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47502026 第3四半期スタンダードJGAAP

ダイサン(4750) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益20%減

2026年度第3四半期の売上高は82.3億円(前年同期比+1.7%)、営業利益は2.3億円(同-20.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥82.2億¥80.8億+1.7%
営業利益¥2.3億¥2.9億−20.4%
経常利益¥2.6億¥2.8億−6.3%
純利益¥2.4億¥2.5億−4.8%
ROE(年換算)5.5%5.9%-

Executive Summary

第3四半期累計は増収減益で、売上拡大が販管費増を吸収できず利益率が悪化した点が最大のポイントである。売上高は82.2億円(前年比+1.7%)と小幅増収したが、営業利益は2.3億円(同-20.4%)と大幅減益した。経常利益は2.6億円(同-6.3%)、純利益は2.4億円(同-4.8%)で、営業段階での悪化が下段では一部緩和されている。この緩和は固定資産売却益0.6億円という一時的要因によるもので、本業の収益力は営業利益の落ち込みが示す通り弱含んでいる。

業績変動要因

【売上高】売上高は82.2億円(前年比+1.7%)。セグメント別では施工サービス(ConstructionSales)が56.2億円(+4.0%)で全体の68.4%を占め、増収を牽引した。海外事業は17.6億円(+1.1%)と底堅く、製商品販売は7.9億円(-10.7%)と縮小した。

【損益】売上総利益は24.0億円で前年(24.0億円)とほぼ横ばいながら、販管費が21.6億円(前年21.0億円から増加)と伸び、営業利益は2.3億円(-20.4%)に縮小した。営業利益率は2.8%で、コスト構造が利益を圧迫している。経常利益は営業外収支の改善(受取利息増、支払利息減)により2.6億円(-6.3%)と減益幅が縮小し、純利益は固定資産売却益0.6億円の計上により2.4億円(-4.8%)とさらに減益幅が縮まった。結論として増収減益であり、本業の採算悪化を一時的要因が部分的に補う構図である。

セグメント別分析

施工サービス事業は売上56.2億円(前年比+4.0%)、売上総利益15.8億円(同-1.2%)で、利益率は28.0%とやや低下した。海外事業は売上17.6億円(+1.1%)、売上総利益5.6億円(+6.4%)で利益率31.6%と改善し、増収増益セグメントとなっている。製商品販売事業は売上7.9億円(-10.7%)、売上総利益2.2億円(-7.3%)と縮小した。全社売上総利益は前年比ほぼ横ばい(23.97億円→23.97億円)で、増収を牽引した施工サービスの利益率がやや低下している点が、全体の営業利益率悪化の一因となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は2.8%(前年3.6%相当から悪化)、純利益率は約2.9%で、いずれも縮小傾向にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は25.0億円で流動比率169.5%、当座比率148.4%と短期の支払余力は確保されているが、売掛金18.5億円・棚卸資産8.1億円と運転資本が積み上がっており、回収サイクルの動向が注視点となる。【投資効率】ROE(年換算)は5.5%で、純利益率・総資産回転率(約0.83倍)・財務レバレッジ(約1.75倍)の積で説明され、資本効率は限定的な水準にある。【財務健全性】自己資本比率は57.0%(前年54.6%から改善)と資本構成は保守的である一方、長期借入金が前年比約39%減少し短期借入金主体(17.4億円)の構成となっており、短期資金調達への依存度が相対的に高まっている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の明細は開示されていないため、バランスシートの変動から資金動向を確認する。現金及び預金は25.0億円で前年同期の22.2億円から増加しており、当面の資金余力は拡大している。一方で長期借入金は前年比約39%減少し2.3億円となっており、長期債務の圧縮が進んだ。短期借入金は17.4億円とほぼ横ばいで、資金構成は短期借入への依存度が相対的に高い状態が続いている。固定資産売却益0.6億円の計上は資産の一部売却によるキャッシュインを伴う可能性があり、これが現金残高の増加に寄与した一因と考えられる。

収益の質

当期純利益2.4億円のうち、特別利益として計上された固定資産売却益0.6億円は非経常的な項目であり、純利益に対して約25%を占める点は収益の質を評価するうえで留意が必要である。営業外収益は0.8億円で受取利息の増加が寄与し、営業外費用は0.5億円で支払利息が前年より減少している。これらの純額改善が、営業利益の大幅減(-20.4%)に対して経常利益の減益幅(-6.3%)を圧縮する方向に働いた。包括利益は2.7億円で純利益2.4億円とおおむね近似しており、為替換算調整額(+0.3億円)が上乗せされている一方、有価証券評価差額金はわずかにマイナスで、純利益と包括利益の乖離は大きくない。

業績予想・ガイダンス

会社は通期予想として売上高115.0億円(前年比+6.1%)、営業利益4.2億円(同+13.3%)、経常利益4.1億円(同+18.5%)を提示しており、業績予想・配当予想ともに修正はない。第3四半期累計の売上高82.2億円は通期予想比71.5%の進捗、営業利益2.3億円は同55.7%の進捗となっており、営業利益の進捗はやや低めである。通期での増益計画を達成するには、第4四半期における採算改善が必要となる。

株主還元

前年同期の期末配当は普通配当11円に記念配当2円を加えた実績があり、通期の配当予想は22円(前年実績相当)で据え置かれている。当四半期時点で配当予想の修正はない。EPS予想51.46円に対し配当予想22円から算出される配当性向は約42.8%であり、業績動向を踏まえても急激な還元強化・縮小の動きは見られず、安定配当方針が維持されている。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 施工サービス事業が売上の68.4%を占め、同事業の需要変動や採算悪化が全社業績に直接影響する構造となっている。

  2. 短期負債依存リスク: 有利子負債19.7億円のうち短期借入金が17.4億円を占め、短期負債比率は高い水準にある。長期借入金は前年同期比約39%減少しており、資金調達構成が短期化している。

  3. 収益性低下リスク: 営業利益率は2.8%で前年から悪化しており、販管費(21.6億円)が売上総利益の伸びを上回るペースで増加している。この傾向が継続する場合、通期計画の利益進捗に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.8%8.3% (3.6%–18.6%)−5.5pt
純利益率2.9%6.1% (2.3%–12.8%)−3.3pt

収益性は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.7%10.4% (-0.9%–19.9%)−8.8pt

売上成長率も業種中央値を大きく下回り、成長性の面でも業種内で低位にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収にもかかわらず営業利益が-20.4%となった点は、販管費の増加が売上総利益の伸びを上回ったことによるもので、コスト構造の変化が決算の中心的な注目点である。

  2. 純利益2.4億円のうち固定資産売却益0.6億円が非経常的に寄与しており、この一時的要因を除いた実質的な収益力は開示された純利益より弱いと解釈できる。

  3. 通期計画に対する第3四半期累計の進捗は売上高71.5%に対し営業利益55.7%と利益面で遅れており、第4四半期の採算改善が計画達成の前提となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)765円
base(基準)775円
bull(強気)787円
算出前提
1株純資産(BPS)886円
調整後予想EPS54.0円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.8%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.87倍 / 14.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 754円〜797円、ω±0.1で 771円〜777円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。