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48012026 第3四半期プライムJGAAP

セントラルスポーツ(4801) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は367.7億円(前年同期比+5.3%)、営業利益は19.8億円(同+50.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥367.7億¥349.2億+5.3%
営業利益¥19.8億¥13.1億+50.9%
経常利益¥16.8億¥10.3億+62.3%
純利益¥10.5億¥12.8億−17.4%
ROE(年換算)5.3%6.6%-

Executive Summary

当第3四半期累計は増収増益となったが、純利益は前年の税効果反動と減損損失により減益となった。売上高は367.7億円(前年比+5.3%)、営業利益は19.8億円(同+50.9%)、経常利益は16.8億円(同+62.3%)と、いずれも粗利率改善と販管費削減による営業レバレッジで大幅増益となった。一方、純利益は10.5億円(同-17.4%)にとどまり、前年同期の実効税率が低かった反動(当期実効税率35.3%)と減損損失0.73億円の計上が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は367.7億円で前年同期比+5.3%増収。単一セグメントのスポーツクラブ経営事業において、会員利用・スクール需要の増加が増収を支えた。通期予想505.0億円に対する進捗率は72.8%で、標準的な75%進捗をやや下回る。

【損益】売上総利益は45.1億円(粗利率12.3%、前年11.3%から+98bp改善)、販管費は25.3億円(前年比-4.4%)となり、営業利益は19.8億円(営業利益率5.4%、前年3.8%から+163bp)と大幅増益となった。経常利益は16.8億円(+62.3%)まで伸びたが、支払利息3.6億円が営業利益の18.2%を占め、金融費用による利益流出は依然大きい。税引前利益は16.3億円(+79.0%)まで拡大したが、法人税等が前年の利益計上(3.6億円)から当期は5.8億円の費用計上に転じ、純利益は10.5億円(-17.4%)となった。増収増益(営業・経常段階)だが、純利益は減益という結果である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.4%で前年同期3.8%から+163bpの改善、粗利率は12.3%で前年11.3%から+98bp改善したが、純利益率は2.9%で前年3.7%から-78bpの低下となった。【キャッシュ品質】税引前利益16.3億円に対し法人税等5.8億円(実効税率35.3%)が計上され、前年の税効果による一過性の押上げの反動が純利益率悪化の主因である。【投資効率】年換算ROEは5.3%で、純利益率2.9%・総資産回転率1.19倍・財務レバレッジ1.57倍の分解となる。ROE制約の主因は純利益率の低さにある。【財務健全性】自己資本比率は63.9%(前年62.8%)、流動比率は112.0%で、短期の資金余力は確保しているが潤沢とは言えない水準である。

キャッシュフロー分析

CF計算書データは開示されていないが、B/S動向から資金の流れを観察できる。現金及び預金は58.0億円で前年同期の53.8億円から増加し、流動性は維持されている。長期借入金は4.8億円で前年同期比+35.2%増加した一方、規模は総資産の1.2%と小さい。契約負債(前受収入)は28.4億円で前年同期の29.8億円からわずかに減少しており、会員前受金の水準はおおむね安定している。固定資産は321.3億円で総資産の77.9%を占め、有形固定資産とリース資産への継続投資が事業の資金配分の中心となっている。

収益の質

当期の収益改善は主に経常的な事業要因によるもので、粗利率改善と販管費削減という構造的な営業レバレッジの発現が中心である。営業外収益は0.7億円と小さく、保険配当金0.1億円等の非中核項目にとどまる一方、営業外費用3.7億円の大半は支払利息3.6億円であり、金融費用が経常利益への圧迫要因として持続的に存在する。特別損益は減損損失0.7億円(前年0.2億円)を含み、施設資産の収益性見直しに伴う一時的要因として純利益を下押しした。純利益と税引前利益の乖離は主に法人税等の水準変化によるもので、前年同期の税効果による一過性の押上げ(利益計上)の反動が当期の減益の主因であり、営業利益・経常利益の実質的な改善とは区別して評価する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗率は、売上高72.8%、営業利益65.4%、経常利益65.9%、純利益75.3%である。売上高進捗はほぼ季節性通りだが、営業利益・経常利益の進捗は標準的な75%を下回り、第4四半期に営業利益10.5億円(通期予想30.3億円との差分)、営業利益率換算で約7.7%の達成が必要となる。これは当期累計の営業利益率5.4%を上回る水準であり、第4四半期の収益性改善が通期予想達成の焦点となる。純利益の進捗75.3%は累計比較上先行しているが、前年同期の税効果反動を含む点に留意が必要である。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり20.00円、通期配当予想は1株当たり40.00円である。当期累計純利益10.5億円に対する配当性向(累計基準)は約21.8%、通期純利益予想14.0億円および期中平均株式数に基づく通期配当性向は約32.0%と算出され、一般的な持続可能性の目安である60%を下回る。利益剰余金220.8億円、純資産263.2億円と配当原資は蓄積されているが、施設投資やリース・原状回復関連の支出との資本配分バランスが今後の配当余力を左右する。自社株買いに関する開示はなく、本レポートでは配当性向のみを記載する。

リスク要因

  1. 稼働率・需要変動リスク: 固定費比率が高い事業構造のため、会員利用・スクール需要が鈍化すると営業レバレッジが逆方向に働き、営業利益率5.4%が急速に低下しうる。

  2. 施設関連の長期固定負債: リース債務35.8億円と資産除去債務19.1億円(負債総額の12.8%)が長期的な支払負担となっており、店舗閉鎖・移転時に実支出が見積りを上回るリスクがある。

  3. 金融費用による利益圧迫: 支払利息3.6億円は営業利益の18.2%に相当し、インタレストカバレッジ5.49倍は基準上健全だが、営業利益率5.4%の事業構造では金利上昇や利益減少時の経常利益への影響が大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.4%8.3% (3.6%–18.6%)−2.9pt
純利益率2.9%6.1% (2.3%–12.8%)−3.3pt

自社の収益性は業種中央値を下回り、純利益率は特に劣後している。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.3%10.4% (-0.9%–19.9%)−5.1pt

売上成長率も業種中央値を下回り、成長面でも見劣りする位置づけにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高5.3%増に対し営業利益は50.9%増となり、粗利率改善と販管費削減による営業レバレッジが顕在化した。営業利益率は前年比+163bpの改善だが5.4%にとどまり、業種中央値8.3%との差は残る。

  2. 純利益は前年の税効果反動と減損損失0.73億円の影響で17.4%減となった。営業・経常段階の改善と純利益動向は区別して評価する必要がある。

  3. 通期予想達成には第4四半期に約7.7%の営業利益率が必要であり、当期累計の5.4%を上回る収益性改善が求められる。リース債務・資産除去債務など施設関連の長期固定負債の動向も継続的な注目点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,054円
base(基準)2,079円
bull(強気)2,109円
算出前提
1株純資産(BPS)2,350円
調整後予想EPS131.1円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向32.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.88倍 / 15.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,022円〜2,139円、ω±0.1で 2,070円〜2,085円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 46%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。