業利益14.8億円(同-15.9%)と減益となり、トップライン拡大に対して収益性がやや後退した四半期でした。粗利益は81.7億円、粗利率46.3%で、原価率の支配は概ね良好ですが、売上総利益に対する販管費の伸長や費用配分により営業利益率は8.4%にとどまりました。経常利益は16.2億円、当期純利益は12.4億円(同-2.3%)で、金融費用は1,100万円と小さく、実質的に本業の収益力が純利益を左右しています。EPSは43.88円。デュポン分解では純利益率7.05%、総資産回転率0.171倍、財務レバレッジ1.49倍からROEは1.80%と算出され、資本効率は慎重なバランスシート構成を反映し控えめです。自己資本は6,923億円、総資産1,029億円から試算される自己資本比率は約67%と保守的で、負債資本倍率0.45倍、インタレストカバレッジ134.5倍と財務安全性は高水準です。営業CFは11.6億円で純利益に対して0.93倍と利益の現金化は概ね良好で、利益の質は堅調と評価できます。EBITDAは25.5億円、EBITDAマージン14.4%と、製薬中堅として標準的なレンジの収益力を維持しています。運転資本は351.7億円と厚く、流動比率253.7%、当座比率189.2%と高い流動性クッションを有しています。棚卸資産は147.6億円で、四半期売上原価との比較から在庫日数は約162日と推計され、医薬品特有の安全在庫・品目構成を踏まえてもやや厚めです。営業利益が減少する一方で増収を達成しており、現時点ではコスト先行(R&Dや販促投資、原材料・物流コストなど)による短期的な営業レバレッジの逆風が示唆されます。税金等は5.39億円で、経常利益に対する実効税率は概算で約33%と見受けられます(資料の一部指標に未記載がある点は留意)。財務CFは▲24.1億円と資金流出でしたが、配当はゼロであり、主として借入返済やその他財務取引によるものと推察されます(詳細内訳は未開示)。年間配当は0円、配当性向0%で、内部留保を優先する姿勢が示唆されます。総じて、増収基調と堅牢な財務基盤、良好なキャッシュ創出に対して、四半期ベースの収益性低下と在庫厚めの積み上がりが短期の注目点です。今後は粗利率・販管費率の推移、在庫回転の正常化、営業CFの持続性が収益安定化のカギとなります。データには配当や株式数、投資CF等で未記載項目が存在するため、四半期の一部分析は定性的推定を含みますが、開示済の数値からは財務健全性の高さと利益の現金化の良好さが確認できます。投資判断は示しませんが、コスト構造の見直しと在庫最適化が進めば、ROEの改善余地は残されています。
ROE分解(デュポン):純利益率7.05% × 総資産回転率0.171倍 × 財務レバレッジ1.49倍 = ROE約1.80%。売上総利益率46.3%に対し、営業利益率は8.4%(営業利益14.79億円/売上高176.41億円)と、販管費負担が大きい四半期。経常利益率9.2%(16.20億円/176.41億円)で、金融費用の小ささが純利益率の下支え。実効税率は概算約33%(法人税等5.39億円/経常利益16.20億円)で標準的。EBITDAマージン14.4%と、原価・販管費双方のコントロールは概ね良好だが、前年同期比で営業減益(-15.9%)となっており短期的に営業レバレッジは逆風。費用の中身(R&D、販促、一般管理)の内訳は未記載だが、増収下で減益という構図から、費用先行または売上ミックスの変化(低マージン品の伸長)の可能性がある。インタレストカバレッジ134.5倍で、金融費用の影響は軽微。資本効率は低燃費(低レバレッジ)構造が主因で低位にとどまるが、在庫回転・固定資産効率の改善により総資産回転率向上の余地。営業面では価格改定・製品ミックス最適化が粗利率の改善ドライバーとなり得る。
売上は+7.9%と堅調で、製品需要または新製品寄与が示唆される一方、営業利益は-15.9%と減益で、コスト上昇やミックス悪化が示唆されます。粗利率46.3%は中位水準で安定的だが、販管費率上昇の可能性が四半期の利益率を圧迫。純利益は-2.3%と減少幅が限定的で、非営業要素の下支えも一部寄与。売上の持続可能性は既存品の価格・数量、NHI薬価改定、競合(後発品)次第で変動し得るが、今期Q1の増収はベースラインを押し上げる材料。利益の質は営業CF/純利益0.93と良好で、増益転換には販管費コントロールと在庫最適化が鍵。短期見通しは、在庫が厚め(在庫日数約162日)で、正常化に伴う一時的な売上原価や値引きリスクにも留意。中期的には費用効率化と高付加価値品シフトにより、EBITDAマージン15%台の持続を目指せるレンジ。R&D投資や新薬上市の情報は未記載で成長ドライバーの定量評価は困難だが、財務余力が戦略投資の裏付けとなる。
流動性は流動比率253.7%、当座比率189.2%と極めて良好で、短期債務に対して十分なバッファを保持。運転資本は351.7億円と厚く、運転資金負担は大きいが資金繰り余力は高い。支払能力面では、負債資本倍率0.45倍、インタレストカバレッジ134.5倍と、レバレッジに頼らない保守的な資本構成。総資産1,029.5億円、純資産692.3億円から試算される自己資本比率は約67%と高水準(当該項目の未記載表示には留意)。財務CFは▲24.06億円で資金流出だが、配当ゼロのため返済・その他金融取引の影響と推定。キャッシュポジションの詳細・ネットキャッシュは未記載だが、流動資産580.5億円の厚みから短期の耐性は高い。
営業CFは11.59億円で純利益12.44億円に対し0.93倍と、利益の現金化は概ね良好。減価償却費10.69億円がキャッシュ創出を下支えし、EBITDA25.48億円に整合的。投資CFは未記載(0円表示)で、当期の設備投資やR&Dキャッシュアウトの詳細は不明。フリーキャッシュフローは算定不可(未記載項目が多いため0円表示)で、実質的なFCFの評価には追加開示が必要。運転資本面では棚卸資産147.6億円が大きく、COGSとの比較から在庫日数約162日(=147.6億円/81.8億円×90日)と推計され、在庫最適化はCF改善余地。売掛・買掛の明細は未記載のためCCCの分解は不可だが、営業CFが正である点は在庫積み増し下でも一定の資金回収が進んでいることを示唆。財務CF▲24.06億円は主に返済等と見られ、ネットの資金流出はあるものの、流動性指標は十分に余裕。
年間配当0円、配当性向0%で内部留保重視の方針。FCFカバレッジは算定不能(0表示は未記載)で、配当の持続可能性評価は現時点で定量化困難。営業CFが純利益に概ね一致し、レバレッジも低いことから、将来的な配当再開余力はファンダメンタル上は存在。ただし、当面は研究開発・製品強化への再投資や在庫最適化に資金を振り向ける可能性が高い。配当方針の見通しは、通期業績進捗とFCF創出力(設備投資・運転資本の動向)次第で変動し得る。
ビジネスリスク:
- 薬価改定(NHI)による価格下落と収益性圧迫
- 後発品・競合新薬の浸透による数量・価格プレッシャー
- 製品ミックス悪化(低マージン品の伸長)による粗利率低下
- 在庫水準の高さに伴う陳腐化・評価損リスク
- サプライチェーン・原材料コスト上昇による原価率悪化
- 研究開発の不確実性(成功確率・上市時期)
財務リスク:
- 在庫の積み上がりによる運転資金負担増・CF変動
- 財務CFによる資金流出(返済・買戻し等)の継続リスク
- 為替影響(海外仕入・原材料)によるコスト変動
- 固定費負担が高い場合の売上変動に対する感応度上昇(営業レバレッジ)
主な懸念事項:
- 増収下の営業減益(-15.9%)が示す短期的なコスト先行
- 棚卸資産日数の長期化(約162日)とキャッシュ回転の遅延懸念
- ROE1.8%と資本効率の低位安定
重要ポイント:
- 増収(+7.9%)ながら営業減益で、短期的に営業レバレッジは逆風
- 営業CF/純利益0.93と利益の質は良好、EBITDAマージン14.4%
- 高自己資本比率(試算約67%)と低レバレッジで財務耐性は強い
- 在庫日数約162日と厚めで、在庫最適化がCFとROE改善のカギ
- 税率は概算約33%で標準的、金融費用の影響は軽微
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率の四半期推移
- 在庫回転日数(DIH)とCCCの改善
- 営業利益率・EBITDAマージンの回復度合い
- 営業CF/純利益、FCF創出力(投資CF・CAPEXの開示)
- 薬価改定・製品ミックスの変化
- 負債資本倍率とインタレストカバレッジの動向
セクター内ポジション:
国内中堅製薬の中で、EBITDAマージンは中位、レバレッジは低位で財務健全性が高い一方、ROEは低位。短期的な利益率の鈍化と在庫厚めが課題だが、資本の健全性とキャッシュ創出の安定性は相対的に良好。
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