| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥291.9億 | ¥266.0億 | +9.7% |
| 営業利益 | ¥30.2億 | ¥28.1億 | +7.6% |
| 経常利益 | ¥30.4億 | ¥29.0億 | +4.8% |
| 純利益 | ¥19.5億 | ¥17.3億 | +12.5% |
| ROE | 13.3% | 12.7% | - |
2026年度Q3のIDホールディングスは、売上高291.9億円(前年比+25.9億円 +9.7%)、営業利益30.2億円(同+2.1億円 +7.6%)、経常利益30.4億円(同+1.4億円 +4.8%)、純利益19.5億円(同+2.2億円 +12.7%)と増収増益で着地した。粗利率は25.6%へ+1.3pt改善し、単価改善と案件ミックス向上が寄与した一方、販管費率は15.2%へ+1.6pt上昇し、人件費と成長投資の先行計上が影響した。結果として営業利益率は10.3%で前年から-0.2pt小幅悪化にとどまり、純利益率は6.6%へ+0.2pt改善した。ROEは13.2%と堅調で、総資産回転率の改善(1.29倍)が主要な押上げ要因となった。通期計画(売上390億円、営業利益41億円、純利益25億円)に対する進捗は順調で、Q4に必要な純利益5.6億円の積み上げは過去の季節性から達成可能性が高い。
【収益性】ROE 13.2%(純利益率6.6%×総資産回転率1.29×財務レバレッジ1.55で算出)、営業利益率10.3%(前年10.6%から-0.2pt)、純利益率6.6%(前年6.5%から+0.2pt)。粗利率は25.6%(前年24.3%から+1.3pt)と単価・ミックス改善が顕著だが、販管費率15.2%(前年13.7%から+1.6pt)が人件費と投資先行で上昇。総資産回転率は1.29倍(前年1.18倍から改善)で、資産効率の向上がROE拡大に大きく寄与。【キャッシュ品質】現金及び預金53.2億円で、短期借入金10.0億円に対するカバレッジは5.3倍と潤沢。契約資産13.5億円(前年比+3.8億円)の積み上がりは進行基準の進捗計上を反映し、契約負債10.9億円(同+4.2億円)の増加は前受金の獲得進展を示す。未払法人税等は1.1億円(前年11.1億円から-9.0億円)へ減少し、納税キャッシュアウトが実行済み。【投資効率】総資産回転率1.29倍で売上成長が資産増加を上回る。のれん3.3億円(前年4.8億円から-31.8%)、無形固定資産3.9億円(同-30.5%)と無形資産残高が縮小し、B/Sの保守性が向上。【財務健全性】自己資本比率64.6%(前年60.5%から+4.0pt)、流動比率205.8%、当座比率205.8%と強固な流動性を維持。負債資本倍率0.55倍、Debt/Capital比率6.4%と保守的な資本構成。有利子負債は短期借入金10.0億円のみで、インタレストカバレッジは約241倍と金利耐性は極めて高い。短期負債比率は100%と形式上のリファイナンスリスクはあるが、流動資産146.6億円が流動負債71.2億円を大きく上回り、実質的な再調達リスクは限定的。
現金及び預金は前年比+2.4億円増の53.2億円へ積み上がり、増益による資金創出が寄与した。短期借入金は前年18.0億円から10.0億円へ-8.0億円圧縮され、有利子負債の削減が進展した。運転資本面では、契約資産が+3.8億円増加し進行基準計上の拡大による未回収残の積み上がりが見られる一方、契約負債は+4.2億円増加し前受金の獲得が進んでおり、両者のネット効果は資金繰りにややプラスに作用した。買掛金は前年比+1.3億円増の21.4億円で、仕入先との取引増加が反映されている。未払法人税等は-9.0億円減の1.1億円となり、当期の納税キャッシュアウトが実施された。短期負債に対する現金カバレッジは5.3倍と十分な余裕があり、流動性面の懸念は見当たらない。売掛金は70.6億円(前年65.4億円から+5.2億円)へ増加し、売上成長と整合的な水準を維持している。自己株式が+1.3億円増は処分・消却等による簿価減少で、資本効率改善に寄与する。有形固定資産は36.9億円(前年35.9億円から+1.0億円)とやや増加し、設備投資が継続している。
経常利益30.4億円に対し営業利益30.2億円で、営業外収支のネットプラスは0.2億円と軽微であり、利益の中核は本業に由来する。営業外収益は受取利息・配当金、為替差益、持分法投資利益などで構成され、営業外費用には支払利息(約0.1億円程度と推定)が含まれるが、金利負担係数は1.022と事実上中立である。純利益19.5億円に対する営業利益30.2億円の比率から、税負担係数0.629と税負担がやや重いが、実効税率の構造的要因と見られる。契約資産の増加と契約負債の増加が同時進行しており、進行基準プロジェクトの未回収計上とマイルストーン入金のバランスが取れている。未収計上の増加は短期的に営業CFを圧迫し得るが、前受金の積み上がりがオフセットし、総じて収益の質は良好と評価できる。営業CFと純利益の関係は四半期データで確定できないものの、契約負債の増加と納税の実施を踏まえると、利益の現金化は適切に進捗していると推測される。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)
IT・通信業種68社の2025年Q3中央値との比較において、同社の財務指標は良好な相対位置にある。収益性: 営業利益率10.3%は業種中央値6.4%(IQR 2.013.5%)を上回り、第3四分位近傍に位置。純利益率6.6%も業種中央値4.8%(IQR 0.69.4%)を上回る。ROE 13.2%は業種中央値7.3%(IQR 0.912.1%)を大きく上回り、上位4分の1に入る水準。総資産利益率は年換算で8.5%程度と推定され、業種中央値3.8%(IQR 0.56.0%)を大幅に上回る。健全性: 自己資本比率64.6%は業種中央値55.2%(IQR 42.567.3%)を上回り、第3四分位に近い。流動比率205.8%は業種中央値208%と同水準で、業種標準の流動性を確保。ネットデット/EBITDA倍率はマイナス(ネットキャッシュポジション)で、業種中央値-2.88(IQR -5.75-0.29)と比較して無借金に近く保守的。成長性: 売上高成長率+9.7%は業種中央値+12.0%(IQR +2.0~+24.5%)をやや下回るが、中央値近傍で安定成長を維持。総じて、同社は業種内で収益性と健全性に優れ、成長と財務の両面でバランスの取れたポジションにあると評価できる。(※業種: IT・通信(68社)、比較対象: 2025年Q3決算期、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。