クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥64.3億 | ¥61.8億 | +3.9% |
| 営業利益 | ¥8.4億 | ¥7.7億 | +9.6% |
| 経常利益 | ¥8.7億 | ¥7.8億 | +10.5% |
| 純利益 | ¥6.0億 | ¥5.3億 | +11.7% |
| ROE(年換算) | 13.8% | 13.4% | - |
Executive Summary
増収に加え利益率改善が進み、営業利益・経常利益・純利益がいずれも増収率を上回る増益となった。売上高は64.3億円(前年比+3.9%)、営業利益は8.4億円(同+9.6%)、経常利益は8.7億円(同+10.5%)、純利益は6.0億円(同+11.7%)となった。粗利率が19.3%(前年18.5%)へ改善し、販管費増を吸収したことが増益の主因である。
業績変動要因
【売上高】売上高は64.3億円で前年比+3.9%増収となった。セグメント別ではソフトウェア開発が63.7億円と売上の99%を占め主力事業であり、業務プロセスアウトソーシングは0.6億円にとどまる。全体の伸びは主力のソフトウェア開発事業の拡大に牽引された。
【損益】売上総利益は12.4億円(同+8.8%)と売上高の伸びを上回り、粗利率は19.3%へ86bp改善した。販管費は4.0億円で同+7.1%増と売上高成長率を上回ったが、粗利益の増加額が販管費増加額を上回ったため、営業利益は8.4億円(同+9.6%)となった。営業外損益は受取配当金等0.2億円にとどまり本業依存度が高く、経常利益は8.7億円(同+10.5%)、純利益は6.0億円(同+11.7%)と続伸した。増収増益であり、増益率が増収率を上回る質の高い決算といえる。
セグメント別分析
ソフトウェア開発セグメントが売上63.7億円、営業利益12.3億円(利益率19.4%)を計上し、事業全体を牽引している。業務プロセスアウトソーシングは売上0.6億円、営業利益0.1億円(利益率14.2%)と規模は小さいが黒字を確保している。全社ベースの営業利益8.4億円は、セグメント利益合計から全社共通費用(調整額△3.7億円、報告セグメントに帰属しない販管費)を控除した後の数値である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率13.1%(前年12.5%)、経常利益率13.5%(同12.7%)、純利益率9.3%(同8.7%)はいずれも改善しており、年換算ROEは13.8%、年換算ROAは約9.1%と良好な水準にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は59.2億円で総資産の67.0%を占め、売掛金9.9億円は売上高成長と概ね整合的に推移している。【投資効率】税引前利益から純利益への転換率は69.1%、実効税率は30.8%と安定的であり、無形資産は総資産の0.4%と資産価値が無形資産に依存しない構成である。【財務健全性】自己資本比率は65.4%(前年61.6%)へ改善し、流動比率は689.7%、短期借入金は0.1億円のみでインタレストカバレッジは極めて高く、財務レバレッジは1.53倍と保守的である。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を把握できる。現金及び預金は59.2億円で前年同期の57.8億円から+2.5%増加し、利益剰余金も48.6億円へ積み上がっており、当期純利益が内部留保として蓄積されていることがうかがえる。売掛金は9.9億円で前年同期比+4.2%増と売上高の伸び+3.9%と概ね整合的であり、売上債権の急拡大による運転資本の悪化は見られない。買掛金は3.7億円で同+10.6%増となり、仕入・外注債務の増加が運転資本を一定程度補完している。仕掛品は0.2億円と絶対額は小さいものの前年同期から大きく増加しており、案件進捗・検収時期の動向は引き続き注視される点である。
収益の質
経常利益の拡大は主として本業の営業利益増によるものであり、営業外収益は0.2億円、売上高比0.3%にとどまり受取配当金と受取利息が主な構成要素である。特別損益項目として固定資産除却損0.1億円未満が計上されているが影響は軽微であり、一時的要因が利益水準を大きく歪めている状況ではない。税引前利益から純利益への転換率は69.1%で実効税率30.8%は前年同期の31.6%と概ね安定している。賞与引当金が前年同期の4.8億円から2.4億円へ減少しており、計上タイミングの影響が流動負債の変動に表れているが、利益の質そのものを損なうものではない。総じて、増益は営業レバレッジの改善に支えられた本業由来の質の高いものと評価できる。
業績予想・ガイダンス
通期計画に対する進捗率は、売上高75.6%、営業利益87.1%、経常利益88.0%、純利益89.5%であり、利益面は標準的な進捗率75%を10pt以上上回っている。通期予想は売上高85.0億円(同+2.2%)、営業利益9.7億円(同+2.1%)、純利益6.7億円(同-6.5%)であり、Q4に売上高20.7億円、営業利益1.3億円程度を見込む前提となる。これを逆算するとQ4の暗黙営業利益率は約6.0%となり、Q3累計の13.1%を大きく下回るため、期末にかけて人件費・賞与や案件原価が集中する季節性が想定されている。通期純利益予想がQ3累計の伸び+11.7%に対して前年比-6.5%とされている点は、Q4のコスト集中または保守的な見積りを反映している可能性がある。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり55円である。予想EPS156.03円に対する予想配当性向は35.3%であり、一般的な持続可能性の目安60%を下回る水準にある。中間無配であることから、年間55円は期末配当への集中設計となる可能性がある。現金及び預金59.2億円、短期借入金0.1億円という財務構成は、配当原資の耐性を支えている。
リスク要因
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人件費・外注費上昇によるコスト圧迫: 販管費は前年同期比+7.1%増と売上高成長率+3.9%を上回っており、IT人材の採用・定着に伴う人件費上昇が粗利率改善分を上回れば、営業レバレッジが逆転する可能性がある。
-
案件進捗・検収時期に伴う採算変動: 仕掛品は0.2億円と小規模ながら前年同期から大幅に増加しており、仕様変更や納期遅延、追加工数の未回収が原価率や売上計上時期に影響しうる。
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Q4の利益率低下: 通期計画から逆算されるQ4営業利益率は約6.0%とQ3累計の13.1%を大きく下回るため、期末のコスト集中・案件採算の動向が通期業績の着地を左右する。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.1% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +4.8pt |
| 純利益率 | 9.3% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +3.2pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.9% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −6.6pt |
売上高成長率は業種中央値を下回っており、成長性の面では業種内で相対的に緩やかな伸びとなっている。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高+3.9%増収に対し、営業利益+9.6%、純利益+11.7%と増益率が上回っており、粗利率改善(19.3%、前年比+86bp)を伴う質の高い増益局面にある。
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自己資本比率65.4%、流動比率689.7%、短期借入金0.1億円と財務健全性は極めて高く、現金及び預金59.2億円は総資産の67.0%を占める。
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通期進捗率は営業利益87.1%、純利益89.5%と高進捗である一方、Q4の暗黙営業利益率は約6.0%とQ3累計を大きく下回り、期末コスト・案件採算の動向が通期着地の焦点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,369円 |
| base(基準) | 1,425円 |
| bull(強気) | 1,442円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,351円 |
| 調整後予想EPS | 171.6円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.05倍 / 8.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,386円〜1,465円、ω±0.1で 1,423円〜1,427円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(90%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。