クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥121.8億 | ¥136.5億 | −10.8% |
| 営業利益 | ¥6.0億 | ¥8.1億 | −25.6% |
| 経常利益 | ¥6.8億 | ¥8.9億 | −23.1% |
| 純利益 | ¥6.0億 | ¥6.6億 | −10.3% |
| ROE(年換算) | 5.2% | 6.3% | - |
Executive Summary
2026年3月期第3四半期累計は減収減益となり、資産売却益が最終利益を下支えする構図となった。売上高は121.8億円(前年136.5億円、YoY-10.8%)、営業利益は6.0億円(同8.1億円、YoY-25.6%)、経常利益6.8億円(YoY-23.1%)、純利益6.0億円(YoY-10.3%)。塗料・DIY用品・ペット用品の主要3事業がいずれも減収となる中、投資有価証券売却益1.7億円等の特別利益2.7億円が純利益の減益幅を抑制した。
業績変動要因
【売上高】売上高は121.8億円で前年比10.8%減となり、主要セグメントが軒並み減収した。塗料事業は55.9億円(同5.8%減)で連結売上の45.9%を占める最大セグメント、DIY用品事業は38.6億円(同3.9%減、構成比31.7%)、ペット用品事業は25.7億円(同27.7%減、構成比21.0%)と最も大きく落ち込んだ。
【損益】売上総利益率は32.1%と前年30.9%から改善したが、販管費率は27.1%と前年比で上昇し、営業利益率は4.9%へ低下(前年5.9%)。セグメント別ではDIY用品事業のみ増益(利益2.0億円、同6.4%増)となった一方、塗料事業は利益2.5億円(同39.7%減)、ペット用品事業は利益0.6億円(同55.0%減)と大幅減益となった。経常利益は受取配当金0.7億円が下支えしたが同23.1%減。特別利益2.7億円(投資有価証券売却益1.7億円、固定資産売却益1.0億円)が税引前利益を押し上げ、純利益の減益幅を10.3%減に抑えた。総括すると減収減益であり、純利益の下げ止まりは一時的要因によるところが大きい。
セグメント別分析
塗料事業(売上構成比45.9%)は売上55.9億円・利益2.5億円(利益率4.5%)で、売上減少率5.8%に対し利益は39.7%減と収益性が大きく悪化した。DIY用品事業(構成比31.7%)は売上38.6億円・利益2.0億円(利益率5.3%)で、減収下でも増益を確保した唯一の主要セグメントである。ペット用品事業(構成比21.0%)は売上25.7億円・利益0.6億円(利益率2.4%)と最も採算が低く、のれん償却1.1億円がセグメント利益を上回る水準で負担している。塗料事業とペット用品事業の収益性悪化が連結営業減益の主因である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率4.9%は前年5.9%から低下し、純利益率4.9%は前年並みを維持した。売上総利益率32.1%は前年32.1%(前年30.9%)から改善したが、販管費率27.1%(前年25.0%)の上昇がこれを相殺し、営業レバレッジの悪化がみられる。【キャッシュ品質】税引前利益9.6億円のうち特別利益純額2.7億円が占める割合は約28%であり、経常的な収益力を上回る特別要因が純利益を支えている。【投資効率】ROE(年換算)は5.2%にとどまる。総資産230.1億円に対し売上高121.8億円と資産回転率は低水準で、資本効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は65.9%(前年65.7%)と高水準を維持し、現金及び預金35.3億円は流動負債40.3億円に対して厚みがあり、財務基盤は保守的である。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は35.3億円と前年同期の33.3億円から増加しており、資金繰りは安定している。投資有価証券は37.1億円と前年比29.0%増加しており、余資の一部を有価証券投資に振り向けたことがうかがえる。棚卸資産は24.2億円と前年の27.4億円から減少しており、在庫圧縮による資金効率の改善が進んだ一方、依然として在庫水準は高めである。有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債の合計)は前年からおおむね横ばいであり、外部調達に大きな変化はない。
収益の質
純利益6.0億円のうち、投資有価証券売却益1.7億円と固定資産売却益1.0億円を合わせた特別利益2.7億円が大きく寄与しており、経常的な事業収益力を上回る非経常項目が最終利益を支えている。営業外収益1.2億円の約58%を受取配当金0.7億円が占め、投資有価証券からの安定収益が経常利益を下支えする構図である。一方で営業利益は前年比25.6%減と本業の収益力は悪化しており、包括利益12.1億円は純利益6.0億円を大幅に上回るが、これは有価証券評価差額金6.2億円の増加による会計上の評価益が主因であり、事業活動によるキャッシュ創出力の改善を意味するものではない。総じて、当期純利益の見かけ上の底堅さは資産売却益と保有有価証券の評価益に支えられており、収益の質としては経常的な営業利益の回復が今後の焦点となる。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想に対する進捗率は、売上高76.1%(予想160.0億円)、営業利益95.4%(予想6.3億円)、経常利益97.9%(予想7.0億円)、純利益99.4%(予想6.0億円)である。売上高進捗は標準的な75%水準をやや上回る一方、利益指標の進捗率は軒並み標準を20pt以上上回っており、第4四半期に必要な利益負担は小さい。ただし通期予想自体が前年比で営業利益27.2%減を織り込んでおり、会社計画は収益縮小を前提としている点に留意が必要である。
株主還元
第2四半期配当は1株30円、通期配当予想は60円である。会社予想EPS154.06円に基づく配当性向は約39.0%であり、一般的な目安である60%を下回る。当第3四半期累計の実績純利益6.0億円を基礎に通期配当予想を試算した場合の配当総額は約2.3億円(発行済株式数から自己株式を控除した実質株式数ベース)となり、利益水準に対する配当負担は過大ではない。自己株式591,616株を保有しているが、当期の自社株買いに関する金額は開示されておらず、配当のみに基づく評価として配当性向を用いる。
リスク要因
-
ペット用品事業の収益悪化: 売上高は前年比27.7%減、セグメント利益は同55.0%減となり、連結減収減益の最大要因となっている。同事業に紐づく未償却のれん4.8億円の減損リスクも今後の監視点である。
-
塗料事業の利益感応度: 主力の塗料事業は売上高5.8%減に対しセグメント利益は39.7%減と、売上減少に対する利益の感応度が高い。原材料価格や販売価格転嫁の動向が収益性を左右する。
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在庫水準と短期負債構成: 棚卸資産24.2億円は前年から減少したものの依然として高水準であり、需要減速局面での滞留リスクがある。また短期借入金・1年内返済長期借入金など短期性資金調達の比率が高く、借換え環境の変化が支払利息に影響しうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.9% | 8.6% (4.3%–12.7%) | −3.6pt |
| 純利益率 | 4.9% | 6.4% (2.8%–10.3%) | −1.5pt |
自社の収益性は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに業界内で低位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −10.8% | 3.3% (-2.1%–8.9%) | −14.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業界内でも減収幅の大きい部類に位置する。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率4.9%、ROE5.2%は業種中央値を下回る水準にあり、純利益の下げ止まりは投資有価証券売却益等の特別利益に支えられている点が決算上の注目点である。
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DIY用品事業が減収下でも増益を確保した一方、主力の塗料事業とペット用品事業の収益性悪化が連結業績を左右しており、事業別の採算格差が拡大している。
-
通期利益予想への進捗率は95%超と高いが、これは特別利益込みの数値であり、売却益を除いた第4四半期以降の営業利益回復力が今後の構造的な収益性判断における焦点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,176円 |
| base(基準) | 3,222円 |
| bull(強気) | 3,242円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,881円 |
| 調整後予想EPS | 169.5円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.83倍 / 19.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,135円〜3,313円、ω±0.1で 3,202円〜3,235円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(99%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。