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48822026 第3四半期グロースJGAAP

ペルセウスプロテオミクス(4882) 2026年度第3四半期決算 増収24%

2026年度第3四半期の売上高は1億円(前年同期比+24.1%)、営業損失は5.7億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

医薬品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1.0億¥0.8億+24.1%
営業利益−¥5.7億−¥6.3億+9.0%
経常利益−¥5.1億−¥6.2億+18.4%
純利益−¥5.5億−¥6.9億+21.2%
ROE(年換算)−82.5%−64.6%-

Executive Summary

研究開発先行型の創薬企業として損失は継続するものの、増収と費用抑制により営業赤字は縮小した。売上高は1.03億円(前年比+24.1%)、営業利益は-5.73億円(前年-6.30億円)、経常利益は-5.09億円(前年-6.24億円)、純利益は-5.47億円(前年-6.94億円)となった。研究開発費4.45億円を含む販管費が売上規模を大きく上回る構造は変わらず、補助金収入0.53億円が経常損益の下支えとなっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は1.03億円で前年同期比+24.1%増加した。売上総利益も0.90億円と同+23.2%増え、粗利率87.8%(前年88.5%)はほぼ横ばいで高水準を維持した。セグメント情報の開示はないが、売上規模の絶対額は依然小さく、研究開発費(4.45億円)の水準に対しては限定的である。

【損益】営業損失は5.73億円で前年6.30億円から0.57億円縮小した。販管費は6.64億円と前年比約5.6%減少し、研究開発費も4.45億円と微減にとどめつつ費用規律が働いた。営業外収益0.66億円(うち補助金収入0.53億円、為替差益0.09億円)が経常損失を営業損失より0.64億円圧縮し、経常損失は5.09億円となった。特別損失として減損損失0.37億円(前年0.68億円)を計上し、純損失は5.47億円(前年6.94億円)となった。増収により損失が縮小した増収減損(赤字縮小)の局面であり、増収増益・増収減益の枠組みでは「増収による損失縮小」に該当する。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-556.3%(前年-759.0%)、純利益率は-531.1%(前年-836.1%)と、いずれも赤字幅は縮小したが依然として大幅なマイナス水準にある。粗利率は87.8%と高いが、研究開発費が売上高の431.6%に達しており、開発投資が採算を大きく規定している。【キャッシュ品質】営業外収益に補助金収入0.53億円が含まれ、経常損益の改善には非経常的な要素が寄与している。【投資効率】年換算ROEは-82.5%、総資産回転率は0.104倍と低く、純損失計上と資産規模に対する売上の小ささが資本効率を押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は66.9%(前年74.4%から低下)、流動比率は約1,290%と短期流動性は極めて厚いが、純資産は8.84億円へ前年14.32億円から5.48億円減少しており、赤字継続下での資本余力の推移が論点となる。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別数値は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は12.36億円で、前年同期の16.68億円から4.32億円(-25.9%)減少した。純損失5.47億円が継続する中での現金残高減少であり、研究開発投資を伴う資金消費が主因とみられる。流動比率は約1,290%と短期の資金繰りには厚みがあるものの、総資産も前年比4.96億円減少しており、損失計上のペースと現金保有高のバランスが中期的な監視点となる。

収益の質

経常損益の改善には非経常的な要素が寄与しており、収益の質を評価する際には区別が必要である。営業外収益0.66億円の大半を占める補助金収入0.53億円は、売上収益のような反復性を前提としにくい項目であり、これを除いた実質的な営業採算はなお厳しい水準にある。特別損失として計上された減損損失0.37億円(前年0.68億円)は最終損益を押し下げる一時的要因であり、純損失5.47億円のうち相応部分が非経常項目に起因する。利益剰余金は-5.48億円で前年の-38.09億円から大きく改善しているが、これは資本金・資本剰余金の大幅な変動を伴っており、営業活動による利益改善というよりも資本構成の組替え(欠損填補等)が反映された可能性がある点に留意が必要である。

株主還元

第2四半期配当及び通期配当予想はいずれも1株当たり0円であり、配当性向は実質0%である。自社株買いの実施も確認されないため総還元性向の評価は行わない。継続的な純損失計上と研究開発投資の必要性を踏まえ、株主還元よりも手元流動性の維持と開発投資の継続を優先する資本配分方針とみられる。

リスク要因

  1. 開発先行型の収益構造リスク: 研究開発費4.45億円は売上高の431.6%に達し、開発成果の商業化が遅延した場合、営業赤字の長期化につながる可能性がある。

  2. 資本消耗リスク: 純損失5.47億円、年換算ROE-82.5%が継続しており、純資産は前年比5.48億円減少して8.84億円となった。自己資本比率も74.4%から66.9%へ低下しており、赤字継続時の資本余力縮小が論点となる。

  3. 非経常収益への依存リスク: 経常損益改善の一部は補助金収入0.53億円に依存しており、通常の売上収益と同様の反復性は見込みにくい。また減損損失0.37億円が計上されており、資産評価の継続的な確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(pharma)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−556.3%-160.9% (-588.6%–-2.1%)−395.4pt
純利益率−531.1%-165.9% (-688.9%–-6.2%)−365.2pt

業種内でも赤字企業が多い中、自社の赤字幅は中央値を大きく上回る(悪い方向)水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)24.1%-9.0% (-20.4%–11.2%)+33.1pt

売上成長率は業種中央値を大きく上回っており、トップラインの伸びは相対的に良好である。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+24.1%増加し、営業損失は0.57億円縮小した。販管費の抑制を伴う改善であり、費用規律が損失縮小に寄与している。

  2. 営業利益率-556.3%、純利益率-531.1%は業種中央値も大きく下回り、収益化にはなお時間を要する段階にある。研究開発費が売上高の431.6%を占める構造がその主因である。

  3. 経常損失の圧縮には補助金収入0.53億円が寄与しており、これを除いた実質的な営業採算とは分けて捉える必要がある。現金預金は前年比4.32億円減少しており、資金消費ペースが今後の注目点となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。