- 売上高: 1.18億円
- 営業利益: -7.42億円
- 当期純利益: -3.20億円
- 1株当たり当期純利益: -14.84円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1.18億円 | 2.55億円 | -53.7% |
| 売上原価 | 60万円 | - | - |
| 売上総利益 | 2.55億円 | - | - |
| 販管費 | 6.35億円 | - | - |
| 営業利益 | -7.42億円 | -3.79億円 | -95.8% |
| 営業外収益 | 53百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 16百万円 | - | - |
| 経常利益 | -7.57億円 | -3.43億円 | -120.7% |
| 税引前利益 | -3.22億円 | - | - |
| 法人税等 | -2百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -3.20億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -7.69億円 | -3.20億円 | -140.3% |
| 包括利益 | -7.74億円 | -3.40億円 | -127.6% |
| 1株当たり当期純利益 | -14.84円 | -7.60円 | -95.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 19.35億円 | 20.73億円 | -1.38億円 |
| 現金預金 | 17.48億円 | 19.78億円 | -2.30億円 |
| 売掛金 | 1.10億円 | - | - |
| 固定資産 | 2.77億円 | 2.03億円 | +74百万円 |
| 有形固定資産 | 1.94億円 | 1.24億円 | +70百万円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -651.7% |
| 粗利益率 | 216.2% |
| 流動比率 | 3114.3% |
| 当座比率 | 3114.3% |
| 負債資本倍率 | 0.03倍 |
| 実効税率 | 0.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 59.37百万株 |
| 自己株式数 | 2株 |
| 期中平均株式数 | 51.84百万株 |
| 1株当たり純資産 | 36.20円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1.22億円 |
| 営業利益予想 | -13.35億円 |
| 経常利益予想 | -13.35億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -13.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -22.75円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q3のメドレックスは、売上が大幅減少の一方でコスト負担が重く、深い営業赤字・最終赤字を計上した厳しい四半期でした。売上高は1.18億円で前年同期比-53.9%と急減し、マイルストン収入等の変動要因の影響が大きかった可能性があります。粗利益は2.55億円で粗利率216.2%と異例の高水準ですが、これは売上計上の性質(ライセンス・マイルストン収入等)や研究開発費の費用区分によるもので、構造的な収益力の高さを示すものではありません。販管費は6.35億円と売上の約5.4倍に達し、営業利益は-7.42億円(営業利益率-629%)と大幅赤字です。営業外収益0.53億円を取り込んでも経常損失は-7.57億円で、当期純損失は-7.69億円(EPS-14.84円)となりました。総資産22.11億円に対し現金預金17.48億円と潤沢なキャッシュを保有し、負債は0.62億円と極めて軽量で、短期の資金繰りに逼迫は見られません。売上総利益率は216.2%と高い一方、営業利益率は-629%で、(前年の利益率データ未開示のため厳密なbp比較はできないものの)少なくとも数万bp規模の悪化が起きている可能性があります。デュポン分析では純利益率-651.7%、総資産回転率0.053、レバレッジ1.03倍からROEは-35.8%と資本効率が大きく毀損しています。ROICは-183.8%とベンチマーク(>8%)から大きく乖離し、投下資本の価値創出が現時点では未達です。営業キャッシュフローは未記載で利益の質を直接検証できませんが、9カ月累計の純損失7.69億円に対して現金17.48億円を持つため、単純推計の資金ランウェイは約20カ月(前提:損失ペース不変)と見積もられます。流動比率は3114%と極めて高く、満期ミスマッチの懸念は小さい一方で、売上のボラティリティが高いビジネスモデル上、資金調達イベント(増資・提携一時金)への依存度が相対的に高い点は留意が必要です。営業外収益0.53億円は損失の一部を補いましたが、根本的な収益力の改善には至っていません。売上の急減は一過性のマイルストン欠落の可能性もありますが、継続的な提携収入や開発進捗に連動したマイルストンの確度が回復の鍵です。販管費の絶対水準が売上に比して大きく、固定費の圧縮または収益化案件の前倒しが短中期の損益改善に不可欠です。資本政策は現金残高の範囲内で当面は耐え得るものの、次の大型臨床や提携交渉のタイミング次第で希薄化を伴う調達リスクが再浮上し得ます。将来に向けては、パイプラインのマイルストン到達、ロイヤルティ導入、あるいは開発費の外部負担(共同開発)拡大が赤字縮小と資本効率の底上げに直結します。総じて、短期の財務安全性は高いが、収益性と資本効率の改善には事業進捗の可視化とコスト管理の両輪が必要という示唆です。
ステップ1: ROEは純利益率(-651.7%)×総資産回転率(0.053)×財務レバレッジ(1.03)=約-35.8%と分解され、主因は極端に低い(負の)純利益率です。ステップ2: 三要素のうち変化幅が最も大きい(影響が支配的)なのは純利益率で、売上急減と固定費負担が効いています。ステップ3: ビジネス上の背景として、ライセンス・マイルストン収入のタイミングミスと、研究開発・管理費などの固定的な販管費が売上規模に比べて過大なため、営業損失が拡大しています。ステップ4: 収益のタイミング起因の赤字部分は一時的に改善し得る一方、固定費に起因する損益悪化は持続性が高く、売上基盤拡大または費用最適化がなければ改善は限定的です。ステップ5: 懸念されるトレンドとして、販管費6.35億円が売上1.18億円を大幅に上回っており、販管費成長率は不明ながら売上減少率(-53.9%)を大幅に上回る“負の営業レバレッジ”が発生しています。
売上は前年同期比-53.9%の1.18億円で、収益源の一過性(マイルストン収入の欠落や契約進捗差)によるボラティリティが示唆されます。粗利率216.2%は、売上に原価がほぼ伴わない性質(技術供与・ライセンス等)を反映している可能性が高い一方で、継続性は提携先の開発進捗に依存します。営業外収益0.53億円は収益ボラティリティの緩衝材になっていますが、常時の安定要因とみなすのは難しいです。利益の質は、営業CF未記載のため直接評価できませんが、赤字体質(営業利益率-629%)が続く限り現金消費は続くとみられます。見通しは、(1) 既存提携のマイルストン到達、(2) 新規ライセンス契約の締結、(3) コスト最適化の進捗の3点がカギです。短期は費用のディシプリン、 中期は収益源の多角化(複数パートナー)により売上の持続可能性を高める必要があります。
流動資産19.35億円に対し流動負債0.62億円で流動比率3114%と極めて健全、当座比率も同水準で短期支払能力は非常に高いです。総資産22.11億円、純資産21.49億円からレバレッジは低位(負債資本倍率0.03倍)で、D/E>2.0や流動比率<1.0の警告条件には該当しません。現金17.48億円が総資産の約79%を占め、満期ミスマッチリスクは限定的です。固定負債・有利子負債の内訳は未記載ですが、負債合計が小さいため利払い負担は軽微と推定されます。オフバランス債務の開示はなく、潜在的コミットメントは確認できません(未記載)。
営業CFは未記載のため、営業CF/純利益やFCFの実測評価はできません。9カ月累計の純損失7.69億円に対し現金17.48億円を保有しており、損失ペースが不変と仮定すると資金ランウェイは約20カ月(17.48÷(7.69/9))です。FCFと配当・設備投資の関係は不明ですが、赤字下であればFCFはマイナスである可能性が高いです。運転資本に関しては売掛金1.10億円と負債規模の小ささから、期末時点でのWC圧力は限定的ですが、売上のタイミングによる回収・入金の偏りには留意が必要です。営業CF未開示は利益の質の検証を難しくしており、今後の開示での確認が望まれます。
配当情報は未記載で、赤字・マイナスEPSの状況を踏まえると実務的には無配継続が想定されます。配当性向やFCFカバレッジは算出不可であり、現時点で持続的な株主還元を行う余地は限定的です。優先順位は研究開発・事業開発への資金配分と財務健全性の維持に置かれると見られます。配当方針の変更がある場合でも、黒字化や安定的ロイヤルティ創出後が前提となるでしょう。
ビジネスリスク:
- 売上のマイルストン・ライセンス依存による収益ボラティリティ
- パイプライン進捗遅延・試験結果の不確実性(開発失敗リスク)
- 提携先集中・契約更改リスク
- 知的財産の保護・係争リスク
財務リスク:
- 赤字継続に伴うキャッシュバーン拡大と将来の希薄化リスク(増資)
- 営業CF未開示による利益の質の不確実性
- 為替変動による一時金・ロイヤルティ受領額の変動(外貨建て契約がある場合)
主な懸念事項:
- ROE-35.8%、ROIC-183.8%と資本効率が大幅に悪化
- 販管費が売上の約5.4倍で固定費負担が重い(負の営業レバレッジ)
- 売上高が前年同期比-53.9%と急減し、成長の可視性が低い
- 営業CF不明によりキャッシュ創出力の検証が困難
重要ポイント:
- 短期の流動性は極めて高いが、収益性と資本効率は悪化している
- 売上のタイミング要因が大きく、マイルストン獲得の有無が損益を左右
- 固定費の見直し・外部負担拡大が損益改善の近道
- 現金残高は約20カ月のランウェイを示唆(損失ペース一定前提)
注視すべき指標:
- 営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローの開示・水準
- 新規/既存提携のマイルストン到達件数・金額とロイヤルティ比率
- 販管費(研究開発費含む)の絶対額・対売上比の推移
- 希薄化イベント(増資・CB等)および現金残高の推移
- パイプラインの主要臨床マイルストン時期と成功確率
セクター内ポジション:
同業の小型創薬・ドラッグデリバリー企業と比較して、負債は極めて軽く流動性耐性は高いが、売上基盤の安定性と資本効率は見劣りする。事業進捗ニュースフローの量と質が相対評価の鍵となる。
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