- 売上高: 0円
- 営業利益: -4.64億円
- 当期純利益: -4.62億円
- 1口当たり当期純利益 (EPU): -4.53円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 0円 | 0円 | - |
| 売上原価 | 1万円 | - | - |
| 売上総利益 | 4万円 | - | - |
| 販管費 | 5.43億円 | - | - |
| 営業利益 | -4.64億円 | -5.42億円 | +14.4% |
| 営業外収益 | 8百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 3百万円 | - | - |
| 経常利益 | -4.60億円 | -5.37億円 | +14.3% |
| 税引前利益 | -5.38億円 | - | - |
| 法人税等 | 95万円 | - | - |
| 当期純利益 | -4.62億円 | -5.38億円 | +14.1% |
| 1口当たり当期純利益 (EPU) | -4.53円 | -7.11円 | +36.3% |
| 1口当たり分配金 (DPU) | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 10.71億円 | - | - |
| 現金預金 | 8.10億円 | - | - |
| 売掛金 | 1百万円 | - | - |
| 固定資産 | 49百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 0円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -5.21億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 10.03億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 流動比率 | 813.7% |
| 当座比率 | 813.7% |
| 負債資本倍率 | 0.13倍 |
| 実効税率 | -0.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済投資口数(自己投資口含む) | 111.39百万株 |
| 自己投資口数 | 81株 |
| 期中平均投資口数 | 102.20百万株 |
| 1口当たり純資産 (NAV) | 13.70円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期分配金 | 0.00円 |
| 期末分配金 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 0円 |
| 営業利益予想 | -11.82億円 |
| 経常利益予想 | -11.64億円 |
| 当期純利益予想 | -11.66億円 |
| 1口当たり当期純利益予想 (EPU) | -12.88円 |
| 1口当たり分配金予想 (DPU) | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のブライトパス・バイオは、赤字継続ながら資金調達で流動性を厚くし、事業継続性を確保した四半期でした。営業利益は-4.64億円、経常利益は-4.60億円、当期純利益は-4.62億円と、損失幅は依然大きいものの、販管費5.43億円の下で営業損失を一定程度コントロールしています。売上高・売上総利益・売上原価は未記載ですが、営業利益と販管費から逆算される売上総利益は約0.79億円と推定され、研究開発型(前臨床/臨床)企業らしい限定的な収益認識に留まっています。営業外収益0.08億円、営業外費用0.03億円と非営業項目の影響は軽微で、損益の主因はあくまで事業費用構造にあります。税負担は軽微(法人税等0.01億円)で、純損失計上に整合的です。貸借対照表では総資産16.97億円、うち現金預金8.10億円、流動資産10.71億円と現金厚め、流動負債は1.32億円にとどまり、流動比率は813.7%と極めて高水準です。財務CFは10.03億円のプラス(主に株式発行等によると推定)で、営業CFのマイナス5.21億円を十分に補い、手元資金を積み増しました。自己資本は15.26億円、負債合計1.96億円で負債資本倍率0.13倍と保守的な資本構成を維持しています。EPSは-4.53円、1株当たり純資産は13.70円と希薄化余地と毀損リスクを同時に示唆します。ROICは-64.8%と警戒シグナルが点灯しており、開発投資先行・売上限定の局面を反映しています。利益率のbp変化は前年数値未記載のため定量比較不可ですが、費用規律はおおむね維持されているとみられます。営業CF/純利益は1.13倍と正方向ですが、いずれもマイナスであり、利益の質は“現金流出を伴う赤字が中心”という解釈が妥当です。運転資本の詳細(売上債権・棚卸)の開示が限定的なため、短期の資金繰りは基本的に費用キャッシュアウトと資金調達のバランスで運営されています。総じて、短期的には潤沢な流動性と低レバレッジで耐久性を確保、しかし中期的にはパイプラインの価値実現(提携・マイルストン・導出)が損益転換の鍵となります。非希薄化資金(提携一時金・助成金等)の獲得が、今後の資本効率改善と希薄化リスク抑制に重要です。資源・持分法依存はなく、事業モデルはバイオ特有の不確実性が高いことに留意が必要です。今後は臨床マイルストンの進捗、ライセンス収入のタイミング、費用の伸び管理が主要なドライバーとなります。
ROEの分解は、ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ(約1.11倍)ですが、売上高未記載により純利益率・総資産回転率は算出不能です。現状のROE低迷の主因は純損失(純利益率のマイナス)であり、レバレッジは低いためROEを押し下げる方向の増幅は限定的です。営業損失のドライバーは販管費(R&Dを含むと推定)5.43億円で、売上総利益(推定0.79億円)を上回る費用構造が続いています。ビジネス上の背景は、臨床・前臨床段階で収益化前の投資先行モデルであり、短期での利益率改善は提携・マイルストンや導出契約の成立に依存します。変化の持続性については、パイプラインのイベントが生じない限り赤字構造は持続的で、イベント発生時には一時的な大幅改善が生じ得る“非連続”型です。懸念トレンドとして、売上の低迷に対し販管費(R&D中心)が相対的に大きく、営業レバレッジが効きにくい点が挙げられます。
売上高が未記載のため定量的な売上成長率評価はできませんが、売上総利益の逆算値(約0.79億円)からは、依然として商業化前の限定的収益に留まる構図です。利益の質は、営業CF/純利益が1.13倍と損益とキャッシュの整合性はあるものの、両者ともマイナスで赤字の現金流出が継続する点が課題です。見通しは、臨床試験の進展、提携・導出の一時金/マイルストン、助成金など“イベントドリブン”の収益発生がカギで、これらの実現が成長転換の必要条件です。費用面では、資金調達後のランウェイを鑑み、臨床試験の設計最適化や外注費の精査により、キャッシュバーンの平準化が求められます。
流動比率813.7%、当座比率813.7%と短期流動性は極めて良好です。負債資本倍率0.13倍、総資産/自己資本=1.11倍と低レバレッジで、財務耐久性は高い状態です。満期ミスマッチは、流動資産10.71億円に対して流動負債1.32億円と大きな余剰があり、短期債務返済能力に懸念は限定的です。オフバランス債務の開示はなく評価不能ですが、一般的なバイオ企業ではリース・共同開発コミットメントが潜在し得る点には注意が必要です。利益剰余金は-38.05億円と累積赤字が大きく、将来的な追加資本調達(希薄化)に対する耐性・方針のモニタリングが必要です。
営業CFは-5.21億円、純利益-4.62億円で営業CF/純利益=1.13倍と整合性は保たれています(品質の観点では1.0倍超で良好と解釈可能)。ただし絶対額はいずれもマイナスであり、現金流出の継続が本質的な課題です。投資CFは未記載ですが、設備投資額は-0.01億円と小さく、事業モデル上のキャッシュアウトの大半は営業活動に集中しています。FCFは投資CF未記載のため厳密な算出不可ながら、近似的には営業CF+少額の設備投資で概ね-5.2億円規模のマイナスと推定されます。財務CFは10.03億円のプラスでFCF赤字を十分に補填し、手元資金を積み増しています。運転資本の詳細開示が乏しく、運転資本操作の有無は判断不能です。
配当は未記載で、事業段階・赤字状況からも実務的には無配継続が合理的と考えられます。FCF(推定マイナス)と赤字継続、加えて研究開発投資の必要性を踏まえると、配当原資の確保は困難です。財務CFでの資金調達は手元資金の確保に寄与する一方、株式希薄化のリスクを内包します。将来の配当余地は、導出収入の定常化または商業化後の黒字転換とキャッシュ創出の安定化が前提条件になります。
ビジネスリスク:
- パイプライン進捗遅延・失敗によるマイルストン/導出収入の不確実性
- 提携先獲得の遅れ・条件悪化
- 規制審査(治験/承認)に関する時間軸の不確実性
- 知的財産の保護強度と係争リスク
財務リスク:
- 継続的なキャッシュバーンに伴う追加資金調達(希薄化)リスク
- ROICの大幅マイナス(-64.8%)に示される資本効率低下
- 非営業収入への依存度上昇時の収益ボラティリティ
- オフバランスの契約コミットメントの潜在(共同研究・リース等)
主な懸念事項:
- 売上未記載により収益構造の可視性が限定的
- 累積損失(利益剰余金-38.05億円)の拡大
- 中期的な資金繰りは調達依存度が高く、マクロ環境の影響を受けやすい
- 臨床イベントの成否が損益を非連続的に左右
重要ポイント:
- 赤字継続ながら財務CF10.03億円で手元資金を厚くし、短期の資金耐久性は高い
- 営業損失は-4.64億円、費用規律は概ね維持されるも、売上の拡大が不可欠
- ROIC-64.8%は資本効率の警戒シグナルで、非希薄化資金の確保が重要
- 営業CF/純利益は1.13倍で整合性はあるが、双方マイナスでキャッシュバーン継続
- 低レバレッジ・高流動性でバランスシートの防御力は高い
注視すべき指標:
- 臨床マイルストン・導出/提携一時金の発生タイミングと金額
- 四半期キャッシュバーン(営業CF)の推移
- 手元流動性(現金預金)とランウェイ(月数)
- 希薄化動向(新株発行・潜在株式)
- R&D支出の水準・費用最適化の進捗
セクター内ポジション:
国内創薬バイオ小型の中では流動性・レバレッジ面の防御力は高い一方、収益源の可視性は平均的で、パイプラインイベント依存度が高い標準的なリスク・プロファイル。
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