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46912026 第3四半期スタンダードJGAAP

ワシントンホテル(4691) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は189.6億円(前年同期比+16.2%)、営業利益は35.5億円(同+72.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥189.6億¥163.2億+16.2%
営業利益¥35.5億¥20.6億+72.9%
経常利益¥31.4億¥17.1億+83.4%
純利益¥31.1億¥17.1億+81.7%
ROE(年換算)33.6%24.1%-

Executive Summary

増収を大きく上回る増益となり、収益性の構造的改善が業績を牽引した。売上高は189.6億円(前年比+16.2%)、営業利益は35.5億円(同+72.9%)、経常利益は31.4億円(同+83.4%)、純利益は31.1億円(同+81.7%)となった。売上成長率を大幅に上回る利益成長は、売上原価率の改善と販管費の伸び抑制(+11.8%増、売上高増加率を下回る)による営業レバレッジの効きを反映している。

業績変動要因

【売上高】売上高は189.6億円で前年同期比+16.2%増となった。宿泊需要の取り込みが売上拡大の主因とみられ、通期予想242.0億円に対する進捗率は78.3%と、Q3標準進捗率75%を上回る。

【損益】売上総利益は41.7億円(粗利率22.0%)で、前年同期の15.9%から605bp改善した。販管費は6.1億円で前年比+11.8%増にとどまり、売上高増加率を下回ったことで固定費吸収が進んだ。結果として営業利益率は12.6%から18.7%へ615bp上昇。経常利益は営業外費用4.4億円(うち支払利息4.0億円)を反映し31.4億円となった。税引前利益31.3億円に対し法人税等は0.2億円と実効税率0.8%と極めて低く、純利益31.1億円を押し上げた。増収増益と結論できる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は18.7%(前年12.6%)、純利益率は16.4%(前年10.5%)といずれも大幅に改善した。年換算ROEは33.6%で、デュポン分解では純利益率16.4%×総資産回転率0.722回×財務レバレッジ2.84倍に分解される。【キャッシュ品質】税引前利益31.3億円に対し法人税等はわずか0.2億円で、実効税率0.8%の低さが純利益率を押し上げている点は、通常的な税後収益力として外挿する際に留意が必要である。【投資効率】総資産回転率は年換算0.722回で、有形固定資産196.8億円を中心とする資産集約型の事業構造を反映し、収益改善はマージン拡大への依存度が高い。【財務健全性】自己資本比率は35.2%(前年28.2%)に上昇し、純資産は123.4億円(前年94.5億円、+30.6%)に拡大した。長期借入金128.6億円を中心に固定負債が184.1億円と負債の81.2%を占め、支払利息4.0億円に対するインタレストカバレッジは8.98倍である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別データは開示範囲に含まれないため、BS推移から資金動向を分析する。現金及び預金は59.7億円から70.1億円へ増加し、流動負債42.7億円の1.64倍に相当する規模を確保している。流動資産93.7億円に対し流動負債42.7億円で流動比率は219.5%となり、運転資本は51.0億円のプラスである。利益剰余金は59.4億円から88.1億円へ+48.2%増加し、純利益の積み上げが内部留保を通じて資金基盤を強化したことがうかがえる。一方で長期借入金は136.1億円から128.6億円へ減少しており、利益成長を原資とした債務圧縮の動きも読み取れる。

収益の質

今期の利益成長は売上増加と原価率改善による粗利拡大が中心であり、特別損益はほぼ発生していない(特別損失0.04億円)ことから、一時的要因の寄与は限定的で経常的な収益改善と評価できる。営業外費用4.4億円のうち支払利息が4.0億円を占め、営業利益から経常利益への転換を押し下げているが、これは資本構成に伴う恒常的なコストである。一方で税引前利益31.3億円に対する法人税等はわずか0.2億円にとどまり、実効税率0.8%という異例の低さが純利益を大きく押し上げている。この税負担の軽さは持続的な収益力とは区別すべきであり、純利益率16.4%の評価に際しては営業利益ベースの改善(18.7%、前年12.6%)を重視することが妥当である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高78.3%、営業利益94.5%、経常利益97.4%、純利益106.1%であり、営業利益・経常利益・純利益はいずれもQ3標準進捗率75%を大きく上回っている。特に純利益は通期予想29.3億円を既にQ3累計31.1億円で上回っており、低い実効税率の継続が寄与している。通期予想の営業利益率15.5%に対しQ3累計は18.7%と、収益性の進捗は良好である。Q4に必要な営業利益は2.1億円、経常利益は0.8億円にとどまり、通期の増収増益達成に向けた進捗は着実である。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期予想配当は1株当たり40円である。通期予想EPS244.02円に対する予想配当性向は16.4%で、60%程度を目安とする一般的な持続可能性の水準を大きく下回る。予想配当総額は期中平均株式数1,201万株を基準に約4.8億円となり、Q3累計純利益31.1億円に対しても15.5%相当にとどまる。利益剰余金88.1億円の積み上げと低い配当性向は、配当支払いに対する財務的な余力を示している。

リスク要因

  1. 宿泊需要・客室単価の変動リスク: 資本集約型の固定費構造のため、需要減速は営業利益率18.7%の反落を通じて利益に増幅されやすい。訪日客・国内旅行・法人出張需要への依存が背景にある。

  2. 金利負担リスク: 支払利息3.96億円が経常利益を圧迫しており、長期借入金128.6億円と非流動リース債務48.1億円を中心に固定負債が184.1億円(負債の81.2%)を占める。インタレストカバレッジ8.98倍は一定の余力を示すが、金利環境の変化に対する感応度は残る。

  3. 運営コスト上昇リスク: 人件費・エネルギー費・予約手数料等の上昇は、Q3で605bp改善した粗利率の反転要因となり得る。原価率の反転は利益成長率を鈍化させる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率18.7%8.3% (3.6%–18.6%)+10.4pt
純利益率16.4%6.1% (2.3%–12.8%)+10.3pt

収益性は業種中央値を大きく上回り、営業利益率・純利益率ともに業種内でも上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)16.2%10.4% (-0.9%–19.9%)+5.8pt

売上高成長率も業種中央値を上回り、IQR上限に近い高成長を維持している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+16.2%に対し営業利益+72.9%、営業利益率は12.6%から18.7%へ615bp改善した。販管費の伸び(+11.8%)が売上高増加率を下回ったことによる営業レバレッジが明確な決算である。

  2. 通期予想に対する進捗率は営業利益94.5%、経常利益97.4%、純利益106.1%と、Q3時点で高水準の進捗を示している。ただし純利益の押し上げには実効税率0.8%という低い税負担が寄与しており、通常化した税率での評価には留意が必要である。

  3. 自己資本比率は28.2%から35.2%へ上昇し、利益剰余金は+48.2%増加した。長期借入金は136.1億円から128.6億円へ減少しており、収益改善を原資とした財務基盤の強化が進んでいる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,438円
base(基準)1,551円
bull(強気)1,586円
算出前提
1株純資産(BPS)1,028円
調整後予想EPS268.4円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向16.4%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.51倍 / 5.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,506円〜1,599円、ω±0.1で 1,537円〜1,572円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(106%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。