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47692026 第1四半期スタンダードJGAAP

IC(4769) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益37%増

2026年度第1四半期の売上高は26.1億円(前年同期比+8.1%)、営業利益は2.7億円(同+36.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社IC

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥26.1億¥24.2億+8.1%
営業利益¥2.7億¥2.0億+36.9%
経常利益¥2.9億¥2.1億+34.4%
純利益¥2.1億¥2.9億−29.4%
ROE3.2%4.6%-

Executive Summary

2026年度第1四半期決算は、売上高26.1億円(前年同期比+1.9億円 +8.1%)、営業利益2.7億円(同+0.7億円 +36.9%)、経常利益2.9億円(同+0.7億円 +34.4%)と増収増益を確保。ただし、当期純利益は2.1億円(同-0.8億円 -29.4%)と減益となった。営業段階での利益率は10.3%へ改善したが、税負担の影響で純利益段階では前年同期比減となり、経常利益と純利益の乖離は0.8億円(乖離率27.6%)に達している。

業績変動要因

売上高は前年同期の24.2億円から26.1億円へ1.9億円増加し、増収率8.1%を達成。事業は情報サービス単一セグメントであり、顧客向けサービス提供の拡大が増収の主因と推定される。売上総利益は6.2億円(粗利率23.9%)で、前年同期から採算性は維持されている。販売費及び一般管理費は3.5億円で、売上高販管費率は13.5%と効率的な費用管理が営業利益率改善に寄与した。営業利益は2.7億円(営業利益率10.3%)で前年同期2.0億円から36.9%増と大幅に改善。経常利益2.9億円は営業外収益0.2億円の寄与で営業利益を上回る水準となった。一方、税引前当期純利益は2.9億円であるが、法人税等0.8億円の計上により当期純利益は2.1億円へ減少。前年同期の当期純利益2.9億円は特別利益の寄与があったと推定され、今期はその反動で純利益段階では29.4%減となった。結論として増収増益基調だが、純利益段階では一時的要因により前年を下回る結果となった。

主要財務指標

【収益性】ROE 3.2%(前年同期実績との比較データなし)、営業利益率10.3%(前年同期から改善)、売上総利益率23.9%で粗利水準は良好。【キャッシュ品質】現金同等物33.99億円、短期負債カバレッジ2.03倍(現金33.99億円/流動負債16.74億円)で流動性は極めて高い。【投資効率】総資産回転率0.307倍(年換算1.23倍相当)と資産効率は低位。売上債権回転日数258日と長期化しており、運転資本の現金化に遅れが生じている点は要注視。【財務健全性】自己資本比率75.6%、流動比率323.7%、負債資本倍率0.32倍と保守的な資本構成で財務健全性は高水準。

キャッシュフロー分析

現金預金は前年同期33.65億円から33.99億円へ0.34億円増加し、営業増益が資金積み上げに寄与したと推定される。売上債権は26.30億円へ増加しており、売上高増加に伴う運転資本増加が資金を拘束している。短期負債16.74億円に対する現金カバレッジは2.03倍で流動性は極めて十分。投資有価証券は9.01億円保有しており、その他有価証券評価差額金が前年同期0.78億円から1.81億円へ増加したことから、保有有価証券の含み益が積み上がっていることが確認できる。純資産は64.40億円で前年同期64.26億円から微増しており、当期利益の積み上げと配当支払いのバランスで推移している。

収益の質

経常利益2.9億円に対し営業利益2.7億円で、非営業純増は約0.2億円。内訳は受取利息・配当金等の営業外収益が主である。営業外収益は売上高の約0.8%を占め、本業外収益への依存度は限定的。税引前当期純利益2.9億円に対し当期純利益2.1億円で、税負担係数は0.722、実効税率は約27.6%となっている。前年同期の当期純利益2.9億円は特別利益等の一時的要因が寄与したと推定され、今期純利益2.1億円との差0.8億円は一時的要因の剥落を反映している。包括利益は3.1億円と当期純利益2.1億円を1.0億円上回っており、その他有価証券評価差額金の増加が寄与している。営業CF詳細は開示されていないが、売上債権回収の長期化(DSO 258日)は収益の現金化遅延リスクとして認識すべき点である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高24.7%(26.1億円/105.6億円)、営業利益48.0%(2.7億円/5.6億円)、経常利益46.0%(2.9億円/6.3億円)、当期純利益54.4%(2.1億円/3.8億円)となっている。Q1の標準進捗25%に対し、営業利益および経常利益は約2倍の進捗率で推移しており、上期偏重の収益構造または保守的な通期計画を示唆している。通期予想は増収率4.2%、営業利益増加率8.5%、経常利益増加率3.8%を見込んでおり、Q1実績の増収率8.1%、営業利益増加率36.9%を下回る伸びを想定している。下期における売上減速または費用増加を織り込んだ計画と推定される。

株主還元

期末配当は40.00円の計画で、前年同期実績との比較データはないが、配当総額は発行済株式数742,080株に基づき約0.30億円となる。当期純利益2.1億円に対する配当性向は計算上14.3%(配当総額0.30億円/純利益2.1億円)となるが、通期純利益3.8億円ベースでは配当性向150.1%と極めて高水準となる。現金預金33.99億円の保有により配当支払余力は外形上十分だが、通期ベースの配当性向150%超は配当政策の持続性に疑義を生じさせる水準である。

リスク要因

  1. 売上債権回収の長期化リスク: DSO 258日は業種平均を大幅に上回る水準と推定され、顧客の支払条件悪化または契約構造の影響で運転資本が拘束されている。回収遅延が続けば営業CFを圧迫し、配当原資の現金裏付けが低下するリスクがある。
  2. 単一セグメント依存リスク: 事業は情報サービス単一セグメントであり、特定顧客・特定サービスへの依存度が高い場合、受注環境変化が業績に直結する。顧客集中度や契約更新率の開示がなく、定量化が困難。
  3. 配当政策の持続性リスク: 通期ベースの配当性向150.1%は純利益で配当を賄えない水準であり、配当維持には現金預金の取り崩しまたは純利益の大幅改善が必要。配当政策の変更リスクを注視すべき。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種内ポジション(参考情報・当社調べ) 自社の営業利益率10.3%は過去実績10.3%(2026年Q1)と同水準で推移。純利益率7.9%も過去実績7.9%(2026年Q1)と整合している。業種別の詳細比較データは限定的だが、情報サービス業における自己資本比率75.6%は高水準に位置し、財務健全性は業種内でも上位と推定される。一方、総資産回転率0.307倍(年換算1.23倍)は資産効率の改善余地を示唆しており、業種平均と比較して資産の活用効率は低位にとどまると考えられる。売上債権回収日数258日は業種一般の60~90日を大幅に上回る水準であり、運転資本管理面での課題を示している。出所: 当社集計による過去決算データ及び業種特性との比較。

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントは以下の2点。第一に、営業利益率10.3%への改善と営業利益36.9%増は、売上成長と費用管理の両面で事業採算が向上していることを示しており、本業の収益力強化が確認できる。第二に、当期純利益29.4%減と通期ベース配当性向150.1%の組み合わせは、配当政策の持続性に関する重要な論点となる。現金預金33.99億円の保有は短期的な配当支払余力を裏付けるが、売上債権回収の長期化(DSO 258日)と営業CF詳細の未開示は、配当原資の現金裏付けを定量評価できない状態にある。通期業績予想の達成と運転資本管理の改善が、配当政策の持続性を判断する鍵となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度第1四半期は、売上高が前年同期比8.1%増の26.13億円、営業利益が同36.9%増の2.69億円となり、本業は増収・大幅増益だった。売上総利益は6.25億円と前年同期の5.59億円から0.66億円増加した。粗利益率は23.9%となり、前年同期の23.1%から約78bp改善した。販管費は3.56億円で前年同期の3.63億円から0.07億円減少しており、増収効果が営業レバレッジとして顕在化した。営業利益率は10.3%と前年同期の8.1%から約219bp上昇し、情報サービス企業として良好とされる8~15%のレンジに入った。経常利益は2.85億円、経常利益率は10.9%で、前年同期の8.8%から約214bp改善した。受取配当金0.12億円を中心とする営業外収益0.17億円が、営業利益から経常利益への上積みに寄与した。当期純利益は2.06億円で前年同期比29.4%減となったが、前年同期には退職給付制度改定益2.24億円という特別利益が含まれていたためである。当期は税引前利益2.85億円に特別損益がなく、本業ベースの収益力は前年同期より強い。純利益率は7.9%で前年同期の12.1%から約420bp低下したが、これは前年の一過性利益の反動が主因であり、営業収益性の悪化を示すものではない。年換算ROEは12.8%で、ベンチマーク上は良好な10~15%の水準に位置する。総資産85.22億円に対して現金預金33.99億円、投資有価証券24.15億円を保有し、財務余力は大きい。流動比率は323.7%、負債資本倍率は0.32倍であり、短期・長期の支払能力は強固である。一方、DSOは年換算65日と60日の警戒水準を超えており、売掛金回収の速度は監視を要する。通期会社予想に対する第1四半期の営業利益進捗率は48.0%と高く、通期計画には上振れ余地がある一方、残る四半期における利益率の再現性が焦点となる。単一セグメントの情報サービス事業であるため、顧客案件の検収時期、人件費、稼働率が四半期利益の主な変動要因となる。

収益性分析

年換算ROE 12.8%は、純利益率7.9%×総資産回転率1.226回×財務レバレッジ1.32倍に分解される。ROEを支える中心は過度なレバレッジではなく、10%台の営業利益率と1倍超の年換算総資産回転率である。財務レバレッジ1.32倍は低く、負債拡大に依存しない資本効率と評価できる。最も大きく改善した収益性要素は営業利益率であり、前年同期比約219bpの上昇となった。売上高が8.1%増加する一方で販管費は1.9%減少しており、固定費吸収と販管費統制が利益率改善の直接要因である。粗利益率も約78bp改善しており、売上構成、案件採算または原価管理の改善が営業増益の基盤となった。税負担係数は0.722、金利負担係数は1.060であり、実効税率27.6%は通常の法人課税範囲に収まる。金利負担係数が1を上回るのは、支払利息負担が小さい一方で受取配当金・受取利息等の営業外収益があるためである。前年同期の純利益率が高かったのは退職給付制度改定益2.24億円による一時的な押上げであり、当期の純利益率低下を本業採算の悪化と解釈すべきではない。通期予想の営業利益率は5.3%であるのに対し、第1四半期実績は10.3%であり、四半期利益率の持続性には慎重な確認が必要である。

成長性評価

売上高は前年同期比8.1%増の26.13億円となり、通期予想105.58億円に対する進捗率は24.7%で、標準的な第1四半期進捗率25%とほぼ一致した。営業利益は2.69億円で通期予想5.60億円の48.0%、経常利益は2.85億円で通期予想6.28億円の45.4%に達する。営業利益進捗率は標準進捗率を23.0pt、経常利益進捗率は20.4pt上回る。親会社株主に帰属する当期純利益の進捗率も、通期予想3.79億円に対して54.5%である。会社計画は売上高4.2%増、営業利益8.5%増を前提としており、第1四半期の営業利益成長率36.9%は計画を大幅に上回る。本業の増益は、粗利益の増加と販管費の抑制を伴っており、利益の基礎的な質は前年同期の特別利益依存より改善している。他方、第1四半期実績後の通期計画達成に必要な残り3四半期の営業利益は2.91億円にとどまり、第1四半期の2.69億円に近い水準である。情報サービス事業では案件の検収・稼働時期による期中変動が起こり得るため、高進捗だけで計画超過を断定することはできない。

財務健全性

財政状態は保守的である。流動資産54.17億円は流動負債16.74億円の3.24倍であり、流動比率・当座比率はいずれも323.7%と高い。運転資本は37.44億円で、短期債務に対する流動性の余裕は大きい。現金預金33.99億円だけでも流動負債の約2.0倍をカバーする。負債合計20.82億円、純資産64.40億円であり、負債資本倍率0.32倍は保守的な資本構成を示す。固定負債4.08億円に対し、固定資産31.05億円および純資産64.40億円が十分に厚く、満期ミスマッチの懸念は限定的である。投資有価証券は24.15億円と総資産の28.3%を占め、資産価値および包括利益は市場価格変動の影響を受ける。前年同期比では、現金預金が4.55億円減少する一方、投資有価証券は1.50億円増加しており、流動性を損なわない範囲で運用資産の構成が変化している。のれんは2.71億円で純資産の4.2%にとどまり、無形固定資産も総資産の4.4%であるため、M&A由来の資産集中および減損リスクは現時点では低い。

B/S変動のポイント

現金預金: 前年同期比▲4.55億円(▲9.2%)- 現金保有は33.99億円と依然厚いが、資産運用・運転資金の変化を継続監視。投資有価証券: 前年同期比+1.50億円(+6.6%)- 総資産の28.3%を占め、市場価格変動が純資産および包括利益に与える影響が大きい。賞与引当金: 前年同期比▲4.49億円(▲62.3%)- 賞与支給・計上時期の影響を受ける項目であり、流動負債減少の主因。預り金: 前年同期比+2.20億円(大幅増)- 一時的な資金受入れまたは取引・決済関連残高の増加を示し、継続性を確認すべき。固定負債: 前年同期比+1.26億円(+44.5%)- 絶対額は4.08億円と小さく、豊富な純資産・流動資産に照らして財務負担は限定的。その他有価証券評価差額金: 前年同期比+1.03億円(+8.6%)- 投資有価証券の含み益増加が純資産を支えた一方、相場変動への感応度も高めている。

キャッシュフロー品質

配当持続性

リスク評価

ビジネスリスクとして、情報サービス事業は単一事業であり、顧客のIT投資抑制、案件の延期・検収時期の後ずれ、プロジェクト採算の悪化が売上高と利益率に直接影響する。、人材需給の逼迫や技術者の採用・定着コスト上昇は、売上成長を制約し、販管費・売上原価の増加を通じて利益率を圧迫する可能性がある。、サイバーセキュリティ、個人情報保護、システム障害への対応不備は、顧客信用、損害賠償および追加対応コストに影響し得る。、技術変化の速い情報サービス市場では、クラウド、AIおよび開発手法の変化に対応できない場合、競争力や案件単価が低下するリスクがある。が挙げられます。

財務リスクとしては、売掛金18.47億円に対応する年換算DSOは65日であり、60日の警戒水準を上回る。案件検収や請求・回収の遅延が継続すれば、運転資金の固定化と貸倒リスク上昇につながる。、投資有価証券24.15億円は純資産の37.5%に相当する。評価差額を含むその他有価証券評価差額金は13.05億円であり、市場価格の下落は純資産および包括利益を変動させる。、繰延税金負債3.72億円は主に含み益を有する投資有価証券等に関連するとみられ、投資資産価格の変動により純資産の変動幅が大きくなる可能性がある。が挙げられます。

主な懸念事項としては、優先度は中位である。DSO 65日の回収遅延警告は、豊富な現金と323.7%の流動比率により直ちに流動性問題へ直結しないが、回収条件・検収遅延の恒常化は利益の現金化を弱めるため、売掛金残高とDSOの次四半期以降の推移を確認すべきである。、優先度は中位である。第1四半期の営業利益進捗率48.0%は高いが、通期予想営業利益率5.3%を大きく上回る第1四半期利益率10.3%が一過性の案件構成によるものか、継続的な生産性改善によるものかを見極める必要がある。、優先度は中位である。投資有価証券の比重が高く、前年同期比で評価差額金も増加しているため、本業利益とは別に株式市場の変動が純資産・包括利益へ影響する。、品質アラートであるDSO 65日は、ITサービス業における検収・請求サイクルの影響を受け得るが、60日超である以上、顧客別の回収集中や長期滞留債権の発生がないかを監視対象とする。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上高8.1%増、営業利益36.9%増、営業利益率約219bp改善と、本業収益力は明確に改善した。、前年同期の純利益には退職給付制度改定益2.24億円が含まれており、当期純利益の前年同期比減少は比較上の一時要因による影響が大きい。、年換算ROE 12.8%、流動比率323.7%、負債資本倍率0.32倍は、収益性と財務安全性のバランスを示す。、第1四半期の営業利益・経常利益は通期計画に対して高進捗であり、以降の案件採算と費用水準が計画達成度を左右する。が挙げられます。

注視すべき指標は、年換算DSO:65日からの改善・悪化、および売掛金18.47億円の推移、営業利益率:第1四半期10.3%の持続性と、通期予想5.3%との差異、売上高の通期予想に対する進捗率:第1四半期24.7%、投資有価証券24.15億円およびその他有価証券評価差額金13.05億円の市場変動、のれん2.71億円と無形固定資産3.72億円の減損兆候です。

セクター内ポジションについては、営業利益率10.3%と年換算ROE 12.8%はいずれも良好なレンジに位置し、流動比率323.7%・負債資本倍率0.32倍という強いバランスシートを備える。一方で、投資有価証券の資産構成比が28.3%と高く、年換算DSO 65日の回収効率は収益性に比して相対的な監視点である。