クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥54.7億 | ¥57.4億 | −4.6% |
| 営業利益 | ¥3.5億 | ¥3.7億 | −6.3% |
| 経常利益 | ¥3.8億 | ¥4.0億 | −6.1% |
| 純利益 | ¥2.4億 | ¥2.7億 | −12.1% |
| ROE | 0.9% | 1.1% | - |
Executive Summary
2026年度第1四半期は、主力の塗料事業の減収を主因に減収減益となった。売上高は54.7億円(前年比-4.6%)、営業利益は3.5億円(同-6.3%)、経常利益は3.8億円(同-6.1%)、親会社株主に帰属する純利益は2.4億円(同-11.0%)となった。売上高減少率を上回る形で利益が縮小しており、固定費負担と全社費用の拡大が収益性を圧迫した。一方、通期予想に対する進捗率は各指標とも23.8%〜24.3%で、標準的な四半期進捗(25%)に近い水準にある。
業績変動要因
【売上高】売上高は54.7億円で前年比-4.6%減収。主力の塗料事業(外部売上構成比63.7%)が34.9億円(同-8.6%)と減収し、全社減収の主因となった。ファインケミカル事業は5.9億円(同+4.2%)、蒸留事業は14.7億円(同+3.4%)といずれも増収し、塗料事業の減収を一部相殺した。
【損益】営業利益は3.5億円(同-6.3%)、経常利益は3.8億円(同-6.1%)、純利益は2.4億円(同-11.0%〜12.1%)となった。粗利率は23.2%(前年21.4%程度から改善)だが、販管費率が16.9%と上昇し、営業利益率は6.3%にとどまった。セグメント別では蒸留事業が利益1.4億円(同+21.8%)と増益、ファインケミカル事業は増収ながら利益1.2億円(同-5.8%)と減益、塗料事業も利益2.7億円(同-8.9%)と減益した。全社費用等の調整額は1.8億円のマイナスで前年の1.7億円から拡大し、セグメント合計利益の伸び悩みに追加負担をかけた。純利益の減益率が営業利益を上回るのは、法人税等負担(実効税率36.8%)が影響している。特別損益は固定資産除却損0.05億円と軽微であり、一時的要因の影響は限定的。総括として、減収減益の決算である。
セグメント別分析
塗料事業は売上高34.9億円(同-8.6%)、営業利益2.7億円(同-8.9%)で、外部売上高の63.7%、セグメント利益の51.0%を占める主力事業。減収減益が全社業績の最大の下押し要因となった。ファインケミカル事業は売上高5.9億円(同+4.2%)、営業利益1.2億円(同-5.8%)で、増収ながら利益率は前年の約21.6%から19.5%へ約210bp低下し、原材料費や製品ミックスによる採算圧力が示唆される。蒸留事業は売上高14.7億円(同+3.4%)、営業利益1.4億円(同+21.8%)と増収増益を達成し、利益率は約8.7%から9.7%へ改善した。全社費用等の調整額は1.8億円のマイナスで前年の1.7億円から拡大し、セグメント合計利益が増益であっても全社営業利益が減益となる一因となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は6.3%、純利益率は4.3%で、いずれも前年同期からやや低下した。ROEは0.9%と低水準にあり、純利益率4.3%×総資産回転率0.176倍×財務レバレッジ1.25倍の分解では、総資産回転率の低さが制約要因となっている。【キャッシュ品質】売掛金は52.7億円で、DSOは年換算88日と長期化しており、利益の現金化ペースには留意が必要である。棚卸資産は13.4億円(うち製品13.4億円、原材料10.3億円、仕掛品0.5億円)で、仕掛品の構成は小さく生産工程の滞留は限定的とみられる。【投資効率】自己資本比率は79.7%と高く、資産構成は現金・預金と売掛金が中心である一方、当四半期累計の売上規模に対して資産規模が大きく、資本効率面での改善余地が残る。【財務健全性】現金及び預金は101.2億円で総資産の32.6%を占め、流動負債55.4億円を大きく上回る。有形固定資産は69.8億円、無形固定資産は3.4億円である。負債合計は63.1億円、純資産は247.6億円で、負債資本の水準は低く保守的な資本構成となっている。
キャッシュフロー分析
キャッシュ・フロー計算書の数値は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を捉える。現金及び預金は101.2億円で、前年同期の107.1億円からやや減少した。売掛金は52.7億円、電子記録債権を含めると回収サイトは年換算88日相当と長めであり、営業活動による資金回収のペースには留意が必要である。買掛金は40.1億円で前年並みの水準にあり、支払サイドの資金負担は概ね安定している。棚卸資産は13.4億円で前年から小幅減少しており、在庫積み増しによる資金圧迫は見られない。有形固定資産は69.8億円と前年から増加しており、一定の設備投資が継続している可能性がある。全体として、現金及び預金は高水準を維持しつつも、売掛金回収の長期化が営業キャッシュフローの質に影響を与えうる点がモニタリング対象となる。
収益の質
当四半期の利益は概ね経常的な事業活動から構成されており、特別損益の影響は限定的である。特別損失は固定資産除却損を中心に0.05億円にとどまり、純利益への影響はごく小さい。営業外収益は0.4億円で、受取利息0.2億円、受取配当金0.1億円の合計が経常利益を補完する構成となっている一方、為替差損0.1億円が一部を相殺した。純利益の減少率(-11.0%〜-12.1%)が営業利益の減少率(-6.3%)を上回っている点は、法人税等負担(実効税率36.8%)が最終利益を押し下げていることを示す。包括利益は3.9億円と純利益2.4億円を上回り、為替換算調整額+0.7億円、有価証券評価差額金+0.9億円が寄与した。この包括利益と純利益の乖離は、その他有価証券の評価や在外子会社の為替変動といった非経常的な資産価値変動を反映したものであり、本業の収益力そのものを示すものではない。
業績予想・ガイダンス
通期予想(売上高230.0億円、営業利益14.5億円、経常利益15.5億円、純利益10.0億円)に対する進捗率は、それぞれ23.8%、23.8%、24.3%、23.8%であり、標準的な四半期進捗(25%)からの乖離は小幅である。ただし、通期予想は売上高+3.3%、営業利益+3.7%の増収増益を前提としているのに対し、当第1四半期は減収減益となっており、通期の増収増益達成には主力塗料事業の需要回復や下期における採算改善が必要となる。業績予想・配当予想の修正はいずれも行われていない。
株主還元
通期配当予想は1株当たり54.00円で、前年の26円(中間・期末合計相当)から増額計画となっている。通期EPS予想132.37円を基準とした配当性向は約40.8%で、60%を下回る持続可能な水準にある。財務基盤は自己資本比率79.7%、現金及び預金101.2億円と強固であり、利益ベースでの配当余力は確保されているが、実際の還元力は通期業績の達成度に左右される。自社株買いに関する開示はない。
リスク要因
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主力事業の需要低迷: 塗料事業は売上高34.9億円(前年比-8.6%)、営業利益2.7億円(同-8.9%)と減収減益が継続している。外部売上高の63.7%を占める主力事業であり、この事業の回復度合いが通期業績に大きく影響する。
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売掛金回収の長期化: 売掛金は52.7億円で、DSOは年換算88日相当と長い。売上高が減少する局面での回収期間長期化は、運転資金の圧迫要因となりうる。
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ファインケミカル事業の採算圧力: 同事業は売上高5.9億円(同+4.2%)と増収だったが、営業利益は1.2億円(同-5.8%)と減益し、利益率は約21.6%から19.5%へ低下した。原材料費や製品ミックスの変化がマージンに影響している可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.3% | 7.2% (3.2%–12.5%) | −0.9pt |
| 純利益率 | 4.3% | 5.9% (2.9%–12.5%) | −1.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を下回り、収益性は業種内で平均以下の位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −4.6% | 5.6% (1.1%–13.9%) | −10.2pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、当四半期の減収は業種内でも下位に位置する。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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セグメント間で明暗が分かれており、蒸留事業は増収増益(利益率+約1.0pt改善)を達成した一方、主力塗料事業は減収減益、ファインケミカル事業は増収減益となった。全社業績の改善には主力事業の回復が構造的な鍵となる。
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全社費用等の調整額が前年の1.7億円から1.8億円へ拡大しており、セグメント合計利益が増益方向であっても全社営業利益を圧迫する要因となっている。
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通期進捗率は各指標で23.8%〜24.3%と標準線に近いが、通期予想自体が増収増益を前提としている点で、当四半期の減収減益トレンドとの整合性は今後の四半期で確認すべき事項となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
AI財務分析
総括
- 2026年度Q1は、売上高が前年同期比4.6%減の54.70億円、営業利益が同6.3%減の3.45億円となり、減収減益でのスタートとなった。2. 一方で営業利益の減益率は売上高の減少率を下回り、粗利段階での採算改善が下支えした。3. 売上総利益は12.67億円で前年同期の12.27億円から増加し、粗利益率は23.2%と前年同期の21.4%から約178bp上昇した。4. これに対して販管費は9.22億円と前年同期比7.4%増加し、販管費率は16.9%と前年同期の15.0%から約189bp上昇した。5. この結果、営業利益率は6.3%となり、前年同期の6.4%から約11bp低下した。6. 経常利益は3.77億円で前年同期比6.1%減少し、営業外損益は受取利息0.17億円、受取配当金0.11億円を含む収益が補完した。7. 営業外収益0.44億円は売上高の8.0%に相当し、そのうち受取利息・配当金は0.28億円、売上高の5.1%を占める。8. 税引前利益は3.72億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.38億円で、純利益率は4.3%と前年同期の4.7%から約31bp低下した。9. 実効税率は36.8%と相対的に高く、税負担係数は0.639であり、税引前利益から純利益への転換を抑制した。10. 特別損失は固定資産除却損0.05億円にとどまり、純利益に対する比率は約2%であるため、一時項目による利益の歪みは限定的である。11. 事業別では塗料事業の減収が全社売上減少の主因である一方、蒸留事業の増収増益がポートフォリオの下支えとなった。12. 通期会社予想に対するQ1進捗率は、売上高23.8%、営業利益23.8%、経常利益24.3%、純利益23.8%であり、標準的な25%進捗からの乖離は軽微である。13. ただし、通期では売上高3.3%増、営業利益3.7%増が計画されているため、Q2以降は塗料事業の売上回復と販管費増加の抑制が必要となる。14. 財政面では現金預金101.24億円、純資産247.58億円、負債合計63.08億円を有し、流動性と資本余力は非常に厚い。15. 他方、品質アラートである年換算DSO 88日は回収効率上の重要な監視点であり、売上拡大局面で運転資金負担が増す可能性がある。16. 年換算ROEは3.9%にとどまり、低い純利益率と総資産回転率が、強固なバランスシートを収益性へ十分に転換できていないことを示している。
収益性分析
デュポン分析では、年換算ROE 3.9%は純利益率4.3%×総資産回転率0.704回×財務レバレッジ1.25倍で構成される。ROEを最も制約している要素は、低レバレッジではなく純利益率4.3%および総資産回転率0.704回である。財務レバレッジ1.25倍は保守的な資本構成を反映し、負債拡大ではなく事業収益性・資産効率の改善でROEを引き上げる構図にある。営業利益率は6.3%で前年同期比約11bp低下しており、粗利益率の178bp改善を、販管費率の189bp上昇が上回った。すなわち、売上原価の改善は確認できる一方、売上高が4.6%減少するなかで販管費が7.4%増加したことが営業レバレッジを悪化させた。CFA5因子では金利負担係数が1.079、インタレストカバレッジが648.5倍であり、金利負担は収益性の阻害要因ではない。反面、税負担係数0.639と実効税率36.8%は、税前利益から純利益への転換率を抑えている。年換算ROAは約3.0%であり、総資産310.66億円に対する収益創出力もなお低位である。純利益率の前年同期比約31bp低下、販管費率の上昇、低い資産回転率は、収益性改善の持続性を評価する上で重要な監視項目となる。
成長性評価
売上高は前年同期比4.6%減であるが、通期会社計画は230.00億円、前年比3.3%増収を前提とする。Q1売上進捗率は23.8%で標準的な25%を1.2pt下回る程度であり、現時点で通期計画との乖離は大きくない。塗料事業は外部売上高34.83億円、前年同期比8.7%減、セグメント利益2.69億円、同8.9%減となり、最大の利益寄与を持つ主力事業の弱含みが全社減収の中心である。塗料事業のセグメント利益率は7.7%で前年同期の7.7%と概ね横ばいであり、売上減少が主な減益要因である。ファインケミカル事業は売上高5.92億円、前年同期比4.2%増となったが、セグメント利益は1.15億円、同5.8%減であり、利益率は19.5%と前年同期の21.6%から低下した。同事業は3事業中で最も高い利益率を維持するが、増収が利益増加に結び付いていない点を注視する必要がある。蒸留事業は売上高13.96億円、前年同期比3.2%増、セグメント利益1.43億円、同21.8%増であり、利益率も9.7%と前年同期の8.3%から改善した。蒸留事業の伸長は塗料事業の減速に対する緩衝材となった。セグメント利益合計は5.28億円で前年同期比1.5%減にとどまった一方、全社費用は1.85億円と前年同期比10.9%増加し、連結営業利益を圧迫した。通期営業利益計画14.50億円に対しQ1進捗は23.8%であり、計画達成には主力の塗料事業の回復に加え、本社管理費を含む全社費用の伸びを売上成長率以下へ抑えることが重要となる。
財務健全性
流動比率は376.4%、当座比率は352.3%であり、いずれも健全性の目安を大きく上回る。流動資産208.68億円は流動負債55.44億円を153.24億円上回っており、短期債務に対する満期ミスマッチ・リスクは低い。現金預金101.24億円は総負債63.08億円の約1.6倍であり、非常に厚い手元流動性を有する。負債資本倍率は0.25倍、自己資本比率は79.2%であり、D/Eが2.0倍を超えるようなレバレッジ警戒水準にはない。固定負債は7.64億円に限定され、支払利息も0.01億円、インタレストカバレッジ648.5倍であることから、利払い余力は強固である。投資有価証券は前年同期の7.09億円から9.37億円へ2.28億円増加、32.1%増となった。総資産に占める投資有価証券の比率は3.0%であり規模は限定的だが、現金預金が前年同期比5.87億円減少するなかでの投資資産増加であるため、資本配分と評価変動の影響は継続的に確認したい。なお、包括利益3.93億円が純利益2.35億円を上回った背景には、その他有価証券評価差額金等を含むその他の包括利益1.57億円がある。無形固定資産は3.37億円、総資産比1.1%であり、無形資産への集中や大型M&A由来のバランスシート依存は限定的である。
B/S変動のポイント
投資有価証券: +2.28億円(+32.1%)- 7.09億円から9.37億円へ増加。総資産比は3.0%と限定的だが、評価損益を通じた包括利益・純資産の変動要因となる。電子記録債権: +3.79億円(+26.4%)- 14.36億円から18.15億円へ増加。売掛金の減少を一部相殺する債権構成の変化であり、年換算DSO 88日という回収遅延警告と併せて回収サイトを監視する必要がある。
キャッシュフロー品質
営業キャッシュフロー、投資キャッシュフローおよび設備投資額が提示されていないため、営業CF/純利益、フリーキャッシュフロー、配当・設備投資の現金カバー率は算定対象としない。運転資本面では、品質アラートの年換算DSO 88日は60日超の警戒水準であり、売上債権の現金化に時間を要している。根本要因として、売掛金52.72億円に加え電子記録債権18.15億円を抱える商流があり、回収サイトの長さが運転資本を拘束している可能性がある。前年同期比では売掛金は減少した一方、電子記録債権は14.36億円から18.15億円へ増加しており、債権構成の変化を含めた回収条件の監視が必要である。これは製造業としては回収効率の改善余地を示し、売上拡大時には営業CFの伸びが会計利益に追随しにくくなるリスクを持つ。棚卸資産は13.37億円で前年同期の13.63億円から小幅に減少しており、少なくとも前年比では在庫の積み上がりは確認されない。内訳では原材料10.27億円、仕掛品0.52億円、製品13.37億円が開示されており、仕掛品残高は限定的である。製品保証引当金は0.05億円、売上高比約0.1%であり、引当金残高から読み取れる品質コスト負担は小さい。
配当持続性
通期の1株当たり配当予想は54.00円、同社の通期EPS予想132.37円に対する予想配当性向は40.8%である。これは配当金のみを分子とした配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。配当性向は60%未満の持続可能性の目安に収まり、利益剰余金183.20億円、現金預金101.24億円および低い負債資本倍率0.25倍も配当余力を補強する。通期純利益予想10.00億円に対して、発行済株式数ベースの年間配当総額は概算4.40億円、自己株式控除後の株式数ベースでは約4.08億円であり、利益水準との整合性はある。もっとも、配当の現金カバー力はフリーキャッシュフローの確認を要するため、運転資本、とりわけ年換算DSO 88日の動向が配当の実質的な資金余力を左右する。
リスク評価
ビジネスリスクとして、高・高:主力の塗料事業は売上高が前年同期比8.7%減、セグメント利益が同8.9%減であり、同事業の需要回復の遅れは全社計画の達成を直接左右する。、中・中:ファインケミカル事業は4.2%増収にもかかわらずセグメント利益が5.8%減少し、利益率が21.6%から19.5%へ低下した。高収益事業の採算悪化が続けば全社マージン改善を阻害する。、中・中:化学・塗料製造業として、原材料価格、エネルギー価格、顧客業界の生産活動および環境規制の変動は、売上原価と需要の双方に影響する。、中・中:為替差損0.11億円を計上しており、現時点の営業利益に対する影響は限定的であるが、輸出入取引・外貨建取引の変動は営業外損益を不安定化させる可能性がある。が挙げられます。
財務リスクとしては、中・中:品質アラートである年換算DSO 88日は60日超の警戒水準であり、売掛金および電子記録債権の長期化は運転資金負担と貸倒れリスクを高め得る。化学・製造業のBtoB取引で一定の回収サイトはあり得るが、基準超過であるため改善トレンドの確認が必要である。投資判断上は、利益の現金化と成長時の資金効率を評価する重要項目となる。、低・低:投資有価証券が前年同期比32.1%増の9.37億円となり、その他有価証券評価差額金等を通じて純資産・包括利益が市場価格変動の影響を受ける。、低・低:実効税率36.8%、税負担係数0.639により純利益への転換率が低く、税負担の高止まりはROE改善を遅らせる可能性がある。が挙げられます。
主な懸念事項としては、優先度1:塗料事業の売上回復の有無。主力事業の減収が通期増収計画の最大の実行リスクである。、優先度2:販管費率の上昇。売上高が4.6%減少するなか販管費が7.4%増加し、粗利改善を相殺している。、優先度3:年換算DSO 88日の改善。債権回収の遅延が営業キャッシュの創出力を弱めないかを確認する必要がある。、優先度4:低い年換算ROE 3.9%。強固な資本基盤を有する反面、余剰流動性・資産を利益へ転換する効率の改善が課題である。が挙げられます。
投資示唆
重要ポイントとして、粗利益率は前年同期比約178bp改善したが、販管費率が約189bp上昇し、営業利益率は約11bp低下した。、主力の塗料事業は減収減益である一方、蒸留事業は増収増益かつ利益率改善を達成し、事業ポートフォリオの下支えとなった。、流動比率376.4%、自己資本比率79.2%、負債資本倍率0.25倍、現金預金101.24億円により、財務耐性は高い。、通期予想に対するQ1営業利益進捗率は23.8%で、標準進捗25%と概ね整合する。、予想配当性向40.8%は、通期利益予想と保有流動性の範囲で維持可能な水準にある。が挙げられます。
注視すべき指標は、塗料事業の売上高成長率およびセグメント利益率、ファインケミカル事業のセグメント利益率、全社費用・販管費の増減率と売上高成長率の関係、年換算DSO 88日、売掛金および電子記録債権の残高推移、通期営業利益14.50億円に対する累計進捗率、投資有価証券9.37億円およびその他有価証券評価差額金の変動です。
セクター内ポジションについては、営業利益率6.3%、純利益率4.3%、年換算ROE3.9%は提示ベンチマーク上では高収益・高資本効率の水準には達していない。一方、流動性、低レバレッジ、利払い余力は非常に強く、収益性より財務安全性が相対的に際立つポジションにある。