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47332026 第3四半期プライムJGAAP

オービックビジネスコンサルタント(4733) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は378.8億円(前年同期比+9.0%)、営業利益は172.7億円(同+8.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥378.8億¥347.6億+9.0%
営業利益¥172.7億¥159.1億+8.5%
経常利益¥183.3億¥168.5億+8.8%
純利益¥125.6億¥117.2億+7.2%
ROE(年換算)10.1%9.8%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は増収増益となったが、販管費増加により利益率はわずかに低下した。売上高は378.8億円(前年比+9.0%)、営業利益は172.7億円(同+8.5%)、経常利益は183.3億円(同+8.8%)、純利益は125.6億円(同+7.2%)となった。粗利率は84.7%へ改善したものの、販管費が売上高成長を上回る12.9%増となったため、営業利益率は45.6%と前年同期の45.8%から小幅低下した。通期予想に対する進捗率は売上高73.3%、営業利益72.0%と標準的な75%をやや下回っており、第4四半期の利益率改善が今後の焦点となる。

業績変動要因

【売上高】売上高は378.8億円で前年同期比+9.0%増となり、通期会社計画の前年比+10.0%増に概ね沿う成長軌道にある。セグメント別データは開示されていないが、前受収益332.1億円は売上高の87.7%に相当し、継続課金型の収益基盤が売上成長を支えている。

【損益】営業利益は172.7億円(同+8.5%)、経常利益は183.3億円(同+8.8%)、純利益は125.6億円(同+7.2%)で、増収増益となった。営業利益の伸びが売上高の伸びをわずかに下回るのは、販管費148.2億円が前年同期比+12.9%増と売上高成長を上回ったためである。経常利益が営業利益を上回るのは受取配当金9.3億円を中心とする営業外収益10.6億円によるもので、経常利益と純利益の差31.5%は法人税等57.6億円(実効税率31.4%)が主因である。前年同期に計上された投資有価証券売却益2.3億円が当期は0.05億円に縮小した点も、純利益成長率が営業利益より鈍化した一因である。総じて増収増益だが、販管費増による営業レバレッジの小幅な逆転が観察される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率45.6%(前年同期45.8%)、純利益率33.2%(前年同期33.7%)、粗利率84.7%(前年同期83.5%)であり、粗利率は改善したものの、販管費増加により営業・純利益率はわずかに低下した。【キャッシュ品質】営業CF92.5億円は純利益125.6億円を下回り、営業CF/純利益比率は0.74倍にとどまる。主因は売掛金15.9億円の増加と法人税等支払79.0億円である。【投資効率】年換算ROEは10.1%、ROAは概算7.8%である。総資産回転率は0.235回と低く、高い純利益率が資本効率を支えている構造である。【財務健全性】自己資本比率77.3%、流動比率436.3%、負債資本倍率0.29倍であり、現金及び預金1,601.8億円を含む潤沢な財務基盤を有する。

キャッシュフロー分析

営業CFは92.5億円で前年同期比-8.5%減少し、投資CFは23.8億円の支出、財務CFは77.4億円の支出となった。営業CF減少の主因は売掛金15.9億円の増加および法人税等支払79.0億円であり、純利益125.6億円に対する営業CF比率は0.74倍にとどまる。投資CFは投資有価証券取得11.0億円、無形固定資産取得9.7億円、設備投資3.2億円が主な使途である。フリーキャッシュフローは68.6億円を確保しているが、配当支払77.4億円をわずかに下回り、期中の現金減少要因となった。現金及び預金は1,601.8億円と潤沢であり、短期的な資金制約はないものの、売掛金回収の効率化がキャッシュ創出力の改善に資する余地がある。

収益の質

営業利益172.7億円と経常利益183.3億円の差10.6億円は主に受取配当金9.3億円と受取利息1.0億円によるもので、いずれも保有する投資有価証券からの経常的な収益であり一時的要因ではない。特別損益は特別利益0.05億円(投資有価証券売却益)、特別損失0.2億円(固定資産除却損)と軽微であり、税引前利益の質を大きく損なうものではない。経常利益と純利益の乖離31.5%は主に法人税等57.6億円(実効税率31.4%)によるものである。営業CFが純利益を下回る点はキャッシュ化の観点で留意されるが、アクルーアル比率は低水準であり、会計上の利益操作を示唆する状況ではない。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高73.3%、営業利益72.0%、経常利益73.3%、純利益72.4%であり、標準的な75%をいずれも下回る。会社予想は売上高517.0億円(前年比+10.0%)、営業利益240.0億円(同+10.4%)、経常利益250.0億円(同+8.5%)、純利益173.5億円(同+7.2%)である。予想達成には第4四半期に営業利益率48.7%相当が必要であり、これは累計実績45.6%を上回る水準となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり53.00円であり、第3四半期累計純利益125.6億円に対する配当性向は31.8%である。自社株買いは実質ゼロであり、当期の株主還元は配当が中心となっている。会社予想配当111.00円を通期予想純利益173.5億円に適用すると、予想配当性向は約48.1%となり、60%未満の範囲で持続可能性は高いと評価できる。現金及び預金1,601.8億円および負債資本倍率0.29倍という財務基盤は、業績変動時の配当継続力を支える。

リスク要因

  1. 収益性の趨勢的低下懸念: 販管費が前年同期比+12.9%増と売上高成長+9.0%を上回り、営業利益率は45.8%から45.6%へ小幅低下した。この傾向が続く場合、営業レバレッジの逆転が継続するリスクがある。

  2. 通期計画進捗の遅れ: 営業利益の進捗率は72.0%で標準的な75%を3.0pt下回る。第4四半期に必要な営業利益率48.7%は累計実績を上回るため、計画達成には収益性の改善が必要となる。

  3. キャッシュ転換効率の低下: 営業CF/純利益比率は0.74倍、OCF/EBITDA比率は0.52倍にとどまり、売掛金増加と法人税等支払いがキャッシュフローを圧迫している。会計利益とキャッシュ創出の乖離が拡大している点はモニタリングが必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率45.6%8.3% (3.6%–18.6%)+37.3pt
純利益率33.2%6.1% (2.3%–12.8%)+27.0pt

自社の収益性は業種中央値を大幅に上回り、IT・通信業種の中でも際立った高収益構造にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.0%10.4% (-0.9%–19.9%)−1.4pt

売上高成長率は業種中央値をわずかに下回り、成長速度では平均的な位置づけにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率45.6%、純利益率33.2%、粗利率84.7%という高い収益性水準が、当期決算の中核的特徴として観察される。現金及び預金1,601.8億円と自己資本比率77.3%が示す財務基盤の厚さも特筆される。

  2. 売上高は9.0%増と堅調に推移したが、販管費の12.9%増により利益率はわずかに低下した。営業CF/純利益比率0.74倍が示すように、会計上の利益成長がそのままキャッシュ創出に結びついていない点が、当期決算から読み取れる構造的な特徴である。

  3. 通期予想に対する進捗率は各指標で72〜73%台にあり、標準的な75%進捗をやや下回る。第4四半期には累計実績を上回る営業利益率が求められる点が、今後の決算データで確認すべきポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,270円
base(基準)2,318円
bull(強気)2,377円
算出前提
1株純資産(BPS)2,215円
調整後予想EPS242.0円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向48.1%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.05倍 / 9.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,255円〜2,385円、ω±0.1で 2,316円〜2,322円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。